硬式野球

【硬式野球】特集 世界一を達成した法大戦士たち 侍ジャパン大学日本代表対談インタビュー ~前編~

2018年8月7日(火)
法政大学野球部 合宿所

 アメリカで行われた日米大学選手権、1994年以来12大会ぶり4回目の優勝を果たしたハーレムベースボールウィークに侍ジャパン大学日本代表として参加した向山基生(営4)、また六大学選抜が侍ジャパン大学日本代表としてFISU世界大学野球選手権大会 2018に参加した中村浩人(営4)、中山翔太(人4)、相馬優人(営3)、高田孝一(法2)の5人に世界で戦った約1か月を振り返っていただいた。今日は前編。5人の対談形式で緩くお送りする。

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大学代表として戦った5選手(右から向山、中山、中村浩、相馬、高田)

侍ジャパン大学日本代表選出選手

選出チーム 氏名   選手紹介
侍ジャパン大学日本代表 向山基生(営4) IMG 0203 法大から2年ぶりに唯一本代表に選ばれた主将・向山。各リーグの実力者が集まり出場機会も少ない中で日米大学選手権では本塁打を放つなど、その勝負強さを見せつけた。
六大学選抜チーム 中村浩人(営4) IMG 0210 首位打者の勢いそのままに代表に選出され、郡司とともに主要捕手として2試合にスタメン出場。代打途中出場も含め6試合中5試合に出場するなど打者としても期待の起用が見られた。
中山翔太(人4) IMG 0206 選抜チームでもクリーンアップを任された中山。スーパーラウンドの韓国戦では左本塁打を放つなど、世界でもそのパワーを見せつけクリーンアップ起用に応えた。
相馬優人(営3) IMG 0213 リーグ戦とは違い、主に遊撃手として全試合にスタメン出場。守備はもちろんのこと、打撃でも7打点を挙げるなどチームの優勝に大きく貢献した。
高田孝一(法2) IMG 0218 予選ラウンドグループBの米国戦、スーパーラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦の2戦で先発出場。米国戦では勝利投手となるなど、存在感を示した。

大会短評

第42回日米大学野球選手権大会(7月3日~8日)@米国・第29回ハーレム・ベースボールウィーク2018(7月13日~22日)@オランダ
出場:向山
 侍ジャパン大学日本代表に六大学からは7選手が選出。法大からは向山が出場した。宿敵・米国との対戦となった日米大学野球選手権。第1戦は先発・森下暢仁(明大)が5回を投げ1安打と好投、後続も得点を許さず1-0で零封し白星発進を果たす。しかし第2戦は土壇場の9回に失点を許し0-1で前日の借りを返され、第3戦も打線が噛み合わず1-3で敗戦を喫する。優勝へ後がなくなった第4戦。日本は3回裏、初の先発出場となった向山が左翼へソロ本塁打を放ち先制。3-0とリードを広げるが、それまで好投していた松本航(日体大)が6回表に捕まり同点に。7回表には小島和哉(早大)が登板するが、相手主砲に2点適時二塁打を浴び3-5とリードを広げられる。その後、優勝への執念から追い上げを見せるも6-7で敗戦。米国に2大会連続24回目の優勝を譲ることとなった。優勝決定後に行われた第5戦は、アトランタ・ブレーブスの本拠地・サントラストパークで開催され、タイブレークの末日本が4-3でサヨナラ勝利し、大きな自信を得て大会を締めくくった。続けてオランダで開催されたハーレム・ベースボールウィーク2018は、日米大学選手権で優勝を逃した悔しさを胸に、予選ラウンドでキューバなどを全勝で破り決勝へ進出。決勝ラウンドでも圧倒的な強さを見せ台湾を圧倒し、12大会ぶり4度目の優勝を果たした。

第6回FISU世界大学野球選手権大会2018(7月6日~15日)@台湾
出場:中村浩、中山、相馬、高田
 台湾で開催された世界大学野球選手権に東京六大学選抜チームが大学日本代表として出場、法大からは4選手が選出された。予選ラウンド米国戦では高田孝一(法2)が先発で好投し勝ち星を挙げるなど、予選ラウンドでは3試合全てをコールドで勝利し圧倒した。スーパーラウンドの韓国戦では今季好調を維持する河合大樹(慶大)の3ラン、法大で不動の主砲である中山翔太(人4)のソロ本塁打などで15点を挙げ大勝。続くチャイニーズ・タイペイ戦は高田と中村浩人(営4)の法大バッテリーが先発出場し、2-0の零封リレーで決勝に駒を進める。決勝もチャイニーズ・タイペイとの対戦となったが、この大会、打撃好調の相馬優人(営3)が適時打を放つなど打線がつながり8-3で快勝し、日本代表として大会初優勝。大久保秀昭監督(慶大)の下、六大学の強さを世界に見せつける大会となった。
(文:岡崎祐平)

選手対談インタビュー

ーどちらのチームも優勝おめでとうございます。それぞれの大会を終えて今の気持ちをお願いします 
向山(以下:向):侍ジャパン代表チームで優勝して、優勝のうれしさを知ったので、自分のチーム(法大野球部)で優勝したいと思います。
相馬(以下:相):同じです。
中村浩(以下:村):自分たちは六大学選抜という形でしたけど、そういう瞬間に自分がいれたのがうれしかったです。
中山(以下:山):僕は、世界の高いレベルの野球を肌で感じられてうれしかったです。
高田(以下:高):自分も六大学選抜でプレーさせてもらったんですけど、交流を深められたのもそうですし、優勝の瞬間も経験できたので、自分の中ではとてもいい経験になったと思います。

ー実際に世界と戦って差を感じたり、逆にここは負けていないなと思った箇所はありましたか
山:そうですね、コミュニケーション能力とか(笑)。
一同:(笑)。
山:負けていないかなと。エレベーターとかに乗っていたら「(海外の選手から)オォ、ナカヤマ~」ってみんなが言ってくれたので。 (コミュニケーションでは)いけるな!と思いました(笑)。
村:やはりどの国もレベルが高かったので、いい勉強になりました。
高:日本の野球は、海外の野球に比べて正確性や細かさとかバントとかサインプレーとかもそうですけど、(レベルが)高いなと思ったのでそこは分かって良かったです。
相:その通りです。

ー向山選手は全てのリーグからの選抜チームでしたが、他のリーグの選手と実際にチームを組んでみて
向:みんな個々の能力が高い選手なので、それをまとめていたキャプテンの辰己(涼介、立命大)はすごかったなと思います。辰己とは同部屋で、普段はゲームをしたりもしていましたけど、グラウンドに入ったらしっかり背中で引っ張るタイプのキャプテンだったので、すごいなと思いました。

ー向山選手は初打席で本塁打を放つ活躍でした
向:打った瞬間入ったと思いました。でも、4打席目で代打を送られたので悔しいです(笑)。

ー普段のリーグ戦と違って1ヵ月試合が過密に続いていきましたが、大変だったことは
向:まあ、一選手でしたしあんまりプレッシャーもなかったので全然。ご飯があまりおいしくなかったくらいでそれ以外は大丈夫でした。最終日に日本料理店の方が料理を出してくれたんですけど、日本食が恋しくなっていたので、米が出てきただけでみんなうれしそうに食べていました。現地の食事がおいしくない訳ではないんですけど、昼ご飯のランチボックスみたいなのがハンバーガーにハム一枚挟んだような感じだったので、質素で。おいしくないというよりは質素でしたね。
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ー六大学選抜の皆さんは
村:普段戦っている選手ばかりだったんですけど、その中で一緒に練習したり一緒の部屋で話したりして。普段戦っている相手なので(色々)難しいですけど、「こいつ、こういう性格なのか」とかちょっと分かりましたし、技術のこととか、どういう風に考えているのかとか色々聞けました。僕は他大の投手の特徴とかを、ブルペンで球を受けていてつかめたので、そこはプラスになりました。
高:(六大学選抜のチームメイトとは)神宮でしか普段会わないですし、(リーグ戦は)ガチンコの試合なので怖い印象しかなかったんですけど、いざ話してみたり野球を一緒にするといい人ばかりで。自分は投手なので投手陣と多く会話をして、練習方法とか調整方法とかも聞けたので良かったです。
相:普段戦っている相手だったので怖いイメージしかなかったんですけど、自分が持っていない考えとか打撃や守備の考え方を聞くことができたのでよかったです。
山:(代表コーチの)溝口(智成、立大監督)さんがとても楽しくて、仲良くなりました。かき氷を一緒に食べました。他にも何人かで一緒に行ったんですけど。写真を撮ったりしました。ラインも交換しました。

ー他のみなさんは行ってない
村:連れていってもらってないですね。
高:もらってないです。
村:やはり(中山は)コミュニケーション力があるので(笑)。
一同:(笑)。

ーさて、高田選手は中川楓選手(立大)と磯村峻平選手(明大)とともに下級生3人のなかに選ばれましたが、下級生として選ばれて大変だったこと、感じたことは
高:行く前は先輩と上手く話せるか不安だったんですけど、その不安もなくできたので良かったのと、逆に3人しかいなかったので、3人でいる機会とか話すことも多かったので、逆に良かったかなと思います。

ー2試合で先発して、アメリカ戦では勝ち投手となりました
高:下級生ということは、試合中はあまり意識していなかったんですけど、若い段階のうちにこういう経験ができたので、これからのリーグ戦や試合に生かせたら良いなと思います。

ー他の皆さんは高田投手の投球をご覧になっていかがでしたか
山:やはり日本のエースだなと思いました! 
一同:(笑)。

ー相馬選手も最初の方から安打を放っていて、7打点を挙げられましたが振り返って
相:慣れないショートを守る機会が多くて、不安がすごく大きかったんですけど、やっていくうちに感覚も取り戻すことができて、いいプレーもできて、そこからバッティングにもつなげることができたので良かったと思います。世界の動くツーシームだったり、球にも対応することができたので良かったと思います。

ー中村選手は2試合でスタメンマスクを被られましたが、捕手の目線から見て世界の投手から感じたことは
村:相馬が言ったように(球を)動かしてくる投手が多くて、日本の投手は綺麗な回転とか真っすぐの球が多いんですけど、海外の投手は汚い回転が多くて打ちにくさがあったんですけど、いい意味で経験ができたので良かったと思います。

ー中山選手は世界の投手から感じたことは
山:どこの国の投手も、香港とかも(笑)。
一同:香港(笑)?!(対香港戦は21得点5回コールドで中山選手は守備のみ出場)
向:お前むちゃくちゃじゃんか(笑)。
村:ちゃんと答えろよ(笑)。
山:どこの国の投手も真っすぐも低めに変化するので捕らえるのに苦労しました。

ー世界の主砲から感じたことは
山:ロシアとかもパワーありましたね。

…中山選手の予想外のジョークもあり、場が和んできましたところで前編は終わりです。後編では、アメリカや台湾で楽しかったことや、お互いの活躍をどう感じていたか…などなどさらに様々な話を聞いていきます。ぜひ、後編もご一読いただき、お楽しみください!

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