硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球 春季フレッシュリーグ 対東大 先発・扇谷好投も、救援陣が踏ん張れずまさかの敗戦 順位を3位に落とし、後半の3連戦に臨む

春季フレッシュリーグ 対東大
2019年6月1日(土)
神宮球場

 早慶戦前に行われた東大とのフレッシュリーグ。先発の扇谷莉(営1)は安打を許すものの、テンポの良い投球で要所を抑え、5回を無失点に抑える好投を見せる。打線は初回に幸先よく先制し、4回にも追加点を挙げるも、なかなか差を広げられないまま試合は後半戦へ。すると終盤、6、7、8回に立て続けに失点を許し、まさかの逆転負け。順位を3位に落とす結果となった。

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先発し、5回無失点の好投を見せた扇谷

試合結果

トータル試合結果(※連盟規定により8回で試合終了)

 12345678HE
東 大 0 0 0 0 0 1 2 2 5 8 1
法 大 1 0 0 1 0 0 1 0 3 8 2

(東大)奥野、○小宗–松岡、水越
(法大)扇谷、橋本、●古屋敷–村上喬
[本塁打] 井上1号ソロ(6回=橋本)、岡田悠1号ソロ(7回=小宗)

打撃成績

打順位置選手打率12345678
1 (7) 宮﨑秀 3 0 0 .000 右飛 四球   四球   三振   三振
2 (4) 高田桐 3 2 0 .667 左中間二塁打 ニゴロ   四球   左前打    
3 (6) 海﨑 4 1 1 .250 左前打①   左飛 遊直     一ゴロ  
4 (9) 樺嶋 2 0 0 .000 左飛   中飛          
  H9 小池 2 0 0 .000         三ゴロ   右飛  
5 (8) 岡田悠 4 2 1 .400 中飛   捕邪飛   右前打   右越え本塁打①  
7 (D) 長野 3 0 0 .000   中飛   三振 三振      
  HD 遠藤 1 0 0 .000             中飛  
8 (3) 津田 3 0 0 .000   三振   中飛 捕邪飛      
  3 佐野瞭 0 0 0 ---                
  H 後藤 1 0 0 .250               右飛
  (2) 村上喬 1 1 0 1.000   四球   中前打   四球   四球
  R 田中雄 0 0 0 ---                
9 (5) 3 2 0 .667   左前打   左前打①   捕犠打   右飛
    30 8 2 .280                

 

投手成績

  球数 打者 防御率
扇谷 5 65 19 4 6 0 0 0.00
橋本 1 1/3 21 7 2 0 1 2 13.50
古屋敷 1 2/3 36 10 2 5 2 2 10.80
8 122 36 8 11 3 4 3.00

 

ベンチ入りメンバー

14 小山泰生(文2=磐城) 4 遠藤勇志(社2=磐城) 9 田中雄大(文2=京都外大西)
15 扇谷莉(営1=東邦) 6 東拓(社2=日大鶴ヶ丘) 21 津田剛志(経2=錦城)
17 橋本雄樹(法2=韮山) 24 佐野瞭太(人2=法政二) 28 椿拓朗(法2=法政)
18 古屋敷匠眞(営2=八戸工大一) 25 佐藤航太郎(人2=法政) 29 藁谷未来也(経2=川越東)
2 川口大輝(文2=法政二) 26 高田桐利(経1=広陵) 33 岡田悠希(人2=龍谷大平安)
12 村上喬一朗(法1=東福岡) 31 海﨑雄太(文1=埼玉栄) 37 羽鳥剛司(営2=法政二)
20 後藤克基(法2=滋賀学園) 3 樺嶋竜太郎(人1=福岡大大濠) 38 小池智也(営2=八戸学院光星)
22 岡田啓助(文2=三重) 7 長野稜平(人2=白杵)    
27 木村慎也(法2=法政) 8 宮﨑秀太(営1=天理)     

戦評

 午前9時、暑さを伴わない穏やかな日差しの中、将来のスター候補達が神宮球場に降り立った。

 フレッシュリーグ第2戦の先発を任されたのは扇谷莉(営1)。189㌢の長身右腕は初回、先頭打者を出すものの、後続をしっかりと断ち、堂々の立ち上がりを見せる。 その裏、法大の攻撃。2番高田桐利(営1)が左中間を破る二塁打で出塁すると、続く3番海﨑雄太(文1)も左前適時打を放ち幸先よく先制に成功する。

 援護をもらった扇谷はノビのある真っ直ぐと、鋭く曲がるスライダーで東大打線を封じる。4回には三者連続三振を奪うなど5回を7奪三振、無失点で抑える好投を披露。法大打線も4回裏に村上喬一朗(法1)の中堅手の前に落ちる安打で出塁し、9番東拓(人2)の右前適時打でさらに追加点。5回を終えて2-0とリードで試合は後半戦へ。

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好投を見せ、捕手の村上喬(左)とともにベンチに戻る扇谷

 6回表、好投の扇谷に代えて、左腕、橋本雄樹(法2)を投入。しかし、東大4番の井上慶秀に左中間ソロを浴びると、7回には四球と内野安打で1死一、三塁のピンチに。この場面で法大は古屋敷匠眞(営2)にスイッチ。だが、アウトカウントが1つ増え、2死一、三塁で森末雅也に中前適時打、さらには補球ミスで2点を許し、逆転される。

 このままでは終われないその裏、2死から5番岡田悠希(人2)の目の覚めるような特大右越えソロで同点に追いつく。 このまま抑えて次の攻撃に備えたいところだったが、8回表に2つの四球で出した走者を宮﨑湧の右中間を割る適時三塁打で返され2点を献上。再びリードを許してしまう。後が無くなったその裏。後藤克基(法2)を代打で起用するも左飛。そして最後の打者、宮﨑秀太(営1)が空振り三振に倒れ、試合終了。2001年、秋季新人戦の3位決定戦で敗れて以来、実に18年ぶりに東大に対して、新人戦で敗北を喫するという悔しい結果に終わってしまった。

 しかし、5回を無失点に抑えた扇谷や、特大アーチを放った岡田悠など楽しみな選手がこの試合で活躍したのも事実。課題はリーグ戦メンバーと同様に多くあるものの、残りの3戦で1つずつ最適解を見つけ、秋に向けて成長する。

(加瀬航大)

クローズアップ:岡田悠希

  2—3で迎えた7回裏1点ビハインドの場面、岡田悠希(人2)はソロを放った。

 「自分のミスで逆転されたので、自分が打って追いつこうという気持ちで打席に入りました」と意気込んだ岡田は4球目をフルスイング。ライト線際を飛んで行った打球はポールの右に切れることなく右翼席へ。岡田が気迫の一撃でチームを3-3の同点へと追いつかせた。

 以前は1打席、2打席目で安打が出ないと交代を余儀なくされた岡田だが、今日は指揮を執った中村駿学生コーチが1、2打席凡打も、試合終了まで粘りの起用。それが功を奏し、3打席目に今日初安打を放ち、4打席目にはソロを放った。本人が「最近はちょっと調子悪い」という言葉とは裏腹に4打数2安打の活躍を見せた。

 「走攻守の三拍子の揃ったチャンスに強いバッターになりたい」と理想を語る岡田。課題である試合序盤の打撃を克服することができれば理想像が現実になるのは間違いない。「まだまだこれから成長してリーグ戦のメンバーに食い込んだり、レギュラー取れるようにしたい」と岡田は意気込む。今日の結果は秋のリーグ戦出場に弾みをつける成績となっただろう。次はリーグ戦の神宮球場で躍動する。

(須藤大樹)

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選手インタビュー

扇谷 莉 投手

—今日の試合を振り返って
立ち上がりをすごく意識して投げていたので、先頭打者を塁に出してしまったんですけれど、その後も落ち着いてバントも処理して、しっかり0点に抑えることができました。課題だった立ち上がりを抑えられたことはよかったなと思います。

自身初の神宮のマウンドでした
意外とというか投げやすかったというのが印象で。中学生の時、リトルシニアの全国大会で神宮には来たことはあるんですけれど、入場行進しかしたことがなかったので(笑)。今日すごく緊張していたんですけれど、「神宮のマウンドってどんなのかな」と楽しみにしていた部分もあって、不安と楽しみが半々ぐらいだったんですけれど、楽しんで投げれたんじゃないかなと思います。

今日の先発を告げられたタイミング
フレッシュの立大戦の前、1か月前ぐらいですね。

その間の調子は
紅白戦とかシートバッティングとかでも実戦形式で投げることがあったんですけれど、ほとんど立ち上がりで点数を取られたりだとか荒れていたので、立ち上がりだけを意識して今日はしっかり押さえていこうと思ったので、今日はこの1か月で一番良かったんじゃないかなと思います。

3回にはピンチを切り抜けました
球も走っていて、(相手打者が)めちゃめちゃ合っているというわけでもなかったので、慌てることなく1球1球慎重に、コースにしっかり投げて押していけば野手も守ってくれるだろうと思ったので、ピンチでも動じずに自分のタイミングで投げようと考えて、それが結果として出てくれたのでそれは良かったかなと思います。

7奪三振を奪いましたが、意識は
いや、今日は本当にストライク先行することとか、球速とかにはこだわらずに自分の投球、ストライクを先行して流れを作っていくということを意識していました。欲とかは出さずに変化球でも真っ直ぐでもストライクが取れて、三振7つ奪ったことも今知ったので(笑)。意外と(三振を)取れていたんだなと思いました。

同学年の村上喬選手とバッテリーを組みました
ピッチングするときは大体あいつに受けてもらっています。4回の三者連続三振の時も、あいつが出してくれたサインと逆の球で三振取ったので、打者の反応を見て球種やコースを決めるだとかは分かっていなかったので、それはこれから高めていければなと。でも、信頼度はすごく高いです。自分の球をずっと受けてくれているので、軌道とか真っ直ぐの調子とかも一番分かってくれていると思います。後ろに逸らさないようにする練習もしてくれていたので思い切って投げれる、信頼ある捕手だと思います。

今後の目標
リーグ戦では先輩たちが5位という悔しい結果に終わってしまい、投手力が他の大学と比べたらもっと必要かなと思うので、自分も秋からリーグ戦に入ってチームの勝利に貢献できるような選手になっていければいいかなと思います。

ファンの方に向けて
元気、そしてさわやかに一生懸命投げるので、応援よろしくお願いします。

東 拓 内野手

今日の試合を振り返って
東大もかなり力があって、今日は実質、(法大の)力負けというような感じになってしまったので、自分たちの力不足を実感しました。

自身は2本の安打を放ちましたが、1本目を振り返って
自分はフレッシュ(リーグ)での初めての打席だったので、少し緊張もあったんですけど、初球から振りにいけたことが良かったと思います。

2本目は適時打となりました
1年生の扇谷が今日は先発だったんですけど、1点しか取れていなくて、かなりきつい試合になっていたので、1本出して楽にさせてあげたいと思っていました。打てて良かったです。

適時打を放った際、スタンドでは、同じ日大鶴ヶ丘高校出身の羽根龍二(社3)選手が大きな声を出していました
普段から仲が良いので、喜んでくれたのだと思います。

羽根選手との仲について
高校の時からいろいろとかわいがってくれていました。一緒に練習をしたり、相談にも乗ってくれていたりしたので、羽根さんの前で打てて良かったです。

月曜日からは連戦になります
来週からの試合は今日以上に気合いを入れてやっていきます。絶対に負けられない戦いなので、自分も試合に出たら頑張りたいですし、試合に出なくても、他の人のサポートなど、準備をしっかりやっていきたいと思います。

岡田 悠希 外野手

今日の試合を振り返って
東大戦でちょっとミスが大きく出てしまって、自分たちの力が出し切れなかったというか、自分のミスもあったりで良い結果が出ませんでした。この敗戦を次に活かしていきたいです。

惜しくも敗戦となりましたが敗因は
敗因はやっぱり、初回に先制してそのあとに0が続いていて、ちょっと油断した部分がありました。それが敗因だと思います。

1点ビハインドの場面で本塁打を放ちましたが、打席に立った時の心境は
自分のミスで同点に追いつかれて、逆転されたので、自分が打って助けようというか、追いつこうという気持ちで打席に入りました。

球種とコースは
インコースぎみの真ん中の真っすぐです。

打った時の感触などは
(ファールゾーンに)切れるかなと思ったんですけど、そのまま切れずに入ってくれたので良かったです。飛距離は十分だと思いました。「切れるかホームランだな」と思いました。

今日のコンディションは
最近はちょっと調子悪くて、今日は久々にスタメンとして使っていただいて、いつもだったら1打席目2打席目で調子出なかったら交代させられてるんですけど、学生コーチの方が使い続けてくれて、結果が出ました。1打席目からしっかり結果が出せるような準備をしていきたいと思います。

東大投手陣の印象は
テンポがよくてどんどん投げ込んでる来るピッチャーがほとんどでした。打たないと点が取れなくて、フォアボールで自分から自滅することはなかったので、良いピッチャーでした。

今日の課題点としては
油断と隙です。自分らのチームで自ら(ピンチを)作って悪い展開になって、負けてしまったので、次回からはどこがチームであっても隙を見せずに圧倒するという気持ちを持ってやって行きたいと思います。

今後に向けてどのようになりたいですか
走攻守の三拍子のそろった選手になることと、チャンスに強いバッターが1番良いバッターだと思うので率を残してチャンスに強いバッターになりたいと思います。

今後への意気込み
まだリーグ戦のスタメンとれてなくて、まだまだこれからどんどん成長してリーグ戦のメンバーに食い込んだり、レギュラー取れるようにしたいです。レギュラー取るために法政に来たので、取るためにやっていきたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 9209 2 R800先発し、5回無失点の好投を見せた扇谷
  • DSC 9246 2 R800先制の左前適時打を放った海﨑
  • DSC 9505 2 R800村上喬は粘りの打撃で全打席出塁を果たした
  • DSC 9520 2 R8004回に適時打を放ち、ガッツポーズを見せた東
  • DSC 9647 2 R8002番手で登板した橋本
  • DSC 9688 2 R8002安打を記録した高田桐
  • DSC 9840 2 R800リーグ戦でもベンチ入りを果たした古屋敷は2失点を喫し、本来の力を出せずに終わった
  • DSC 9922 4 R800最後の打者となった宮﨑秀
(写真:須藤大樹)
 
 
 
 
 

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