硬式野球
 
 

【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 立大戦展望 前半

東京六大学野球春季リーグ戦 対立大戦
2014年4月19日(土)~
神宮球場

 
※取材日
2014年3月4日(火)
立大野球部寮

2連敗スタートとなった今季。優勝を目指す法大にとっては、早くも正念場を迎えた。2週目の対戦相手は、昨秋2位と勢いのある立大。齋藤、澤田圭の二枚看板を擁し、攻守にバランスのとれた難敵だ。先週の早大戦同様に厳しい試合展開が予想されるが、今季初の勝ち点奪取へ。今こそチームが一丸となる時である。(※前半では立大戦の展望と溝口監督への取材をお届けします)

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立大・溝口智成監督

展望

 立大は澤田圭、齋藤の両右腕の先発が予想される。昨秋の対戦では両投手ともに法大相手に完投勝利を納めるなどその力を見せつけられているだけに、十分な対策が必要だ。打線に目を移すと、大城や岡部、佐藤拓といった昨季から名を連ねていた選手が並ぶ。主将を務める我如古の打棒にも要警戒だ。

 対する法大は開幕カードの早大戦で連敗を喫し、これ以上の勝ち点の取りこぼしは許されないところだ。第一戦の先発には開幕投手のエース・石田健大(営4)が濃厚。早大2回戦にリリーフ登板するも、逆転を許し「敗戦は自分の責任」と唇を噛んだ。リベンジに燃える石田の快投に期待がかかる。続く先発候補としては、早大2回戦に先発した玉熊将一(法2)と鈴木貴也(人4)が挙げられる。両投手ともに結果を残して先発枠生き残りに名乗りを上げたいところだろう。

 打線はここまで2試合で9安打とまだまだ本調子とは言えない状態だ。その中でキーマンになるのは、早大戦で猛打賞の活躍を見せた法大の新リードオフマン・田中彪(法3)か。「この状態を継続して勝利に貢献できれば」と意気込む男の出塁が、打線の火付け役になることを期待したい。ここまでの打点が僅かに1のクリーンアップ勢の奮起にも注目だ。

 昨秋は2連敗。今季の対戦も厳しい展開が予想されるが、優勝のためには早くも正念場と言える立大戦。勝ち点をもぎ取り、勢いに乗っていきたいところだ。(遠藤礼也)

「戦う気持ちをもって攻めるチームにしたい」―立大寮取材

春季は3位、秋季は2位と安定した力を見せた昨季の立大。今季はその主力選手が多く残っており、苦戦を強いられるのは間違いない。チームの指揮を執るのは今季より就任した溝口新監督。チームに新しい風を吹かすフレッシュな指揮官に、目指す野球や意気込みを伺った。

溝口 智成 監督

―監督に就任されてからここまで
(就任して)2か月弱ですが少しチームの雰囲気がしっかり分かってきたのと、1年生抜いて選手が140人弱いるので、その顔と名前がほぼ一致したかな、と。ペースがつかめてきて、色々なことが分かってきたという感じです。みんな真面目でひたむきによく練習するんだなというのを実感して、嬉しいというか心洗われるというか。若さに触れられてこっちもいきいきするなという感じがしますね。

―母校のユニフォームを着て
(監督は)なりたくてなれるものではないと思っていましたが、前々から機会があれば是非やりたいと思っていた母校の監督なので「よしやってやるぞ」という気持ちと、伝統ある六大学野球の一つの立教大学の監督なので身が引き締まる思いと、両方ですね。

―ご自身は優勝経験がおありですが、その溝口さんからご覧になってチームに必要と感じられるものは
技術的には多分僕なんかより、走るのも打つのも投げるのも今のチームの方が上だと思うんですよね。僕の代の優勝は他のチームの方が優勝もあったし、そういうことも自覚していましたし、その点を考えると勝負は実力だけではないと思うので。普段の力が緊迫した場面で出るとか、「こんなやつがこんな場面で打つのか」というプラスアルファの力が出るということが優勝するときには必要になってくるので、そういうのが積み重なればいいなと思っています。それは、何かをやったらそういう力が出るとかはないので、日々の練習を本当に100%でやるとか、緊迫した場面を想定してやるといったことを1日1日、1時間1時間積み上げていくということが必要だと思います。

―そういう点を普段の練習ではよく言われているのですか
ずっと言っていますよ。ダッシュといってダッシュしていなかったら怒りますし、キャッチボールを疎かにしていたらやっぱり言いますし。そこは僕の大事にしているポイントでもあるし、優勝しているからこそ言えることだなと思っています。

―今年の立教大学はどのようなチームになりそうですか
まだ分からないですけど、結構わいわいやってくれそうな感じがしますね。僕が現役のときは「お祭り野球で行こうぜ」と声をかけていたんですが、それに近い雰囲気でできそうな感じで楽しみですね。「明るい」と言ったらあれですけど、わいわい、”お祭りっぽく”やれそうな感じはしています。みんなわいわいしているんですよね。僕がわりとそういう雰囲気でやりたい方ですしやってきたので、そういうのに乗っかってきてくれるというか、違和感ない感じできているので、みんながそういう素地を持っている感じはしますね。

―溝口さんが目指されるチームというのは
最後は実力同士の戦いというよりは強い気持ちを持っているとか、勝ちへの執念とか戦う気持ちによって、最後の最後は決着がつくと思っているので、無意識下の自信につながるようなものをもっているチームにしたいですね。だから日々の練習を積みあげて自然と力が備わっているというか、心の力と言いますか「やれるぞ」と(いう自信を)無意識に持てるようなチームにしたいです。そうすればやっぱり前面に戦う気持ちが出てくるだろうし、戦う気持ちというのを持って攻めるチームにしたいなというように思っています。

―昨年春3位、秋2位とチームは確実に力をつけてきているという印象がありますが
神宮で観ていましたけどやっぱり力はついてきていますし、優勝できる可能性のあるチームだと思いますが、僕が優勝した時のチームは恐らく誰も優勝するとは思っていなかったチームでした。その時のリーグ戦は春連敗、秋連敗と4連敗していて、最後のプレーオフに勝って優勝したんですけど、法政さんとプレーオフをやって勝ったんですよね。(今のチームは)強い良いチームだし良い方向にいっていると思いますが、15年間優勝していないので並大抵のことでは壁は破れないと思っていますし、それは選手も分かっていると思います。3位、2位という良い成績を残していますけど、優勝以外はそんなに変わらないので「惜しい」というよりは「もう一壁あるぞ」という気持ちでいます。

―その中でも澤田選手や齋藤選手、岡部選手など投打の中心となる選手がしっかりいるというのは強みだと思います
もちろんこれまでの実績がありますから期待する部分もありますけど、当然現状維持をしていれば他のレベルがあるので退化だと思います。ですから当然彼らも満足していないでしょうしこのままでいいとは思っているでしょうから、その辺を現状に満足することなく、でも実績を持っている選手たちなのでそれを自信として次につなげていってもらいたいなと思っています。

―今年の主将の我如古選手について
ほんわかしていたりのんびりしている感じもありますが、締めてほしいときにはぴりっとしたことを言ってくれますし、キャプテンシーはあるんだろうなという感じはしていますね。ここ(寮)で過ごす時間も多いので呼んで話したりもしますけど、良いキャプテンだと思います。例えば僕が練習で、こういう点が良かったなと言ったとしてもあいつは、監督さんはこういう風に言ったけどここはまだまだだと思うと言ってくれたりとか、「攻める気持ちを持っていこうぜ」と僕が言っていることを解釈して選手にきちんと伝えてくれたりするので、そういう意味では助かっているところがあります。もちろんまだまだのところはいっぱいありますけどね。

―現在の六大学野球に対する印象はいかがですか
戦国時代だな、と。昔からそうですがどこが勝つか分からないし、去年の春も法政さんは9連勝で勝てなかったわけでしょう。その法政さんが秋は5位ですよね。なのでどこがどう、ということじゃなくて、どこにも優勝するチャンスがあると思います。聞くところによると立教の下馬評が高いんですけど(笑)、「いやいやいやいや」と。どこもそうでしょう、という気はしています。

―今年の法大の印象は
ある程度の情報はありますがまだ自分のチームの戦力把握が中心なので、「こうですよね」とはまだ言えないですけど、強いですよ。全然ウチが先んじているなんか到底思えないし、もともと選手も良いですから「立教をそんなに買いかぶらなくていいですよ」という感じですね(笑)。

―立教大学にとって法大は初戦となります
そうですね。どこと当たっても一緒ですけど、ウチにとっては初戦が法政さんなのでそこでどんな試合ができるかというのは、すごく大きいと思いますから、本当に大事な試合ですね。私の最初の采配でもありますし、今チームがやっていることがどう花開くか。そこで勝ち点を挙げるのと挙げられないのでは全然違うと思いますので、何としても勝ちたいなというのはありますね。

―采配という面で、目指しておられる野球というのは
そんな突拍子もないことをやろうと思っていないし、基本に忠実にやろうと思っています。采配でできることは限られているのでそこで采配するというよりは、日々の練習を采配しているという方がしっくりきますね。

―今年の目標と意気込みをお願いします
もちろんやる以上優勝を目指します。周囲の期待も大きいのでそれにそぐわない戦いをしたいし、もちろん優勝を目指しますがそれに向かう日々の練習とか日々の生活をしっかりして、神宮の舞台に立つ。あとは思い切って、結果を恐れず暴れまわるようなチームにしたいなというように思っています。そのことが勝ちにつながると思っているし、その結果優勝になるのではないかと思っています。

(取材:熊谷優)

後半に続きます

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