硬式野球
 

【硬式野球】「秋季リーグ開幕直前特集~逆襲の秋へ」 第3回 4年生バッテリー

「秋季リーグ開幕直前特集~逆襲の秋へ」
取材日:2013年9月10日

春はあと一歩のところで優勝を逃した法大。あれから3ヶ月――。春は逃したリーグ優勝、日本一を目指し、厳しい練習を積んできた。「秋季リーグ開幕直前特集~逆襲の秋へ」第3回は優勝のカギを握る4年生バッテリー、木下拓哉選手、船本一樹選手、納富秀平選手、六信慎吾選手です。

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左から正捕手の木下、左腕の納富

―リーグ戦の初戦まで2週間を切りましたが、今の調子や状態はいかがですか
納富:チームも個人も良い方向に向いていると思います。
木下:例年、結構不甲斐ない試合が続くのが夏のオープン戦なんですが、今年は良い感じで、勝ちも付きながら内容のある試合をできていると思うので、自分としては良い夏休みなのではないかなという感じです(笑)
六信:前半は調子が良かったですが、今ちょっと故障して……治ってからチームに貢献できるように頑張ろうと思います。
船本:チームとしてはすごく良い方向に向かっていると思います。個人としては今少し調子を落としている感じですが、あと2週間あるので調整して、2か月間しっかり戦えるようにしていきたいと思います。

―春のリーグ戦が終わってから、これまでどのように過ごしてこられましたか
納富:授業が主で……(笑)
一同:(笑)
納富:「あと一つ」の勝ちを取るために皆で一生懸命やってきたつもりです。

―優勝を逃してから切り替えるために皆さんで何か話し合われましたか
木下:切り替えは各自というか……気づいたら秋に向かって皆頑張っていたので。僕が切り替えに一番時間がかかりました。

―春は監督の交代がありましたが、そのことによって変化したことはありますか
木下:新しい人が来たわけでなく、元々いた人が監督になったので、特にやる野球は変わらないですね。「やるのは選手」というのは神長さんも言っているので、特に心境の変化のようなものはあまりないです。

―練習内容などに変化はありますか
納富:試合を想定した練習が多くなったのではないかと思います。
木下:根性のような精神的な部分より、守備だったりバッティングだったりピッチングのような、技術的な指導が増えたのではないかと思います。

―春は納富選手や本多選手という4年生投手が先発陣をバックアップされていましたが先発から見てのような存在でしたか
船本:頼もしい存在でもありましたし、できれば完投したかったんですけどね(笑)
一同:(笑)
船本:投げたいというので投げさせました(笑)

―逆にブルペンを支える側にとって調整などに難しさはありましたか
納富:先発がしっかりしているんで、自分は「いつでも!」という、(船本の方を見ながら)「投げてもいいよ」と(笑)しっかり準備だけはしていました。

―リーグ戦で納富選手のご友人のような方が応援にいらしているのを何度かお見受けしたのですが
納富・木下:ご友人……
木下:球場問わず納富ファンは多いので、ファンが一連の流れで神宮に来たのではないかと。
納富:「一連の流れ」って何(笑)
一同:(笑)

―春活躍されたことに対する周囲の反響はいかがでしたか
納富:六大学の結果は福岡の新聞などにも載るので、色んな方から電話や連絡をいただきましたが、一つは親孝行ができたかなと思います。

―船本選手はシーズン通して先発を務められたのは初めてでしたが
船本:早稲田戦から2戦目で投げることになったんですけど、できれば1戦目で投げたかったので、秋はそうできるように頑張りたいです。

―それぞれ皆さんタイプの違う投手ですが、リードする際に意識していることは
木下:それぞれ良い球があって、それを相手は狙ってくると思うので、良い球以外のボールで良い球をより引き出せるようにリードしています。

―4年生の投手陣でアドバイスをし合うことや、お互いを参考にすることはありますか
木下:そうですね……
納富:お前ピッチャーちゃうやろ(笑)
一同:(笑)
納富:全員タイプが違うので……
船本:特にないなぁ。
納富:一緒に練習はしますが観点や考え方は別なので、あまりないですね。僕は六信によく言うんですけど。

―例えばどのようなことを
納富:全部。特に……ハートです、ハートの強さ、です(笑)

―自分とは違う相手の観点で、感銘を受けた点は
納富:一番右にいる投手責任者(船本)は、やっぱり責任感が強いですね。

―どのような時にそのことを感じますか
納富:皆を引っ張っていくという使命感がすごくあるんですよ、1年生の時から(試合に)出ているので。そういうのは見習っています。

―8月にキャンプが行われましたが、いかがでしたか
木下:北海道は本当に涼しさのレベルが違うというか。北海道、岩手、宮城と移動して、岩手などは結構暑いんですが北海道だけは快適な温度で。普段はこの時期ランニングの量が減るんですが、より強化できていっぱい走れたので、鍛えるには最高の場所だと思いました。
納富:僕もそういう北海道キャンプでした。
六信:自分の良いところも伸ばせて課題も見つかって、良いキャンプでした。

―見つかった課題というのは
六信:入学してからずっとですが、コントロール面を直していかないといけないという課題があって、リーグ戦まで2週間ですが、そこをしっかりやっていきたいです。
船本:北海道はプールのトレーニングをやって、いつもとは違うトレーニングができて、すごく充実したキャンプだったと思います。

―プールのトレーニングというのは
船本:泳ぐだけです(笑)。ひたすら泳ぐだけです。
一同:(笑)
木下:泳ぐのはきついです。泳いでいたら汗かきますから。

―キャンプでの目的意識は
納富:「強化」ですね。
船本:こっちでは暑くてできないので涼しいところでランニングなり。
納富:より追い込むというか。人数も少なかったので、濃い練習ができたと思います。

―キャンプの空き時間に皆さんでどこかへ出かけたりはされましたか
納富:ラーメン、ラーメン!
木下:「山嵐」という本当にすごいラーメン屋さんがあるんですけど。
納富:めっちゃ美味いんです!
木下:それを食べました。あと皆でサッポロビール園に行きました
納富:ジンギスカン!

―後援会主催の激励会ですね
納富:ムツはどう?
六信:ビール園……最高でした(笑)

―オープン戦で取り組んでいることや収穫は
納富:先発もやっているので、今までとは変わったオープン戦というか。課題は毎回毎回出ていますけど、それを次(の登板)に生かせるように頑張っています。
木下:春のリーグ戦が終わってからバッティングにはずっと取り組んでいて、少しですけど成果は出てき始めているのかなと。あと、春は大事なところで失点が多くなって負けてしまったので、オープン戦から失点をできるだけ少なくしようという意識を強く持って取り組んでいます。

―バッティングでは具体的にどのようなことに取り組んでおられますか
木下:(バットを)振る量は足りていない訳ではなかったと思うので、フォームの研究などを貪欲に、色々な人の話を聞いたり真似をしたりしています。徐々にではありますが良い感じできているので、リーグ戦は長いですし、まだまだ良くなると思って取り組んでいる途中なので、まだ上がっていきますよ……かっこ「どや」(笑)
六信:オープン戦は後ろで使われることが多く、でもずっと後ろで使われるということが少なくて。投げて自分の良いところも悪いところも出たオープン戦だったので、悪いところをリーグ戦までに試合でしっかり克服していければいいと思います。

―オープン戦でストレートが走っている印象がありますが、今は何kmほど出ていますか
六信:150kmは一応出ています。
船本:僕は緩球ですね。緩いボールに取り組んでいます。春までも一応腕の振りを変えて遅いボールを投げていたんですが、この夏は真っ直ぐと同じ振りで緩いボールを投げられるように取り組んでいて、それがすごく今良くなってきていて、リーグ戦でも使えるボールだと感じています。

―春に投げていたカーブの投げ方を変えたということですか
船本:そうですね。

―プロとの交流戦で感じたことは
木下:プロは大学生に比べたらスイング力などは強いですが、狙い球というのは大学生とあまり変わらないなと。甘いところに来た球を確実に打つ力はすごいですが。スイング力はやっぱり驚きましたが……ホワイトセルとかは結構スイングがすごかったので。
一同:(笑)
木下:きっちりカウントごとに考えて投げられたら、そこまで大事故にならないと思いました。

―打席で感じたことはありますか
木下:ホワイトセルがファーストから結構威圧してきて……
(注:ホワイトセル選手はDHでの出場)
納富:嘘だ(笑)全然感じなかった(笑)
一同:(笑)
木下:六大学の投手はリーグ戦で投げるのはどこもプロ級の投手だと思うので、投手に関してあまり深い感銘は受けなかったですね。ここぞというところできっちり投げる能力だとかはすごいと思いましたが、一つ一つの球で見たら、六大学で投げている投手も、変わらないは言い過ぎですけど、そのように感じました。

―先発されたお二人はいかがでしたか
船本:同じコースに投げても、腕の振りが少しでも違うと打たれるというか。厳しいボールだから打たれないのではなくて、甘いボールでも打ち取れるときもありますが、良いバッターは腕の振りだけで全然(反応が)違うというのがすごく印象的でした。
六信:大学だったら空振りしてくれるボールでも、プロだとファールにしてきたり前にしっかり飛ばしてきたりして、真っ直ぐの精度やキレをしっかり上げていかないといけないと思いました。

―8月末にはオールスターも行われましたが、普段はライバルの選手とプレーされていかがでしたか
木下:僕は立教のキャプテンの平原と同じ部屋だったんですけど、普段は敵の選手と思ったより仲良くなれたというか。夜も皆と食事会があったんですが、色んなチームの選手と話をしたりして。一緒に食事をしている時などは、ユニフォームを脱いだらこんな感じなのかな、と。いつもガチで試合をやっているのが信じられないくらい楽しく、夢のような……まさにオールスター、夢の競演ですよ(笑)

―他大で仲良くなった選手はいますか
納富:皆とコミュニケーションが取れました。我如古(立大)が面白かったです。
船本:僕は楽しかったの一言です。

―船本選手が初球を上から投げるという報道もありましたが、普段通りに横から投げられましたね
木下:僕、ベンチで横から投げていましたよ(ジェスチャーを交えつつ)
納富:お前関係ないやろ(笑)
船本:でも、全球真っ直ぐで投げました。
木下:自分も全球ホームラン狙いでいきました。
六信:上から投げたの?
船本:投げようと思ったけど、ワインドアップでないと投げられないなと思って(笑)

―木下選手は2安打を放ちましたね
木下:僕、そういう感じなんですよ。お祭りとか結構やっちゃうタイプなので(笑)。関谷(明大)君が結構スローカーブを投げてきたのでちょっと「あれ?」という感じはありましたけど、でもやってやりました。

―全球ストレートで勝負したことに対して手ごたえは
船本:真っ直ぐで勝負できることも分かりましたし、普段結構変化球も使っているんですが、もっと真っ直ぐを使ってもいいのかなというのはありました。

―試合前のイベントで、ベンチ前で納富選手が「まるちゃん音頭」を踊っていらっしゃいましたが、あれはどなたかの指示ですか
納富:神長英一さんです(笑)
一同:(爆笑)
納富:ウチのボスに「お前行けよ 」と言われて、行ったんですよ。お返しに、セレモニーのときのハイタッチを、最初監督を無視して立教の監督に行こうとしたんですけど、ちょっと言われたので「忘れていました」と神長監督とちゃんとハイタッチしました(笑)

―1年生ではキャンプメンバーに入り、オープン戦でも登板している玉熊選手への期待が大きそうですが
納富:笑いの面からしたらまだまだですけど……
木下:求めてない(笑)
一同:(笑)
納富:投げる球が本当に1年の球ではないので、この先の法政を引っ張っていってもらえたらなと。
木下:僕たちとしては1年生が結構良いピッチングをしているので、良い刺激になっているのではないかというのはありますね。玉熊も先発して良い投球していますし。4年生はやることをきちんとやっている感じはありましたが、そのおかげで2、3年生が試合での投球が変わったなというのを結構感じます。相乗効果ってやつですね。僕は森川に期待しているんですけど、中々ベンチに入ってこないんですよね。

―森川選手はオープン戦でホームランを打ちましたね
木下:そうなんですよ。ホームラン打った日に「打っちゃいました」とラインがきて。「あ、打っちゃったんだ」と(笑)

―捕手としては森川選手のどのようなところに期待しておられますか
木下:「THE・キャッチャー」という感じですね。自分にないものを結構持ち合わせているなというのと、あいつにないものを僕は持ち合わせているなという見事な掛け合いですかね。同部屋なんですけど。

―投手責任者の立場から見て1年生はいかがですか
船本:試合で投げている投手は練習の姿勢が結構変わってきたなというのはありますが、試合でまだ投げていない投手の姿勢はまだちょっと変わらないなというのはあるので、そこは引退するまでにしっかりやらせていきたいなと思います。

―昨年のエースの三嶋さん(現・横浜DeNA)が5月ごろからずっとローテーションに入って投げておられますが、チームで話題に挙がることはありますか
木下:「今日投げてるよ」という感じで広まったりしますね。
納富:あと、普通にその辺に……
木下:食事も結構行ったりして。その辺でよく見ます(笑)

―明大戦も観に来られていましたね
木下:そうなんですか?
納富:僕が呼んだんですよ。(3回戦で)負けた後(三嶋さんが)ロッカーに来たので、「明日も来て下さい」と。オフだったので、言ったら来てくれました。

―卒業後の進路はどのように考えておられますか
納富:野球を続けます!
木下:自分も、野球を続けます。全員続けます。

―秋は投手陣が一つのカギになると思いますが、秋に向けたバッテリーや投手陣のテーマはありますか
木下:春は明治戦以外あまり点を取られていないですけれど、早々と大量点を取って楽に投げられたというのがありましたが、秋はそんな楽な戦いはないと思いながらやっているので、バッターが打てないときにバッテリーで勝つゲームを作れたらと思います。
納富:1点差で勝てるゲームというのを作っていきたいですね。

―立大との試合で始まり、最後はまた明大とのカードですが、優勝に向けたポイントは
船本:1試合1試合大事にやることです。
納富:その通りです。
木下:どこがとかではなく、とりあえず勝つだけですね。
納富:勝ちます。

―ラストシーズンへの意気込みと、個人の目標を教えて下さい
船本:春は9連勝止まりだったので、秋は10連勝して、神宮大会も優勝して、最高のシーズンにできればいいなと思います。個人としては記録にはあまり拘っていないので、優勝できれば何でもいいです。
納富:全部言われた(笑)
六信:チームが優勝できればそれが1番なので、とにかくチームの力になれるように頑張ります。
木下:春は9連勝止まりだったので秋は10連勝して、神宮大会も優勝して、最高のシーズンにしたいなと思います。チームが優勝できれば何でもいいですが、個人的には今まで不甲斐ないシーズンが続いたので、結果を残して公私共に充実した秋季リーグを……
船本:「公私共に」……(笑)
納富:「公私共に」っておかしいやろ(笑)
木下:まずはチームの優勝、というのは間違いないですけど……
納富:優勝に個人の成績がついてくればいい、と!
木下:そうです。少しでも貢献したいなと。春よりはやってくれると思います、この私が。
納富:ボスを何としてでも胴上げしたいという一心でやっていますので、チームの勝利に貢献できるように、それだけでいいです。優勝目指して頑張ります。

(取材:熊谷 優)

プロフィール

木下拓哉(きのした たくや)
人間環境学部人間環境学科4年
1991年12月18日
高知県出身・高知
182cm、88kg・右投げ右打ち

船本一樹(ふなもと かずき)
経営学部経営学科4年
1992年1月4日生まれ
神奈川県出身・桐蔭学園
186cm、81kg・右投げ右打ち

納富秀平(のうどみ しゅうへい)
文学部英文学科4年
1991年4月22日生まれ
福岡県出身・九州国際大付属
172cm、70kg・左投げ左打ち

六信慎吾(むつのぶ しんご)
経営学部経営学科4年
1991年5月28生まれ
広島県出身・新庄
178cm、78kg・右投げ右打ち

 

フォトギャラリー

  • 201309131左から正捕手の木下、左腕の納富
  • 201309132エースの船本
  • 201309133150キロ右腕の六信
  • 201309134絶妙なツッコミで場を盛り上げる
  • 201309135リードだけではなく打撃も磨いた木下
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  • 201309138チームの力になりたいと語る六信
 

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