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「秋季リーグ直前特集~再び黄金時代へ!①」金光興二監督・ロングインタビュー

「秋季リーグ直前特集~再び黄金時代へ!」
取材:8月25日

 秋季リーグ開幕直前特集!第1回は1年ぶりの単独取材となる、金光興二監督のロングインタビューです。夏季オープン戦を振り返って、ここまでのチーム状態、秋の選手起用や戦略について熱く語って頂きました。

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就任9年目の秋を迎える金光監督

競争意識を持たせてやっています

―ここまでのオープン戦を振り返って

 まだオープン戦の段階なので、各選手に競争意識を持たせようと思いまして。昨日ゲームに出た選手は、今日はスタンドで見てというように、自分たちのゲームを見ながら勉強するということで。これは競争意識を持たせながら、チーム全体の総合力のレベルアップを図りに来ています。勝負である以上勝ち負けは大事ですが、勝ち負けよりもそういうところ(競争意識)に主眼を置いてやっています。

―春のリーグが終わってからは、選手全体にどのような課題を与えてきましたか

 もう一度基本を徹底して、できることをしっかりやっていこうと。このオープン戦でも難しいことはあまり要求せずに、ピッチャーだったらリズム・テンポ、バッターだったら積極的に打っていくこと、走塁はどんどん前に行くこと、声の連携ですね。このように基本的なことを皆意識してやっていくように、オープン戦のテーマを決めて、それも貼りだしてやっています。

―春は3位という結果でしたが、優勝に何が足りなかった

 3位といっても、前半ゴテゴテになってしまったというのがありますね。やはり、投手陣が思ったように、うまく立ち上がれなかったんでね。やはり終盤の逆転劇、立教戦のように大量点を逆転されてしまったように、キャッチャー含めてバッテリーが立ち上がり悪かったかなと。だからこの秋はいきなり明治・慶応と、このリーグ戦を占う非常に大きなカードになってくるので、立ち上がりうまく入れるように、いまバッテリーを中心に失点を少なくできるような野球をきちっとできるように、基本をしっかり積み上げていこうという形でやっています。

―オープン戦では頻繁な選手交代が目立ちますが、今年スローガンに結びついているのでしょうか

 やはりリーグ戦でここ一番に力を発揮できる選手、オープン戦や練習試合で力を発揮できるけど、リーグ戦では別の要素が出てきますので。そのようなメンタル面が要求されますから、そういったところもきっちり見極める。ただ単にヒットを打ってもそれがいい場面で打っているのか、ピッチャーだったらどういうボールでバッターを打ちとっているのか。ただ単に結果ではなく、そういった場面場面での力を発揮できる選手かどうかを見極めている感じですね。そういう意味では、できるだけ幅広く選手を起用してきています。ただ、これからはリーグ戦も近くなってきますから、ちょっと仕上げていかなければいけないところなので、来週(8月29日以降)からは少しチームをリーグ戦に向けて絞り込んでいこうかと思います。

―例年、非常に多くオープン戦が組まれていますが

 うちの場合は選手が非常に多いですし、固定したメンバーで戦うとチーム全体のレベルアップを図れないですね。そういう意味で一番いいのは、競争意識を持たせる。そのためには、やはり試合のなかでの競争意識が一番なので。練習でいきなり競争意識といっても、口ではいってもそう上手くいくものではないのでね。やはり試合のなかでできるだけチャンスを与えて競争される。そういった意味で練習試合は多くなっていますね。

―この夏は巨人とのオープン戦も予定されていましたが、プロと対決するというのはやはり得るものが大きいのでしょうか

 うん、やはりプロとやるのはお互いにメリットがあるからやるのでね。残念ながら今回は中止になりましたけど、これからもそういうチャンスがあれば、やっていきたいなと思います。

優勝の鍵を握る投手は三上ではないかと

―秋の投手陣はどのような起用をお考えですか

 まだはっきりはしてないですけど、春は三上・三嶋が中心でしたが、春と同じ形では秋のリーグ戦は厳しいかなと正直思ってはいます。ですから、三上・三嶋に加えて、タイプの違う左ピッチャーや、サイドハンドとかが出てくれれば、投手陣全体の層が厚くなるかなと思っています。そういう意味では、左ピッチャーの4年の吉越、明後日駒沢戦で先発させる1年生の石田(8月27日駒沢戦。この試合先発した石田は快投を披露)、このへんが左ですから。この2人とも夏のオープン戦で非常に調子がいいですから、非常に期待をしています。

―1年生の石田投手、鈴木投手などはオープン戦で投げていますが、ベンチ入りもありますか

 十分考えられると思いますね。特に石田は非常に度胸もいいですし、コントロールもチームのなかでトップ3に入るほどの精度があります。そういう意味でも、リーグ戦で精神的に崩れるといった感じがあるようなピッチャーではないので、1年生とはいえ期待はしているんですけどね。

―監督の目からみて、優勝の鍵となる投手は誰だと

 三上が投手責任者として、投手陣を引っ張れるかどうか。やはり春は三上が立ち上がり良くなかったのが、チームが序盤に上手く立ち上がれなかった大きな要因ですし。本人もそこは十分自覚していると思うので。やはり(鍵は)三上ではないかと思いますね。

―野手に関しては、伊藤慎吾選手や岩澤選手などが打撃面で成長が伺えますが

 3年生が非常に伸びてきてますね。伊藤慎吾も岩澤も、春はほとんどチームに貢献できてないので、この秋彼らが貢献できるような形になったら、攻撃のほうも色んなバリエーションでできると思いますね。

―河合選手がセカンド、多木選手がサードにコンバート中ですが、どういった経緯で

 長いリーグ戦全般を見た時に、やはり調子がいい時悪い時といった並がありますので。色々なポジションができることで、チーム全体の考えも柔軟にできるので。本人達にとっても、色んなポジションができるというのは、自分の能力を高めていきます。特に河合は春悪かったですから、ポジションを変えることでバッティングのほうもプラスになるのを期待してやっています。

―足のある中尾選手もケガから復帰し、さらに機動力が増したように思えますが

 やはり安定した戦いができる一番は、機動力だと思います。そういう意味で、春に中尾が骨折で出れなかったのはチームにとって正直大きな痛手になりました。本人も春非常に悔しい思いをしたので、この夏は相当精力的にやっていますから、4年生でもありますし、秋は十分期待していいかなという感じはします。

―伊藤諒介選手はケガから復帰すると、主軸を担うことになりそうですか

 本来は(オープン戦で)4,5番を打たせようと思っていたんですけどね(笑)。森本も昨日靭帯をやってしまいまして。森本もここまで順調にきていたんですけどね。1年生の期待している選手がちょっとケガで出遅れたりというのがあるので。そういった意味で、色々なポジションをやらせることによって、そういう故障者が出た時にチームが大きなレベルダウンにならないように、ということでやってきましたので。確かにチームにとって痛いんですが、早く治ってくれると願って、残った選手がいい形でやっていけるといいんですけどね。

初戦(明大1回戦)に照準を合わせて臨みたいと思います

―秋に向けて、どのようなチームに仕上げていきたいですか

 春はここ一番に弱かったと思います。ですから、彼らに要求しているのは、ここ一番でチームとしても個人としても力を発揮できる、そういったものをこの夏の暑いなかで植えつけないといけないし、その植え付けたものをリーグ戦で発揮しなければならないので。そこをしきりに(選手に)言ってきてはいますね。

―4年生はラストシーズンですが、どのようなことを期待していますか

 ラストシーズンでもあるし、色々なプレッシャーがあるとは思いますけど、4年間の総決算として、悔いのない戦いをしてもらいたいし、その上で結果を出してみんなで喜びを分かちあえればと。そのために天皇杯をしっかり取って本人たちも卒業をしたいでしょうし、そういうリーグ戦にしたいですよね。

―秋のリーグ初戦は、春最終戦を戦った明大ですが、どう挑みたいですか

 明治もここのところ優勝から遠ざかっているし、野村君も最後のシーズンですから、相当そういった(優勝への)意識で来るでしょうから。明治戦にどういった戦いができるかどうかで、次のカード慶応戦にもかかってきますでしょうし。初戦の明治戦、対野村投手の試合次第じゃないでしょうかね。そういった意味で、初戦に照準を合わせて臨みたいと思います。

慶応・立教と春に勝ち点を逃したチームとはどのように挑みたいですか

 春は春ですから、秋は秋でまた戦い方が違ってきますし、春勝ち点を落としたからといって秋どうこうというのはないと思います。最初に明治、慶応、そして次のカードというように、目の前のカードを一戦一戦勝ち点を取っていく戦いをさせたいと思います。春に勝ち点を取れなかったというような意識はないですね。秋は秋の戦いを、目の前のチームを叩いていくという形になるでしょうね。

―最後に秋のリーグに向けて意気込みを

 1にも2にも勝負ですから、やはり天皇杯をなんとか勝ちとって4年生に喜びをね。そういう形になんとかなるようにして、卒業させたいなと。そのためにはチームが一丸になって秋のリーグ戦に臨みたいなと思います。

(記事編集:沼田心、記録:川相真保、カメラ:宮崎克信)

プロフィール

金光興二(かねみつ・こうじ)
1955年9月15日生まれ
広島県出身・広島商業高校→法政大学→三菱重工広島
2003年就任以降、法大をリーグ優勝3回、日本選手権優勝1回に導く。

次回予告

「秋季リーグ直前特集~再び黄金時代へ!」第2回以降は、春リーグで活躍した選手を集めた座談会取材の様子をアップする予定です!選手たちのグラウンド外の姿も明らかに?!特集は全6回を予定しておりますので、野球部ファンは秋季リーグ開幕まで毎日スポホウWEBを要チェックです!!
(登場予定選手:三上朋、吉越、北山、三嶋、船本、梅田、難波、原田、長谷川、今村、中尾、多木、土井、建部、岩澤、高木智、河合、國枝、西浦直、鈴木翔、森本、伊藤諒)

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