硬式野球

東京六大学野球春季リーグ戦 対明大2回戦 怪物ルーキー伊藤諒がV弾!いざ最終決戦へ!

東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 VS明 大 2回戦
5月23日(日)
会場:神宮球場

今日は絶対に負けられない。Aクラス入りを懸けた血の法明戦、第2戦。真夏のような日差しのなか始まったゲームの行方はいかに。法大は、ここのところリリーフでの登板が続いた三嶋が久々の先発。対する明大は、予想通り難波が先発でマウンドへ。。

201105231
前日に続きライトスタンドに弾丸ライナーを放った伊藤諒

試合結果

トータル試合結果

 123456789HE
明 大 0 0 0 0 0 1 0 0 0X 1 9 0
法 大 0 0 0 0 0 0 0 3 X 3 8 0

(明大)●難波、柴田章、隈部‐川辺
(法大)三嶋、○船本(1勝)‐原田

[本塁打](法)伊藤諒2号(8回2ラン=難波)

法大に先制のチャンスが巡ってきたのは3回。8番・今村が四球を選び出塁する。9番・三嶋の犠打で走者が入れ替わり、1番・建部は右前安打を放つ。2番・西浦直は中飛に打ち取られるも、3番・多木が右前安打で2死満塁とする。ここでバッターは昨日けがから復帰した4番・長谷川。しかし、空振り三振に終わり、先制することはできない。

両者譲らず試合はなかなか動かなかったが6回、1死から5番・竹田に左中間への二塁打を許し、6番・川辺は一邪飛に抑えるも、7番・中村将に中前適時打を放たれ先制点を与えてしまう。続く8番・阿部寿にも左中間への二塁打を浴び、2死2、3塁のピンチとなるが、9番・難波を右飛に仕留め、最小失点で切り抜ける。

汗ばむ陽気が嘘だったかのように、7回に入った辺りからポツポツと雨が降り始める。しかし1点ビハインドの法大。攻撃の手を休めるわけにはいかない。6番・伊藤諒が中前安打で出塁すると、7番・岩澤が犠打で送る。8番・船本は三振に終わるも、9番代打・河合の打席時に暴投で走者が進み、河合は四球を選んで2死1、3塁。しかし1番・建部は二ゴロに打ち取られる。

8回、2番代打・森本が左前安打を放つと、3番・多木は三飛に倒れたが、4番・長谷川が右中間に打球を運び、1死1、3塁。すると5番・原田の打席時に捕逸で3塁走者が還り、同点に追いつく。1塁走者も3塁まで進み、勝ち越しの好機を迎える。原田は三振に倒れたが、6番・伊藤諒が魅せた。昨日に続く自身2号目の2ランホームランをライトスタンドへ放り込み、見事逆転に成功する。ここで明大は柴田章をマウンドへ送るが、四球と暴投で2死1、2塁となり、すぐに隈部が登板する。9番・河合の痛烈な当たりは惜しくも一直となり、攻撃終了。しかし法大はこの回、貴重な3点を挙げる。

9回表を抑えれば今日の勝負は決まる。しかしこの頃からだんだんと雨足が強くなる。その影響か、四死球などで2死1、2塁とされる。しかし4番・島内の打席、ボールを2つカウントしたところでゲームは雨天中断。天候回復を待ったが雨の勢いは衰えず、コールドゲームで法大が軍配を上げた。

ルーキー伊藤諒が放った雨にも風にも負けない力強い一発が決勝弾となり、1勝1敗タイとした法大。やはり法明戦は簡単には終わらない。明日の試合は春を締めくくる重要な一戦となるだろう。血の法明戦、最後に勝つのは法大だ!

(古川 綾菜)

試合後の選手・監督のコメント

三嶋投手(久々の先発)

―今日を振り返って
負けたら終わりの試合だったので、明日へつながる投球をしようと思いました。

―昨日に続いての連投でしたが、影響はありましたか
影響は全然なかったです。ただ今のフォームはまだ不安定なので終盤に疲れが出ました。

―では、六回の失点もフォームのバランスが関係していたのですか
…そうですね。中村さんへの一球は痛打されてしまって、投げた時に力みがあったので次はもっとリラックスして投げたいですね。

―先発はいつ告げられましたか
昨日ですね。寮に帰った後に言われました。

―明大打線の印象はいかがでしたか
ランナーを出して機動力を使ってくるので面倒な打線だな、と。なので先頭をしっかり抑えることを心がけました。

―バッテリー間での対策は何かありましたか
対策は特に無くて、元々の研究を見直しただけでしたね。

―次戦に向けて
出来れば投げたいです。出番があれば前でも後ろでもいいんで秋につながるような投球をしたいです。

船本投手(リリーフで力投)

―今日の試合を振り返って
チーム負けてる状態だったんで、とりあえず3人で抑えることを考えて自信のあるボールで推していきました。

―今日負ければ終わりというプレッシャーなどは
ないです、そんなには。とりあえず自分のピッチングができれば負けても悔いはなかったので。

―8回裏では代打を送らず打席に立ちましたが、9回への期待もあったのでしょうか
そうですね、9回も行くつもりでずっといたので。

―ピッチングの調子は
けっこう状態はいいです。

―リリーフでの登板について
高校時代からけっこうリリーフが多かったんで、けっこう慣れてる感じはあります。

―伊藤諒選手のホームランについて
ほんとすごいし嬉しいです。

―雨の影響は
少し9回はボール滑ってたんですけど、なんとか抑えてやるって気持ちで投げました。

―コールドゲームになりました
よかったっちゃよかったかなと思うんですけど、やっぱしっかり抑えて勝ちたかったです。

―3回戦に向けて
投げる機会があったら自分のピッチングをしてチームに勢いを与えるようにしたいです。

金光監督

―今日の試合を振り返って
三嶋が悪いなりにも1点でしのいでくれたので、あの逆転に繋がったのだと思います。

―先発を三嶋選手について
(決めたのは)今日の朝です。まだ本調子には程遠いんですけどね。でも、粘り強く投げたんじゃないかと思います。

―明大の難波投手の対策は
緩急をうまく使われるので、速いボールと緩いボールのしぼりをしっかりやりなさいと。

―8回の攻撃については
思い切って攻めるしかないなと思って、多木を打たせたんですけどね。長谷川が今日はあまりタイミングが合ってなかったんですけど、あそこでうまく繋いでくれました。

―船本投手については
雨がたくさん降り始めてからは、ちょっと足元が緩んで少しバランスを崩しましたね。8回は良かったです。非常に状態はいいんじゃないかと思います。

―4番に長谷川選手を起用しましたが
多木も本調子ではないので、気分転換も含めて入れ替えました。

―明日の先発については
今日帰ってからまた決めますけど、三上が昨日不本意なピッチングだったので、三上で勝負したいと思います。

3回戦の展望

三嶋が調子が上向きでないなりに試合を作り、ルーキー森本の安打を足がかりに伊藤諒がV弾を決め、なんとかコールド勝ちに持ち込んだ2回戦。明日の3回戦は文字通り『総力戦』となりそうだ。

法大の先発は「三上で勝負したい」(金光監督)との宣言通り、三上朋だろう。この春、序盤で崩れてリードを許す展開になる場面が多いだけに、立ち上がりの出来が明日の試合の明暗を分けることになりそうだ。投手責任者が、秋につながる意地を見せてほしい。中継ぎには好調の船本、まだ明大戦で投げていない吉越などが控える。

明大の先発は、間違いなく野村だろう。1回戦では7回2失点と勝利に繋がる好投をしただけに、対策は急務である。ただ、野村はこの春3回戦での成績は0勝2敗(防御率8.00)と精彩を欠いている。ここまでリーグ2位の56イニングを投げているだけに、疲れが出てきたところで一気に攻撃を仕掛けていきたいところだ。野村を降板させても、1回戦で快投をみせた森田、好投を続ける関谷が控える。なんとか食らいついていきたいところだ。

法大打撃陣は、好調を維持していた原田が今カード8打数0安打とうまく抑えこまれている。逆に伊藤諒は打率5割、2本塁打と当たりに当たっている。伊藤諒のクリーンナップ入りも考えられるかもしれない。負傷の難波の穴であるセカンドは、森本・西浦直がここまで打撃でいい競争を続けている。3回戦では、本日の伊藤諒に続くニューヒーローが誕生するかもしれない。そして野村キラー・多木も重要な存在となってくる。多木・長谷川のバットで野村をノックアウトしたい。また、打率.692の投手・三上朋のバットにも期待がかかる。

対する明大打線は、まず中村将に注意をしたい。リーグトップの9盗塁と、足でかき回してくる。原田も若干守備に不安が残るだけに、走塁から流れを変えられないようにしたい。またこの春好調のキャプテン・竹田、ケガをおしての出場を続ける島内、1回戦で本塁打の中嶋も油断ならない。着実に次の塁へ進める手堅い攻撃をしてくるだけに、得点圏にランナーがいる時のバッテリー間のミスや、守備の乱れには注意したいところだ。

明日は引き分けない限りは、この春最終戦となる。どちらに転ぶかによって、逆襲の秋に向けてのスタートラインが大きく変わってくるだろう。「秋に向けて何が必要か、課題を見つけて欲しい」(監督)と語るように、収穫のある試合にしたい。皆が笑顔で終われる試合をしてほしいものだ。

(沼田 心)

フォトギャラリー

  • 201105231前日に続きライトスタンドに弾丸ライナーを放った伊藤諒
  • 201105232久々の先発マウンド・三嶋
  • 2011052333番で2安打を放った多木
  • 2011052348回の攻撃の足がかりとなるヒットを放った代打・ルーキー森本
  • 201105235右腕を挙げる伊藤諒
  • 201105236大雨の中、初勝利を飾った船本
  • 201105237試合中断中、大雨にうたれながら再開を待つ応援団
  • 201105238試合は9回表2死1、2塁で雨天コールドとなった

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