硬式野球
 
 

東京六大学野球春季リーグ戦 対早大3回戦 三上朋がみせた完封劇!エースの貫禄!

東京六大学野球春季リーグ戦 第6週 VS早 大 3回戦
5月16日(月)
会場:神宮球場

1回戦で快勝したものの、2回戦は貧打に苦しみ1勝1敗で今日を迎えた法大。勝ち点奪取は本日のゲームにかかっている。

法大がマウンドに送ったのはもちろん三上朋。対する早大は、1回戦で打線がとらえ切れなかった髙梨が登板した。

201105161
最上級生バッテリーが完成させた完封劇

試合結果

トータル試合結果

 123456789HE
早 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 1
法 大 0 0 0 0 0 1 0 4 X 5 11 1

(早大)●高梨、有原‐市丸
(法大)○三上朋(3勝1敗)‐原田

[本塁打]

両チームともランナーは出すものの、あと一本が打てず均衡した展開が続く。

法大が絶好のチャンスに恵まれたのは5回。1死から、自身2度目のスタメンに名を連ねた8番・西浦直が左前安打、続く9番・三上朋が右中間を破る二塁打で1死2、3塁とする。ここで先制したい法大だったが、1番・建部が二飛、2番・岩澤が三ゴロに打ち取られてしまい、チャンスをものにできなかった。

すると6回表、簡単に2死にした後、4番・土生に右越え二塁打を浴び、1回戦では無四球、今日もここまで無四球で安定した制球を披露していた三上朋が後続に連続四球を与えてしまい、2死満塁。しかし、次打者の二ゴロで1塁走者を封殺し、流れを譲らなかった。

その裏、3番・河合が四球を選び、4番・多木の打席時に盗塁を決める。多木の進塁打で1死3塁とし、ここはなんとしてでも点を入れたい法大。早大は投手を有原に交代させるが、5番・原田が期待に応える左前適時打で待望の先制点を挙げた。

7回にも追加点を加えるチャンスが訪れる。先頭の9番・三上朋が2打席連続の右中間越え二塁打を放つ。しかし1番・建部の犠打を3塁に送られてしまい、1死1塁。2番・岩澤が左前安打で1死1、3塁とするも、3番・河合が三邪飛、4番・多木が左飛にそれぞれ倒れ、5回と同じく好機を逃してしまった。

1点はリードしているものの、このままでは終われない。8回、5番・原田が右前安打で出塁し、6番・高木智が犠打を成功させる。7番・今村が右前安打、さらに相手右翼手の失策の間に2塁走者が還り、1点を追加する。今村も2塁まで進み、8番・西浦直は左前安打を放つ。9番・三上朋は三振に倒れたが、1番・建部の打席時に1塁走者が盗塁を決め、2死2、3塁。すると建部が中越えタイムリースリーベースヒット。2番・岩澤の打席時に暴投で建部も還り、この回4点を追加した。

三上朋は1回戦の初完投勝利に続いて今日は初完封。打線は原田が4割、多木、建部も3割越えの打率で、明るい兆しが戻ってきた。今週末には明大戦が待っている。相手は今秋ドラフト一位候補のエース野村を擁しているが、つなぐ野球で攻めれば勝ちは奪えるはずだ。最後を2連勝で締めくくり、秋優勝へとつなげてほしい。

(古川 綾菜)

選手のコメント

※今回は監督の取材は諸事情により行うことができませんでした。誠に申し訳ございません。

三上朋選手(初完封で3勝目)

―今日の試合を振り返って
低めに投げれたので、それが要因です。

―今日のピッチングの調子は
まあまあです。

―初の完封勝利でしたが
嬉しいです。

―ガッツポーズも多く見られましたが
気持ちが入っていたので、自然に出ました。

―中盤まで点の入らない厳しい試合でしたが
我慢の気持ちで投げました。

―3勝目ですが、お気持ちは
特別な気持ちはないです。

―来週の明大戦に向けて、意気込みをお願いします
頑張ります。

原田選手(先発マスク、先制タイムリー)

―今日の試合を振り返って
両チームの投手が良かったので0点の状態が続きましたが、我慢してやっていれば最後に必ずチャンスが来ることを信じていました。辛抱強く頑張ろうと思ってました。

―先制タイムリーを打ちましたがその時の気持ちは
前進守備で外野手が前めの守備位置だったので、外野を越えればいいと気楽な気持ちでした。

8回には先頭バッターでヒットを打ち得点になることが出来ました
塁に出ることだけを考えていました。9回表に向けて攻撃の時間を長くしようという指示があったので良かったです。

―三上投手が完封しましたが、三上投手と話し合ったことは
1戦目に三上で勝つことが出来たのでミーティングでは前と同じでいこうと話し合いました。

―勝ち点を取ることが出来ましたが、チームの雰囲気は
こういう試合に勝てたことは良いことだし、チームとして大きいです。春の優勝は無くなりましたが、優勝争いをしている明治と戦うことになるので秋に向けて全員で戦っていきたいです。

―次週の明治戦に向けて一言お願いします
優勝争いをしているチームなのでバッテリーが辛抱して点をやらない展開にしたいです。粘り強く戦います。

多木選手(2安打の活躍)

―今日の試合を振り返って
勝ち点を取れたので、それがチームにとっては大きいと思います。

―今日は2安打の活躍でしたが、調子はいかがですか
良くも悪くもないという感じですね。ヒットが2本出たのは、個人的には嬉しいです。

―ヒットが出た打席はどちらも先頭打者でしたが
チャンスで打てていなかったのが前回までの反省点だったので、チャンスメイクができたという面では役割を果たせたと思います。

―ショートでの出場でしたが
長谷川さんがけがで抜けている分、頑張ろうという気持ちでやっています。

―来週の明大戦に向けて、意気込みをお願いします
明治も優勝争いをしてくると思うので、ガチンコでやってどれだけ対抗できるかが、秋に繋がってくると思います。そういう気持ちで臨みたいです。

建部選手(2点タイムリー)

―今日の試合を振り返って

今日は絶対勝つ、打ってやろうって気持ちで臨んだんですけど全然チャンス潰して、全然チームに貢献できなかったんですけど最後に一本打ててよかったです。

―チャンスでうまくいかなかったことについて
たぶん打ってやろう打ってやろうって気持ちが強すぎて逆に空回りしてて、たぶんそれで力んでたと思います。

―最後の打席はすばらしいタイムリースリーベースでした
あそこで打てなかったらなんもチームに必要ないし、レギュラーの資格ないなって思って、なんとか打ってやろうって打席に立ちました。

―1勝1敗で今日の試合を迎えた気持ちは
全然負ける気もしなかったし、なんとか勝って、優勝はないんですけど次につながる試合にしたいなと思いました。

―今日は打順が1番に戻りました
打順は関係なく勢いつけていくことを心がけてやってます。

最近は最初の頃と比べるとあまり調子がよくなかったかと思います
ピッチャーもいいピッチャーだしそんな簡単に打てないんで、なんとか粘っていけたらなと思ったんですけどあんまり打てなくて、来週もあるんでまた頑張ります。

―高梨投手と有原投手はどちらも一年生ですが印象は
一年生だけど度胸も据わってるし勢いもあったんでいいピッチャーだと思いました。

―明治戦に向けて
明治は今日の結果次第っていうのもあるんですけど優勝かかった試合に法政のカードがなるかもしれないんで、自分らが粘り勝つことで自分らの秋につながるように必死でやっていきたいと思います。

今村選手(開幕戦以来のヒットでタイムリーエラーを誘う)

―今日の試合を振り返って
三上が踏ん張ってくれていたので、よかったです。

―(送球が当たった)頭の状態は
大丈夫です。

―ダメ押し点につながるヒットを放ちましたが
あんまり試合に出てなかったので、チームのためになれればいいなと、一生懸命取り組んだ結果がああなったと思うので、よかったと思います。

―有原投手の印象
1年生なのにストレートが速いし、体も大きいし、これから法政にとっては脅威になるんじゃないかと思います。

―明大戦に向けて
最後のカードになるので、チームがいい形で終われるように、全力でやりたいなと思います。

明大戦の展望

今日の試合で完封勝利を収め、勝ち点を2に増やした法大。今季ラストカードとなる次週の明大戦でも白星を挙げ、良い形でシーズンを締めくくりたい。

リーグ戦も残すところあと2週となり、優勝争いはいよいよ佳境を迎えている。今日の第2試合では慶大が勝利し、慶明戦は明日の4回戦にまでもつれ込んだ。明日明大が白星を挙げれば、慶大・立大・明大が勝ち点3で横一列に並ぶこととなる。そうなれば次週の法明戦は明大にとって優勝のかかった大事な試合となり、容易に勝つことはできないだろう。

明大に白星を挙げるためには、プロからも熱烈なラブコールを受ける絶対的エース・野村の攻略が絶対条件だ。1年春から主戦として活躍し、08秋・10年秋と2度の最優秀防御率を記録。その右腕から制球よく投げ込まれる140キロ台後半のキレのあるストレートと多彩な変化球で次々と三振を奪い、大学NO.1投手との呼び声も高い。他にも現在リーグ2位の防御率0.45をマークする右の難波や、森田・関谷ら豊富なリリーフ陣も控えている。

打撃面では、今季クリーンアップとして打率3割を超える主将の竹田に警戒したい。長打はないが粘り強いバッティングが持ち味で、足もあるため塁に出すと怖い。中堅の中村将もこれまで圧巻の8盗塁を決めており、今年の明大の機動力は例年以上。チャンスメイクされた場面では、ともにチーム最多の5打点を挙げている中嶋・川辺に要注意だ。

一方の法大は、今日の試合で初完封を果たした三上朋に期待がかかる。この調子で明大戦でも白星を挙げることができれば、秋に向けての良い助走となるだろう。難波・長谷川らのけがによる戦線離脱で下級生主体のメンバー構成となるが、今日も2点タイムリーを放った建部や主砲の多木がプレーでチームを引っ張る。開幕から絶好調の原田は現在打率がリーグ3位の4割5厘と、明大戦の結果によっては首位打者のタイトルも射程圏内だ。好投手・野村を擁する明大だけに、少ないチャンスを確実にものにしたい。

秋こそは悲願の優勝を。そのためにも、今季最後のカードを来季に繋がる起爆剤とすることができるか。なんとしてでも勝ち点を奪い取り、法大の意地を見せてほしい。

(新實 舞奈)

今週中、明大の善波監督・竹田主将の取材を掲載予定!乞うご期待!

フォトギャラリー

  • 201105161最上級生バッテリーが完成させた完封劇
  • 201105162気持ちがこもっていた三上朋
  • 20110516神長コーチの助言を聞く原田・土井(原田は直後に先制タイムリー)
  • 201105164盗塁を刺した原田を祝福するセンターラインの選手達
  • 201105165送球を頭部に当てた今村を心配する金光監督
  • 201105166だめ押しの2点適時三塁打を放った建部
  • 201105167生還した今村(左)と2安打を放った西浦直(右)。
  • 201105168最後の打者を打ちとり再びガッツポーズの三上朋
 

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