硬式野球
 
 

東京六大学野球秋季新人戦決勝 対明大 23季ぶりの優勝!新世代"法明戦"で大逆転劇!

東京六大学野球秋季新人戦決勝 VS明 大
11月2日(水)
会場:神宮球場

 新人戦決勝の相手は、リーグ戦でも因縁の明大。新人戦優勝回数も32回で並ばれ、勝ったほうが単独首位に躍り出るという大一番。23季優勝から遠ざかっている法大は、果たして因縁の対決を制することができたのだろうか。静かな平日昼間の神宮球場で、熱い戦いが繰り広げられた。

IMG 9635 R-thumb-160x160-2550
下級生全員の活躍でつかみとったV33

試合結果

トータル試合結果

 123456789HE
明 大 5 0 0 0 0 0 1 0 0 6 4 0
法 大 0 3 0 2 1 0 4 0 X 10 13 3

(法大)六信、高野、梅田、○納富、渡辺‐中園
(明大)山崎、●今岡、釣井、小林尭‐石畑
[本塁打](法)木下(5回ソロ=今岡)、伊藤僚(7回3ラン=今岡)

  法大先発の六信は1回表に初球で1アウトを取るも、内野安打でランナーを出塁させる。ここでバント処理のエラーと四球を与え、いきなり1死満塁のピンチ。ここで適時打、適時失策などが重なり、5失点。結局1アウトでマウンドを降りる。続いて登板した高野は次打者を併殺打に打ち取り、長い1回表を終える。

 2回裏に法大は8番・吉澤光の左前適時安打でまず1点を返す。そして本日のキャプテン1番・西浦直が左越2点適時安打を放ち3-5となる。リーグ経験もある明大先発の山崎を攻め、流れを引き寄せた。

 さらに4回裏には再び西浦直が中前適時安打を放ち、1点差に。続く2番・松田も中越適時二塁打を放ち、同点。一時は5点差もあった試合を、振り出しに戻した。そして5回裏には山崎に替わりマウンドに上がった明大・今岡から5番・木下が左越本塁打を放ち、ついに逆転に成功。リーグ経験のある山崎・今岡から5点を奪い突き放した。

 高野に続き登板した梅田、納富で明大打線を2回から6回までパーフェクトに封じる。しかし、7回表に納富が四球で出塁させたランナーを3塁まで進められ、ここでセカンドのタイムリーエーラで6-6の同点に追いつかれる。なおも2死1、2塁のピンチが続いたが、明大4番・原島を併殺打に打ち取り、きりぬけた。

 7回裏には連続安打と四球で無死満塁のチャンスを作る。ここで5番・中園が犠飛を放ち、再び7-6と勝ち越す。さらに続く6番代打・伊藤僚が3点走本塁打を放ち、10-6と大きく突き放し、試合を決定づけた。

 法大の8、9回のマウンドには準決勝から連投の渡辺が上がり、2回をパーフェクトに封じ、試合終了。初回に早々と5点を失ったが、リリーフ陣の粘投と早い段階での反撃で、一方的なゲーム展開になるどころか、終わってみれば法大の大勝だった。

 相手投手もリーグ戦で好投をしていただけに、攻撃陣はいい経験になったと共に大きな自信に繋がる内容だった。投手陣も、なかなか開花しなかった2年生投手陣が、この新人戦では大きく躍動した。リーグ経験のある河合、木下、西浦直、梅田らは格の違いをみせつけることもできた。そして、新人戦優勝回数も再び単独首位に踊り出た。

 実り多き秋季新人戦も終わり、長い冬が始まる。今年見つかった課題をおのおの克服し、来年は”常勝軍団復活”を全国にアピールして欲しいものだ。

(沼田 心)

試合後の選手・監督のコメント

梅田投手(流れを引き寄せる好リリーフ)

―11年ぶりの優勝おめでとうございます。いかがですか
ありがとうございます。初回5点を取られてからの逆転優勝なのでいつも以上に嬉しいです。

 

―今日の試合を振り返って
離れた点差でも気持ちを切らさず少しずつ返していきました。(気持ちを切らさなかったのが)勝った要因だと思います

―悪い流れを断つべく登板されましたが、準備の方はできていましたか
初回からずっと準備していたのでいつも通りでした。 

―ご自身の調子は
調子も最近は良くて、いつも通りだったと思います。 

―相手が明大ということで意識されたことは
春の新人戦1回戦も明大に負けているので、その明大に勝って優勝したいと思っていたし、実際出来て良かったです。

―今日は多くの選手が活躍されました。チームの雰囲気は
みんな打線が大事な所で打てていて、追い付く前からずっと雰囲気が良かったです。このままいけば逆転になると思っていました。

―新人戦全体を振り返って得た課題、これから取り組みたいことは
まだまだ制球力が、球速にしても、もう一つレベルを上げたいです。上げないとリーグ戦では通用しないので。来年まで練習していきます。

―今後の目標をお願いします
リーグ戦は優勝、それしかないです。

伊藤僚選手(走本塁打を放つ)

―11年ぶりの優勝おめでとうございます。いかがですか
最高です。 

―今日の試合を振り返って
初回5点取られた時はベンチの雰囲気も悪かったのですが、3回に点を取った時にはこの調子でいけば負けることはないな、と。いい雰囲気になり最後は勝てて良かったです。

―チャンスの場面での代打起用でした。どのような気持ちで臨みましたか
まず犠牲フライで勝ち越せたので、流れを切ってはいけない、うってやろうという気持ちでした。

―センター越えの3ランランニングホームランでした。打った時の感触は
正直、自分には力がないと思っていたので、最初打球もセンターフライになるかと思いましたが、越えたので良かったです。

―本塁は狙っていたのでしょうか
見たときにセンターの辺りだったので「3つで止まるかな」と止まるつもりだったのですが、コーチャーが回していたので、そのまま思い切りいきました。

―東大戦でも足を活かしたプレーがありました。心掛けていることは
東大戦では1番を打っていて、足には自信があるので少しでも塁を狙っていこうと心掛けてます。 

―明大投手の印象は
球速の早いピッチャーが多いです。春もやられているのでここはしっかり負けないように打ちたいと思っていました。

―新人戦全体を振り返って得た課題、これから取り組みたいことは
チーム全体的に最初の試合から雰囲気は良かったです。今日5点ひっくり返せた力は得られたものだと思います。これからはチャンスを活かしていくことを意識し、これを継続していきたいです。

―今後の目標をお願いします
まだベンチにはっきりと入れてはいないので、春のベンチ入りを目指して頑張りたいです。

河合選手(2安打)

―今日の試合を振り返って
まず勝てたってのが一番よかったことだと思います。

―10年以上ぶりの優勝です
試合前からずっとそういうことは言われてたんですけど、何年ぶりとかいうよりも、みんなで優勝できたってのが一番よかったと思います。

―今日のバッティングは
バッティングよりも、大事な場面、1点勝ち越した次の回にタイムリーエラーしたっていうのが一番の反省点かなと思います。

―今日はチームみなさんが活躍されました
出る人出る人みんな活躍してたし、試合に出てない人もベンチからしっかり声出して、みんなの力で取れた優勝かなと思います。

―明治のピッチャーについて
来年再来年っていうのはリーグ戦でも対戦しなきゃいけないピッチャーなんで、もっともっと僕たちもレベル上げて、リーグ戦で優勝できるように頑張っていきたいなと思います。

―1、2年生のチームで新人戦優勝できたことは来年以降のリーグ戦にもつながるかと思います
つながっていくと思うしつなげてかないといけないし、これだけで満足してちゃいけないんで、これからもっともっと努力していきたいなと思います。

―来年の目標をお願いします
まずはリーグ優勝。個人的にはスタメンで使ってもらえるように、コンスタントに結果出せるように頑張っていきたいです。

納富選手(好リリーフ)

―今日の試合を振り返って
5点差つけられましたけど、みんな諦めることなく最後までやれたと思います。

―10年以上ぶりの優勝です
長く新人戦優勝できてなかったので、今日はみんなが絶対優勝するっていう気持ちで臨めたので、それが達成できてうれしいです。

―今日のピッチングは
絶対点取られたくなかったんですけど…。いいところあって課題もあって、今後につながるピッチングでした。

―よかったところとは
真っ直ぐがよかったです。

―課題とは
点取られた回が、先頭バッターにフォアボール。必ず点につながるところなんで、そこ出してしまって点を与えたってところがやっぱり課題です。

―明治のバッターの印象は
左バッターが多くて自分としてはやりやすかったですけど、どんな球にも付いてくるイメージです。

―今日はチームみなさんが活躍されました
新人戦最後の、今季最後だったんで、一丸となってみんな活躍したっていうのはやっぱりうれしいです。

―新人戦3試合全体を振り返って
一戦一戦ちゃんとチームとしてできてきた。あんまり経験のない人とかも神宮に出てプレーしてたんですけど、試合重ねるごとに自信がついてきていいチームになってきたと思います。

―1、2年生のチームで新人戦優勝できたことは来年以降のリーグ戦にもつながるかと思います
この中から主力の選手が出てくると思うので、そういう意味も含めて自信になるんじゃないかと思います。

―来年のご自身の目標をお願いします
リーグ戦で必ず投げて、チームの勝利に貢献できるようにしたいです。

木下選手(本塁打を放つ)

―今日の試合を振り返って
初回はエラーが絡んで5点取られて流れもホント良くなかったんですけど、そこから粘ることが出来ました。

―久々の優勝となりましたが
春明治に負けてたんで優勝できてリベンジできて良かったです。

―木下選手は今日リーグ戦クラスの投手からホームランも放ちましたが
やっぱりその前にエラーがあって、絶対取り返すチャンスはある、と思ってやってました。取り返せたかはわかんないですけど、チームに貢献出来て良かったです。

―今日もファースト起用でしたが
試合に出れるならどこでもいいです。けど、新人戦が終わったんで、正捕手目指して、また練習します。

―木下選手から見て中園選手はとうですか
まあ(苦笑)昨日神宮デビューだったんですけど、それを感じさせない位落ち着いてましたね。ただ、ボールを後ろに逸らしすぎです(笑)

―これから数少ない強打の右打者としてどんなことを意識していきたいですか
チーム的にも数少ないので、やっぱりチームが打てない時流れを変えるバッターになりたいです。

渡辺選手(抑えで2回をパーフェクト)

―今日を振り返って
初回5点取られていつでも行けるようにしてました。最後いくと言われてて、緊迫してたので緊張しました。

―優勝について
春の新人戦で明治に負けていたんで借りを返したいと思ってました。

―ノーヒットピッチングでしたが、今日の調子は
2回だけだったので初めから全力でいきました。

―登板前に中園さんとは何を話しましたか
いつも通りどういう配球をするかという話をしました。

―今日のチームの雰囲気は
5点取られて落ちていたんですが、3点取ってグォッとして勢いが出ました。

―来年への収穫や課題は見つかりましたか
抑えで2回投げただけなので、もっと違う場面で投げさせてもらえるようになりたいです。

斉藤秀選手(1安打)

―今日を振り返って
勝てて良かったです。

―優勝について
10年以上優勝してなくてなかなかチャンスもないと思うので優勝できて良かったです。

―山崎投手の印象は
直球も走ってて、角度もあっていい投手だと思います。

―来年への収穫や課題は見つかりましたか
チームの雰囲気はいいのでこのままリーグ戦に行けたらいいと思います。ただ自分はベンチに入れてないので入れるようにしたいです。

鈴木翔選手(2安打)

―約10年ぶりの優勝ですが
そんなに意識してなかったんですけど、優勝してから聞いて、まぁよかったと思います。

―今日の試合を振り返って
初回に5点取られてしまって、神長監督に最低のスタートなんだから思い切りやるようにと言われて、気持ちを切り替えていきました。

―今日は2安打でしたが
1本目はいい当たりじゃなくて、2本目は神長監督にとにかく塁に出ろと言われていて、たまたまいい当たりが出ました。

―夏は調子が悪いと言っていたが、今の調子は
怪我で練習を休んでて、1回休みをもらって新人戦に臨んだので、怪我が治って調子はよかったです。

―今年はどのような年でしたか
春は試合に出てたけど、秋は出れなかったので…来年は3年生ということでチームを引っ張れるような存在になりたいです。

中園選手(スタメンマスク)

―約10年ぶりの優勝ですが
嬉しかったです。

―今日は試合を振り返って
初回5点取られたけど、みんなで1点1点積み上げてたので、勝ててよかったです。

―7回の打席はどんな気持ち
前のバッターが繋いでくれたので、とりあえず1点入れようと思い、犠牲フライでもいいという気持ちでした。

―チームの雰囲気は
いい雰囲気で最初から最後までいけました。

―今季はどんなシーズンでしたか
1年生でリーグ戦のベンチに入れさせてもらって色々初めてで、色々やらせてもらえて掴めたかなと思います。

―来季に向けての意気込み
リーグ戦で優勝できるように頑張りたいです。個人では、試合に出れるように頑張りたいです。

吉澤光選手(1安打)

―今日の試合を振り返って
初回に5点を取られて、逆に気が引き締まり、いい動きができたと思います。

―久々の優勝となりましたが
自分達の代で優勝できて嬉しいです。

―優勝のかかった試合でプレッシャーはありましたか
決勝でできることを楽しめていました。

―チャンスで打席にたったときの気持ちは
積極的に狙い球を絞っていきました。

―狙い球や打った球は
真っ直ぐのインコース低めを狙っていました。

―若いチームの雰囲気は
明るくて元気がよくて、雰囲気が良かったです。2年生が引っ張ってくれました。

―新人戦を通して
トーナメントは負けたら終わりなので、優勝はしましたが、勝ち残る難しさを改めて思い知りました。

―持ち味やアピールポイント
守りが持ち味で、出塁してつなげるようになりたいです。最後の試合は出来ていたと思います。

―来季へ向けて
秋はリーグ戦4位だったので、来季はベンチに入って戦いたいです。

松田選手(2安打)

―今日の試合を振り返って
ついに決勝に来て、ずっと優勝から遠ざかってる、って聞いたのでなんとか優勝したいと思って試合に臨みました。

―今日は4打数2安打で上手い内野安打もありました
最初の2打席に抑えられてたんでその時はランナーを返す事を心がけてました。内野安打も自分の持ち味を活かす事ができました。

―相手はリーグ戦クラスの投手でしたが
そうですね、高校でも有名な選手ばっかりだったんですけど、そこは切り替えて、打つ気持ちだけしっかり持っていきました。

―犠牲フライの好走塁もありました。あの時はどんな気持ちでいましたか
自分ではいけるかわかんなかったんですけど、ランナーコーチにいけ!と言われて思い切っていきました。ギリギリ間に合って良かったです。

―これからリーグ戦でも出場機会が増えると思いますが、どんな選手になりたいですか
自分は小柄なんで、パワーがあるわけではないし、足を使ったり、小柄な選手なりに出来る事をやって、チームの役にたてるようになりたいです。

神長コーチ(新人戦監督)

―久々の優勝となりました
選手はいい試合はできても、優勝するというのは難しいことですから。試合前にやるからには優勝をしようと言い聞かせていきました。ひょっとしたら、明大よりも法大のほうが勝ちたいという気持ちが強かったのかなと。初回あれだけ点を取られましたが、これだけ厳しい展開になるゲームもそんなにありませんから、選手はいい経験になったと思います。

―打線が非常に振れている印象がありました
まず2回に1点をすぐ返したことが火をつけたのかなと。相手の立場からしたら5点取っても1点返された段階ですごく嫌な空気が出てきますから。そういった意味でも、よく追いつかれてひっくり返したと。また、追いつかれてからすぐにひっくり返したのも、大きかったですね。

―今日は西浦直選手がキャプテンでした
今回は河合、木下と3選手回してみました。それぞれ個性が出ていて、良くまとめていたと思います。

―明大はリーグ戦経験もある投手が多く出てきました
選手にとっても通らないといけないですし、その彼らから試合をひっくり返したというのは自信になると思います。そういった意味で効果のある試合だったと思います。

―昨日今日と中園選手がマスクを被りました
木下ももともとキャッチャーなのですが、いま一生懸命切磋琢磨しているなかで、お互い4番5番ということもありますし、いい意味での刺激を求めてあえて中園でいきました。木下はホームランも打って、打をいかしてくれました。

―今日はリリーフ陣がいい流れを作りました
六信がもう少しやってくれると楽だったんですけど、他のピッチャーがそれをフォローしてましたね。梅田はリーグ戦経験者ですし、そういった意味でそろそろ格の違いをみせられたらと思います。

フォトギャラリー

  • IMG 9635 R-thumb-160x160-2550下級生全員の活躍でつかみとったV33
  • IMG 9110 R-thumb-160x160-2551先発のマウンドを任された六信
  • IMG 9229 R-thumb-160x160-25522回1/3をノーヒットに抑えたリリーフ・梅田
  • IMG 9261 R-thumb-160x160-25532安打を放ち復活をアピールした付属の星・鈴木翔
  • IMG 9366 R-thumb-160x160-2554本日のキャプテンに指名され3打点をあげた西浦直
  • IMG 9413 R-thumb-160x160-2555レフトスタンドに豪快な一発を放った木下
  • IMG 9548 R-thumb-160x160-2556ランニングホームランでホームインした伊藤僚
  • IMG 9621 R-thumb-160x160-2557準決勝に続き抑えとして登板した渡辺
 
 

スポーツ法政 最新号

S 6477908564910 R

定期購読の申込み