硬式野球
 
 

東京六大学野球春季リーグ戦 対立大2回戦 勝利目前にまさかの展開

東京六大学野球春季リーグ戦 第5週 VS立 大 2回戦
5月8日(日)
会場:神宮球場

昨日の雨天から一転、快晴のもとでの立大第2回戦。負けの許されない大事な一戦を法大はどう戦うか。法大の先発は三上朋。一方の立大は斎藤隼がマウンドにあがる。

201105099
ライト上段へ本塁打を放った河合

試合結果

トータル試合結果

 12345678910HE
立 大 0 3 0 0 1 0 0 0 3 0 7 14 0
法 大 3 0 4 0 0 0 0 0 0 0 7 12 3

(立大)斎藤隼、栃原、丸山、岡部賢、小室‐山田
(法大)三上朋、北山、船本‐原田
[本塁打](立)岡崎2号(9回2ラン=北山)、那賀1号(9回ソロ=北山)
    (法)原田1号(1回3ラン=斎藤隼)、河合1号(3回2ラン=斎藤隼)

後攻の法大。初回2死から3番・建部の四球、4番・多木の内野安打と続き、5番・原田は初球の甘い球を見逃さなかった。1号3ランとなり3点を先制する。

打線の勢いそのままに試合を進めたいところであったが、その裏2回から立大の勢いにつかまってしまう。5番・那賀から4連続安打を許し、その後長谷川の暴投などもからみこの回3失点。試合はふりだしに戻る。

しかし3回、再び法大打線が爆発。3番・建部が四球で出塁すると4番・多木の左前適時二塁打で1点を追加する。1死3塁から6番・長谷川の左前適時打で更に得点を加えると、7番・河合からも今季1号となる右越え2ランが飛び出す。早々と斎藤隼を降板させ、この回4得点をあげる。

5回に1点返されるも、3点差で迎えた9回。7回からは北山がマウンドに。勝利は目前に思えた。しかし、今季好調の立大から簡単に勝ち点は奪えない。

1死1塁から4番・岡崎に左越え2ランを許すと、続く5番・那賀にも甘い球を同方向レフトスタンドへ運ばれ土壇場で同点に追い付かれる。逆転負けだけはどうしても避けたい法大。北山に代わり船本がマウンドに上がり、突然の登板にも関わらずここはしっかり後続を断つ。

栃原、丸山、岡部賢と立大投手陣に続き、9回には昨日先発した小室が登板。反撃むなしく延長戦へと突入する。延長10回は両チーム決勝打が出ず、「試合時間3時間を超えると次の回に入らない」という連盟規定によりこの試合引き分けに。明日へと持ち越しとなった。

12安打、また2本の本塁打と打撃は好調の法大。あとはいかに立大打線を抑えるかだ。接触プレーによる主将・難波の調子が心配されるが、気を取り直して全員野球で勝利に向かってほしい。

(三浦 恵海子)

試合後の選手・監督のコメント

多木選手(3安打の活躍)

―今日の試合全体を振り返っていかがですか
こっちとしては後のない中で、序盤リードしたのですが打たれて、中盤離したかったのですが向こうも勢いがありましたね。

―去年に比べて立教大の印象は変わりましたか
今年はかなり迫力がありますね。

―今日3安打ということですがバッティングの調子はどうですか
調子自体はあまりよくないですね。でも徐々に調子は上がってきています。

―先発の斎藤隼投手についての対策はありましたか
変化球がけっこう良いけど、真っすぐが多いなという分析はしていました。やっぱり、甘い球を積極的にいこうと思いました。

―今日を終えてのチームの雰囲気はどうですか
今日負けてないから、負けたら終わっているので、プラスに考えて次に繋げたいです。落ち込んだら負けだと思うので。

―明日に向けて一言お願いします
負けたら優勝がないので、全部勝っていきたいです。

原田選手(先制3ランを放つ)

―今日の試合を振り返って
先制していい流れが出来ていたのですが…最後ここ一番で勝てるようにしたいです。

―3ランホームランを打ちました
チャンスだったので甘い球はどんどん打って、思い切っていこうと思いました。

―球種、感触は
スライダーですかね。打った瞬間「外野越えるかな」と思いました。風にも乗ってくれて良かったです

―ご自身の今日の調子は
バットは振れていたと思います。悪くはなかったです。

―投手陣の調子は
いい感じだと思いますが…この一球というところで甘く入って打たれたのが痛かったです。

―立教で警戒したバッターは
1番と4番・5番ですかね。あと7番に昨日打たれているので抑えようと思いました。

―チームの雰囲気は
今日はすごく良かったです。試合前の練習から声も出ていて、明日からも続けていきたいです。

―明日に向けて意気込みをお願いします
今日負けたわけじゃないので、明日勝って次の試合に向けて準備していきたいです。

河合選手(久々のスタメンで2ランを放つ)

―今日の試合を振り返って
久しぶりにスタメンで出さしてもらえて、なんとか結果が出たらいいなと思って思い切りバット振ったら結果ホームランにつながって、今まで練習してきてよかったなと思いました。

―ホームランについて詳しくお願いします
変化球だったと思うんですけど、ホームランは打ったんですけど最終的に9回の裏で良い場面で打てなかったんであんまり意味はなかったかなと思います。

―9回表に追いつかれましたが
そんなに嫌なムードではなかったんですけど、立教の打線のここっていうとこの強さはすごいなと思います。

―同じ2年生の船本投手が抑えましたが
今日は1番も2年生だったし、今日2年生たくさん出てて今日は頑張ろうかって話をしてたんで、2年生が少しずつ結果を出せてきたのは良いことだなと思います。

―9回裏の打席にはどんな思いで入りましたか
監督にもピッチャー左だったんですけど代えないぞって言ってくれて、今日は自信持って打席に入ったつもりだったんですけど、まぁあのバッティングになってああいうところで打てなかったら意味ないなと思いました。

―今日のチームの雰囲気は
今日は負けたら優勝ないっていう状況だったんで、なんとしてでも勝とうっていうみんな勝ちにこだわった試合だったんじゃないかなと思います。

―オープン戦からあまり調子が良くないとおっしゃっていましたが最近はどうですか
少しずつ良くなってきてます。試合にも出させてもらえるようになってきたんで、少しずつではあるんですけど自分のバッティングができてきたかなと思います。

―空き週には紅白戦もあったようですがその時の調子は
紅白戦はぼちぼち打ってたんで、下手したらまたレギュラーで出れるかなという期待はあったんですけど、こうやって結果立教戦でスタメンで出させてもらえたんで良かったです。

―今年の立教の印象は
勢いに乗ってるチームだし、ここっていうところで力を発揮してくるチームで素晴らしいチームだと思います。

―今日までのリーグ戦全体を振り返って
まだ法政らしさが出てないんで、残りの立教のカードと早稲田と明治とすべて勝ち点が取れるように頑張ってやっていきたいかなと思います。

―明日に向けて
明日も使ってもらえたら自分のバッティングができるようにやりたいです。

鈴木翔(初スタメンで2安打)

今日の試合を振り返って
勝ちゲームだったんですけど痛い引き分けになってしまったと思います。

―今日は初スタメンでしたが、どういう気持ちで試合に臨みましたか
練習の時に監督に言われていたんで、緊張せずリラックスして試合に臨みました。

―2安打でしたが、バッティングの調子はいかがですか
1本目はあまり良くないヒットだったんですけど、2本目はいいヒットでした。

―1番打者として意識したことはありますか
自分は打順はあまり気にしないんですけど、初球から積極的にいこうと思っていました。

―今日のチームの雰囲気はいかがでしたか
良かったと思います。声も出てて、勝てるチームの雰囲気でした。

―次の試合への意気込みをお願いします
もう絶対負けられないので、今日のような雰囲気でしっかり勝ちたいと思います。

 

北山選手(途中まで好投も、9回に3失点)

―今日の試合を振り返って
2発も打たれてしまって、それまでは悪くなかったのですが、最終回は良くなかったです。

―ホームランを打たれるまでは、調子は悪くなかったようでしたが
調子は悪くなかったのですが、打たれた球は真ん中に寄ってしまいました。

―今日の立大打線の印象は
昨日も14安打で、今日も同じ数打たれて、ちょっと甘く入るとヒットを打たれてしまいます。

―先発の三上投手の調子はいかがでしたか
今日はそこまで良くなかったのですが、悪いなりに頑張っていました。最後に打たれてしまって、申し訳ない気持ちです。

―チームの雰囲気はいかがでしたか
負けられない試合だったので雰囲気は良く、追いつかれてからも良かったですね。まだまだこれからだし、明日に繋がったと思います。

―明日の第3戦に向けて、意気込みをお願いします
もし出るチャンスがあったら、無失点で抑えたいです。

船本選手(好リリーフ)

―今日の試合を振り返ってみてどうでしたか
自分は同点になってからの登板で、チームが後攻だったので、思いきって投げていこうと思いました。

―緊張はしていましたか
してなかったです。

―どういう気持ちで投げましたか
相手の勢いを止める事を考えて、楽しんで投げました。

―突然の登板でしたが、準備はできていましたか
できていました。

―自分のピッチングの調子はどうでしたか
絶好調ではありませんが、好調でした。

―ピッチングで気をつけていた事はなんですか
とにかくビビらないで、思いきって自分のピッチングを心がけました。

―チームの雰囲気はどうでしたか
皆声がでていて、すごい良かったです。同点になっても自分達は後がないのでいけいけの雰囲気でした。

―立教大の打線の印象は
よく振ってくるな、と。特に3、4番に気をつけていました。

―次の登板に向けて意気込みをお願いします
明日も投げるかもしれないので、ストレートで押して、自分のピッチングを心がけたいです。

西浦直選手(負傷の難波に代わり出場)

―今日の試合を振り返って
途中出場で、バントのミスとか最後終盤に響いて、次からその辺をしっかりしていきたいです。

―リーグ戦初ヒットが二塁打でしたが
うれしいです。たまたまです(笑)

―難波選手から交代しましたが、難波選手のけがの具合は
試合中はひどかったんで自分がバトンタッチしたんですけど、明日はどうなるかわからないです。

―9回に追いつかれましたが
野球は最後まで何が起こるかわからんっていうのを一番教えてもらった試合でした。

―10回の打席にはどんな思いで入りましたか
後ろのバッターにつなぐことだけ考えて入ったんですけどできなくて悔しいです。

―今日のチームの雰囲気は
負ける雰囲気は全然なくて、みんな声もよく出てて勢いもあったんで勝てる気しかしなかったんですけどそんな甘くなかったです。

―立教の印象は
波に乗ってるチームで1番から9番までどっからでも点取れるチームで油断できないチームでした。

―明日に向けて
今日負けなかったことでよかった方向に考えて、明日もう一回仕切り直して絶対に勝ち点取りたいと思います。

金光監督

―今日の試合を振り返って
勝負は最後でしたね。勝つのは久々なので、(勝ち方が)分からないというのはあります。

―先発の三上投手の印象は
良くないですね。やっぱりリズムが良くない。まあエラーも出てるんですけどね。打ち取るべきところを打ちとれてないので、リズムが良くないのかなという感じです。

―今日打線は7得点と奮起しましたが
3回までの7点ですからね。4回以降チャンスがあったので、そこの中押しをしてないところで結果的にはこういう風になるという典型です。

―相手投手の斎藤隼投手については
斎藤君に関してはよく攻めたと思いますね。

―具体的な対策は
スライダーが非常にいいピッチャーなので、狙ったボールに対して思い切りよくいきなさいと言いました。

―中継ぎで投げた北山投手については
やっぱり最後のツメのところですね。一番やってはいけないところが出てしまったので、立教のバッターが上回ったと理解するしかないですね。

―河合選手が久々のスタメンでホームランですが
本当は最後のところでも1本打ってもらいたいところですがね。なかなかここというところで1本打つのは難しいことです。そういうことを糧にして、これから良くなってもらいたいですね。

―難波選手のケガの具合については
まだ確認してますけど、難しいところかもしれません。脱臼している可能性もあるので。明日は(出場が)難しいかもしれません。

―船本投手については
彼もいい時と悪い時がはっきりしているので。これからだと思います。

―鈴木翔選手を1番に起用しましたが
この子は思い切りがいいので、1番に持っていきました。

―明日の先発は三嶋投手ですか
ちょっとわからないですね。三嶋もいま良くないので。帰って考えます。まあピッチャーの総力戦になると思います。

―明日に向けて
見方とすれば勝ちゲームですから。結果が出た以上は、明日切り替えてやるしかないですからね。

明日の展望

一度はつかみかけた待望の白星を、あと一歩の所で逃すこととなった今日の試合。4本のアーチも飛び出す乱打戦となったが、両チームの打撃が好調なだけに、やはり明日も激しい試合展開が予想される。

明日の先発は主戦の三嶋が濃厚。第1戦では8安打を許し、3失点で4回ノックアウトと苦い結果に。明日こそは立大打線を封じ込め、この雪辱を果たしたい。リリーフでは、今日も7回から登板し連続アーチを許したものの、開幕から安定した投球を続ける北山や、9回途中からマウンドを引き継ぎ、ピンチを無失点に切り抜けた船本に期待がかかる。

今日の試合では最終回の時点で法大が3点リードしており、勝利は目前と思われた。しかし明大、早大からしぶとく勝ち点を奪ってきた立大打線は一度火が着くと衰えを知らない。明日の先攻は法大。まずはなんとしてでも先制点を挙げ、流れを法大に引き寄せたい。今日も先制の1号3ランを放ち、打率4割3分5厘と今季絶好調の原田は、不調の続く投手陣をリードする上でもチームの重要な役割を担う。また、3回に2ランを放った河合は今季低迷に悩まされたが、復活の兆しが見えてきた。その他にも、この日スタメン起用された鈴木翔やけがにより途中退場した難波に代わってセカンドを守った西浦直など、2年生の目覚ましい活躍は法大にとって明るい希望だ。中軸を打つ多木、長谷川がもう少し調子を上げてこれば、法大打線は他大学にとって脅威となるだろう。

対する立大の先発は、今日も9回からリリーフで登板した小室が予想される。第1戦では完全に封じ込められたが、明日こそは打ち崩したい。そして控えるはリリーフエースの岡部賢。この両投手のリレーを攻略しないかぎり、勝利の二文字は見えてこない。

近年最強と謳われる今年の立大打線は、勢いに乗るとどこからでも打線が繋がり、一気に流れを引き寄せられてしまう。この日も2ランを放ち調子を上げ続ける主将の岡崎や、同点のソロアーチを叩き込んだ那賀には特に警戒したい。また、第1戦では4打数4安打、この日もタイムリーを放つなど絶好調の前田にも要注意だ。投手である小室も打撃が良いだけに、下位でも油断は禁物だ。

優勝争いに食い込むために、もう敗戦は許されない。今後も負けられない戦いが続くが、たくさんのファンが法大の勝利を、優勝を願っている。開幕から勢いに乗る立大だが、法大打線からも快音は響き始めている。明日はなんとしてでも白星を挙げ、第4戦に持ち込みたい。

(新實 舞奈)

フォトギャラリー

  • 201105099ライト上段へ本塁打を放った河合
  • 20110509106回自責点1の先発・三上朋
  • 2011050911今日のバッテリー(三上朋・原田)
  • 2011050912先制の3ランを放ちハイタッチの原田
  • 2011050913審判の判定に抗議する立大・大塚監督
  • 2011050914初スタメンで2安打を放った鈴木翔
  • 20110509159回表に同点ソロを放った立大・那賀
  • 20110509169回から好リリーフの船本

最近の記事

 

スポーツ法政 最新号

sigatugou R

定期購読の申込み