硬式野球
 
 

【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 立大戦展望

東京六大学野球春季リーグ戦 対立大戦
5月4日~ ※取材日3月29日
会場:神宮球場

開幕4連勝と最高のスタートを切った法大。この勢いに乗り切るためには立大戦は非常に大事な試合になる。1年生の活躍も目覚ましく、接戦を繰り広げる立大。スポホウはそんな立大の大塚淳人監督、平原庸多主将、矢部佑歩投手に迫りました。

今季への意気込みを語る大塚監督

インタビュー

大塚 淳人 監督

―昨年を振り返っていかがでしたか
昨年は春秋ともに5位という成績でしたので、非常に悔しいシーズンでしたね。

―5位だった要因は
バッテリーを中心とした守りの弱さだったと思います。

―ここまでのオープン戦を振り返っていかがですか
まだね、いろんな戦力を試しながらやっているので、よくわかりませんけど、昨年に比べると、選手たちが同じことをやっていたら前年の成績と変わらないという危機感を持って練習、オープン戦に取り組んでくれているというところが昨年とは違うところかと思います。

―小室正人(JX-ENEOS)投手が抜けた投手陣に関しては
昨秋は小室に頼るようなリーグ戦でしたけど、そういう中で思い切って試しながら投げさせた投手もいて、それが結果的に神宮のマウンドで投げる経験にもなりました。経験者は多くなったということでしょうね。

―打撃陣については                                                          
昨年から出ている選手もそこそこいますので、攻撃陣は去年と同じようなレベルだと思います。

―打のキーマンをあげるとしたら
平原あたりが中心として活躍してくれないと困りますね。

―平原主将はどのような主将ですか
キャプテンになってからケガをしていまして、キャプテンらしいことをやっていないんですけど、今は一生懸命声を出して、みんなを引っ張っている感じですね。プレーはできるようになってきたので、もういいんですけど。ついこのあいだまでケガをしていたので、声で引っ張っていましたけど、バッティングで引っ張っていってほしいですね。

―新入生の印象は
新入生はまだよくわかりませんね。

―法大の印象は
三嶋(一輝=横浜DeNAベイスターズ)君が抜けたのは大きいけど、ほとんど残っているでしょ。だから強いと思いますよ。

―中でも警戒している選手は
投手で言えば船本君、石田君が中心になるでしょうし、バッターは去年の多木(裕史=トヨタ自動車)君以外、3年生以下と思っていいわけだから、そっくり残りつつ、さらに伸びてきている選手もいるだろうから、河合選手が中心になるの?なるでしょう多分ね。河合君あたりが中心になってバリバリやると相当強い打線だと思います。法政は今年、優勝候補なのではないかと思います。

―今季の意気込みをお願いします
法政も然り、比較的戦力の残っているチームが多いと思うんですよね。我々は去年、戦力がいようがいまいが5位だったので、もう一度やり直しということなので、とにかく一戦一戦、他大学の気迫に負けないように、戦うのみ!そういう感じですね。

平原 庸多 主将

―昨年を振り返って
1年間通して5位だったので、順位的な部分ではすごい悔しい思いをした1年でした。個人的にも、春秋通して大体4番で打たせてもらったんですけど、思ったより成績もそんなに残せてないかなという…秋も打率はまあまあ高かったんですけど(リーグ6位の.350)、打点が少なかったりとか、4番なのでチームの勝利にもうちょっと貢献できるようなバッティングがちょっとできなかったなと。1年間悔しさが残った部分でした。

―暫くチームは優勝から遠ざかっていますが、チームに足りないものは何だと思われますか
大体毎シーズン、接戦で負けたりという…勝ちにたいして勝ち癖がついていないというか。接戦での戦い方だったりとか、そういうのを分かっていない部分があったと思うので。新チームになってからは、オープン戦とかでやっぱり勝ち癖をつけないといけないので、接戦のときに勝ちにこだわったりとか、内容も勿論大事なんですけど、オープン戦なので。勝ちにこだわれないと、今までみたいに接戦を落として落として、順位を下げちゃうかなというのはあるので。

―今年キャプテンに就任されましたが、意識やどういう主将になりたいというのはありますか
キャプテンですけど、ワンマンチームとかそういうのでは全然ないので、4年生がそれぞれ自分たちの役割を分かっていて、皆それぞれ引っ張っていってくれる感じなので。勿論キャプテンとして色々全体的にまとめたりとか、チームを引っ張っていくというのはありますけど、そんな変に意識したりとかはあまりしてないですね。

―今年のチームはどんなチームだと思われますか
投手はやっぱり矢部を中心に、新1年生とかも結構台頭してきているので、守らないとやっぱり勝てないかなというのはありますし。打撃の方もオープン戦とかを見る限りは結構つながってきているので、どっちかが良いというよりかは、良い言い方するとバランスが良いというか、投打がうまくバランスの取れているチームかなと思います。

―新1年生が台頭してきていると仰いましたが、新1年生の印象や、特に注目の選手は
ピッチャーは皆良いんじゃないんですかね、新1年生は。野手の方も佐藤(拓也=浦和学院)だったり、秋山(翔太=関東一)だったりというのは出てくると思いますけど、投手は新入生全員、結構良いピッチャーが多いですかね。

―今年のチームで、昨年と変わったところはありますか
試合というか練習なんですけど、わりと新チームになってからというのは、ずっと意識高く練習できるんですけど、それが持続しないことが多かったので、今年のチームは結構高い意識で継続してずっと練習ができているというところでは、去年とかとは違うと思います。

―今年のチームとしてのテーマはありますか
守りでは無駄な点を与えないとか、普通に打たれたりして取られた点数でなくて、エラーだったり四球だったりという、そういう無駄な点数を与えないというのが一番のテーマですね。

―先程も、オープン戦で打線がつながってきていると仰っていましたが、そういう点も含めて今のチーム状態はいかがですか
オープン戦も今年に入ってから結構投打の噛み合いもよくて……わりと勝ちが続いてきたりもしていますし、調子は段々リーグ線に向かって上がってきていると思います。

―今年の法大の印象はいかがですか
三嶋さんが抜けたと言っても石田・船本という先発が2枚残っていますし、野手の方も何人か抜けても毎年良い選手が入ってくるので…。やっぱりピッチャーですかね。石田・船本というのはずっと打ち崩せていないので、それを打ち崩すための練習というか、2人のピッチャーを意識した練習をやっています。

―特に警戒しているのはその2人の選手ということですか
そうですね、やっぱり石田・船本のピッチャー…バッターの方はやっぱり河合完治だったりとか、というところは。中軸には対策は考えないといけないかなと思います。

―最後に今年の意気込みをお願いします
今年は、昨年が1年間ずっと5位だったので、自分たちの足りないところというのを探して始めているので、今年のチームは。何とか優勝できるように頑張っていきたいと思います。

矢部 佑歩 投手

―昨年を振り返っていかがでしたか
リーグ戦は法大戦で先発することになったんですけど、法大戦、東大戦ともに自分のピッチングができたかなと思います。

―オフシーズンやキャンプで重点的に取り組んだことは
昨年よりもさらに全体的にレベルアップすることと、変化球の精度、緩急が足りなかったので精度を上げました。あとはスタミナ面も課題があったのでトレーニングは意欲的に取り組みました。

―ここまでのオープン戦を振り返っていかがですか
順調に投げられていると思います。試したいことも試せていますし、リーグ戦でどのように投げたいかを考えながら、いろいろ試しながらやっていて、自分なりには好感触できていると思うので順調です。

―チームの雰囲気はいかがですか
チームの雰囲気はオープン戦も勝ちが続いていて、「やってやろう」という雰囲気でみんなやっていて、また投手は下級生も伸びてきているので、良い意味で切磋琢磨できていると思います。

―下級生の投手で期待している選手は
全員と言いたいんですけど、新入生は大阪桐蔭から澤田(圭佑)、報徳学園から田村(伊知郎)が入ってきたんですけど、本当にかわいいやつらですし、ピッチングもすごい期待できますね。

―4年生の雰囲気は
最上級生なので4年生がチームを引っ張ろうというのと、4年生も非常にみんな仲が良いので、練習中は厳しくお互いを高め合う声を出して良い雰囲気でやれています。

―一番のアピールポイントは
まっすぐです!

―今年の法大の印象は
昨年から主力選手が残っていて、投手なら石田選手、船本選手。打者なら西浦直選手、河合選手、大城戸選手、木下選手と残っているので嫌ですね。

―中でも警戒している選手は
河合選手です。

―立大野球部のファンへ一言お願いしします
精一杯優勝目指して頑張りますので、ぜひ神宮球場に応援に来ていただけたらありがたいです。励みになるのでよろしくお願いします。

―今季の意気込みを
ラストシーズンなので、チームの優勝ももちろんですけど、自分自身も4年間で一番良い成績を収めて優勝に導けるように、良い1年だったと思えるような1年にしたいです。

展望

開幕カードの慶大戦では接戦を制し、勝ち点1を奪った立大。第2カードの明大戦では1勝2敗で惜しくも勝ち点を落としてしまうが、慶大戦同様に接戦を繰り広げ、粘り強さを見せた。好調なチームを支えているのが投手陣。開幕投手を務めた齋藤は防御率1.26と安定した投球を見せる。また開幕戦で六回からリリーフとして登板し、慶大打線を相手に3イニングで7奪三振と鮮烈な神宮デビューを果たした澤田圭は防御率リーグ2位の0.47といきなり頭角を表した。対明大2回戦では先発として登板し、9回無失点の好投。勝ち星はつかなかったが、チームを勝利に導く投球を披露した。この二人の先発が予想される。また左打者の多い法大に左腕の大澤をぶつけてくることも考えられる。経験豊富な井上祐、中継ぎとして登板し、今季2勝を挙げている小林昌など好投手が後ろに控えるため、どちらにしても継投策に入る前の早い段階で先発投手を攻略したい。

迎え撃つ法大打線はここまで全試合で2ケタ安打を放ち、波に乗っている。3番に座る河合(法4=中京大中京)は4試合で7打点とチャンスでの勝負強い打撃が光り、打率も現在リーグ2位の5割3分3厘と好調。立大投手陣には脅威となるだろう。対東大2回戦から7打席連続安打中の大城戸(法4=藤井学園寒川)は慶大1回戦で足を負傷し、途中交代。立大戦での出場が危ぶまれる中、大城戸の代わりに出場した蔵桝(営2=広陵)がその不安を払しょくした。いきなり2安打を放ち、華々しい神宮デビューを果たすと、続く慶大2回戦でも2安打を放つ活躍。2番・皆川(キャ2=西武台千葉)とともに2年生の1、2番コンビが法大打線をけん引した。4番・木下(人4=高知)に当たりが出始めれば、得点力はさらに上がるだろう。

一方の立大打線は長打力のある選手が並ぶ。岡部通、大塚はすでに1本、本塁打を放ち、持ち前の長打力を見せつけた。また今季から4番に座る寺田、主将を務める平原にも一発があるので警戒が必要だ。中軸の前に走者をためないことが失点を防ぐカギになるが、1、2番には厄介な選手が名を連ねる。1番・大城は昨秋、ベストナインに選出された。今季は不動の1番として出場し、打率3割2分をマーク。さらに2番・安田はここまで2試合で猛打賞。一度打ち出すと止まらないだけに警戒したい。この二人の出塁を許さないことが失点を食い止めるためには欠かせないだろう。

迎え撃つ法大は船本(営4=桐蔭学園)、石田(営2=広島工)の先発が濃厚。石田は慶大2回戦で15奪三振の好投でリーグ戦初完封を収めた。船本も自らの失策で失点を喫してしまうが、粘投で2勝を挙げている。この二人に加え、リリーフには納富(文4=九州国際大付属)、本多(法4=法政二)が控える。ここまで無失点とピンチでも強気な投球ができているだけに立大戦でも登板機会がありそうだ。今季、登板機会のない宮崎(キャ4=済美)や東大2回戦で登板した鈴木貴(人3=済美)の起用にも注目が集まる。

「4連勝したことが問われる」と神長監督が語るように、終盤の早大戦、明大戦へ勢いをつけるためには立大戦で勝ち点を挙げ、勢いに乗りたい。接戦が予想されるが、なんとしてでも2連勝し、後半戦へ弾みをつけたいところだ。(鷲尾 祐貴)

フォトギャラリー

  • 今季への意気込みを語る大塚監督
  • チームを引っ張る平原主将
  • 最速148キロの直球が武器の矢部投手
 

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