硬式野球
 

東京六大学野球秋季リーグ戦 対慶大2回戦 1年生石田が2勝目!岩澤の豪快初アーチ!

東京六大学野球春季リーグ戦 第3週 VS慶 大 2回戦
9月25日(日)
会場:神宮球場

 秋はまだ終わらせない。負ければ最大勝ち点が3となり、優勝の可能性は限りなく低くなるという、背水の陣で挑んだ2回戦。4年生の思いを一身に背負ってマウンドに上がったのが、入学して僅か5ヶ月の若き1年生サウスポー・石田健大。前回登板では優勝候補・明大相手に5回1失点で、初登板・初先発・初勝利を挙げた。試合は、石田を援護すべく春の王者・慶応に上級生が意地をみせつけた。

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値千金の本塁打を放った岩澤

試合結果

トータル試合結果

 123456789HE
慶 大 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 5 0
法 大 0 0 2 0 0 0 0 1 X 3 6 0

(慶大)●白村、只野、仲井‐阿加多、手錢
(法大)○石田(2勝)、三嶋‐原田
[本塁打](法)岩澤1号2ラン(3回=白村)

 先週の明大戦では初先発の緊張からか、初回3四球を与え、立ち上がりが不安定だった法大・石田。2番・金田に安打を許すも、プロ注目の4番・伊藤から三振を奪い上々の立ち上がりを見せる。対する慶大の先発・白村も初回を三者凡退に抑え、今日の試合も昨日に続く投手戦の様相を呈する。

  先制点を取ったのはまた法大だった。3回、2死から1番・建部が四球で出塁すると、2番・岩澤が初球の甘い球を振り抜き一閃。嬉しい神宮初アーチとなり、2点を先制する。早めに追いつきたい慶大だったが、石田は先週とはうってかわって、ストライクを先行させ、小気味のいいピッチングを見せる。5回まで散発3安打に抑え、ランナーは出すものの、あと一本は許さず、慶大の反撃を封じる。

 再び試合が動き出したのは6回。慶大は先頭打者の1番・福富がデッドボールで出塁すると1死2塁として3番・山崎錬。右中間を深々と破る適時三塁打を放ち1点差に詰め寄られる。疲れも見え始めたのか、石田はその後も1死1、3塁のピンチを背負うが、なんとか後続を打ち取り、最小失点で切り抜けリリーフにあとを託す。

 6回裏、追加点を取りたい法大は先頭の2番・岩澤のこの試合2本目の安打で無死1塁とすると、すかさず盗塁、無死2塁と、絶好の好機を迎える。ここで慶大バッテリーがまさかのワイルドピッチ。岩澤は三塁を蹴り、一気に本塁を狙うがここはタッチアウト。結局この回3人で終わり、突き放す事が出来ない。

  7回からマウンドに上がった三嶋は圧巻の投球を見せる。8番・影山に安打を許すが、後続を絶ち無失点。奪ったアウトは全て三振と流れを再び引き寄せる。

  慶大を追撃したい法大は8回、先頭の今村が左中間に大飛球を放ち、俊足を飛ばし三塁へ。この後、9番・三嶋がファールで粘った後、しぶとくセンターへ弾き中前適時安打。待望の追加点が手に入る。その後も岩澤の猛打賞となる右前安打で1死1、2塁とするが、3番・多木が二塁への併殺打に倒れ、好機を逃す。

  3-1で迎えた最終回。三嶋は最後も三者凡退で抑え、試合終了。終わってみれば三嶋は7回から9回までの9つのアウトのうち7つが三振という、圧倒的なピッチングを披露した。先発・石田と三嶋の好投が光り、第2戦を制した法大。しかし第3戦に勝てなくては意味が無くなってしまう。明日はなんとしても勝ち、優勝への望みを繋ぎとめたい。

(一戸 亮佑)

試合後の選手・監督のコメント

石田投手(先発投手・6回1失点で2勝目)

―今日を振り返って
前回の内容が良くなかったので、今日はしっかり投げれてよかったです。

―負けると優勝が厳しくなる大事な試合でしたが
四年生の先輩から「明日は頼んだぞ」と声を掛けられていたので、期待に応えられてよかったです。

―1点を取られたあとどうやって気持ちを切り替えたか
守備の人たちが声を掛けてくれたので気持ちが楽になりました。

―慶大打線の印象
4番の伊藤さんにはどこに投げてもカットされたので、どうやって抑えるか迷いましたが、三振をひとつ奪えたことは成長だと思います。

―今日特に意識したこと
とにかく勝つことです。

―これからどんな投手になりたいか
どんな試合展開でも自分の投球から流れをつくれる投手になりたいです。

三嶋投手(リリーフで3回7奪三振無失点)

―今日の試合を振り返ってどうでしたか?
1年の石田が頑張ってやってくれてて、3年の自分が打たれるわけにはいかないんで、しっかりやらなきゃと思って投げました。

―3イニングで7奪三振と三振が多かったですが
三振は狙っていないですし、ストレートをしっかり投げようとして出た結果です。

―調子自体はどうでしたか
絶好調には程遠いかったですけど、悪い中でもしっかり腕は振れました。

―8回に自ら追加点となるタイムリーを打ちましたが
アウトになってもいいくらいの気持ちで打ちました。

―同じ3年生の岩澤さんが打ちましたが
岩澤は普段から仲良いんで、素直に嬉しかったです。

―慶応大学の4番・伊藤選手との対戦はどうでしたか
2死での対戦だったんですけどひとつのポイントとして気合入れました。

―最後に明日の意気込みをお願いします
今日勝ちましたけど明日勝たなきゃ意味ないんで、しっかり勝てるよう頑張ります。

岩澤選手(神宮初アーチが先制2ラン・猛打賞)

―今日を振り返った感想をお願いします
そうですね、今まで自分が打ってチームが勝っている状況がなくて初めての感覚だったの
でドキドキしながらやってました。

―本塁打を打った打席で意識したことはありましたか
監督さんに「お前にはまっすぐが来るから」と言われていたのでまっすぐを思い切り振ろ
うと思ってました。

―3安打の活躍でしたが調子はいかがですか
良いのか悪いのか自分でもまだわからないですね(笑) 

―慶大投手陣の印象は
竹内、福谷の二人は同級生ですし、これからもずっと付き合っていく名前だと思うので、
すごくいいピッチャーだと思います。

―夏場のオープン戦から打撃好調のイメージがありますが何か要因はあったのですか
数多く試合をやっていて最初は良かったんですけど、中だるみしてしまって全然打てなか
った時期があって…。最初良かっただけで自分の中ではあまり打ててないイメージがありますね。

―今日勝ってチームの雰囲気は
明治戦も2戦目は勝ったので、とりあえず明日は死ぬ気で絶対勝つ気でいきたいと思いま
す。

―明日への意気込みをお願いします
明日もとにかく全力で勝ちたいです。

難波主将

―今日を振り返って
負けたら終わりだったので、勝てて良かったです。

―負ければ勝ち点を落とす試合でしたがチームの雰囲気は
良い雰囲気でした。

―明治大戦で勝ち点を落として、慶應大戦にかける思いは
優勝するためには負けられない試合なので、とにかく勝とうと意気込んでいました。

―岩澤選手の本塁打について
ずっと練習を頑張ってきたことを知っているので、結果が出て素直に嬉しいです。

―石田投手の好投について
いい投手ですし、これからもこの調子で頑張ってほしいです。

―6回のピンチを迎えたときの心境は
開き直っていくしかない場面だったので、声が届いてたかはわからないですけど、落ち着いていこうとベンチから声を出していました。

―明日へ向けて
明日負ければ今日勝った意味がないので、チーム一丸となって頑張っていきたいです。

建部選手(1番・四球を選び、岩澤の本塁打に繋げる)

―今日の試合を振り返って
そうですね、これからもうずっと負けられない試合が続くので、「今日は今日」という形
で1つ1つ大切やっていこうと思いました。

―「今日負けると優勝がかなり厳しくなる」という試合でしたが、チーム内の雰囲気はど
うでしたか?

まあ明治戦に負けて勝ち点落としたことはしょうがないので、「前を向いてやるしかな
い」という形にみんながなっていて雰囲気は良かったと思います。

―建部さんご自身の気持ちとしてはいかがでしたか
自分の結果もそうなんですけどチームが勝てればいいと思っていたんで、勝ててよかった
です。

―相手の慶大先発・白村選手についての印象
春に1度対戦して三振したときストレートに勢いがあるなあと思って、今日対戦したとき
も同じ印象を受けました。

―慶大打線について
みんな勝負強くてチャンスでしっかり打ってくるので、気が抜けない打線だと思います。

―建部さんの四球が次の岩澤選手のHRを呼び込みましたね
ホントに素晴らしいHRでした。嬉しかったです。

―最後に明日の試合への意気込みを
明日も負けられないんで、勝つことをしっかり考えてやっていきたいと思います。

多木選手(3番・今日は快音響かず)

―今日を落とすと厳しい試合でしたが
絶対に負けられない試合で、勝つしかないと思いました。勝てて良かったです。

―1年生の石田投手が先発でしたが
彼は度胸がありますね。神宮初登板の明治戦で勝てたのはすごいとおもいました。そういったとこでも信頼してます。

―今日の打撃についていかがですか
今日はノーヒットでしたが、状態は良いので次頑張りたいです。チームとしてもヒットが少なかったですね。

―明日は竹内投手が予想されますが
帰ってビデオ見て研究します。あまり打ててないので打ちたいです。

―毎週厳しい試合が続いています
そうですね。メンタル的にも厳しいですが、優勝するにはここが正念場という感じですね。

伊藤諒選手(4番・2打数1安打)

―今日の試合を振り返って
今日は、岩澤さんの本塁打で先制できて、そのままチームも流れに乗って最後までいけてよかったです。
 
―今日負けると優勝が厳しくなるという大一番でしたがチームの雰囲気は
特にそのような意識はなく、一戦一戦しっかりと戦っていこうという感じでしたね。
 
―相手の白村投手の印象は
今日は、あまり球もきてなかったし、カーブも抜けているなという感じで打ちにくいという感じはなかったです。
 
―同じ1年生の石田投手に試合前に何か声をかけたりとかはありましたか
特にないですね。彼は試合前は結構テンションが上がっているタイプなので
 
ー最後に明日への意気込みをお願いします
明日負けたら今日勝った意味がないので全力で勝ちにいきたいと思います。

長谷川選手(5番・今日はノーヒット)

―明日への意気込みをお願いします
負けたら終わりなんで、絶対勝ちます。

原田選手(6番・先発マスク)

―今日の試合を振り返って
石田がしっかり投げてくれて、バックも守ってくれました。

―バッティングが少し不調のようですが、対策などされていますか
引っぱりにかかっている、と色んな人からアドバイスされるのですが、しっかりセンター返しを意識して、帰って練習したいと思います。

―石田投手は2勝目です。調子はいかがですか
まっすぐも走っていたので、まっすぐ中心に組み立てていこうと話していたのですが、思うように投げてくれてこういう結果になりました。

―では三嶋投手の調子は
今日はいつもよりスライダーが多めでいったのですが、まっすぐも走っていました。調子も良かったと思います。

―慶大で警戒した打者やその対策として指示などありましたか
3番4番はいい打者なので「インコースも使っていけ」という指示もありました。伊藤には実行できたのですが、山崎にはインコースに入りきれなかったです。

―副主将としてチームをご覧になっていかがですか
僅差のゲームが続いていて負けられないところまで追い詰められていて、今さらですがチームとして一つになってきていると思います。

―明日の試合に向けて意気込みをお願いします
1点2点差のゲームが続いていて、自分たちはもう負けられないので、チーム一つになってしっかりやっていこうと思います。

今村選手(8番・三塁打を放ち4年生の意地をみせた)

―今日のゲームを振り返ってみていかがでしたか
厳しい試合でしたけど、皆で繋いで勝てました。

―今日負けるとほぼ優勝がなくなってしまうというゲームでしたがどんな気持ちで挑みましたか
出ていない4年生、特に中尾とか難波、この2人の分もなんとか勝つしかないと思ってました。

―今日は2打席目にセーフティーバントを試みましたが、その時の意図は
なかなかセーフティをする人がいないし、ヒットも出てなかったので流れを変える為にもやってみました。

―3打席目は三塁打、意識したことは
とにかく塁に出ることを考えて打ちました。

―三塁打となったのは好走塁、好判断だと思いますが、最初から行く気でしたか
いや、普通です(笑)最初から行く気の時しか行かないし、今日もあ、行けるかな、って。逆にアウトになるとまずい場面だったですし。セーフになって良かったです。

―今村選手にとって最後のリーグ戦ですが、かける気持ちは
最後、というよりも4年生全員の分やベンチに入れない人もたくさんいるし、その人達の分を背負って出てるので。特に主将が出ていない状況で、帰ってくるまでにはなんとか優勝争いに絡んでいたいとは思っています。

―最後に次の試合に向けて意気込みをお願いします
明日も厳しい試合になると思いますけどチーム全員で繋いで勝ちに行きます。

金光監督

―今日の試合を振り返って
1年生の石田が6回まで1失点と好投したので、それに尽きると思います。

―試合前に選手にかけた言葉は
負けたら優勝がほぼ無くなるという試合だったので、明日に持ち込めるようにと。それだけを言いました。

―先発の石田投手について
明大戦に比べて、今日は制球力も安定していました。本来制球力がいいので。ただ、慶応打線ということで、神経を使って投げているので。6回終わったところでどうかと聞いてみたら、球数も90球をいっていて、本人もかなり疲れが出ていたので、あそこで替えました。6回までよく投げてくれたと思います。

―6回のピンチで伊藤隼太選手を迎えた時に、マウンドでバッテリーにかけた言葉は(結果は四球)
とにかく逃げるな、勝負してこいと。打たれて勉強することもあるから、思いっきり攻めてこいと。結果的にフォアボールになりましたけど、ああいう相手に対しても屈せず投げるところに、あの子の良さがあると思います。

―岩澤選手が期待に答える結果でした
あの子はもともといいものを持っていた子なので。あとは、本人が自身を持てればと。人一倍努力する子なので、あとは結果が出ればと思っていました。本当に効果的なホームランでしたね。

―慶応の3、4番について
特に3番の山崎くんが良く振れているので。伊藤くんは当然マークする相手だったんですけど、5番の伊場くんも含めて非常に強力なクリーンナップですね。

―白村投手の対策と印象について
ストレートも早いし、変化球のカウントを取るカーブも、非常にいいボールを持っているので。どっちか的を絞っていかないと、打ち崩せないかなと思っていました。あそこで岩澤が打席に立つ前に、ストレート一本に絞れと言ったんですけど、高めのボールでしたがうまく打ってくれましたね。

―明日の先発について
明日は三上なんですが、4年生の意地を出して欲しいですね。

―明日の試合に向けて
明治戦は3回戦を落としましたので、明日なんとかもう一度勝ちきれるように。三上のピッチング次第だと思います。

―明日石田投手のスライド登板の可能性は
それはないですね。1年生なので、この子はもう法政を今後背負っていくピッチャーなので、あんまり無理をさせることはできませんから。ある意味では、大事に投げさせるときにはきっちりと投げさせるという形で、この1年間はやらせたいと思います。あんまり無理はさせるつもりはないですね。そのぶん上級生が頑張ってくれないと困るんですけどね。

明日の展望

 明日、法大は早くも大一番を迎える。一昨日、慶大一回戦で敗れ背水の覚悟で臨んだ今日の試合は、ルーキー石田の好投で優勝への望みを何とかつないだ。勝ち点を賭けた明日の三回戦は法大・三上朋、慶大・竹内大の両エースの登板が予想される。一回戦で激突した両投手は一失点に抑えた竹内大に軍配が上がった。それだけに打撃陣の奮起に期待がかかる。特に今日猛打賞の岩澤や副主将の長谷川、春ベストナインに輝いた原田ら右打者が竹内をどう攻めるかに注目。また、今日無安打ながらも好調を維持している多木や四番・伊藤諒などクリーンナップの前に如何にランナーを出せるかもポイントとなるだろう。

 投手陣に関しては、三上がどこまで慶大打線を抑えられるかにかかる。しかし、ブルペンには今日好投した三嶋、今日登板の無かった吉越らが控えているだけに早めの継投策も考えられる。慶大打線では今日打点をあげている三番・山崎錬、無安打ながらも四番・伊藤など主軸は当然警戒すべき打者だろう。慶大も今日、守護神の福谷を温存しているだけに、福谷のロングリリーフも考えられる。

 いずれにしろ、一回戦では竹内、福谷の継投の前に一点しか取れていないため、このふたりの攻略が勝敗を左右するだろう。ルーキーから託された勝利のバトンを繋ぐことが出来るのか。明日の一戦で真価が問われる。

(岩崎 駿祐)

 

フォトギャラリー

  • IMG 8294 R-thumb-160x160-2094値千金の本塁打を放った岩澤
  • IMG 8181 R-thumb-160x160-20952戦2勝と波に乗る石田
  • IMG 8187 R-thumb-160x160-2096持ち前のコントロールとマウンド度胸を十分に発揮
  • IMG 8447 R-thumb-160x160-2097慶大に1点を返されるも、4年生長谷川の思いを受け再びマウンドへ
  • IMG 8559 R-thumb-160x160-2098岩澤は暴投の間に2塁から本塁を狙うもタッチアウト
  • IMG 8770 R-thumb-160x160-2099三嶋対伊藤(慶大)
  • IMG 8780 R-thumb-160x160-2100意地の三塁打を放った今村
  • IMG 8909 R-thumb-160x160-21013回7奪三振と快投の三嶋
 

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