関東大学リーグ戦 対早大 勝負所で踏ん張りきれず...上位争いから一歩後退
平成25年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Div.Ⅰ-A 対早大
2013年11月10日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ
下位を争っている慶大、専大から快勝で勝ち点を奪い調子を上げた法大。この日から上位進出を懸けた運命の上位との3連戦が始まる。最初の相手は早大。一次リーグ戦では早大自慢のDFを攻略し、勝利を収めたが今回はそのDFが法大に牙をむいた。
試合結果
トータル試合結果
3 (48) |
2(18) | 1P | 2(18) | 6 (50) |
---|---|---|---|---|
1(13) | 2P | 1(19) | ||
法政大学 | 0(17) | 3P | 3(13) | 早稲田大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表示しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 02:25 | 18 山田淳哉 | ― | ― | PK |
早大 | 1 | 08:11 | 28 石川貴大 | 23 羽刕銘 | 9 松浦晃 | PK |
法大 | 1 | 15:32 | 90 木戸啓太 | 17 村上亮 | 16 岩槻翔悟 | ― |
早大 | 1 | 16:42 | 21 池田一騎 | 26 青木勇之介 | 6 山田虎太朗 | ― |
早大 | 2 | 11:46 | 28 石川貴大 | 9 松浦晃 | 6 山田虎太朗 | ― |
法大 | 2 | 13:15 | 17 村上亮 | 18 山田淳哉 | 4 佐々木祐希 | PP |
早大 | 3 | 00:45 | 10 勝田貴之 | 6 山田虎太朗 | 5 堰合芳樹 | PK |
早大 | 3 | 02:23 | 12 加賀美太一 | 88 寺井敏博 | 26 青木勇之介 | ― |
早大 | 3 | 04:36 | 6 山田虎太朗 | 22 坂本龍平 | ― | ― |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを表示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | C 16 岩槻翔悟 | A 17 村上亮 | 90 木戸啓太 | 4 佐々木祐希 | 6 松本勝利 |
2 | 30 小原日向 | A 18 山田淳哉 | 91 中口郁弥 | 81 横山恭也 | 2 今将駿 |
3 | 10 間山慎也 | 88 石橋智輝 | 13 松本力也 | 27 奥田陽久 | 5 高橋俊 |
4 | 19 磯田祥平 | 11 吉田厳介 | 23 末廣直樹 | 61 大山翼 | 7 今井慶和 |
※GKは#70黒川達志が先発、第3ピリオドから#35藤田拓丸が出場。
戦評
1ピリはほぼ互角の内容。2分25秒、FW山田がGKのパスをカットし、そのままダイレクトでシュートを放つとネットを揺らし幸先よく先制点を取ることに成功。しかし早大も追いすがる。8分11秒に華麗なパスワークでGK黒川を左右に揺らし、サイドからシュートを放たれ同点とされる。法大はその後FW木戸のGKの肩口を狙った遠目からのシュートで再びリードを奪うも1分後にターンオーバーからの失点でまたも同点に。全体的に互角の展開を見せ、一歩も譲らない上位争いにふさわしい内容だった。
2ピリも1ピリに続き互角の内容。10分近く両チームとも反則もなく、時計が止まることなく試合が進む。法大は1ピリの3セット回しを2セット回しに変え、攻撃の時間を増やす。攻守はめまぐるしく変わり、運動量の多い時間が続いたが、11分46秒、法大が攻めでもたつくのを見逃さなかった早大が反撃に転じ、クロスにきれいに合わせ勝ち越し点を決められ2-3となる。しかし12分57秒、一気に二つの反則で2分間5-3のチャンスを得ると、しっかりとそのチャンスをものにして得点。試合を振り出しに戻すと、未だに続くPPで追加点を奪いたいところだったが早大DFに阻まれ、無得点。終了直前の山田の反則によるPKで2ピリが終わった。
その機会を確実にものにされた。これまで互角の試合を見せていたが開始45秒のPKで勝ち越し点を許すと、そこから立て続けに3失点。5分間での3失点で法大は完全に心が砕けた。それからは、シュートは単発に終わり、時間をかけた厚みのある攻撃もなく、時間だけがすぎて試合終了。結果3-6で大事な一戦を落とした。早大DFには法大の攻撃を3ピリ以降完全にシャットアウトされるとともに、ゴールにアシストに大活躍、借りを返された。(一戸亮佑)
試合後の選手のコメント
FW山田淳哉
―今日の試合を振り返って
今日の試合は絶対に負けられない試合だったんで皆すごい気持ち入ってたんですけど結果的に負けてしまったんでいいところは特にないです。
―今日の負けた原因はなんだと思いますか
1ピリ2ピリととてもいい試合してて同点の中で迎えた3ピリ早々PKからの失点でリズムを崩してしまって1点先に勝ち越されたことによってチーム皆の士気が下がって足が止まったのが一番の原因だったんじゃないかと思います。
―3ピリに入る前に控え室で話したことはありますか
最初PKからのピリオドだったんで最初守ろうってことと、どんな展開になっても最後まで諦めないで最後まで足を動かして、法政のホッケーを最後まで貫こうって言って控え室を出たつもりだったんですけど…
―早大戦に向けてミーティング等はされましたか
向こうは正直言って力のあるFWがいるわけでもなくてGKもあまり旨くないって言う状況だったんですけど、とてもPPが上手くてPPのゴールから流れを作ってくるチームだったんで、それを知っている中で反則をとりあえず気をつけようって話と向こうはFWがパック持ったらDFからどんどんジャンプアップしてきて攻撃参加してくるチームなんでバックチェックしててもしっかり相手の位置を確認して攻撃後帰るときも位置をしっかり見ながらバックチェックしようっていうミーティングをしました。
―残り2戦はどんな気持ちで迎えたいですか
これで全日本にいける2位っていうのはとても厳しくなってしまったと思うんですけど、秋リーグが最後ではないんでこれでしっかり立ち直って、ホッケーができるかによってインカレにも繋がってくると思うんで、これからはインカレに向けてのホッケーをしていきたいなと思います。
―立ち直るためにこの1週間はどんなことをしたいですか
今日の試合もそうだったんですけど終盤勝ち越されて最後たぶん諦めかけた感じだと思うんですけど、その気持ちの部分を最後までしっかり持ってどんな状況になろうとも最後まで諦めない気持ちで試合に臨めるように練習も活気のある練習にしていきたいと思います。
―明治戦に向けての意気込みを
明治は一次リーグで負けている相手なんで勝てない相手ではないと思うんで自分たちの良さをしっかり出してどんどんシュート打ってゴールに向かって勝ちたいと思います。
FW木戸啓太
―今日の試合を振り返って
勝てた試合だったので、今は悔しい気持ちしかないです。
―今日の敗因は
法政の方が押していたりもしましたが、勝ち越し点、リードする点数が奪えなかったことが敗因だったと思います。
―今日の試合に臨むにあたって、チームで何か話し合われたりはされましたか
相手と前の試合で戦ったときのビデオを見て、どこをついていけば弱いかとか、弱いところはここだというのを、全部みんなでミーティングをやってきましたが、いまいちそれが出せなかったかなという感じです。
―2ピリと3ピリで試合内容が大きく違いましたね
2ピリで勝ち越し点を挙げられなかったとはいえ、あっち(早大)も足が止まっていて、攻めるのには余裕があって。そこら辺の余裕ができて、緊張感が一瞬なくなってしまったところにつけこまれて、相手に点数が一気に3点入ったりしたのかなと思います。
―3ピリ開始5分で立て続けに3失点
気持ちのゆるみじゃないですかね。
―早大にはトータルで50本のシュートを打たれましたが
早稲田のキーパーはあまり良くないので、どんどんゴールにパックを集めてプレーしていけば点数が入るから、ということでみんなでそれを意識してやっていましたが、結果的にシュート総数も相手に負けていますし、そういうところじゃないですかね。やらなければいけないことをやらないと、勝てるわけがないので。今日はみんなでシュートを打っていこうというのだったら、その目標に向けてしっかりプレーをして試合ができないと、やっぱりこういう結果になるのではと思います。
―ご自身のゴールを振り返って
たまたま空いているところを狙って打ったら入ったところがあったので、結構ラッキーでした(笑)。
―リーグ戦は残り2試合ですが、残り試合をどのように戦っていきたいですか
2位はなくなって全日本にも行けなくなりましたが、そこでだらしない試合をしていたら「法政はこういうチームなんだ」と見られてしまうので、それを避けるために最後の試合をしっかり勝って、全日本に行けないながらも最後良い終わり方ができたらと思います。
―次に向けて改善したい点は
チームが今日の試合はこれをやろう、と決めたときに、練習の時から決めたことをしっかりできるかどうか。それができれば実際勝てるので。メンツを見ても法政はFWに活きがあったりするので、いかにチームが一つになって一つのことをできるか、というのが課題になってくると思います。
―次は前回負けている明大ですね
明治だけには本当に負けたくないので。次はもう絶対負けません。あそこだけには本当に負けたくないです。