アイスホッケー

ソチ五輪前特集 女子アイスホッケー日本代表 鈴木世奈・床亜矢可選手インタビュー

2013年10月27日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ
2013年11月28日(木)
法政大学多摩キャンパス

世界を相手に活躍する選手は法大に少なくない。今回は女子アイスホッケー日本代表の一員として活躍する鈴木世奈選手(スポ4)・床亜矢可選手(スポ1)にお話を伺いました。ソチ五輪が近づいてきて、何かと話題のスマイルジャパン。その裏側や選手の素顔についても取材しました。

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法政から世界へ!

オリンピックが近づいてきて日に日に増す実感

―よろしくお願いします。まずは今はどのように活動しているのか教えていただけますか
鈴木:チームとしては西武プリンセスラビッツに2人とも所属していて、一応法政大学の女子部員という形で、女子マネージャーになっているんです。西武でホッケーするのがメインなんですけど、時間あるときに、練習も一緒にやらせてもらったり、シーズンの最初の方に(氷上に)乗らせてもらったり、あとは試合にお手伝いって感じで、ほとんどマネージャーらしいことはしていないんですけど(笑)

―では今は活動は西武で活動しているということですか
鈴木:そうですね。マネージャーは…今回で今シーズン(男子アイスホッケーリーグ戦の)試合に来たの2回目なんですよ(笑)西武の方を優先させてもらっているのでなかなか来れないんですけど…
床:自分は3回目ですね(笑)

―今はどんな練習をしていますか
鈴木:西武だと週に6回くらい…シーズンに入って、大会も多いので。普通にやっています。2人とも試合も大会も同じですね。

―西武プリンセスラビッツとしての活動はいかがですか
鈴木:リーグ戦は今、1次リーグと2次リーグを1位通過して11月にある3次リーグっていう決勝トーナメントに1位通過でトーナメントを迎えるという感じです。日本代表としては定期的に合宿とか遠征とか、北海道とかに合宿したり、この間までアメリカまで行って海外で練習試合をして強化をしている感じです。ずっと集まっていられる訳ではないのでそのときは西武プリンセスラビッツで練習して、代表に呼ばれたときに練習するって感じです。

―オリンピックが近づいてきましたが今の心境はいかがですか
鈴木:最初は実感がわかなかったんですけど、徐々に日が経つにつれて実感もわいてきて、いい準備をするって事に集中してやっています。
床:自分も同じく実感はあまりなかったんですけど、合宿とかが始まるにつれて、オリンピック目指しているんだっていう自覚とかも出てきて、まだオリンピックのメンバーには選ばれてないんですけど、そういうメンバーに選ばれるように今練習しています。

―予選の時はどのような気持ちでしたか
鈴木:予選の時は1試合目で0-3までいって、たぶん皆ダメだって思ったと思うんですけど(笑)でもチーム内では意外とまだいけると思っていて、プレーしていて…でも最初はやっぱり目に見えない緊張があって体が上手く動かなくて、っていうのがあったと思うんですけど、その試合に勝てたっていうのが大きくて。そのあとは日本のホッケーをしようって。それに結果がついてきたって感じです。
床:自分は最終予選が初めての代表だったんですけど、もっと緊張するかな―と思ったんですけど、チームもすごくいい雰囲気で、楽しみっていうか、あまり緊張せず楽しんでやることが出来たかなと思います。

―床選手は年上の選手とチームを組むことでプレッシャーとかはなかったですか
床:(鈴木)世奈さんと(DFの)ペアを組んでいたんで。すごく声もかけてくれて、そういう面ではあまり緊張はなく出来てたかなと思います。

―一緒にいることが多いと思いますが普段はどんな事を話しますか
鈴木:大学も一緒なのでたまに電車一緒に乗って帰ったり(笑)何の話してんだろ…ホッケー…ホッケーの話はリンクの上でするのでその都度その都度って感じで。授業とか単位の話とか(笑)
床:リアルな話ですね(笑)
鈴木:あとは…他愛もない話ですかね(笑)

―お互いを表現するなら
鈴木:(床)亜矢可は年下なんですけど、お母さんみたいな感じで、真面目…なんですけど、ちょっとすっとぼけたところもあって…そういう所はかわいいです(笑)
床:世奈さんはストイックって感じで。1回1回の練習とかもそこまで出来るんだって感じで…
鈴木:そうでもないですよ(笑)
床:こんなほわーんとした感じなんですよ。けどストイックなんです。
 

日本開催の大会は楽しみ!

―11月7~10日に5ヶ国対抗戦がありますがどのようにして臨みたいですか

鈴木:やっぱりどのチームも同じレベルのチームというか…世界ランクの高いスイスもいるんですけど。楽しみというか、そういうレベルの高いチームと出来る機会ってあんまりないと思うので。オリンピックに出場する国もあるので、そういう意味では自分たちの力を試すにはすごくいい大会だと思いますし、自分たちがやってきたことをどれだけ出せるかっていうのもその試合で分かる大会だと思うんで、楽しみだし、日本でやるというのも楽しみです。
床:今まで5月からとかずっと合宿してきたり、この前の海外遠征とかでチームとしてチャレンジしてきたことや個人としてチャレンジしてきたことを出せればといいなと思いますし、やっぱり日本で開催されるということで、周りの方々もすごく応援してくださっているので、頑張りたいなという思いです。

―アイスホッケーを始めたきっかけはやはり親とかの影響が大きいですか
鈴木:(床選手に対して)親?
床:親と、あとは幼稚園がアイスホッケーの授業をやっていたのでそれがきっかけです。

―自分がここまでやるとは思っていましたか
鈴木:私は全然思ってなくて。でも兄(鈴木亜久里・2011年卒)と父と叔父とか祖父もやってたので。最初はそこまで、20何歳までっていうのは思ってたんですけど、でもここまでやってます(笑)
床:自分は結構長くやるっていうか、と思ってやってきました。それはこれからもですね。

―法政を選んだ理由とは
鈴木:私は高校に入った時点で大学に行くって決めていて、行くなら東京の大学っていう風に決めていて、そこから興味があることがスポーツだったのでスポーツを学びたいって事でいろいろ探したら、早稲田とか日体大とかあったんですけど、兄がスポーツ健康学部っていうのが新しく出来たよって話をしてくれて、調べてみるとスポーツをやるだけじゃなくて、やってない人でも入れて、スポーツだけにとらわれないっていう所があったので興味があって、誰も行ってなかったので。他の先輩とかは違う大学のスポーツ学部に行っていたんですけど、そこは誰も行ってなかったので自分で行ってみよう!って。
床:自分は逆に世奈さんとかもう1人先輩がいて、先輩がいたっていうきっかけがあるんですけど、北海道にずっと住んでたので、1回都会というか、東京に出て色んな事を勉強したいっていう思いがあったので。それと世奈さんも言ったようにスポーツ。勉強するならスポーツのことがしたいと思ったので法政にしました。

―北海道とここ(東京)比べてみてどうですか
床:暖かいかと思ったら…
鈴木:寒い。
床:あっちはストーブが全部屋に完備されてるんで、寒いですね、家の中とか。
 

ホッケーの見所はスピード感。目標は初のメダル獲得!

―勉強とホッケーの両立はできていますか
鈴木:私は大学に入ったときに教職を取ろうと決めていて。やっぱりスポーツだけっていうのも嫌なので。それは高校の時も同じで、高校も文武両道を掲げている高校で、どっちかに偏ることは自分的に嫌だったので、授業とかも出れないときとかもあるんですけど、そのときは友達が助けてくれたり(笑)先生達も理解があって、出れないところはあとでやるって形で。あとは教職という目標があったのでしっかり学校に通って、スポーツも頑張って、3年生までは授業もやって。4年生ではオリンピックがあるって事は分かっていたので、そこでは単位を詰めないようにってやってました。
床:私は1年生なので結構授業数が多くて、前期は何とか過ごしたんですけど後期はちょっと…(笑)やっぱりアイスホッケーだけやってるって周りにも思われたくないですし、でも結構周りの友達もサポートしてくれるので、助けられながらやれています。

―2人のお互いのプレーを見ていて思うところはありますか
鈴木:亜矢可はめっちゃシュートが速くて、あとはペアを組むことが多いんですけど、サポートをしてくれるというか、そういう意味ではサポートしてくれているから早くプレッシャーにいけて、リズム良く守りからの攻撃が出来ています。あとはとりあえず攻撃力が半端ないです(笑)殺人シュートみたいな(笑)そこはすごいと思います。
床:自分は引き気味になるときがあるんですけど、でも世奈さんが前に前に出てくれたり、チェックの1番手になってくれるので、自分も助けられてるところもあるんですけど。いつも声でもサポートしてくれたり、攻撃の時も自らが中に入ってゴールに近く入ってシュートするみたいな得点シーンに絡むような…守りも出来て攻めもアグレッシブにいっている感じです。

―アイスホッケーの魅力を初めて来た人に伝えるなら
鈴木:スピード感じゃないですかね。サッカーとかだと走るじゃないですか。スケートの分うちらの方が早くて、パックも最初は早すぎて慣れないのもあると思うんですけど…あとは攻守の切り替えとか、あとはボードに囲われてるじゃないですか。そういうのってあんまりなくてたぶんホッケーくらいだと思うんですけど。ボードを使ったプレーとか、パスとかも面白いなっていう風に…思うんじゃないですかね?(笑)
床:世奈さんがだいたい言ってくれたんですけど、あとはゴール裏のプレーというか、他競技にはゴール裏のプレーって少ないと思うので、結構攻める方も裏をかいたプレーっていうのがあって、プレーヤーは分かってないけど、観客は客観的に見えるのでそこが楽しいのかなって思います。

―では最後にオリンピックに向けて目標と意気込みをお願いします
鈴木:目標はやっぱり、オリンピックでメダルを取るって事なんですけど、それに向けて自分の力を出すことに集中するっていうのが今の目標であって、オリンピックまでにしっかりと、自分なりに最高の準備をしていきたいと思っています。
床:やっぱりチームとしてはオリンピックを取ることと…
鈴木:(笑)オリンピックを取ること?
床:間違えた!メダルを取ること!をチームで大きな目標にしているんですけど…
鈴木:オリンピックを取ることでお願いします!(笑)
床:(笑)その中でもしっかり守るとこは守って攻める人が得点出来るように積極的にやっていきたいと思います。…全部飛びました、今…(笑)
鈴木:今これ(ボイスレコーダー)に入ったよ(笑)気づいてなかったっしょ?
床:だってなんで世奈さん笑ってるんだろう?って…
鈴木:こういう真面目なんですけど、すっとぼけたところがあります(笑)

(ここまでは10月27日取材の内容です)

11月28日に行われたソチオリンピック壮行会の様子

―壮行会を経験して今の気持ちは
床:このような会を開いてくださって本当に嬉しいですし、日本代表でもありながら法政代表としても戦っているんだなという事を実感したので、よりもっと頑張っていきたいなと思いました。
鈴木:法政を挙げて応援してくれてすごく嬉しい気持ちと、まだオリンピックメンバーは決まっていないんですけど、法政という名を背負っていけるチャンスのあるオリンピックなので頑張りたいなと改めて思いました。

―ブリザックチャレンジの感想は
鈴木:2勝2敗という形で終わってしまったんですけど、それぞれの試合に課題があって特に最終戦では、オリンピックで戦う相手であるドイツに負けてしまったんですけど、まだまだ自分たちのホッケーを修正していけばもっと良くなるって事も分かったのでそういう所では収穫のあった4試合でもありました。

―課題というのは
鈴木:60分間やるってところでまだ波があったりいいスタートが切れなかったりっていうのがあったのでもっと足を動かしてハードワークっていうか、やらないと世界には通用しないですし、あとスコアの点でも、得点が取れた試合もあったんですけど、ドイツとかで得点出来ないと勝てないのでそこでは課題かなと思います。

―オリンピックに向けて一言
鈴木:まだメンバーが正式に発表されていないので…でも目標であるオリンピックに出場してメダルを取るって事はずっと目標にしてきたのでそれに向けていい準備をして、オリンピックで最高の結果を出せるようにしっかり準備をしたいと思います。
(床選手には授業の関係で一言だけいただきました。)

そして昨日…

スマイルジャパン(女子アイスホッケー日本代表)の最終メンバー21人が発表された。鈴木、床ともにオリンピック代表に選ばれ、ソチオリンピックで活躍することが期待される。相手はほぼ全てのチームが経験したことのない強敵。2人は笑顔を携え、法大の代表として世界へ挑む。(一戸亮佑)

お二人とも長時間の取材ありがとうございました!

フォトギャラリー

  • smaile1法政から世界へ!
  • smaile2お互いのいいところを紹介してもらった
  • smaile3「(亜矢可は)めっちゃシュートが速い!」と話す鈴木
  • smaile4「(世奈さんは)ほわーんとしているのにストイック」と話す床
  • smaile5スマイルジャパンの一員としてメダル獲得を目指す
 

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