アイスホッケー

第62回関東大学選手権 準々決勝 対東洋大 1点を争う大接戦も、GWSで苦い敗戦

秩父宮杯第62回関東大学アイスホッケー選手権大会 準々決勝 対東洋大
2014年4月19日(土)
ダイドードリンコアイスアリーナ

優勝を目指す法大の前に、準々決勝で強豪・東洋大が立ちはだかる。試合は開始直後から激しい攻防となったが、法大は1月のインカレに続きまたもGWSで敗れることとなった。

2 1
GWSに臨む木戸

試合結果

トータル試合結果

1
(24)
0(9) 1P 0(14) 2
(44)
1(6) 2P 1(11)
0(9) 3P 0(18)
法政大学 0(0) GWS 1(1) 東洋大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チームピリ時間ゴールアシストアシストPP/PK
法大 2 7:59 21 木戸啓太 81 横山恭也 4 佐々木祐希 PP
東洋大 2 18:33 11 田中謙佑 48 人里茂樹 27 梅野宏愛
東洋大 GWS 49 田中健太郎

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

メンバー

SETFWFWFWDFDF
1 13 松本力也 A 88 石橋智輝 89 吉村紀耶 C 4 佐々木祐希 6 松本勝利
2 23 末廣直樹 21 木戸啓太 A 22 小原日向 3 髙橋魁人 81 横山恭也
3 61 大山翼 11 吉田厳介 91 中口郁弥 8 川上朝日   16 畑中大季
4 19 磯田祥平 18 西口開羅 10 間山慎也 14 藤本渓太 2 今将駿

※GKは#35藤田拓丸が出場。控えに#55富田哲平

戦評

 開始40秒、早くも法大はPPのチャンスを得たが、逆にAゾーンを攻め込まれると1分19秒、PSを与えてしまう。早くも先制の危機を迎えたが、ここはGK藤田拓丸(法4)の冷静なセーブで切り抜ける。その後は二度のPKで押される場面もあったが、激しく攻守が変わる展開で第1ピリオドは互いに無得点に終わる。

 第2ピリオドは4分に両チーム共に反則を犯し4対4になると、続けて東洋大が退場者を出し、4on3のPPを迎える。すると、ゴール前の混戦から最後はFW木戸啓太(営2)がパックを押し込み、待望の先制点を挙げた。対する東洋大も次々にシュートを浴びせるが、藤田が何度も好セーブでゴールを死守。だが「守りに入ってしまった」と木戸が述べるように、法大はシュートを集められず追加点を奪うことができないでいると、第2ピリオド残り1分、右サイドからGKの肩口にゴールを決められ、同点に追いつかれてしまう。

 いよいよ1点勝負の様子を呈してきた最終ピリオド。第2ピリオドのFW小原日向(営4)のペナルティが残っていたためPKでのスタートとなったが無失点で切り抜けると、木戸と小原のラインを中心にゴールを狙う。度々Dゾーンを攻められGKの体勢が崩される場面もあったが、チーム全体で一丸となった守りを見せ、勝ち越しを許さない。その後、小原が何度もゴール正面へ抜け出したり、DF佐々木祐希(営4)がパスカットをしてチャンスをつくったりするも得点に結びつかず、残り時間が減っていく。すると焦りからか、15分にFW末廣直樹(営4)のフッキング、16分に佐々木のホールディングにより、試合終了間際に3対5のPKを迎えてしまう。ここは何とか振り切るが残り時間を攻撃に使いきれず、そのまま第3ピリオドが終了。勝負の行方は大会規定によりGWSへ持ち越されることとなった。

 インカレと同じくGWSを迎えた法大。後攻の法大は小原、木戸、FW大山翼(法3)がシューターを任された。ベンチは肩を組み、固唾を飲んで見守るも3本では決着が着かず、サドンビクトリー方式によるGWSの延長となる。7巡目を終えてもなお勝敗は決まらず、迎えた8本目。先攻の法大はDF横山恭也(営3)が外すとその裏、東洋大のシューターは田中健。一度パックをこぼすも、タイミングをずらしたシュートをゴール左へ決められてしまった。

 昨年同様、準々決勝で敗れた今大会。守備面ではPKで無失点に終わるなど、チーム全体が守りに徹した様子を見せたが2点目が遠く、結果としてGWSに持ち越すこととなってしまった。春のタイトル獲得の夢は閉ざされたが、この後順位決定戦を残す。いずれも格下との対戦となるが、力の差を見せつけ5位を死守したい。(熊谷優)

監督・選手のコメント

 

松田幹郎 監督

―今日の試合を振り返って
悪くはなかったと思います。シュート数はウチが少なかったですけど、よく守ったんじゃないかと思います。

―インカレに引き続き、GWSで決まる結末でしたが
これは何とも言えないですね。やっぱりうちのシュートの上手い選手を使ってもあんなものなのかなと。ちょっと残念ですけどね。

―大山選手をシューターに選ばれた理由は
それはやっぱり練習でシュートが上手いからですね。

―全体的に攻め込まれる場面が多かったですが
多かったですがそんなに危ないというか、キーパーが良かったのでそんなに心配はしなかったです。

―今年は練習量を増やされたと選手からお聞きしていますが、ご覧になっていてその成果を感じられることはありますか
最後まで足が動いてましたね。

―佐々木選手を主将に選ばれた理由というのは
理由というのは、チームリーダーとしてやれるのではないか、チームをまとめられるのではないかと思ったからです。プレー面でもそうですけど、やっぱり色々な面でチームを引っ張っていく選手だと思います。

―佐々木選手の印象が変わったように感じますが、監督から見てはいかがでしょうか
立場と自覚によるものでしょうね。やっぱり人間そういうものだと思います。それだけ成長しているのだと思います。チームも今まではどちらかというと、スキルの高い選手が多かったですが、今年はスキルが高いというよりはまとまりがある。そういう意味では良いチームだと思いますね。

―新入生についてはどうご覧になっておられますか
今は3セット目にDF2人、FW1人で使っていますし、みんな一生懸命やっているので、これからだと思います。

―今年目指されるホッケーは
スピードのあるタフなホッケーです。スピードだけは絶対に負けないことを目指しています。今日もスピードがありましたし、一生懸命戻って、守れていたと思います。ただ、シュート数が少ないので、そこだけだと思います。もっと貪欲にシュートする、ゴールを狙うという意識を高めないとダメだと思います。

―守りの意識は高まっているようですが
守りはすごく練習しているので。それに得点をする意欲、貪欲さが欲しいですよね。きれいなホッケーはいらないです。

―今年のキーマンを挙げるとしたら
木戸です。彼にはシュートを期待しています。彼も変わってきたと思うので、ホッケー選手である前に人間としても成長してほしいですね。

―今後の順位決定戦に向けて
これまでと同じです。1試合1試合、秋に向けて布石を作らないといけないので、決まる順位が下であるからといって、手を緩めることはしたくないです。ただ、若い人たちにもチャンスが出てくるし、チームプレーというものを大切にしていきたいです。モチベーションを下げないようにさせてあげたいし、多くの人を使って、多くの人が成長してくれればと思います。
 

DF 佐々木祐希主将

―今日の試合はGWSでの敗戦でしたが
GWSは運なんですが、相手はレフェリーに(交渉に)行く間合いなんかが上手かったというのは感じましたね。上手くタイミングを外されたなという感じはありました。

―試合前にはどのような話をされましたか
僕の頭の中の選択肢には勝つということしかなかったので、「相手に負けるはずはない」ということは言いました。自分たちのやってきたことをしっかりやれば負ける相手ではないと思っていたのですが、負けてしまいました。

ー試合では第2ピリオドに先制したものの、ピリオド終盤に追いつかれました
特に第2ピリオドに、レフェリーへの交渉は監督の指示を受けてキャプテンが行くものなんですが、相手のレフリーに行く回数、タイミングが絶妙でした。僕たちはチームで呼吸を合わせるというメンタルトレーニング方法をしているのですが、上手く呼吸を外されたなという感じです。向こうのベンチワークが良かったですね。

―第3ピリオドの終盤は3対5の場面がありましたが
あの場面は反則を取られたことに疑問もありましたが、それでもあの場面を守り切って勝ったと思ったんですが、勝てなかったというのは…。負けた要因としてシュートの本数が相手より少なかったというのはありますね。チャンスのところでパスをしてシュートが打てない場面がありましたから。

ー今日はシュートは少なかったですが、キーパーを中心に守りの意識がありました
そうですね。でも修正しないといけない点はたくさんありますし、守りの面でのチームの目標は無失点でした。本当に細かいところなんですが、例えば、自ゾーンで守っているときに最初はパックを見て足が止まっていたので、1秒の差なんですけど、その1秒を(パックを)見ることによって相手に1秒競り負けたりすることがありました。

ー他に試合で出た課題というのはありますか
でも確実に昨年よりは良くなっていると思います。昨年だったら途中でバタバタバタと崩れて、1対5くらいで終わっていたと思うんですが、今年は1対1と最後まで崩れずにいけたということで、確実に進化はしていると思います。大会までの準備期間が1ヵ月しかなかったのですが、その1ヵ月でよくここまできたと思います。自分たちのしてきたことは間違ってなかったかなと思います。これからも継続してやっていきたいです。

ー今年の東洋大の印象は
強くはないです。勝ったものが強いですし、僕らは負けているので何も言えないですが、それでも全く強いとは思わなかったです。でも東洋大相手にあれだけの接戦をしていたら、間違いなく(次に対戦が予想された)中央大には勝てなかったと思います。でも僕たちは間違いなくもっと良くなると思います。

―今後の意気込みをお願いします
順位決定戦もあと2試合残っているので、そこで適当なことをしていたら今までやってきたことが全く意味のないものになってしまうので、今までしてきたことをそこでもしっかりできるように、最後までしっかりやりたいです。
 

GK 藤田拓丸 (好セーブを何度も見せチームを救う)

―今日の試合を振り返って 
新チームになって最初の山場で、優勝するために重要な試合だったのですが、結果的に勝つことができなかったので、もう一度切り替えて夏に向けていいチームを作っていきたいと思います。

―今年の東洋大の印象は 
東洋大のプレースタイルは自分たちと似ていて足を動かしてくるチームなので、激しい試合になったと思います。しかし、そこで点数が取れなかったのは自分たちに甘さがあったからだと思います。

―試合開始直後のPSについて 
昨年のリーグ戦でも経験しているので比較的落ち着いた気持ちで臨めました。

―インカレに続きまたGWSとなりましたが 
インカレでも早稲田にPSで負けているので、チームの中でもPSに対していいイメージはなかったと思うのですが、仲間を信じて自分にできる仕事をやりました。

―次の試合に向けて 
夏、秋、冬と試合は続くので消化試合と考えずに、一戦一戦大切に戦っていきたいと思います。
 

FW 小原日向

―今日の試合を振り返って 
シュート数も負けていて、チャンスでしっかり決めれなかったことが負けた原因かなと思います。

―今年の東洋大の印象はいかがですか 
走ってくるイメージがあったので、チェックしていたのですが競り勝てなかったです。

―今日の課題は 
今日の試合はシュート数が少ないのと、キルプレーになったとき少し焦ってしまったことです。

―GWSについて 
(藤田)拓丸がとめてくれていたので決めたかったんですが、外してしまって申し訳ないです。

―アシスタントキャプテンから見て、佐々木主将の存在は 
勇気をもってキャプテンの仕事をしっかりしてくれているので、自分もアシスタントキャプテンとしてチームを引っ張っていきたいと思います。

―今後の試合に向けて 
今日の負けをしっかり反省して、次の試合から法政らしいプレーをして勝ちたいです。
 

FW 木戸啓太 (2試合連続ゴールで先制点を挙げる)

―今日の試合を振り返って
決められたところを決められなかったので、そこが勝敗の分かれ道かなと思いました。

―先制点の場面について
あそこは結構キーパーが空いていて決められた場面だったので、しっかり決められて良かったなという程度ですね。ただ、接戦で1点を取った後に2点目を取れなくて。2点目を取れないと追いつかれるのがホッケーなので、細かいことを言ったらそことかが結局最後PSまでいってしまった原因かと思います。

―全体としてシュート数が少なかったですが
みんなでシュートを打っていこうという声もあったんですけど、1点取って1-0でリードしている時間が長かったので、その間に自分たちが守りに入ってしまったというか。1点取られないように、みんながみんな攻めでなく守りに入ってしまっていて、そういった意味であまり攻める意識というのが薄くなっていたと思うので、そこからシュートが生まれなかったのではないかと思います。

―守りの意識はチーム全体として非常に高かった印象を受けました
そうですね。でも攻めなければいけないときと守らないといけないときの判断があって、この時間は守るべきところとか。守らないといけない時間帯といってもみんながみんなブルーラインの中で守っていればいいという話でもないので、やっぱり攻められるときはいくら守っていてもチャンスはみんなで攻めないとゴールを取れないので、そういうところの判断というか、今日はFWの判断がちょっと悪かったと思います。守るときはみんなで守ってしまって、攻めは一切しないでというようになってしまっていたので、そこかなと思います。

―今年はチームの練習量をかなり増やされているそうですが
昨年とは全然違う練習量をやっているので、みんな一人ひとりの自信にもなっていると思いますし、そういった面ではプラスになっているんですけど、今回の春、それは出し切れなかったかなと思います。でも、今日は実際PSで負けたので、PSはどっちに転ぶかそのときそのときで分からないので。ただ今日はPSはどうだったというよりも、PSにいかなくても勝てた試合だったので、そこが一番悔いの残ったところですね。

―3Pの最後、3対5のPKになり攻めきれない部分もありました
自分たちの判断のミスで、自分たちがずっと守ってしまえば相手はずっと攻めてくるので、そういったところで折角こっちに来てた流れのときに、こっちは押せるところを押さないで引いてしまっていたので、結果、同点にされて、なかなかみんなも思うようにいかなくて、最後の方はちょっと足が止まってきて、相手を引っかけて反則になってしまって・・・結果、どんどんマイナスな方向にいってしまっていたので、プラスにいけるときにいかないと、どうしても試合の中で波があるので、波に乗って攻めたりしないと攻めの後に絶対ピンチとかが来るので。でも3対5とかで守り切ったのは良かったんじゃないかと思います。今日はキーパーがすごく良かったので、助けられました。

―タイムアウトのときにチームで話し合ったことなどは
タイムアウトのときはとりあえず(残り時間が)何秒もなかったので、失点しないのはもちろんですけど狙えたら狙えるメンバーで固めていったので、1点取れたらいいかなぐらいの感じでした。

―インカレのときもシューターを任されましたが、今回のGWSについて
インカレのときは山田淳哉さん(13年度卒・東北フリーブレイズ)と小原さんという2人が外して、正直自分も入る気がしなかったんですけど、今回はインカレの時と違って、ちょっと1本目から入る気がしていましたが、だめでした。

―入る気がしたという思いの根拠には何かありますか
今年に入ってホッケーの調子の良さも全然違いますし、今年は自分がやらないといけないないなという思いもあるので、そういったところですね。今日は、PSになったときに「今日はいける」と、絶対入ると思ったんですけどそんなに甘くなかったです。やっぱり難しいです。

―調子が上がってきたというのは
今年の4年生がすごく先陣を切ってやってくれていて。あと、僕は佐々木さんに憧れて、あの人に憧れて法政に入ってきたので、その祐希さんが引っ張る立場になったので気合いの入りようが違いますね。

―今年の東洋大の印象
シュートを貪欲に狙ってゴールに向かうプレーというのが、僕らにないものを持っているなと。僕らは上手く上手くやろうとしてしまうので。

―2年目ということで今年はどのようなプレーをしていきたいですか
自分自身はとりあえず、優勝とかではなく1試合1試合、自分がパックを持っていたら期待してくれて、観に来ている誰もが評価をしてくれるような選手になりたいです。今年に懸ける思いは違うので、練習がどんなにきつくてもやります。祐希さんは中高と全国制覇をしていて、勝ち方を知っていると思うんですよね。そして祐希さんとは中学が一緒で、祐希さんが3年生のときに一緒に全国制覇をしているので、そういった意味でも今年はいけるんじゃないかと、なんとなく思っています。キャプテンについていくだけです。

―次の試合に向けて
負けてしまいましたし正直春は優勝したかったですけど、でもここでまたどんどん落ちても意味がないので。この大会はもう順位は上になることはないですけど、次の夏、秋とつながるような、法政はわかんないねと他から言われるような戦いをしていきたいです。最低でも5位が取れるので、そこはしっかり最後取って、夏とかにつなげていけたらと思います。

フォトギャラリー

  • 2 1GWSに臨む木戸
  • 2 2先制点に沸く横山(中央)ら
  • 2 3木戸のスピードは攻撃の鍵を握る
  • 2 4何度も好セーブを見せた藤田
  • 2 5チームを鼓舞する主将の佐々木
  • 2 6GWSを見守るベンチ
  • 2 71on1を得意とする小原だが、PSを決めることはできず
  • 2 8シューターを任された大山

最近の記事

 

スポーツ法政 最新号

sigatugou R

定期購読の申込み