アイスホッケー

関東大学リーグ戦 対中大 間山が決めた土壇場勝ち越しゴール!王者中大を撃破しリーグ戦初勝利

平成26年度関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.Ⅰ-A 対中大
2014年9月23日(火)
ダイドードリンコアイスアリーナ

3試合を終えて未だ勝ち点0と厳しい状況に立たされた。そんなチームの前に立ちふさがるのは、ここまで無傷の3連勝とリーグ連覇へ突き進む中大。試合は前節までと対照的に競ったスコアで終始進み、第3ピリオド途中まで同点という緊迫した展開に。そして残り時間1分9秒、劇的な結末が待っていた。

chuo1 1
間山(中央)に駆け寄る選手たち

試合結果

トータル試合結果

2
(35)
1(9) 1P 0(18) 1
(46)
0(14) 2P 1(14)
法政大学 1(12) 3P 0(14) 中央大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チームピリ時間ゴールアシストアシストPP/PK
法大 1 19:50 91 中口郁弥 81 横山恭也
中大 2 03:02 19 中島彰吾
法大 3 18:51 10 間山慎也 18 西口開羅 4 佐々木祐希

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

メンバー

SETFWFWFWDFDF
1 89 吉村紀耶  18 西口開羅 10 間山慎也 C 4 佐々木祐希 8 川上朝日
2 13 松本力也 A 22 小原日向 91 中口郁弥 81 横山恭也 6 松本勝利
3 11 吉田厳介 23 末廣直樹 92 大野峻丈朗 3 髙橋魁人  A 88 石橋智輝
4 71 阿部拓斗 19 磯田祥平 61 大山翼 2 今将駿 16 畑中大季

※GKは#35藤田拓丸が出場。控えに#55富田哲平

戦評

 試合開始直後から法大は積極的にゴールへ迫る。足を動かしてしっかりと守り、そこからパックをつなげて攻撃へ向かう場面が多く見られる。しかし中盤以降、相手にパックを支配される時間が多くなり、次々と中大のシュートが法大のゴールに襲いかかる。それでもディフェンス陣が相手をフリーにさせず、GK藤田拓丸(法4)が好セーブを連発するなど、得点を許さない。一進一退の攻防が続く中、残り10秒、ついに試合が動く。リンク中央からDF横山恭也(営3)の放った強烈なシュートを相手GKが左へ大きく弾くと、FW中口郁弥(法3)がすかさずリバウンドを叩き込む。パックはゴール左隅に突き刺さり、チームに今季初の先制点をもたらした。

chuo1 5

先制点を挙げた中口

 先制点を挙げて主導権を握った法大。だが第2ピリオドは、3試合で25得点と強力な中大の攻撃が牙をむく。FWのドリブルを中心にゴールに迫られると開始3分、中島彰吾に中央突破を許して同点。早くも試合を振り出しに戻される。7分には法大が反則を犯し、相手に勝ち越しのチャンスを与えてしまう。中大は越後智哉らの個人技でゴールに迫るも、またも藤田の好セーブなどでこの危機を無失点で切り抜けた。その後はFW小原日向(営4)やFW末広直樹(営3)らを軸に攻撃を組み立てるも、得点を奪えないままピリオドを終える。

 1ー1で迎えた最終ピリオドでもディフェンスの集中力は途切れない。再三、中大にゴール前にドライブで切り込まれるもチーム全体で守り、相手に得点の決定機を与えない。すると14分、法大がパワープレーを獲得。絶好の勝ち越しの機会が訪れる。しかし、パス回しの間に何度もパックをカットされると法大ゴール前までパックを運ばれ、アタッキングゾーンで長くプレーをすることができない。シュートもままならないまま、パワープレーを終えてしまう。それでも諦めずにゴールを目指す姿勢は、残り1分で遂に実を結ぶ。相手ゴールにシュートを集めると、こぼれたパックにFW間山慎也(営4)が泥臭く食らいついてゴールへ押し込み、劇的な勝ち越し点を挙げた。その後は相手の6人攻撃を振り払い、そのまま試合終了。昨季リーグ戦王者から大金星を挙げた。

chuo1 3

ゴール前の混戦から決めた

 4試合目で初勝利をあげた法大。3試合で18失点を許したディフェンスは見違えるように良くなり、攻撃にもリズムをもたらした。何より試合を通して前向きに声をかけ合い、試合を通して集中力を持続させたことが大きな勝因だろう。しかし「リーグ戦全体からしたらただの1勝」と藤田が言うように、結果的に上位4校との最初の対戦は1勝3敗という成績で終えた。上位へ食い込むには、一つも勝ち点を落とせない状況に変わりはない。次節からは昨季リーグ戦下位校との戦いが続き、気を緩めずに戦っていくことが重要となる。序盤の山を越え、オレンジシールズの戦いは続いていく。(荒木翔太)

 中大から2季ぶりの勝ち点!

 chuo1 2

決勝ゴールの間山

 リーグ戦で中大から勝ち点を挙げるのは2012年以来2季ぶり。昨年度は関東大学選手権を含め、公式戦で3度対戦するも敗戦。これまで苦汁をなめさせ続けられた相手を倒し、待望の勝ち点を獲得した。
 決勝点を挙げたのは4年生の間山。FW木戸啓太(営2)をけがで欠くこの秋、前節から2試合続けて第1セットで起用され結果を残している。昨年のようなタレントそろいのチームではない今年の法大。だが「みんなで守ってみんなで攻めた」という間山の言葉通り、全員で前へと攻め、全員で粘り強く守って勝つという今年の法大のホッケーを強敵相手に実証してみせた。(熊谷優)
 

監督・選手のコメント

松田幹郎監督

―前節までは大差で敗れる展開でしたが、今日はロースコアでの勝利でした
原点に戻って、しっかり守るということが今日はできていたと思います。それが一番ですね。みんながあれだけシュートを打てるというのは攻めの気持ちを持っていたということです。要するに6人で守っていたというのが一番の勝因だと思います。あとは、守りというのがものすごく大切だというのをみんなが分かってやれた、と。だからロースコアになりましたし、危ないところもありましたがそこは気持ちでカバーできたと思います。攻撃はやはりチャンスをものにできないというのが結構ありますが、それは日々の練習でもう少し意識してゴールを枠に入れるという練習をしていかないといけないですね。ただ、この(勝利の)価値というのは、今までの3つの負けを払しょくできるというか、中央は王者ですからこの1勝は選手の精神的にもすごく大きいと思います。

―昨年一度も勝てなかった中大からの勝利となりました
今年は(中大が)調子が良いという前評判でしたが、現実の勝負はそんなに甘くないと。今回は勝ちましたが、本来のうちの姿が出てくれば(勝てる)、ということですね。

―今日の勝因はどこにあるとお考えですか
守りと、そしてホッケーはシンプルにやることが大事ではないかなと思います。シンプルにやれたことが勝因だと思います。

―ここまで木戸選手を欠いていますが
痛いです。痛いですしセットも色々変わっていますが、いない選手の分をみんながカバーしたと。だからなんとかなったと思います。

―ここ2試合、第1セットで起用している間山選手の決勝ゴールについて
あのゴールは良かったです。自信につながればいいですね。ゴールに向かっていく、リバウンドでも叩ける、もっともっとゴールに向かっていけばもっと点数が入るのではと思います。

―セットが流動的で選手を固定していませんが、それはやはり木戸選手不在ということが影響しているのでしょうか
それもありますし、みんなの可能性を引き出してあげたいということ、相性もありますね。

―その中で、上位で起用している西口・川上両1年生について
戦力になっていますし、期待以上ですね。これから良い選手になると思います。川上は周りをよく見れますし1対1も強いですし、西口についてはスピードもあるし力強い良いシュートも打てる。そういう意味では楽しみです。

―このリーグ戦から新しいコーチがベンチ入りされていますが
若くて選手とコミュニケーションを取れるという役割ですね。非常に良いと思いますし、期待しています。

―上位校との4試合を終えての総括をお願いします
3試合の反省というのが実際に今日出ましたし、前半もまだありますがそれを取りこぼさずに後半戦しっかり上位と戦いたいですね。王者に勝てたというのは大きいと思います。ですから、まだまだ分からないです。

FW 間山慎也

―今日の試合を振り返って
第2ピリオドまで自分の思うようなプレーができていませんでしたが、最後に得点するという良いプレーができて率直に嬉しいです。

―先制点の後に良い流れになったように見えましたが
中央大学は強い相手なので、みんなで守ってみんなで攻めました。第2ピリオドまではずっと守りの時間が多かったんですけど、頑張って守った結果2―1で勝つことができて良かったです。

―自身の決勝ゴールについて
第2ピリオドまで自分の思うようなプレーができていなくて、最後に得点できたことが次の試合にもつながると思います。もう負けられないので、次の試合も得点できるように頑張りたいと思います。

―前の試合が終わった後に監督に言われたことは
3試合で18失点と今年は失点が多いので、まずは失点を抑えるようにと言われました。今日は1失点に抑えることが出来て良い試合ができたと思います。

―今季初勝利について
3連敗してチームも流れ的には良くなかったんですけど、これ以上負けられないし勝つしかないです。これから勝ち進んでいきたいです。

―中大から2季ぶりに勝ち点を挙げることかできましたが
今まで中央大学とは相性もそんなに良くなかったので、あまり勝つことができませんでしたが、ここで勝てたのでもう1度ある中央戦も勝ちたいと思います。

―次の試合に向けて
次の試合は日体大ですが、昨年よりもすごく良いチームで、みんな走ってくると思うので、自分たちも今日のように良い試合をして自分も得点に絡めるように、次も頑張ります。

FW 中口郁弥

―今日の試合を振り返って
ここ3試合ずっと負け越していて、失点も平均6点とすごく多かったのですが、今日は全員で体を張って自分の役割を果たせました。1失点に抑えられて、また最後に得点も取れて勝てたので良かったです。

―試合前にはどのような話をされましたか
ずっと(自ゴール前の)真ん中の位置を空けないように練習でやってきていたのですが、最近ずっとそれができていませんでした。「真ん中だけはしっかりサポートしよう」と改めてコーチから言われて、それを全員で意識してできていたと思います。危なげないシーンをいつもよりつくらせなかったのが、勝因だったと思います。

―試合開始からオフェンスの動きも良かったですが
先手を取って走れば相手ももたつくのでそれを狙っていました。コーチに言われたことをうまく全部できたと思います。

―自身の先制ゴールを振り返って
正直狙ったゴールではなかったですが打たなければ始まらないので、どんどんシュートを打って、ゴールに入ればいいと思っています。

―チームとしては3連敗からの勝利でした
3連敗後には、ここまできたら落ちることはないので逆に切り替えられた感じです。連敗中はみんな失点したらすぐに下を見たりとか、控え室でも負けている時は雰囲気が悪かったりしたので、そこは改善しないといけなかったですね。今日はずっと同点か勝っている状況だったので雰囲気良くできたのですが、負けている時にどういう雰囲気でできるかが、今後の課題です。今はチームの雰囲気自体はすごくいいので自惚れることなく、これからまた集中して今後の試合に臨んでいきたいです。

―今日は試合全体を通して集中力が続きましたが
ピリオド間、控室ではみんなで声を掛け合っています。シュートをゴールに集めていこうとか、フィニッシュチェックをしっかり当たろうとか基本的なことなんですが、その声掛けでテンションが上がっていった感じですね。声掛けは4年生が中心に後輩にやってくれるので、自分たちとしてもやりやすいです。

―今後への意気込みをお願いします
今日は中央大に勝つことができたのですが、もう後がないと思うので、残りの試合を全部勝つ気持ちで1試合1試合集中して頑張っていきます。
 

DF 石橋智輝副将

―今日の試合を振り返って
前までの3試合で合計18失点してしまったので、今回は守りの面に特に力を入れていきました。やはり失点が多ければ多いほど次の勝利につながらなくなるというのは分かっていたので、今日はしっかり守って失点を少なくしようという気持ちでいました。僕らディフェンス陣はもちろん、チーム全体としてそれを意識してできていたのではと思います。

―今回のリーグの中で初の先制点となりましたが、1ピリ後のインターバルではどんな声かけをされましたか
先制点を挙げたことによりチームの雰囲気も明るくなりましたし、マイナスなことは何も考えていなかったです。ポジティブな言葉しかみんな発してなかったので雰囲気としてはとても理想的だった思います。

―2ピリでは開始早々1点を返され同点となってしまいましたがその時の気持ちは
意外と焦りとかはなく自分たちがやることを変えずにこのままやるだけだと思っていたので、失点したからといってメンタル的には何ともなかったです。

―3ピリはどのような気持ちで臨みましたか
自分たちがやるべきことが見えていた分焦りはなく、落ち着いていました。死に物狂いで守ることと、前に前にパックを運んでいけとコーチに言われていたので、アグレッシブなプレーを意識しました。言われたことを素直に受け入れてやれば勝てると分かっていたので、みんなもプレーしやすかったのではないのかと思います。

―3ピリ終盤にパワープレーになった時、チーム全体でどういった声をかけましたか
引き分けではなくて勝ちたいという気持ちをみんなが持っていたので得点を入れることだけを考えるようにしました。試合全体を通して、負けを考えたことは一瞬たりともなかったですし、集中力が途切れることがなかったのが大きかったです。

―中大に公式戦で勝つのは2年ぶりですが
中央大学に勝ったということはとても大きいことだと思います。ただ、ここで調子に乗ることのないよう、しっかり自分たちのやるべきことを変えずに今日のようなプレーを心掛けてチーム全体がまとまっていけたらと思います。

―今後に向けて
連敗を止めることができたので、チーム全体としてこのまま勢いを途切れさせず自分らの役目や責任を意識してやっていくのみです。僕個人としては、ディフェンスなので今後自分が出たときには無失点でいきたいと思っています。

GK 藤田拓丸

―今日の試合を振り返って
チームプラン通りFWとDFが一生懸命頑張っていました。もともとできることであったんですが、(これまでそれが)できなかったのが現状だったので、一つずつしっかりやっていったのが今回の結果に結びついたと思います。守りから始まるということは分かっていたので、がまんを重ねて少ないチャンスを決めていくというのがゲームプランとしてありました。それを、コーチに言われた通りにやれたので結果に結びついたと思います。

―試合を通じて守りからリズムをつくれていた印象があります
みんなシンプルにということを目標にやっていたので、シンプルな守りが勝利に結びついたと思います。

―4試合目にして、初めて先制点を奪ってリードする展開となりましたが
先制点を取られてリズムを崩してしまうというのがここまでの悪いところの一つだったと思うので、それを今回違う形、先制点を奪うという形で払拭できたので良かったと思います。

―大差で敗れる試合が続いていましたが、ロースコアでの勝利となりました
失点に関しては自分も絡んでいて一つの大きな反省点でした。今回は個人としてもチームとしても失点には敏感になっていた分、結果が出たので良かったです。

―今日の勝因はどこにあると考えていますか
みんなが吹っ切れて、まず自分たちのできることをやるということを監督やコーチに指示されて、しっかりできたということが一つの大きな勝因だと思います。

―昨年一度も勝てなかった中大からの勝利ですが
チャンピオンチームが相手だったのでチャレンジャーとしてやっていこうというのが試合前の一つの目標でした。どんなに強い相手でもやるべきことをやればこういった結果が生まれるということが分かったので、ここからスタートだということでしっかり続けていきたいと思います。

―ここまでの3試合は藤田選手個人としても悔しい内容だったと思います
勝利に結びつかないプレーや、何よりも大量失点というのはキーパーとしては一番悔しい点ではありました。今回もロースコアになるというのは頭に入っていたので、この形をこれからもしっかりやっていけるよう、気を緩めずにやっていきたいです。

―絶対に負けられない試合ということで、チームとしてどのように臨みましたか
今回負けてしまうと上位校に食い込めなかったので、自分たちのホッケーをまずやろうということを第一にしていました。昨年と違ってスタープレーヤーやとび抜けてうまい選手が何人もいるわけではないので、チームでしっかり勝ってチームで攻めてチームで守るというのが今年のチームだと思います。

―この1勝は今後に向けて非常に大きいと思います
大きな1勝ではありますが、リーグ戦全体からしたらただの1勝なのでこの1勝に甘んじないように、次は日体ですが、日体や普段下位チームと言われるチームにしっかり勝っていきたいです。下位チームでも今年は良い試合をして上位に食い込んできているので、気を緩めずに1勝1勝つかみ取って、また上位校とやるときに良い結果が出るように頑張っていきたいです。

フォトギャラリー

  • chuo1 1間山(中央)に駆け寄る選手たち
  • chuo1 4笑顔が戻った法大ベンチ
  • chuo1 6先制点をアシストで演出した横山
  • chuo1 7強力な中大攻撃陣からゴールを守り抜いた藤田

最近の記事

 

スポーツ法政 最新号

sigatugou R

定期購読の申込み