アイスホッケー

第60回関東大学選手権 5位決定戦 対慶大 劇的大逆転で終幕!

秩父宮杯第60回関東大学アイスホッケー選手権大会 5位決定戦 対慶大
2012年4月30日(月)
ダイドードリンコアイスアリーナ

大会最終日のこの日、法大は5位決定戦に臨んだ。不本意な形ではあるが、ここで良い結果を残し今後につなげてほしい。またこの大会をもって9年間、法大アイスホッケー部のコーチとして在籍していた大北照彦コーチが勇退となる。コーチの最後の試合を勝利で締めくくれるようチームはひとつとなった。

逆転弾に歓喜する選手たち

試合結果

トータル試合結果

5
(52)
0(14) 1P 1(7) 2
(17)
0(18) 2P 1(6)
法政大学 5(20) 3P 0(4) 慶應大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表示しています。

ゴールデータ

チームピリ時間ゴールアシストアシストPP/KP
慶大 1 10:28 33 小守谷陸太 14 山本統哉 KP
慶大 2 08:59 16 種田繁人
法大 3 11:44 81 横山恭也 17 村上亮 4 佐々木祐希
法大 3 12:40 91 中口郁弥 4 佐々木祐希 18 山田淳哉 PP
法大 3 17:07 4 佐々木祐希 18 山田淳哉 PP
法大 3 19:47 18 山田淳哉
法大 3 19:58 91 中口郁弥 18 山田淳哉 52 中本圭亮

※P.Pは法大のパワープレー、K.Pは法大のキルプレーを表示しています。

メンバー

SETFWFWFWDFDF
1 30 小原日向 18 山田淳哉 91 中口郁弥 4 佐々木祐希 6 松本勝利
2 17 村上亮 16 岩槻翔悟 23 末廣直樹 20 酒井大之 81 横山恭也
3 10 多田真章 88 石橋智輝 21 篠田一輝 57 山田康太 5 高橋峻
4 19 磯田祥平 11 吉田厳介 32 間山慎也 44 清水省吾 52 中本圭亮

※GKは#70 黒川達志が出場

 戦評

 第1ピリオド序盤は一進一退の攻防が続いた。パックの主導権は法大が握り、人数をかけて慶大ゴールへと迫るが、GKを中心としてブロックを作る守備陣をなかなか崩すことはできない。攻めあぐねているうちに慶大の鋭いカウンターを浴びるが、法大DF陣がしっかりと、この攻撃をはね返す。中盤に差し掛かっても、法大が相手を押し込み、何度も決定機を作り出す。得点は時間の問題かと思われたが、先制点を奪ったのは慶大だった。法大のFW多田がハイスティックによるペナルティを受けキルプレーとなると10分、人数で有利に立つ慶大によってゴール前の混戦から押し込まれてしまう。失点後もピンチは続くが、必死の守りで追加点は与えない。終盤になると法大は再びゲームを支配するが、なかなかゴールは奪えず、第1ピリオドを1点ビハインドで終えた。

 第2ピリオドでも攻める法大、守ってカウンターを狙う慶大という構図は変わらないが、追加点を奪ったのも慶大だった。8分に前線でパックを奪われると、素早く攻撃に転じた相手の鮮やかなミドルシュートは法大ゴール右隅に決まり、今季から一部に昇格する相手に、よもやの2点差をつけられてしまう。その後の慶大の攻撃を凌いだ法大はパワープレーをきっかけに反撃に出るが、なかなか強固なブロックをこじ開けることはできない。17分には鮮やかな連携から相手守備陣を切り裂くが、シュートはゴールを大きく外れてしまう。

 試合は第3ピリオドに入り、1秒でも早く得点を奪いたい法大だったが、ここにきて慶大のカウンターは鋭さを増す。序盤は攻守が目まぐるしく入れ替わる展開となるが、お互いになかなか決定機を作り出せない。11分にはFW山田淳が個人技で相手を抜き去りゴール前まで持ち込むが、これも決めきれず。しかしその直後、もう一度攻撃の形を作り直して相手ゴールに迫ると、DF佐々木、FW村上とつながったパックを最後はDF横山が決めてようやく1点差へとつめ寄る。すると相手はプレーヤー全員でゴール前を固めてくるが、ここで法大はパワープレーのチャンスを得る。このチャンスをFW中口がきっちりと決めて同点。わずか1分間の間に2ゴールを挙げて、試合を振り出しに戻すことに成功した。完全に勢いに乗った法大は決勝点を奪うために、攻撃の手を緩めない。16分には再び相手の反則を誘ってパワープレーを得ると、17分にはFW山田淳のアシストを受けたDF佐々木がゴールに流し込み、ついに逆転する。後が無くなった慶大はゴーリーを下げて6人で攻勢を仕掛けてくるが、法大DF陣は巧みにその攻撃をかわし19分、パックを持って裏へと抜けだしたFW山田淳が無人のゴールに冷静に決めて、試合を決める追加点を奪取した。最後に、完全に意気消沈した相手のすきを見逃さず、4点目からわずか10秒ほどでFW山田、DF中本のアシストを受けたFW中口が、この試合自身2点目となるゴールを決めて試合終了。終わってみれば、5得点を奪っての大勝となった。

 序盤から中盤にかけて数多くあったチャンスを決めきれなかった決定力と、わずかなピンチから2失点してしまった守備に課題は残るが、最後まで諦めずに逆転を達成したこの勝利の持つ意味は大きい。大会の順位は5位であったが、今後の飛躍に向けて弾みがつく一勝となった。

コーチ・選手のコメント

大北照彦コーチ

―最後の試合は好ゲームでしたがいかがでしたか
今日の試合は本当に新チームになってから、法政が目指すホッケーをですね、60分間やってくれた結果だと思います。本当に良いゲームだったと思います。

―試合前選手たちに声はかけられましたか
対戦相手がどこのチームであっても、僕が教えてきたスタンスというものがありますので、しっかりとですね準備という部分でミーティングをさしてもらって、それでどういう戦いをしなくちゃいけないか、慶應大学はどういうチームなのか、っていうのもしっかり伝えてあったので、そういう意味では、ゲーム展開は3ピリの残り10分まで厳しい戦いでしたけど、選手たちが最後までやり続けてくれた結果が今日の試合だったと思います。

―試合後選手たちに何かお話はされましたか
今日のゲームで僕が最後だったんで多田キャプテンの方からウィニングパックは大北さんに渡したいと話を言ってもらっていたので、そのお礼を試合が終わってから選手たちにはしました。

―春全体を振り返ってみて
そうですね、やっぱり中央戦がこのチームのメンタル的な脆さが出たところだったんだと思うんですけど、今日はそれを少し成長したところが見れた、そういうゲームだったと思います。ですのでもう優勝争いできるだけの戦力はうちにはあると思うんで、あとは選手たちが気持ちの部分でどれだけ成長して、自分たちのホッケーをやることに集中できるかだと思うんで、そういう意味では手応えというかね、そういうものを感じることができた大会だったと思います。

―今まで法政のコーチをやってきて
この76年の伝統あるチームにコーチとして受け入れてもらって、9年間本当に充実していたし、そういうプレッシャーの中で戦ってこれたんで、本当に感謝しています。コーチスタートしたのもこのチームだし、コーチとしても人間としても成長させてもらったし、ただ日本一っていう目標だけは達成できなかったんで、またチャンスがあればもう一度、日本一をとれるだけのコーチになって、成長してまたこのチームに戻ってきたいなと思います。

―これからは
そうですね、ホッケーの関係する仕事には就く予定ではあります。でもまだそれがどういう形になるかは正式には決まっていないので、決まり次第選手たちにも伝えたいと思います。

多田真章主将

―今日の試合を振り返っていかがでしたか
厳しかったですけど、やっぱり最後まで気持ちが切れなかったことが一番の勝因だと思います。
 
―大会を通じての総括をお願いします
反則が多くなってしまって、すぐに熱くなってしまったので、感情のコントロールをしっかりやるということが一番の課題だと思います。
 
―今年のチームはどうですか
そうですね。リズムにさえ乗れれば、どこにも負けないんじゃないですか。
 
―夏に向けての意気込みをお願いします
サマーでしっかり勝って、秋のリーグ戦に弾みをつけたいと思います。
 

岩槻翔悟副将

―今日を振り返ってみて
今日はこっちの方が点は取ってるんですけど1ピリオド2ピリオドと0点ということで、本数的には打ってるので決め、ということでしたね。あと僕のプレーで1失点してしまったので最後決めたかったけど決めきれなくて個人としては課題が残る試合でした。

―副将としてチームを引っ張りましたが収穫や課題はあったか
今、チームの状況が良くて、キャプテン副キャプテンがいなくても自分達が自立してしっかりできてるので異常はないです。

―チームの雰囲気がいい理由は
いい声の掛け合いができてて、チームにサポートする事がキャプテン副キャプテンの仕事なのでこれから、夏、秋になるんですけどしっかりサポートしていきたいと思います。

―夏に向けてやっていきたいことは
まずは走り込みですね。そして慶応に勝って、4強、中央、早稲田、東洋、明治に勝つ為に足作りからしっかりやって、そこからチームプレーにいければいいところまでいくんじゃないかと思います。

―これからの意気込みをお願いします
一旦春は終わったので一回リセットして次に向けて新たなスタートをきれるようにチーム作りからやっていかなきゃなんで、法政のホッケーができるように普段から心がけてやっていきたいと思います。

中本圭亮

―アシストの場面はどうでしたか
いや、もう適当に、特に何も考えていたわけではなく、最後まで安全なプレーをと思っていただけです。
 
―今日の試合を振り返っていかがでしたか
攻めてはいたんですけど点が入らず、流れが悪くかったですね。それでも、法大がやるべきことをしっかりやり続けていたからこそ、勝つことができたんだと思います。
 
―大会を通じての総括をお願いします
 やっぱり、中大戦で勝ちきることができなかったのが悔しいですね。そこは、悔いが残ります。
 
―最終学年となりますが、この1年の抱負をお願いします
自分自身最後の学年なので、まとまって仲のいいチームを作っていけたらと思っています。

 山田淳哉

―今日を振り返ってみて
1ピリオド2ピリオドと全体的に足が動いてなくて、あと相手のチェックとかでイライラして反則が多くなって失点してしまったんですけど、3ピリオドで気持ち入れ替えて、皆足が動くようになって、そのおかげで反則もなくなってゴールできて、逆転できて良かったです。

―4点目のゴールの感想は
あれは入れて当然なプレーというか…けどしっかり入れることができて良かったです。

―春を通じてのチームの感触は
試合を重ねるごとにチームの雰囲気も良くなってプレーも良くなってきたので、夏もまた初めから、ではなく今のまま皆が集まれるようにしたいですね。

―夏までにやっておきたい練習はありますか
氷上トレが少ないのでそういう面では陸上トレーニングを重ねたりして肉体的な面で落とさないようにしたいです。

―これからの意気込みを
春は中央に負けてしまったんですけど、夏、秋、インカレとあるのでトップ4を目指して頑張るだけです。

 佐々木祐希

―決勝ゴールを決めましたが
オープン戦最後の試合なので、自分のゴールが勝利に結びついたということで、本当に嬉しいです。
 
―今日の試合を振り返っていかがでしたか
ゲームは支配できていましたし、内容的には悪くなかったんで、いつかは入るだろうとは思っていたんですけど、なかなか点が取れなくて、本当に我慢が必要な展開だったというか。とにかく、我慢することが重要な試合でしたね。
 
―大会を通じての総括をお願いします
5位という結果でしたが、やっぱり上には明治、中央、東洋、早稲田といて、そこに勝てなければどうしようもないので。春の大会で自分たちの今の実力が分かったので、これからは上の4チームに勝てるように頑張ります。
 
―今のチームはいかがですか
 どうなんでしょうかね。まだ始まったばかりなので。これで大北(コーチ)さんもいなくなってしまいますし、正直今のところはどうなるのかはまったく分からないです。
 
―夏に向けての意気込みをお願いします
これからは氷上競技のない期間が続くので、走り込みやウエイトをしっかりやって、夏に向けていい準備をして、いい結果を残せたらと思います。

中口郁弥

―今日を振り返って
最初は反則が多くて、なかなかリズムつかめなかったんですけど、3ピリは気持ち切り替えて自分たちのホッケーができたので良かったと思います。

―ご自身のゴールについては
初ゴールだったんですけど、1点、2点と入れられたので一安心しました。

―春の大会を振り返って
中央には負けちゃったんですけど、次の大会に向けて課題も出てきたので次は絶対勝ちたいと思います。

―出てきた課題とは 
すぐに怒ったりとか目立ったので、精神面の向上とかしていきたいです。

―夏に向けてどのようなトレーニングを
走り込み中心に体力をつけていきたいです。

―次の大会への意気込みを
今回は中央に負けてしまったんですけど、次は必ず中央に勝ちたいと思います。

横山恭也

―今日の試合を振り返って
最初は2点負けていたんですけど、勝って良かったです。

―ご自身のゴールについて
ずっと狙ってたので良かったです。

―春の大会を振り返って
準決勝で負けてしまったので、次は決勝までいって優勝狙いたいです。

―春の大会で見つかった収穫や課題は
得点力不足なので、しっかりしていきたいです。

―夏に向けてどのようなトレーニングを
体を作って走り負けないようにしたいです。

―次の大会への意気込みを
夏は絶対優勝したいです。

第60回関東大学選手権大会 最終順位

 優勝  明治大学
 準優勝 中央大学
 第3位 東洋大学
 第4位 早稲田大学
 第5位 法政大学
 第6位 慶應義塾大学
 第7位 日本大学
 第8位 東海大学
 第9位 大東文化大学
 第10位 専修大学
 第11位 日本体育大学
 第12位 立教大学
 第13位 青山学院大学
 第14位 神奈川大学
 第15位 国士舘大学
 第16位 昭和大学
 第17位 駒沢大学
 第18位 筑波大学
 第19位 上智大学
 第20位 順天堂大学

フォトギャラリー

  • 12 04 307-thumb-160x160-3495逆転弾に歓喜する選手たち
  • 12 04 304-thumb-160x160-3496大北照彦コーチ
  • 12 04 30-thumb-160x160-3500シュートを放つ多田主将
  • 12 04 302-thumb-160x160-3499チームをまとめた岩槻副将
  • 12 04 306-thumb-160x160-3498天性のセンスを見せた山田淳
  • 12 04 305-thumb-160x160-3501ゴール前で競り合う#4佐々木と小原
  • 12 04 303-thumb-160x160-3502攻撃の口火となった横山
  • 12 04 308-thumb-160x160-34972ゴールの中口
 

 

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