アイスホッケー

関東大学リーグ戦 対慶大 遠かった1点…慶大にまたも勝てず引き分け 2季連続5位でリーグ戦を終える

平成26年度関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.Ⅰ-A 対慶大
2014年11月22日(土)
ダイドードリンコアイスアリーナ

3ヶ月にわたる長い戦いも、ついに最終戦を迎えた。1次リーグで逆転負けを喫した慶大にきっちり勝利を収め、インカレへ弾みをつけたいところだ。しかし試合は1点が遠い展開となる。中盤に先制を許した法大は追いつくのがやっと。引き分けに終わり、今季の課題が顕著に表れた内容でリーグ戦を終えた。

keio2 seiretsu
不本意な成績に終わった

試合結果

トータル試合結果

1
(27)
0(8) 1P 0(8) 1
(26)
1(10) 2P 1(8)
法政大学 0(9) 3P 0(10) 慶応義塾大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チームピリ時間ゴールアシストアシストPP/PK
慶大 2 12:55 24 安藤直哉 11 鈴木啓介 12 東内陽佑
法大 2 19:08 81 横山恭也 21 木戸啓太 22 小原日向 PP

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

メンバー

SETFWFWFWDFDF
1  A 22 小原日向 21 木戸啓太   23 末廣直樹 C 4 佐々木祐希  3 髙橋魁人 
2 13 松本力也  18 西口開羅  91 中口郁弥  81 横山恭也  8 川上朝日 
3 11 吉田厳介  89 吉村紀耶  10 間山慎也  2 今将駿  A 88 石橋智輝 
4  92 大野峻丈朗 19 磯田祥平  61 大山翼  71 阿部拓斗  16 畑中大季 

※GKは#35藤田拓丸が出場。控えに#55富田哲平

戦評

 開始早々のペナルティーキリング(PK)を切り抜けると、法大は何度もアタッキングゾーンへ侵入。だが、慶大の素早いチェックに遭い、シュートを打たせてもらえない。パスが通らないと奥で試合も展開できず、無得点で最初のピリオドを終えた。

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慶大のホッケーに苦戦した

 第2ピリオドに入っても試合は一進一退の攻防。法大も果敢にシュートを放つが、相手GKの好セーブによりなかなか得点に至らない。折り返し地点を過ぎてもスコアは依然として0ー0。その中で試合が動いたのは12分だった。PK終了直後、前回の対戦で3ポイントを献上した安藤直哉(慶大)に先制ゴールを奪われてしまう。このピリオドで何としても同点に追い付きたい法大は、終盤にPPを迎える。DF横山恭也(営3)に何度もパックを集め攻撃の形をつくると残り52秒、横山のミドルレンジからの一発がネットを揺らし、同点に追い付いた。試合は振り出しに戻る。

keio2 goal

横山(右)のゴールで追いつくも、その後の得点はならなかった

 第3ピリオド。早いところ勝ち越したい両チームは体を張ったプレーを続け、必死に次の1点を目指す。しかしこのピリオドに入ってもなお、法大はペースをつかめない。攻撃力のある選手を集めたセットに組み替えるなど動きを見せるも、シュートは決まらず。残り時間は2分となり、法大はここでたまらずタイムアウトを要求した。残された時間も攻め続けたが、無情にも同点のまま試合は終了。今季課題の得点力不足が最後まで解消されず、インカレに向けて不安要素が大きく残る内容となった。

 逆転敗けを喫した1次リーグに続き、格下とされる慶大にまたも勝利を挙げられなかった。特に序盤から、走り続け粘り強くチェックする慶大のホッケーの術中にはまり、法大ペースに持ち込めなかったことが原因だろう。2季連続5位という不本意な結果に終わったリーグ戦。だが、集大成となるインカレは約1ヶ月後に迫っている。このリーグ戦で出た課題を修正し、4年生最後の大会を笑顔で終えられることを祈る。(鈴木理子)

試合後のコメント

松田幹郎監督

―引き分けとなりましたが今日の試合を振り返って
情けないですね。インカレにつなげようと思ってはいましたが、そうはいかなかったと。課題だらけです。点数が入らないというのは不満です。

―今季は慶応相手に1分1敗と苦戦しました
慶応も一生懸命走っていますしね。ただ、そんなに難しいことをやっているわけではないので、慶応のペースにハマっているというか、うちのリズムでホッケーをやればいいんですけども、相手のリズムでホッケーをやると術中にはまってしまっていると。そのあたりですね。本人たちは一生懸命やっていると思いますが、リーグ戦最終戦で順位も決まっているというモチベーションの低さはちょっと感じられます。今度はインカレにどれだけ集中してやれるか。対明治に標準を合わせて色々やっていかないといけないと思います。

―リーグ戦の総括をお願いします
ゴールを挙げるという気持ちがちょっと低いかなと。何が何でもというがむしゃらなプレーがなく、きれいなホッケーをやろうとしているというのがあると思いますね。本来のアイスホッケーという格闘技の入り方そういう意味でですね。批判するわけではないですが個々に過信がありすぎるかなと思うので、そのあたりも考え直さないといけないと思います。

―今季はシュート数の少なさも課題の一つだったと思いますが
良い形にして味方にパスしたい、という考えでは相手が強ければ強いほどうまくはいかないのがホッケーだと思います。枠にシュートがいけばドラマが起きるけど、枠にもいかない、というのでは点数も入らないですね。

―2季連続5位という結果についてはどう捉えておられますか
すごく不満です。それだけ今年の場合は練習も多くやってきたし選手も体力的に強くはなってきているのに、それが同じ結果というところに大不満です。収穫というのはないです。ただ、この屈辱を肥やしにしてインカレに向かわないといけないと思います。このままでは絶対に終わりたくないですし、気迫と気迫の戦いになりますから、その辺りを充実しないとだめだと思います。

―今年は特に上位がかなり混戦となった中で上と離されてしまった感じがあります
出だしでつまずいたのが大きかったです。もっともっとできるはずなんですよね。できるはずだしやらないといけないんですけど、物足りないです。私たちも含めてメンタルの部分が弱いのかなと。昔風に言うとゲームに対して命を懸けるといったら大げさで漠然とした言い方ですが、そのくらいの気持ちでやらないといけないですね。そのくらいの気迫をもってやってもらいたいと思います。

―リーグ戦でポイントとなった試合はどこですか
やはり前期ですね。東洋にやられ、早稲田にやられて、その辺りでリズムに乗れなかったです。力的には(上位と)そんなに変わらないと思います。

―リーグ戦では西口選手や松本力選手が成長したように見えますが
まだまだですね。それよりも、最後の方で今と髙橋を出しましたが、あの辺りが出てこないといけないですが、ある程度安心して出せます。あと、ホッケーというのは走ってなんぼなんですよ。ただ、常にコンスタントに走れるか。走れるというよりも、状況判断と言う面でスピードが速ければ速いほど有利になると思いますので、そのあたりがまだまだです。

―そのあたりがインカレで勝つために必要ということでしょうか
そうですね。あとは基本的なことをしっかりできるかどうか。パス、レシーブ、シュート、1対1を負けない。これをやらないとどんなチームでも苦戦すると思いますし、課題ですね。あとは考え方、向かう姿勢を変えていかないといけないと思います。

―インカレに向けて一言お願いします
インカレに向けてというよりも、ハッキリと言えば明治戦に向けてということです。リーグ戦とトーナメントの戦い方は違いますし、そのあたりも考えていかないといけないと思います。一発勝負ですから思い切ってやりたいと思います。

松田圭介コーチ

―今日の試合を振り返って
最終戦でみんながそれぞれ勝つという気持ちはあったと思うのですが、正直にいうと残念な結果に終わったなと思います。私の中では勝ちしかなかったので。

―引き分けという結果については
チャンスを決められなかったのが最大の要因かなと思います。取られた点もたまたま一瞬の判断ミスで失点したものなので。うちのチームはそういうズレというか、なかなか(ディフェンスを)耐えられなくて、すぐ点を入れられてしまうパターンが多いですね。もうちょっと強いチームだと、多少崩れたとしても耐えて守れるのかなというのがありますが、それが今のうちのチームにないのが現状です。

―リーグ最終戦、また前回逆転負けを喫した慶大戦に臨むに当たって、試合前にどのような話をされましたか
我々は順位が確定していますし、そう言った意味では消化試合になってしまったのですが、この最後のゲームを勝ち切ること、それからしっかりしたホッケーをするようにと話しました。それからディフェンスゾーンの守りを最重要事項として言いました。そういう意味では守れた部分はあったのですが、1点を取られてしまったところが正直辛いことかなと。ただ、ホッケーですから1点、2点(の失点)はしょうがないのはありますが、我々の得点が1点だけだとやはり勝てないなと改めて思いましたね。

―5位という結果について
やっぱりもともと能力のある選手たちが集まっていますから、そこでしっかり結果が出せなかったので非常に不満足です。今振り返ると、開幕3連敗がすべてだったと思います。ただ、立ち直れる時期はあったのですが、1次リーグ最終戦で慶応に負けてしまったところから波に乗りきれなかったと思います。

―リーグ戦を通して、改めて上位4校との違いは感じましたか
そんなにないと思いますよ。中央、東洋、早稲田、明治も決して負ける相手ではないと思います。ただ、勝ち切る経験とか、そうしたものが彼らにはないと思います。中には調子の良くないゲーム、内容というのがあると思うんですよね。それをそのまま引きずってしまわずに、切り替えることがこのチームにはできなかったかなと思います。

―佐々木主将はリーグ戦中ずっとチームを引っ張っていました
チームのキャプテンとして、チームをまとめなければならないという強いプレッシャーもあったと思います。プレーに関しても、要所要所で良いところもあったのですが、まだまだな部分もあるなという思って見ていました。ただ、この法政を何とかしたいという思いは伝わったかなと思っています。私は昨年の彼を試合でしか見たことがなかったですが、チームに入ってみると「変わった」とみんなが言っているので、それは良いところなのかなと思います。

―松本力也選手がアシスト、ポイントがチームトップの成績でしたが
このリーグ戦を通して成長した部分もありましたし、まだまだな部分もありました。要所要所で良いプレーがあったのですが、それを継続できる選手になっていかないとなというのはあります。まだ2年生ですし、これからの選手ではあるんですが、そう言った部分でまだまだ課題があるかなと思っています。

―木戸選手はけがもありましたが、得点数が物足りなかったように感じました
けがの影響で前半戦出られなかったのもありましたが、彼の場合はチームの支柱になれる選手です。彼が調子が悪かったりした時に、そういう部分でもうちょっと視野を広げたプレーが求められるのかなと思います。その意味で少し残念でした。

―以前、木戸選手はアシストの意識も高いと言っていましたが、コーチとしてはどのようなプレーを求めていますか
彼にはやっぱり得点をとって欲しいです。得点を取る中で、アシストはついてくるものだと思うので、最初はスコアを意識してもらいたいです。

―リーグ戦を踏まえて、インカレへの課題は
課題は見えています。インカレに向けては守ること、それからチームになることですね。チームになることはどのようなことか、残りの1ヶ月で仕上げていきたいなと思います。

GK 藤田拓丸

―今日の試合を振り返って
やはり前回負けている慶應だったのでまずは相手に合わせず、自分たちのプレーをしっかり行うように試合に臨みました。

―今季は慶大に1勝もできませんでしたが
慶應が弱いとか強いとかそういう問題ではなく、自分たちのプレーができなかった結果だと思います。勝てなかったということよりも、自分たちのやりたいことができなかったというのが問題なので、インカレに向けてどんな相手に対しても自分たちのプレーをできるように修正していきたいと思います。

―慶大に自分たちのプレーがしづらいような部分があるのでしょうか
慶應の持ち味は、一生懸命さだと思います。やはり技術的なものとしては慶應は多少他の大学より劣っているとは思うんですけど、やはり一生懸命という、根本的に競技に重要なところを徹底的に行っているので、そこに対して自分たちがまんまとはまっているような気がします。

―なかなかゴールが決まらない展開となりましたが、チームに焦りはありましたか
各々口には出していないと思うんですけど、やはり後ろから見ていて、個人でどうにかしようってなってしまって、結局1人でパックを持って個人解決しようとしているので、口に出さなくても動きで少しプレッシャーを感じているのかなとは感じました。

―2季連続5位という結果に終わってしまいましたが
昨年の秋リーグから自分は試合に出させていただいていて、2年連続同じ結果というのは、私個人としても成長ができていなかったというのが影響していると思います。まずはこの5位という結果をしっかり受け入れて、インカレに向けてしっかり調整していきたいです。

―これから4強との差を埋めるために何が必要でしょうか
勝つためにやるべきことは変わらないと思いますが、何をやっていくかというと、個人のスキルの向上も必要なんですけど、チームとしてのコンビネーションであったりとか、コミニケーションであったりとか、細かな部分よりも大きな部分をまずやっていって、その上で細かな部分をしっかり確認していけば、上位校に勝てるような試合ができると思うので、そういうところの精度を高めていきたいと思います。

―新しいコーチが就任されましたが、チームは以前と変わった部分はありますか
コーチ自身もホッケーを最近までやられていた方なので選手との距離も近くて、戦術的なことも説明していただいたりしているので、やはりそういう面では今までより向上したと思います。

―このリーグ戦の中でポイントとなった試合は
悪いポイントとしては、上位校に大差で負けてしまった試合で、悪いだけではなくて、それが成長すべきポイントだと気づけたことはよかったと思います。良いポイントとしては、自分たちがどういうホッケーをすれば勝てるかっていうことが感じられる試合がありました。例えば(2次リーグの)東洋戦とか、(1次リーグの)中央戦です。あのときの中央戦はどうかと思うところもありますが、そういう上位校にもやっていけるような実力があるというのは気づける試合だったので、良いポイントだったと思います。

―得点力が上がらない中でディフェンスがかなり重要視されていたと思われますが、どのような守備を心掛けましたか
今日、技術的に2人主力の選手が抜けてしまって、1人は途中からケガで出られなくなってしまいました。そういうところで、途中で誰が出ても、しっかり戦術を理解して合わせられて、自分がどういうことをしなきゃいけないというのをその場で判断できるようなDFが今後増えてくれたら助かるとは感じています。

―インカレで勝つために今何が一番必要でしょうか
やはり勝つ気持ちであったりとか、例えば今日の慶應戦のような、勝つためにみんなで体を張ったりとか、本気で勝ちたいんだなと周りの人から思われるようなプレーとか、そういうのがうちのチームには少し足りないと思います。「勝ちたい」と口だけで言うのではなくて、周りから見てもそう感じれるようなプレーが必要だと思います。

―最後のインカレに向けての意気込みをお願いします
今年のインカレは、学生生活だけではなくて、自分のホッケー人生最後の大会になると思うので、やはり優勝したいという気持ちは当然あります。でも最後に笑っていれればいいかなと思うので、全力を出して最高のプレーができるようにこれからしっかり調整していきたいです。

FW 松本力也

―慶応とは2戦とも苦しい試合になってしまいましたが
上位チームの4強と違って少しなめてしまって1次リーグは負けてしまったので2次リーグはそういうことがないように、ましてや最終戦なので良い形で終わらせたかったのですが、結果としては同点になってしまいましたし、得点力不足でした。

―3Pのタイムアウトの時にはどういった指示を受けましたか
とにかく前へ前へと言われました。引き分けは意味がないので得点をとらなくてはという意識を自分自身も持っていました。

―チーム内でのポイントが1位になったことについて
特別に意識をしていたわけではないですが、今年は個人的にもチームに貢献したいという気持ちが強かったので、こうして数字として表れたのは良かったです。努力してきたのでそれが結果となって嬉しいですが、まだまだ足りないです。チームに貢献できるような、信頼されるプレイヤーになりたいです。

―インカレに向けて
インカレまで約一ヶ月しかないので無駄にすることなく、順位が上のチームの選手達よりも練習をして行きたいと思っています。

最終順位

1位 明大   11勝1分2敗    勝点34
2位 中大   10勝2分2敗  勝点32

3位 東洋大    9勝1分4敗  勝点28
4位 早大     8勝2分4敗  勝点26
5位 法大     6勝2分6敗  勝点20
6位 慶大     3勝2分9敗  勝点11
7位 日体大    2勝2分10敗  勝点8

8位 日大     1勝0分13敗  勝点3

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