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【馬術】第50回全日本馬術女子選手権大会 1日目

第50回全日本馬術女子選手権大会
2014年12月20~21日
日本中央競馬会馬事公苑

今年最後の戦い、第50回全日本馬術女子選手権大会が開幕。法大からは日高萌(経4)と網重志保(経3)が出場した。日高は1、2回戦を突破し、初の準決勝進出を決めた。

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自身初の準決勝進出を決めた、日高

試合結果

1回戦 馬場馬術課目2000

 選手名馬名得点率備考 
日高萌  麻心  59.090  2回戦進出 
 網重志保 桜翔  54.848  2回戦進出 

2回戦 馬場馬術課目2000

選手名馬名得点率備考
 日高萌 桜酔  57.272  準決勝進出 
 網重志保 稲秀  57.954  
 

戦評

あいにくの曇天の中、全日本学生馬術女子選手権大会は始まった。法大からは日高、網重の二名が出場。本大会は4名1ブロックで構成されており、そのうちの上位2名が次のステージへと駒を進めることができる。また、ブロックごとに決められた貸与馬(まれに自馬)に乗らなければならないため、会って間もない馬の癖を見抜くこと、性格を理解することが鍵となる。一回戦・二回戦は馬場馬術競技のみ、翌日の準決勝・決勝は馬場、障害馬術競技の2つで審査される。

一回戦Gブロックの日高は麻布大の麻心に騎乗。点に響く出だしと締めの静止でわずかな失敗は見られたものの得点率59.090、全体7位で一回戦を突破した。Hブロック、日大の桜翔に騎乗した網重は慎重に乗りすぎ、序盤で大きな反抗を許してしまう。しかし、その後は強い気持ちを前面に出して馬を御し、日高と同様、二回戦への切符を手に入れた。
 迎えた二回戦。抽選の結果、Kブロックとなった網重は早大の稲秀の手綱を引いた。初戦の反省を生かし、得点率57.954という全体3位の数字をたたき出すも、同ブロックに上位二名の選手がおり、二回戦で敗退となった。一方、Lブロックの日高は桜翔とのコンビ。初戦に続き、出だしの静止がうまくいかないという不安な立ち上がり。それでも気持ちを切り替えて落ち着いた走行を見せ、自身初となる準決勝進出を決めた。

敗れた網重だが、収穫は大きい。より良い馬の扱い方を走行中に探し出し実行する、その冷静な判断力をこの大舞台で発揮できたことは、今後の競技生活に必ずや生きてくることだろう。
 準決勝は障害馬術でも競われるため、障害で好成績を残している日高にとって「優勝」は射程圏内。そんな日高は先日の取材で、本大会へ意気込みをこう語ってくれた。「やれるところまで全力で悔いのないようにやりたい」。彼女の求める馬術を、きっと披露してくれるはずだ。
 まもなく決戦がはじまる。(伊藤 華子)

選手コメント

日高萌

―今日の麻心はどんな馬でしたか
初めて乗ったのですが、高齢の馬でとても賢く、選手が「こうしようかな」と指示を出す前に先読みして行動してくれました。それが良い方に働くことも、減点に繋がることもありました。うまくコントロールするのが難しかったですね。

―麻心に今日最初に騎乗したのが日高選手でしたが、順番と乗りやすさに因果関係はありますか
そうですね。他の選手が乗っていればその人の失敗を見て、「この馬はこう指示を出すと失敗するのだな」というのがわかるという面では有利と言えます。しかし、最初に近いほど馬が元気な状態で乗ることができるので、癖などはわからない分、馬の反応にキレがあります。難しいところですね。

―天候や気温は馬のコンディションに影響してきますか
馬は暑さに弱い生き物なので、寒いとハイテンションになってしまうことがありますね。今日くらいの気温(10℃前後)なら、馬は汗もかかず過ごしやすいのではないでしょうか。

―今日の競技の反省点は
結構、反抗がありました。例えば、最初と最後に止まって敬礼するのですが、2頭ともそれに失敗してしまいました。やはり始めと終わりは審査員の印象に残りやすく、特にはじめの部分でミスをすると、ミスをした印象が付いてまわり、点数が伸びないことがあります。

―今大会に向けて練習したことなどはありますか
特にありません。普段通り、今まで積み重ねてきたものを発揮すれば結果はついてくるだろうと思っていたので。(今日は)その結果がやっと出たかな、といった感じです(笑)。

知らない馬に乗るときに心がけていることは
私の乗り方はどちらかというと基本に忠実ではなく、すこし癖があるので、できるだけ基本に忠実に乗るように心がけています。基本に忠実に乗りつつ、馬に合わせた指示や力加減を忘れないよう意識しています。

―ライバルの存在は力になりますか    
はい。仲の良い友人が1番の強敵だったりします。一緒に二回戦を突破したある関西の選手と仲が良いのですが、一番対戦したくないです(笑)。当たりたくないのですが、友人なので情報交換もします。負けたくない。でも相手にも勝ってほしい。複雑ですね(笑)。

―全日本は緊張しますか
もちろんです。一年生のころに一度出場したときは二回戦敗退だったので、ここまで勝ち進んだのは初めてなので緊張しますが、楽しみたいと思います。

―馬場馬術について意気込み
基本に忠実に乗りたいです。準決勝では今日の失敗の中で、馬ではなく、私がおかしてしまったものを無くしていって、最高のパフォーマンスをしたいです。

―障碍馬術に向けて一言
どちらかと言えば馬場より障碍のほうが好きですし、元々は障碍をやっていたので、得意な競技で相手を負かすことができたらいいなと思います。馬場で勝って、障碍で追い打ちをかけてやりたいです。

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学生最後の大会となる日高

網重志保

―今の結果を振り返って
すごい複雑ですね。すごくまともな馬だったのでミスしたらいけない感じだったんですけど、ミスをしてしまって。それが結果に出たかなと思います。

―1、2戦でそれぞれの馬の特徴は
1回戦の馬は大きかったんですけど、自分はあまり大きい馬は乗りこなせないので、もう少し乗りこなせたらなと。2回戦は見せるところは見せられないといけないなとは思いました。

―他大学の馬に乗るとのことですが、どのような意図なのでしょうか
自分のところの馬はしっかり調整して臨むのですが、選手権ではいざこの馬に乗って対応できるかというのを競っています。選手権以外は団体をメインにして選手権は個人に注目した試合なのではないかなと。

―あいにくの雨でしたが、競技に影響は
雨だったら全然影響はないんですけど、雷とか雪になったらいったん競技停止にはなります。雷だと馬がビックリしちゃうので。最近は木が多いので落ちるらしいんですよ。

―他の馬に乗れるため、選手権は楽しい大会とおっしゃっていましたが
そうですね。普段乗れない馬に乗って色んな人の乗りも見れるので、勉強になります。

―今回と今までを比べ成長した点などはありますか
今までは馬場馬術だと消極的になってしまったんですけど、今回は積極的になれたかなと思います。

―消極的とは具体的に
やっぱり馬は動いていた方が見栄えが良いんですけど、自分は(指示を)出したら「暴れちゃうんじゃないか」とかを考えてしまい、攻めなかったんですけど今回は見せようと思って(指示を)出したりするのを意識していました。

―1回戦では馬が反抗をする場面もありましたが、これは攻めた結果なのでしょうか
そうですね。1回目は馬がビックリしてしまったんですけど、2回目は自分が強く「いけ」とやってしまったからというのがあります。そこが自分は下手くそで。それがあるから攻められないというのがあります。

―今大会は以前の大会に比べると
いつも1回戦で終わっていたので2回戦に上がれたから良かったなと思っています。

―成績アップのきっかけなどは
それはあまり考えてなかったですね。馬を動かそうという意識は大会前からありました。

―今シーズンを振り返って
けがをしていた自分の馬が復帰して試合に出られたということは、すごくプラスというか自分も頑張ろうという気にはなりました。それが一番大きいですかね。

―来シーズンからは主将としてですが、いかがですか
自分は人をまとめるという役職を一回もやったことがないので、本当にどうしたら良いのかわからないです。たぶん主将ぽくない感じでやっていっちゃうんじゃないかなと思います。

―同期がいないことも痛手ですね
けっこうデカイですね。悩みを相談できる子がいないので。他大学の子とかにも相談するんですけど、状況を把握していないのでどうしても自分だけで考えちゃったりというのもありますね。

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次期主将網重

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