ボクシング

【ボクシング】第68回関東大学ボクシング1部リーグ戦 対東農大 奮闘するも勝利ならず

第68回関東大学ボクシング 1リーグ戦
2015年6月27日(土)
後楽園ホール

ハイレベルな戦いが繰り広げられる1部リーグで、これまで3連敗中の法大。

今日こそ勝利を掴みたいと全員で臨んだ4戦目の相手は東京農業大学。

主将の加藤、副主将の木村が熱戦の末2勝を挙げるも、チームとしては4連敗となった。

 

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見事勝利をあげた加藤

試合結果

トータル試合結果

 2

法政大学

7

東京農業大学

 

試合結果

 階級勝敗選手名スコア対戦相手
LF

木村尚貴(営4) 2-1(30-27,27-30,29-28) 奥田大輔

竹原毅(文2) 1-2(27-30,27-30,29-28)

北浦龍馬

B1 田中風雅(経3) 0-3(26-30,25-30,25-30) 森坂嵐
B2 高山涼深(法1) 0-3(26-30,27-30,27-30) 中野幹士
L1 山崎天夢(法4) 0-3(27-30,28-30,26-30)

山下碧航

L2 鎌田稔生(文3) 1-2(27-30,28-29,29-28) 中島魅士
LW 水口悠太郎(法2) 0-3(25-30,25-30,24-30) 児波勇樹
加藤直(文4) 2-1(29-28,28-29,30-27) 押川幸輝
石田智裕(文2) 0-3(27-30,27-30,27-30) 酒井幹生
 

戦評

 今日こそは勝つ。全員で挑む、リーグ戦4戦目。相手はこれまで全日本大学王座を8度制覇したことのある強豪校、東京農業大学であった。

 トップバッターとなるライトフライ級には副主将である木村直貴(営4)が出場。序盤から勢いよく相手を攻めたて、終盤まで自分のペースを守りきると2-1で早速勝利を掴んだ。幸先のいいスタートの中、続くフライ級に出場したのは竹原毅(文2)。1、2ラウンド目は均衡した状態が続き、攻撃が決まらない。3ラウンド目では、ラスト20秒での猛反撃を見せたが、1-2で判定負けとなった。バンダム級には田中風雅(経3)、高山涼深(法1)が出場。田中は相手の猛撃に落ち着いた様子で抵抗しているように見えたが、2ラウンド目にダウンを奪われ、0-3で敗北。1年高山も相手の鋭いパンチに押し切られ、思うように動けず0-3で敗れる。

 一気に暗雲が立ち込める中、試合はライト級へ。山崎天夢(法4)と鎌田稔生(文3)らが巻き返しを図るべくリンクに上がる。山崎は序盤から積極的に攻撃を繰り返すも、相手の反撃に押され気味となり、3ラウンド目でダウンを奪われる。0-3で敗北を喫すると、法大には後がなくなる。運命の一戦は緊張した睨み合いの中でスタート。鎌田は後半につれて調子を上げていくが、前半で得点を奪われ1-2の惜敗となった。少しでも勝ちを挙げたい法大。ライトウェルター級には水口悠太郎(法2)が登場。ダウンを奪われる場面やケガによる流血もあった中で、忍耐強く戦い抜いた。しかし0-3で再び敗北。

 圧倒的な劣勢の中、ウェルター級に登場した主将の加藤直(文4)が魅せた。スタートのゴングの直後から会場を沸かせる猛攻撃。中盤、均衡した状態になるも、3ラウンド目で再び優勢に持ち込み最後まで攻めきった。2-1で、今日2つ目の勝利を掴みとった。最後はミドル級に石田智裕(文2)が出場。加藤の勢いを引き継ぎ、強気な姿勢でパンチを繰り出すも、0-3で黒星となった。

 

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加藤の勝利に盛り上がる法大陣営

 

 日大戦、拓大戦、駒大戦で3連敗が続いていた法大。今回も白星をあげることはできなかった。しかし強豪校相手に2つの勝利を掴んだこの試合は、チームにとって大きな意味を持つだろう。さらに加藤は今日の他選手の印象を「どの試合も勝ててもおかしくなかった」と語った。厳しい1部の中、惨敗ではなく惜敗。1部復帰から3つの試合を経て、確実に力を付けているチームの様子が伺えた。

 次の試合はリーグ戦最終戦、東洋大戦。またしても強豪校が相手となるが、1つでも多くの勝利を掴み、法大らしい戦いで1部リーグを沸かせてほしい。(野口愛優)

 

監督・選手コメント

頴川徳夫 監督

-今日の試合を振り返って
この前の試合が駒澤との戦いで完全シャットアウトで負けてしまいました。勝ち星の数よりも気持ちの部分で落ちかけてきたかなと。これは、試合に出た選手だけではなくて、応援であったりサポートに回る選手など全員に危機感がありました。そこでミーティングをして、それぞれの足りないことをグループディスカッションをしながら、ペーパーに書き出したり、話し合いや発表をしたりしながら、もう一度やり直そうという気持ちを全員が持ち、今日の試合に臨みました。応援も今までにない新しい方式を取り入れたりですとか、具体的なことも見えてきたので負けはしましたけど、次につながるような負けだったのかなと思います。

-ミーティングはいつ頃行ったのですか
駒澤戦が終わって翌日の日曜日ですね。体育館の会議室に全員集まりました。ワーキングとして、一人がペーパーにボクシングそのものと応援と準備など、その他のことも含めて個人ワークで気づくことを書いて、階級別にグループディスカッションをして、発表をしてそれぞれが感じたことを忌憚のない会話をしました。それが今日の試合とか応援の行動とかに出たかなと思います。正直、東京農大は大変強い大学なので、ここに挑むということは決して低いハードルではなかったのですが、そういうことを感じさせない試合だったかなと思います。

-その中、キャプテンである加藤選手が勝利を収めましたが
彼は言葉少なで穏やかな性格なんですね。なので、あまり言うタイプではありません。そういう意味では、ゆっくりゆっくりという感じなんですけど、自分でテンションを高めて自分を追い込んでます。試合もスロースターターな部分が過去にはあったのですが、今日は1Rから積極的にいっていました。3Rで判定を待つのではなくて1Rから倒しにいき、1Rで倒せなくても、倒し切るために3R戦って、仮に倒し切れなくても結果判定で勝つ、というふうに目標を変えて取り組んだので、今日の彼の試合は良かったかなと思います。

-やはり、ミーティングでの影響も大きいのでしょうか
そうですね。こういうことは僕が語るだけでは意味がないので、常に常に伝えて、彼らも自分で口にしていく。PDCAサイクルじゃないですけど、そういうことを常にやっています。そして、お互いにそれを確認し合って、また次に頑張るというようなやり方を行っております。

-新しい応援も取り入れたとおっしゃっていましたが
取り入れたというか、彼らが考えたんでしょう。ボクシングは凄くスピーディーなスポーツなので、攻撃についていけないんです。ですが、比較的速い攻撃に対して具体的な指示をリードを取る人間がリズムに合わせたワードを考えて頑張ってくれたと思います。

-選手のオーダーなどは、どのように決めているのですか
ボクシングは5日前までにスパーリングを終えなきゃいけないんですね。その5日前までのスパーリングで調子の良い選手を決めて、正選手と副選手というかたちで選びます。それで今日の朝までに減量に堪えて、計量をやってパスをしたところでレギュラーを決めて挑んでいます。

-では、5日前には決まったいると
そうですね。でも、これは今日の朝に対戦校と選手を交換するまでは超極秘事項なんですよ。なので誰にも言わない。試合に出ることは原則親にも喋らない、というかたちです。それで今日の朝7時に後楽園ホールに集合して、彼らは選手交換をして検診と計量を行っています。そこで、相手の選手は誰が第1選手、第2選手なのかというカードが出てきます。どっちが出てる来るかは分からないですけど、その選手が右利きか左利きかとかファイターなのかボクサーなのかや、過去の試合をビデオで研究もしているので、どの選手の方が噛み合うかなどモチベーションも含めて最終決定をしています。当日に決めるとこもありますが、基本的には学生には5日前に決めて伝えてあるので、学生のイメージやモチベーションを優先して大体は変えずに言った通り使いますね。

-気持ちの部分も大変重要になってくると思いますが、ラウンド間では選手にどのような声かけを
ハッキリそのラウンドは勝ってるのか負けてるのかをまず始めに伝えます。私は厳しいので大概負けてると言ってしまうんですけどね。あとは、危険な部分がありますね。ガードが落ちてきているとか足が止まっているとか悪いことを注意します。ただ、悪いことばかりを言っても負になってしまうので、悪いところはどうしても直せって言いますけど、あとは良いところを伸ばす。「これは良い、これは伸ばせ」って言います。これが一つ。もう一つは、最後はハートの勝負なので気持ちに訴えかける。「何のために減量してきたんだ。誰のために戦ってるんだ。何を守るんだ」とかを訴えかける。それで、煽ってモチベーションを引き出すような会話をやっていますね。ただ本当にそれが良いのかは分からないです。私はボクシングの注文は1個か2個しかしないです。あとは、ハートに訴えかけてラウンドに挑む瞬間に、学生が声を出していくような気持ちになるようなアドバイスしかしないですね。根性論は通用しないと思っているので、どちらかと言うと褒めたり、それによって彼らが何を実現しようとしているのかとか何のために戦っているのかを気づかせて、それに向けて気持ちを甦らせる。リングの上は本当に暑くて興奮状態なので、氷水をかけても寒くないんですよ。体が暑いので心臓にアイスバックのせたり、冷たいタオルなどを体に当てるんですけど、それでも興奮状態なので全然クールダウンしないんですね。なので、一生懸命クールダウンをさせてます。

-ここまでの成績を振り返って
1部リーグでもベッドギアを使わなくなったボクシングに、段々全体のレベルが引き上がって来ているのですか、法政は昨年まで2部リーグで戦って、1部リーグに復帰したわけですけど、ランキングボクサーと言われる選手は1名しかいません。他の大学にはチャンピオンなどがいたりしますが。1年生の中には国体チャンピオンはいますが、チーム全体のレベルを上げてきたので、強い相手に対しても引かずに戦ってくれていると思います。1部リーグは9名で戦うんですけど、迎え入れることができる新入生は5、6名という状態です。かなり危険を伴うスポーツなので、急に大学から始めていきなり後楽園ホールに立つわけにはいかないので、そういう意味ではいきなり人を増やすことはできないです。今のメンバーで技術力と精神力を強めてリーグの中で上位を狙っていきたいです。

-次の東洋大戦に向けて
次の東洋大は今年チャンピオンを狙っているところです。特にオリンピックチャンピオンの村田選手なども輩出しています。関東大学リーグで活躍した選手が世界を握っているリークなので、そういうなかにおいては世界に一番近いリングだと思ってます。そこで、東洋戦は1つでも勝ち星を挙げて1部リーグらしく法政大学が戦っていけるように全力で勝ちを取りにいきたいと思います。

加藤直 主将

―今日の試合を振り返って

一言でいうと嬉しかったです。

 

―勝因は何だったと思いますか

今まで1ラウンド目っていうのは様子を見ることが多かったんですけど、今日は最初から飛ばしていったのが良かったかなと思います。

 

―今日はご自身のボクシングができた、という感じでしょうか

そうですね。

 

―相手の印象は

うまい選手でしたね。捕まえきれるかどうか分からなかったんですけど、何とか勝てて良かったです。

 

―これまで3連敗でしたが、どんな思いで今日を迎えましたか

今まで勝ち星がなかったので、今日こそは絶対に勝つという気持ちで臨みました。

 

―他の選手の印象は

勢いはあったけど、相手の選手の方が一枚上手だったなと思います。どの試合も、勝ててもおかしくなかったので惜しかったなと思います。

 

―今日見つかった課題は

手数ですかね。法政は他の大学に比べて手数が少ないので、手数を出してこれから戦っていきたいなと思います。

 

―次の試合に向けて

法政が今1部リーグで勢いがないので、勢い付けて法政らしい戦いをしていきたいなと思います。

katou1top主将の意地を見せた!

木村尚貴 副主将

―今日の試合を振り返って
普段の自分のボクシングができたので勝てたんじゃないかなと思います。

―自分のボクシングとは
リズムを崩さずカウンターを合わせていく感じですね。

―相手の印象は
思ったより手を出してこなかったし、合わせるのも当たりやすかったので、やりやすい相手でしたね。

―監督からの指示は
とにかく前に出ろということですね。自分から行けっていうことを言われました。

―この試合での収穫と課題は
収穫は、4年で副主将ということで、リーグ戦1部で一勝できたことは大きいのかなと思いますね。課題は接近戦のときに相手のペースに持っていかれたので、自分から行けるようにしないといけないと思いました。

―チームとしては苦しいリーグ戦での戦いが続いていますが
今日の試合でだいぶ良い感じになってきてると思うので、残り一戦をしっかりやって勝てたらと思います。

―次の試合に向けて
次もこの調子で頑張りたいと思います。

kimura1木村は「自分のボクシングができた」と語った

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