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【自転車】第72回大学対抗選手権自転車競技大会 3日目 鈴木・高橋ペアがタンデムスプリントで優勝!法大は3冠達成!

文部科学大臣杯第72回全日本大学対抗選手権自転車競技大会
2016年8月29日(土)
日本サイクルスポーツセンター 伊豆ベロドローム(屋内250m)

3日目はトラック競技最終日となる。法大が出場する種目はタンデムスプリントのみ。好調にここまで勝ち進んできた鈴木陸来(文2)・高橋綜一郎(営2)ペアが1/2決勝に挑み、2本先行の快勝。決勝では鹿屋体大と対戦し、驚異のまくりで圧倒的優勝を果たした。法大は昨日の2冠と合わせ、これで3冠となった。
大学対抗得点はトラック競技終了の現時点で4位につけている。

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優勝を果たしたタンデムペア

タンデムスプリント 1/2決勝

  順位  名前(学部・学年) 備考
2組 1位 鈴木陸来(文2)・高橋綜一郎(営2)  決勝進出

タンデムスプリント 決勝

順位  名前(学部・学年) 
1位 鈴木陸来(文2)・高橋綜一郎(営2) 

 

3日目終了時点男子トラック総合成績

順位 大学名 1kmTT SP PR KR IP TAN SH TSP TP トラック合計得点
1位 鹿屋体育大学 13 3 5 6 6 7 3 9 7 59
2位 中央大学  7 9 1 9 7 3 6 6 6 54
3位 日本大学  4 13 0 7 1 0 5 7 5 42
4位 法政大学  5 0 9 0 4 9 9 1 3 40
5位 朝日大学  8 0 0 0 9 6 1 5 9 38
6位 早稲田大学 0 3 6 2 0 4 2 4 1 22

※1kmTT...1kmタイムトライアル、SP...スプリント、PR...ポイントレース、KR...ケイリン、IP...4kmインディヴジュアルパーシュート、TAN...タンデムスプリント、SH…スクラッチ、TSP...チームスプリント、TP...4kmチームパーシュート
※上位6校のみ掲載
※トラック競技は各種目の最終順位8位までに得点が与えられる。

戦評

タンデムスプリント 1/2決勝

 タンデムスプリント1/2決勝は、今までと異なり2本勝利したチームが決勝へと進む3本勝負のレースだ。 
 まず1本目。朝日大が先行し、法大がツキイチで後ろに控える展開に。動きが少なかった前半だが、残り2周で法大の2人がペースアップ。外から朝日大の2人をまくると、残り半周の時点で3車身以上の差をつけ、圧勝。2本目に大きな弾みをつけた。
 2本目も同じく朝日大が前、法大が後ろという状況でレースは進む。鈴木・高橋ペアは、今度は左右にゆさぶりをかけ、チャンスをうかがう。残り2周、朝日大の背後から法大が飛び出すと、またしても外からまくり、法大2人は勝負を決めにかかる。そこから残り半周までどちらも一歩も譲らず。一進一退の攻防だったが、地力の差で法大が一歩に出ると、そのまま先着。結果的に2連勝で決勝進出を決めた。

タンデムスプリント 決勝

 決勝も1/2決勝と同様に2本先取の3本勝負で行われた。
 1本目は鹿体大が先行し、法大が後ろから追うレースになった。序盤はゆっくりとしたペースでレースは進むが、徐々にペースが上がると残り2周を過ぎたあたりで法大2人が仕掛ける。一気に抜き去ると、そのまま先着。最後詰められはしたものの、まずは1本を先取し2本目につなげた。
 2本目は、一本目と打って変わって法大が前、鹿体大が後ろの展開に。鈴木・高橋ペアが早めのペースで主導権を握りながら、周回を重ねていく。鹿体大が早めの仕掛けでチャンスを作ろうとするも、厳しいチェックで主導権を渡さなかった。残り3周を切ったあたりでペースアップし、鹿体大が前に出るが、それに反応するように法大も反撃。あと1周半でゴールというところでまたしても外から大胆なまくりで逆転し、リードを奪う。これで鹿体大もあきらめたのか、ゴール手前で減速。鈴木・高橋の2人は、相手を完膚なきまでに打ちのめし、文字通り“圧勝”でこのペアでの初優勝を果たした。

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鹿体大をまくる法大ペア

 また2日目に行われたスクラッチ、ポイントレースの表彰式が行われ、各種目で優勝を果たした青野将大(法4)、荒井佑太(営3)らが表彰台に上った。ウイニングランでは、両者とも両親に花束を渡し笑顔を見せた。

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表彰後、勝利の喜びに笑顔がはじけた(写真:左から青野、都甲泰正監督、荒井)


 明日、最終日はロード競技だ。法大はトラック競技終了時点の総合成績で4位につけている。1位の鹿屋体大は59ポイントと、得点差は19ポイント。また3位の日大とは2ポイント差ではあるものの、両校ロード競技も強豪となるため、得点差を埋めるのは容易くない。しかし逆転の十分可能な得点差であることに間違いはない。
 ロード競技では各大学3名まで、20位以内の選手に得点が与えられるため、エースとして名が挙がる浅井創(営4)、加藤雅之(人3)、佐藤遼(経2)らを中心に上位に3名の選手を送り込み、なるべく多くの得点獲得を狙いたい。
 長く続いた熱戦も明日で閉幕だ。法大が掲げる「総合優勝」の目標に向け、最後の決戦が始まる。(野口愛優・橋爪優典)

監督・選手コメント

都甲泰正 監督

―トラック競技を総括するといかがでしたか
出来過ぎの感はありますけどね。一つ一つ集中してレースをしていくというのも、ラグビーとかの世界では"ONE FOR ALL , ALL FOR ONE"というのがあるんですけど、自転車の場合個人種目なので、そこでみんなの気持ちがバラバラにならないように、常に1人は大学の名誉をかけて戦うんだと、みんなはそいつに「頑張れ」と気を送ってやってくれと。そういう一丸にならないと勝てるレースも勝てないよということで、逆にタンデムの2人なんかは個人種目のメダリストではないんですね。今年のリオオリンピックで4×100の銀メダルを獲ったメンバーはそれぞれメダリストではなくて、でもそのメンバーが力を合わせると銀メダルを獲ってしまうというのが私にはすごく力になりました。やっぱりみんなにその力を合わせて出すと優勝もあり得るよということを常に言ってきたので、練習までは切磋琢磨して、試合は(スローガンである)「一丸魂」になれということでやってきました。そこには法政のオレンジパワーというものが、今回は3つ獲りましたけども、父母会・OB会の人がみなさん何十人も応援に来ていただいて、その人たちから送ってもらう気をパワーにして勝てたんじゃないかと思います。

―都甲監督はチームをまとめるために何かしましたか
選手と意思の疎通をしなければならないということで、今回(私が)スポーツトレーナーの資格を持っていますので、みんなの身体を触ってやることによって気を入れたりマッサージで意思の疎通をするということでマッサーを買って出ました。

―タンデムの2人はコンビを組むことで良さが引き出されたのでしょうか
ペダルを踏んで前に進む競技ですので、まずは気が合っていないと同じペダリングができない。でも、ペダリングにも癖がありますので、その癖が同じで一緒にパワーをかけられるというペダリングから相手よりは高スピードで、同じギア比でもスピードが出せると。(ペダルの)回転スピードがどんどん速くなるにつれて気が合ってなければそこまで行きつかないスピードの領域があるんですけど、それを2人はやってくれたかなと思いますね。

―3種目を制覇できた要因は
絶対に勝つんだという気持ちを最後の最後まで失くさないで、執念的に"俺たちは勝ちに来たんだ"という気持ちで常にスタート台につけという指導をしてますんでね。それが3種目にはまってこの結果があるのかなと思いますね。

―昨日、監督自身は「もう一個獲る」とおっしゃっていましたが、勝算はありましたか
ありましたね。ここに来た時に練習でいいタイムが出ましたんでね。これはいけるかなと思いました。手ごたえは感じていました。

―正直トラック競技で3冠は想像以上の結果でしたか
そうですね。昔は「タンデムの法政」と言われましてね、"タンデムに敵なし"という法政の伝統があったんですけど、これからまた一つの伝統を作っていきたいかなと思いますね。

―これでトラック班から4年生が抜けますが、下の代も育っていると感じていますか
当然あります。うちにはインターハイでのメダリストは来ないんですけど、来た選手を育てるというコーチ陣の指導スキルは組織立ってやっていますので、絶対に強くできるという自信はあります。

―そのあたりのマネージメント能力は長けているという自信はあるのでしょうか
そうですね。でも、私一人ではできないですし、コーチ、メカニック、トレーナー、そしてそれを統括する統括マネージャーというのがいて、その上に総監督がいて、7人で組織立ってやっていますので、それで組織の勝利かなというのはありますよね。

―誰かが1人でも欠けると成り立たないということでしょうか
そうですね。スタッフ一人ひとりのスキルはすごく高いものがありますので、これがまとまったときにはすごいいい選手を育てられるというというのはありますのでね。

―トラック競技で波に乗っていますが、ロードではどういった戦略をお持ちですか
もう死ぬまで走れというしかないですよね(笑)。火事場の馬鹿力のようなものを引き出すというか。140km、24周のレースですから、サバイバルは分かっているので、完走も含めてとにかく気持ちで走るということですよね。

―昨年同様、悪天候が予想されており、消耗戦になりそうですが
暑いよりはいいですね。

―そうなると法大の選手も走りやすそうですね
そうですね。この5kmのサーキットというのは私がインターハイの時に優勝してまして、それもスタートしてすぐ転んでそこから立ち直って優勝したんですけど、その経験の時にはちょうど雨が降ってましたので、その状況はよく分かりますね。逆に暑いよりは雨が降っていた方がいけるかなと。思い出の地ですね。

―最後に、明日のロードに向けて意気込みをお願いします
現時点で(法大が)総合4位なんですけど、ここで上位に2,3人入ってくれれば総合取れるかなというところで、大どんでん返しをやらせてみたいなと思っていますけどね。期待してください。

鈴木陸来・高橋綜一郎

―今の率直なお気持ちは
鈴木:嬉しいです。
高橋:優勝できてよかったです。

―まず1/2決勝を走られた感想は
鈴木:朝日はタイムも同じくらいで、学年も自分たちと同じ2年生同士でした。両方とも知ってる人で、2人ともスプリンターなので、スプリント慣れをしていて足もあって、一番きつかったですね。
高橋:作戦はもう前のやつ(鈴木)に任せているので。ついていくだけでした。

―決勝のほうは
鈴木:綜一郎(高橋)の体がボロボロで。膝とかもずっと痛くて、テーピングとかしていて心配だったんですけど、それでも最後まで頑張ってくれました。うちの作戦はOBの方々とかに聞いた話をいろいろ組み立てて、その場に臨機応変に対応してみたいな感じやっていました。なのであんまり記憶はないですね(笑)。
高橋:任せていました!

―優勝する自信はありましたか
鈴木:タイムとか、息も練習の時からぴったりだったので上にいけるかなっていうのはありましたね。

―優勝できた要因は何だったと思いますか
高橋:ケンカしなかったことかな。
鈴木:ケンカしなかったことですね(笑)。
高橋:仲良くできたね!
鈴木:仲良くできたね。

―2人の加速力がすごいなと見ていて感じたのですが、スピードを出すためにはタイミングが重要になってくるのでしょうか
鈴木:そうですね。2人でお互い同じ踏み方をしないと、片方が踏んでいるのに片方が踏んでいないところが出てしまうので、加速が効率悪くなってしまうんですよ。そこは2人で合わせていたって感じです。

―高橋選手の膝はケガでしょうか
鈴木:ケガというか疲労ですね。
高橋:膝も痛くて、腰も痛くて。
鈴木:ギアが重いのと、ベロドロームだからGもきついし。どうしても膝とか腰にきちゃうんですよ。練習とかの全部のガタがきていたので。

―改めて、インカレ優勝ということですが
高橋:昨日、青野先輩とか荒井先輩が優勝するのを生で見ていて、これはもう優勝しなきゃいけんなって思いました。
鈴木:今日は法政はタンデムしかなくて、みんな自分らのためにサポートしてくれていたので。1番をとるしかないなと思いましたね。

―鈴木選手は1kmTTのほうでも好記録でしたが
鈴木:ベスト出たし、大会新記録も出たので嬉しかったですけど、周りのレベルが高くて、順位的にはあまり良い順位じゃなかったので、複雑な気持ちですね。でも希望があるので、嬉しいは嬉しいです。

―今年のインカレを振り返って
鈴木:きつかったです。きつかったですけど、すごく楽しかったです。
高橋:監督や総監督から優勝を狙えるぞっていずっと言われていたのと、みんなが全力でサポートしてくれるので、勝たなきゃいけないなっていうプレッシャーが一番でした。でも安心しました。

―試合を終えて、お互いに伝えたいことなどは
高橋:ないです。
鈴木:それはもう口に出さなくても通じ合っているので。
高橋:うーん、LINEでだなあ。LINEでやりとりします。
鈴木 :テレパシーで?
高橋:いやLINEで(笑)。

―今大会で4年生が引退となりますが
高橋:常に自分たちの前にいてくれたので、今回の試合でいなくなるっていうのが結構寂しいことですね。でも次は荒井先輩がいて、ついていける先輩なので、頑張ってついてきます。
鈴木:4年生にはいろいろ世話になっていて。最後優勝したところを見せられて...先輩たちがやってきたおかげで、自分らはここまで強くなれたんだよっていうのを伝えたいですね。

―今後に向けて
高橋:頑張ります!!
鈴木:まだやれるところはあるので、もっと2人であげていきたいです。

tandemuhyosyo2 R勝利の要因の一つはその信頼関係だ

フォトギャラリー

  • intoro R優勝を果たしたタンデムペア
  • tandemukesso2 R実力を遺憾なく発揮(写真:高橋㊧、鈴木陸)
  • tandemugattu Rガッツポーズが飛び出した(写真:高橋㊧、鈴木)
  • tandemuhyosyo R笑顔で表彰台にのぼった(写真:高橋㊧、鈴木)
  • aonohyosyodai R最後にインカレの歴史に名を刻んだ青野
  • aonowinning Rウイニングランの最後、母親に花束を差しだした(写真:青野)
  • araihyosyodai R荒井はエースとしての意地を見せた
  • araiwinning R親子2人で輝かしい笑顔を見せた(写真:荒井)

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