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【自転車】2016 全日本選手権自転車競技大会 オムニアム(男子エリート) 2日目 予選に引き続き本戦もレベルの高いレースとなるも、荒井主将が7位!渡部、近藤も健闘した!

2016 全日本選手権自転車競技大会 オムニアム 2日目
2016年11月20日(日)
伊豆ベロドローム

昨日の予選を勝ち上がった選手によって競われる、全日本選手権自転車競技大会 オムニアム 男子エリート。法大からは主将である荒井佑太(営3)、渡部将太(人2)、近藤翔馬(文1)が出場した。午前中に行なわれたのは2種目、スクラッチとテンポ・レースだ。そして午後にはエリミネイション、ポイントレースが待ち構える。最後の種目のポイントレースで荒井が挽回し、最終結果としては荒井が7位、渡部が13位、そして近藤が15位であった。

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主将である荒井が7位(写真はスクラッチ時)

試合結果

オムニアムⅠ スクラッチ(10km)

順位名前(学部・学年)獲得ポイント
9位 荒井佑太(営3) 24pt
13位 渡部将太(人2) 16pt
17位 近藤翔馬(文1) 8pt

オムニアムⅡ テンポ・レース(10km)

順位名前(学部・学年)ポイント獲得ポイント
9位 渡部将太(人2) 1pt 24pt
10位 荒井佑太(営3) 1pt 22pt
11位 近藤翔馬(文1) 1pt 20pt

オムニアムⅢ エリミネイション

順位名前(学部・学年)獲得ポイント
4位 荒井佑太(営3) 34pt
14位 近藤翔馬(文1) 14pt
16位 渡部将太(人2) 10pt

オムニアムⅣ ポイントレース・最終結果

順位名前(学部・学年)最終着順総ポイント
7位 荒井佑太(営3) 11位 83pt
13位 渡部将太(人2) 8位 57pt
15位 近藤翔馬(文1) 14位 43pt
 

戦評

 1日目の予選を勝ち上がった20名の選手たちがしのぎを削る、2016全日本自転車競技選手権大会 オムニアム(全日本オムニアム) 男子エリート。「全日本」という名の下に、全国から屈指の選手たちが集まった。今月、ヨーロッパで行なわれていた2016-2017 UCI トラックワールドカップに出場した近谷涼(マトリックスパワータグ)や一丸尚伍(ブリジストンアンカーサイクリングチーム)、そして忘れてはならない新村穣(CS Slinger)。彼の法大での功績は目新しい。そんな自転車競技中長距離界最高峰といっても過言ではないレース。法大からは彼なくして法大自転車競技部を語れぬ荒井佑太(営3)主将、そして渡部将太(人2)、近藤翔馬(文1)が出場。全日本オムニアムは今年から形式が変わり、1日でレース種目4つを行なうというハードなものとなった。レースは、時系列にスクラッチ、テンポレース、エリミネイション、そしてポイントレースだ。荒井、渡部、近藤はそれぞれレース系の種目では堅い実力を誇るが、その中でいかに自身の力を出しきることができるか。それぞれのレース順位により1位には40ポイント、2位には38ポイント、3位には36ポイントとポイントが加算されてゆき、ポイントレースのポイントと合わせてチャンピオンを決める。すべてがレースになったことにより、駆け引き、そしてレース勘、何よりもついていくことができるだけの脚力がものをいう大会だ。
 
スクラッチ
 40周10kmで競われるスクラッチ。序盤に今村駿介(中大)、倉林巧和(日体大)、そして渡部が逃げる。非常に速いペースで進んでいくレース。3名の逃げに曽我部厚誠(京産大)も加わるが、残り15周というところで集団は一つに。近藤、荒井、今村、一丸、近谷が前方へ動くも逃げとはならず。松本憲斗(鹿屋体大)と渡部がまたしても逃げる姿勢を見せるが、集団がつかまえ、残り3周。山下祥平(日体大)が単走し、それに反応した今村や松本が逃さず、勝負は集団内でのスプリントへ。荒井が9位、渡部が13位、近藤が17位という結果であった。
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荒井はレベルの高いレースに苦戦
 
テンポレース
 見慣れないレースだが、それもそのはず。2016年度 トラックレースシリーズ 第4戦 泉崎10月ラウンド(オムニアム)にて初めて行われたレースなのだ。その際荒井、渡部、近藤は経験済み。荒井、渡部はクラス1でそれぞれ2位と3位。クラス2Aの近藤は5位だった。1度走ったことがあるというのは大きな強みだ。それを生かすことができるか。こちらもスクラッチと同じく40周10km。だが大きく違うのは最初の4周以外がすべてポイント周回ということ。そしてポイントを得られるのは1位通過したものだけということだ。つまり5周目から最後まで毎周回1位通過者のみにポイントがつく。
 レースは5周目から沢田桂太郎(日大)が動いて始まる。1回目のポイントを獲得し、その後は彼に代わるように今村が前へ。4回連続で1位通過すると、その後7回目は近藤が1位となりポイントを獲得。直後には荒井も得点を手に入れる。しかし連続で1位通過することが難しく、先頭から離れてしまう。その間に曽我部や近谷、倉林、小林泰正(日体大)といった強敵がポイントを奪取。渡部は手持ちポイントがないままレース終盤へ。松本と小林の二人がポイントを独占していたが、ラスト1周の鐘が鳴らされるのと同時に渡部がアタック。最後のポイントをつかみとった。結果、渡部が9位、荒井が10位、近藤は11位となった。
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テンポレースは展開の速いレースだ(左から荒井、渡部、近藤)
 この時点で4つのレースも2つが終わり、午前中の競技が終了。途中順位が発表された。46ポイントの荒井が11位、続くのは渡部。40ポイントで12位。近藤は28ポイントで13位となり、全日本の壁を感じさせる順位となるも、ポイントレースは三者得意とするレース。そこで巻き返しを図りたい。
 
 
エリミネイション
 毎周一人ずつ足切りされていくというエリミネイションでは渡部が5人目に足切りとなってしまう。近藤も7人目にアウト。残されたのは荒井のみ。ここで荒井主将の本領が発揮される。プロ選手も足切りされていく中で、残り4人のところまで上りつめる。残ったのは近谷、曽我部、新村、そして荒井。近谷の落車の影響により一時中断されるが、彼が復帰するとレースは再開。しかし相手は全員手ごわく、ここでアウトとなってしまい4位に終わった。近藤は14位、渡部は16位であった。
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エリミネイションでは4位となった荒井
 
ポイントレース
 エリミネイションが終了した時点で荒井は8位、渡部は14位、近藤は16位。荒井は十分に優勝が狙える位置にいる。そして最終種目は彼が文部科学大臣杯 全日本大学対抗選手権自転車競技大会で優勝したポイントレースだ。上位へとは言わず表彰台入りを目指したいところ。25km、100周で行なわれるポイントレースは10周ごとにポイント周回が設けられる。レースはまたしても沢田が先手をきる。集団もそれに反応。追随するのは森口寛己(日大)、荒井。しかし間もなく集団に吸収されると、1回目のポイント周回が目前に迫る。荒井は4位通過し1ポイントを手に入れた。今度は今村、渡邊翔太郎(岐阜)、山下が3人で逃げる。それを追走する6名の中に近藤の姿が。まとまった集団が次第にバラつきを見せると、荒井が少し遅れを見せる。しかしまもなく集団に復帰。2回目のポイント周回は渡部が集団から抜け出し、2位通過となる。その後は目立った逃げはできず、3回目のポイント周回も集団からのスプリント勝負で荒井が3位。しかしまたしても荒井が集団後方へ。前方では今村がしかけ、それに渡部と松本が乗る。集団のペースが上がるが荒井は集団へと戻り、逃げを他の5人が捕まえ、計8人がエスケープ。4回目のポイント周回では渡部が3位通過した。新たな渡邊を含めた逃げが出来上がるが、すぐに集団に吸収され、次なるポイント周回では法大勢は得点獲得ならず。集団は一つとなり落ち着いた展開となり6回目のポイント周回を迎えると近藤が4位通過。今村、渡部の逃げもラップは叶わず。その後も渡部が周回前でアタックする場面も見られ、ポイントを順調に積み重ねていく。しかし残されたポイント周回は2回となり、集団全体のペースも上がる。思うような展開がつくり出せず、レースは終わりを迎えてしまった。しかし結果は荒井が7位。渡部が13位、近藤は15位であった。
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ポイントレースでは積極的な動きを見せた渡部
 
 課題は山積しているが、まずは全日本という舞台で今大会をすべて走りきったことは大きいだろう。特に近藤は1年生ながらもすべてのレースで完走。これは今後に向けての大きな糧となるはずだ。渡部も最終種目のポイントレースでの積極的な動きには次世代エースを彷彿とさせた。荒井主将は7位に終わったが、この悔しさを4月の全日本選手権自転車競技大会 トラックへと。トラック班はこれからオフシーズンに突入するが、その間も荒井を中心に学生の頂点、そして日本一へと挑み続けてほしい。(宮下尚子)

選手コメント

荒井佑太

―今日のレースを振り返って
まずはこの順位を受け止めて、現状の自分としっかりと向き合いたいと思います。
 
―作戦としては
とにかく4種目のうち前半はしっかりと3位以内に食いこんで、ラストのポイントレースで逆転できればなというようなことは考えていました。
 
―荒井選手といえばポイントレースが代名詞だとは思いますが、その他の種目で力をいれたものはありましたか
新しく導入されたテンポ(レース)に関しては、しっかりとこれから研究を進めるべきだなと思いました。
 
―午前中2種目終了時点での途中順位が分かってからの午後の最初の種目、エリミネイションで4位でした
あの順位で挽回するためにはエリミネイションで優勝するしかないと狙っていたので、そういう意味では少し残念ですね。
 
―ポイントレースに関しては
何もできていないということは自分が一番わかっているので、本当に今は悔しさしかないですけど、負けたときこそ自分と向き合って、なにがだめだったのかということをこれから反省していきたいと思います。
 
―インターバルの過ごしかたとしては
まずは気持ちの整理から入って、後は試合が終わってから次のレースまでの間隔が短かったので、体を冷やさないように気をつけていました。
 
―今年からレース種目のみでの戦いとなりましたが、それは荒井選手にとってはプラスなものでしたか
そうですね、はい。
 
―今後に向けて
最後の総合成績が今の日本での自分の順位だというふうに受け止めていますし、やはりそこはきちんと向き合って、この悔しさを忘れずに春先の全日本にこの思いをぶつけたいと思います。  
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悔しさをにじませた

渡部将太

―今日のレースを振り返って
去年はついていくので精いっぱいというか、ついてもいけなかったんですけど、特別にパワーアップしているかな、という感じはしたんですけど、圧倒的にパワー不足というのは感じました。
 
―現在の渡部選手のコンディションが、ということでしょうか
コンディションどうこうではなくて単純にパワーが足りないというのを認めざるを得ない感じですね。
 
―作戦としては
とりあえず自分から動こうと。こういう機会はあまりないので、挑戦してなにができるかなっていう。それはありました。
 
―4つの種目でいうとやはりポイントレースが一番得意なのでしょうか
そうですね、一番動けた気がします。
 
―今年からレース種目のみでの戦いとなりましたが、それは渡部選手にとってはプラスなものでしたか
変更前のオムニアムを経験したことがなくて。比較みたいなのはできないんですけど、パワーがものをいうタイムトライアル系がなくなったっていうのは自分的にはよかったなっていう。戦えるのかなと思いました。
 
―午前中2種目終了時点での途中順位が分かってからの午後の種目はどういった気持ちで臨まれましたか
とりあえずエリミネイションは自信はなくて。残ろう残ろうと思ったんですけど、無理で。最後ポイントレース前の順位を見たときに一つ上とは同じ点数だったので、一つか二つは順位を上げようという気持ちでいきました。
 
―テンポレースの感触としては
展開を見ていると、逃げの展開が一番決まりやすそうな感じがして。自分は逃げるのが結構、逃げて点をとりたいという感じなので、そこにもっていくまでが難しくて。走ったことがないので難しいレースですね。
 
―過密日程でしたがインターバルではどのようなことをされていましたか
ポイントレースとエリミネイションの間はあんまり時間がなくて、その間はとりあえず休もうと、できるだけ横になってリラックスして。後の3種目の間は足を休めずに。休めてもちょっとだけ、基本的にずっと足を回しているという感じですね。ちゃんとしっかり間に捕食は挟んでいました。
 
―今日得た収穫
一番良かったのはスクラッチで逃げができたときかなと思いますね。まだ協調体制がとれていなかったのと、もうちょっと逃げの展開がつくれたかなというのはありますね。
 
―次に出場される大会は
TRS(第5戦 伊豆ベロドローム12月ラウンド)です。
 
―意気込みを
荒井先輩とシリーズ戦のランキングが一緒なので、荒井先輩に負けないように頑張ります。 
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パワー不足という課題を挙げた渡部

フォトギャラリー

  • IMG 4549 R主将としてチーム1の成績を収めた荒井(写真はスクラッチ時)
  • IMG 4557 Rスクラッチでは17位であった近藤
  • IMG 4818 Rテンポレースでは法大勢は各々1ポイントずつを分け合った(左から渡部、近藤)
  • IMG 4948 R展開の速いテンポレースも完走した近藤
  • IMG 5096 R長時間ハイパワーをどれだけ出せるかがカギとなるエリミネイション(左から荒井、近藤)
  • IMG 5396 R近藤は1年生ながらすべてのレースで完走した(写真はエリミネイション時)
  • IMG 5602 R「一番動けた」ポイントレースでは3回ポイントに絡んだ渡部
  • IMG 5498 R荒井主将が今後いかに成長を遂げるのか(写真はポイントレース時)

番外編:OBフォトギャラリー

    • IMG 4610 R日本代表としてワールドカップから帰ってきた新村(写真はスクラッチ時)
    • IMG 4881 R迎えた全日本オムニアムでは最終結果10位であった(写真はテンポレース時)
    • IMG 5211 R圧巻のレースであった(写真はエリミネイション時)
    • IMG 5513 Rポイントレースでは1着でゴールした 

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