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実力発揮できず無念のレース 第85回全日本学生スキー選手権大会/スキー

秩父宮杯・秩父宮妃杯・寛仁親王杯第85回全日本学生スキー選手権大会
2012年2月21日~29日
会場:八幡平・雫石(岩手県)

悪天候に見舞われた男子大回転。自然環境にも左右されるのがウィンタースポーツの難しさ、そして醍醐味でもある。各校のエースが全国から集うこのインカレ。法政も十分に入賞を狙える実力を持った選手達がそれぞれの想いを胸にレースに臨んだ。

inkare2-1
エース中村

試合結果

男子1部大回転(GS)

順位選手名1本目2本目合計タイム
9位 中村 和司④ 51秒79 55秒20 1分46秒99
15位 皆川 慶多④ 52秒90 55秒32 1分48秒22
18位 田原 壮志② 52秒93 52秒44

1分48秒37

19位 廣瀬 孝尚① 52秒73 52秒79 1分48秒52
25位 平賀 淳成④ 52秒52 56秒50 1分49秒02
55位 高橋 翔大③ 58秒49 58秒20 1分56秒69

男子1部回転(SL)

順位選手名1本目2本目合計タイム
13位 中村 和司④ 43秒82 45秒65  1分29秒47
廣瀬 孝尚① DNF
皆川 慶多④ DNF

田原 壮志② DNF
 平賀 淳成④ DNF
高橋 翔大③ DNF

※DNF…途中棄権

中村が得点獲得も悔しさ残る大回転(2/23)

  1本目は降雪、2本目は雨天という悪天候の中で行われた男子1部大回転。エースでありアルペンチーフでもある中村が9位入賞し2点を獲得するが、主将皆川は惜しくも15位、4年生平賀は完走者の中で1本目13番につけながらも2本目は調子が上がらず最終順位は25位と、4年生全員入賞できる実力があっただけに口惜しい結果となった。
 一方、得点獲得とはいかなかったが2年生の田原、1年生の廣瀬がそれぞれ18位、19位と10番台に入り、下級生の今後の成長も楽しみだ。

DNF続出、不発に終わった回転(2/26)

  81人中46人が途中棄権。法政もその例外ではなかった。1本目で主将皆川がスタート直後にコースアウトし、1年生廣瀬もDNF。2本目は平賀、田原、高橋の3人がDNFとなり法政で2本滑り切ったのは中村のみという不本意な結果に。これほど途中棄権者の多いレースは層々あるものではない。それはコースの難度の問題だけではないという。普段は個人で出場する大会を選び、各地を各々で転々としている選手たち。しかしこのインカレは母校を背負い戦う、いわば団体戦。レースは自分のためだけではない。チームのため、母校の威信のため。自ずとコース取りも際どいラインをギリギリまで攻め、その結果として棄権者が多く出てしまった。「それだけ気持ち入っているレース」(皆川)だと話す。
 チームメイトが苦杯を喫する中、唯一完走したのは中村。だがGSの失敗により気負ってしまい1本目は納得のいかないタイムに。2本目奮闘するも勝ち切れずインカレは「人生のなかで1番悔しい大会」になったと口にした。

選手コメント

皆川×中村×平賀

ー今日のレースを振り返って

中村:今回のインカレは・・・忘れたいです。GS(ジャイアントスラローム・大回転)から始まって、実力的に言ったらこの3人だったら多少ミスっても10番に入るレベルだったんですけど、ずっと3人で入賞してインカレのポイントを取りたいっていう話をしてたんですけど、スキーはけっこうほかの競技と違って自然のなかでやるスポーツなんでやっぱりコースも荒れたりとかそういうのもあって。あと一人ひとりこの大会にかける想いっていうのがあって、それが空回りしたんだと思うんですけど。それで結果的には僕一人9位っていう状況になってしまって。そっから少しずつ歯車っていうかチームとしての歯車もだし、自分個人としても歯車がくるっちゃったなって思います。今日のレースもGSで3人で入らなかったし自分も9位っていう不本意な結果だったんでスラロームで挽回しようっていう気持ちが強くてそれで気負いすぎちゃって1本目の失敗につながって、2本目はそういうのから解放されて普通に普段どおりの滑りに少しずつジャンプアップできたんですけど、2本合計の競技なんで1本目レースにできなかったのは僕の力量が足りなかったと思います。今年アルペンチーフをやらせてもらってるんですけど、ほんとならGSから引っ張っていかなきゃいけない状態だったのに、僕あんまり人を引っ張ったりとかが苦手なんで結果でみんなを引っ張っていかなきゃいけなかったんですけど、それもできなかったので、一言で言ったら本当にこの大会は人生のなかで1番悔しい大会、僕の中ではそういう大会でしたね。

皆川:アルペンとしては2種目レースがあって、ぼくらのGSっていう種目では3人4年生が狙える種目だったんで、僕ら自身もシーズン初めから調子悪くはなかったんで、自分自身でいけるって部分もあったと思うんですけど、結果的にこういう結果になって、和司(中村)の9位っていうのもあったんで、僕と平賀はほんとは入る力もあったけど結局部としてチームに貢献できなかったっていうところが事実としてあるんで、それはそれで結果として受け止めなきゃいけない部分もあるしそれが実力なんだと思ったんですけど、ただ、僕自身国体も入賞したしその前の学生チャンピオン大会でも1本目ラップをとってっていう色々な経験があってこそのこの大会だったんでインカレは特別な何かが起きる特別なレースなんだなって思ったし、簡単じゃないんだなって思いましたね。

ーどのあたりでコースアウトされたんですか

皆川:今日はもうスタート直後でダメでした。それは雪の状態とかも滑ってて「やばいな」って。滑ってて滑りにくい雪と簡単な雪っていうのは色々あるんですけどそのなかでも滑りにくい雪のなかでのレースだったんで。それは僕だけじゃなくて早いスタートをしてる和司なりみんなそうなんですけど、そのなかでちょっとタイミング遅れただけで簡単に足とられて次のポールは入れないみたいな。それは遅れた自分もそうだし雪にたまたま合わせられなかったっていう原因があっての失敗なんで簡単に言うと実力不足というレースの結果で終わったんですけど。

ー今日のレースはDNFの選手が多く感じましたが

皆川:やっぱインカレって特別なレースでみんな自分のためでもあるし大学の部のためのレースでもあってガンガン攻めてくるレースなんですよ。そのなかで攻めるってなるとラインもタイトになってくるんで、タイトってなるとセットはそんなに難しくなくてもコースがちょっと変化したり左に大きく回るっていう今回のコースなんですけど、そういうなかでちょっとしたタイミングずれたりとかでスキー板外れたりしてほんの一瞬のミスでタイム差や失敗につながると思うので、そういう結果がぼくら法政大学もそうですし他の大学も失敗につながって今日途中棄権が多かったんだと思います。それだけ気持ち入ってるレースなんで、大学生として。

ー特にコースが難しいというわけではない?

皆川:そうですね。コースとしては、コースにしてもセットにしてもそんなに難しくはなかったと思うんですけど。やっぱポイントポイント抑えていかないと戦えないと思うんで。そこまで難しいとは 思わなかったんですけど。

ー平賀さんはレースを振り返っていかがですか

平賀:スキーって個人競技なんですけど、インカレってチームで戦うっていうのがすごい大きくて、個人で何人も入賞してポイントをとってチームで勝負するっていう場なんで、チームの力っていうのがすごい大事で。やっぱ3人とも個人の実力では確実に入賞できる実力があるんですけど、今回最初のGSから流れが悪くて。でも自分たちみんな気持ちはすごく強かったんですけど、その気持ちが結果に現れなくてかなり悔しい思いをして今日臨んだんですけど、その悪い流れが断ち切れてなかったというか、その分さらに強い気持ちでいって一人ひとり強い気持ちで攻めたんですけど、うまくいかなくて失敗してしまってすっごい悔しかったんです。でも僕はほんとに大学4年間スキーしかほとんどしてこなかったんで、ほんと勉強なんかしてなくて。みんなでスキーをやってきたんですけど、なんていうか4年間みんなでがんばれてよかったっていうか、すごい最後に気持ちをぶつけられたんで結果はついてこなかったですけど、ほんといい経験になって。インカレはチームで戦うっていうのがすごくわかったし、実力があっても入賞できないんだなって難しい場でもあるし、今日の反省を生かしてこれからの人生にしっかりつなげていきたいなって思いました。

ーここで競技自体のことを聞きたいのですが、この競技の魅力とは

平賀:1本目と2本目の合計なんで、紙一重で。早いラップ出すのとコースアウトするのが紙一重で。ほんとに2本とも速いタイムを出すっていうのがすごく難しくて。「この人が勝つ」っていう人が勝つわけではなくて。ほんとに力ある人は勝つんですけど。まさかこいつが・・・っていう選手が入ってきたりとか、やっぱ何が起こるかわからないっていうのがマラソンとかだったら陸上競技とかだったら実力どおりみたいなそういうことがあるかもしれないですけど、スキーはほんとに実力どおりにいかないところがあって。最後まで何が起こるかわからないってところが楽しいと思います。

ーこの競技をやっててよかったと思うときはどんなときですか

皆川:スキーって全国的に見るとすごい人口少ないんですけど、他大学とか、中学時代から高校時代からとかそれぞれの人生で人とのつながりがあるんですけど、そういうのがほかの種目に比べて人とのつながりが強いんじゃないかなと思いますね。大学生になっても僕ら法政大学として関東の大学だけど関西の京都産業大学、立命館大学とかそういう大学との関わりもあるし、そういうのが団体種目だったらあんまりないんじゃないかなってそれぞれのつながりが。そういうところでは付き合いがすごいよかったんじゃないかなって。これからの人生にもやはり生きてくると思いますね。

中村:ほんとに人のつながりは多いと思います。同年代であったりコーチの方であったり、板にワックス塗るんですけどそのサービスマンだったり年代いろんな人たちとのつながりが多いと思います。

ー他大学のみなさんはほとんど知っているんですか

皆川:そうですね。アルペン競技としてはほとんど知っている感じなんで。ただメーカーとしてこの選手を見てるからその選手を応援するとか、大学としてこの選手が同じチームだからっていうのでそういうチームわけみたいなのはあるんですけど、チームが違ってもスキー界で見ればみんな知り合いで挨拶もするし話しもするしいろんな情報交換もするしみたいな。そういうつながりはあると思うんで。これからも生きてくると思うんですよ。

ーちなみに夏はとんな練習を

平賀:もうほんとに身体づくりだけ(笑)

皆川:夏が一番つらいんですよね。

平賀:つらいつらい。スキーができないのに・・・

皆川:なんでこんなに身体を痛めつけるんだって。

平賀:階段にはいつくばってゲロはいたりとか。

皆川:みんなに聞かれるんですよ。スキー部は夏なにしてるんだって(笑)スキーだけじゃなくて、スキーするにはいろんな要素が必要なんで。身体的にそれを考えると夏場のトレーニングがすごい重要になって、体力・筋力・バランス力・瞬発力とか俊敏性いろんな要素が含まれてやっとスキーヤーとして成り立つんで。そういう点ではいろんな要素を含めた練習の必要性はすごい感じますね。

平賀:陸上でできないことは雪上ではできない。

ー具体的な練習メニューは

平賀:まず走りこみとウエイトトレーニングと体幹の身体の軸を鍛える。

中村:あと球技とかバランスボールやったり、ボールの上にジャンプして乗っかったりとか、ほんとになんでもやります。どういう状態でも身体動かさないと。体力も必要だし。

平賀:ほんと冬にスキーやるってどんな状況になるかわからないんでその大会大会でセットも違うし、雪も違うし、コースも違うし。どんな状況でも対応しないといけないんで。ほんとオールラウンドな身体づくりが必要なんですね。

ー自然環境に左右されますもんね

一同:そうですね。

ーそれがウインタースポーツの難しいところでもあるのでしょうか

皆川:ほんと自然に左右されるスポーツなんで。硬いバーンが得意なんですよ、エース(中村)は。硬いバーン(※)が得意なんだけど僕らは基本的にどっちでもいけるんですけど。やっぱやわらかいバーンは苦手っていう。個人個人得意不得意があるんでそこで、大会のコースのバーンの地面が緩斜面なり急斜面なり違ってくるし、緩斜面が苦手でやわらかい雪とかぶってくるといくら実力があっても自然を相手にするスポーツなんでタイムにつながんないとことかも条件としてあるんで、それは難しいスポーツだと改めて思います。

※バーン:雪面

ーちなみに今日のコースは

皆川:今日のコースは緩斜面が得意な選手が得意なんで、不利なんですよこいつ(中村)は。

平賀:ほんとに対応できる選手はどんなコースでも速いんですけどね。ほんとにすごいと思います。

皆川:今日優勝した東海大学の選手なんですけど、この間のGSでは優勝してたけど、あれは僕らの世代で同じ世代なんですけど、世界でも戦っているし僕らの世代でも1番なんですよ。そういうやつはインカレだからって落ちずにしっかり実力どおりに優勝する力があるんですよ。

平賀:ほんと世界ジュニアとかで3番に入ってくるほんとにすごい選手で、インカレとかだったらほんとに実力は1番上なんですけど、実力が1番上って決まっててもしっかりコースで1番とるっていうことは難しいことで、そういうところでも落ち着いて滑れるっていうのはほんとにすごいですね。

皆川:それだけやっぱコース条件とか気候とかメンタルとか、技術以上にそういうのが左右してくる競技なんでなんともいえないですねほんとに。

ー雪上での練習はいつからですか

一同:10月・・・?

平賀:10月ですね。海外行って、日本に雪ないんでヨーロッパとかに行ってすべる。だいたい10月後半からですね。

ー普段冬場ってどこで練習されてるんですか

平賀:まずはじめに大学の部活で、各個人でメーカーで動く人もいるんですけど、法政大学スキー部でまず11月の頭ぐらいから海外に合宿行って、僕たちが12年のときはノルウェーに行って、3年のときはちょっと海外遠征行けなかったんですけど各々でいろんなところ行って。とりあえず11月に海外行くんですよ。今年、去年の11月は中国に行ったんですよ。で帰ってきて3日後とか12月に、中国とか1ヶ月ぐらい行って帰ってきて北海道行って、また1ヶ月ぐらい12月の終わりくらいまで北海道行って、帰ってきて長野行って。それが終わったら各々出身県から国体予選とか、国民体育大会っていう県を背負って出る試合なんですけど、そういう予選とか出て、テストを受けに帰ったりとかして(笑)ほとんどいないです、東京に。

ー10月以降の学校は

平賀:もう学校行かない。

皆川:一切行かないです。

平賀:もうほんと教授とかに先生とかに頼み込んでだめだったら、「とりあえず試験受けろ」って言われたら受けに帰ってで試験受けて、もうすぐ行きます。ほんと冬は1週間いるかいないかって感じで。

中村:ほかのスポーツだったら、大会だったらある程度決まってるじゃないですか。スキーって大会がいくつもあってそのなかで自分でどこの大会でるかってチョイスするんですよ。ポイントがあって、日本だけのポイントと世界共通のポイントがあるんですけど、それがまた別々であるんで、ほんとにみんな転々とするんですよね。長野行ったり、北海道のレース出たりけっこうバラバラな動きとかスキーはあって。そのポイントを稼がないと今回のインカレでスタート順とかがすごい左右されるんです。ポイントで上から15位までで抽選をしてスタート順を決めるんです。16番以降はポイント順でスタートするんです。なので1から15で、やっぱきれいなところ滑りたいんで。基本的に優位なんで。なのでみんなその1から15に入るためにポイントを取るためにいろんなレースに出てポイントを稼いでインカレに臨んだりとか。なのでたとえば今日終わったとしても、今日終わってすぐほかの違うレースにポイント取りに行ったら来年、1年更新なんですよ、1年ずつ更新してくんでインカレだけがんばるんじゃなくて、今シーズンのなかでいろんなレースに出てポイントを取ってインカレにつなげるっていう形ですね、大学生は。なので大体固定のとこで練習っていうのはないですね。高校ならあると思うんですけど。

ーでは冬場は個人で練習されているということですね

一同:そうですね。

ー夏場は一緒に過ごされるんですか

平賀:そうですね。府中に寮があってそこでみんな一つ屋根の下で(笑)

中村:同じ釜の飯を食べてます。男子寮です。

ー女子のみなさんは

平賀:女子は女子で寮があって。場所は離れてるんですけど。

皆川:みんなで自炊して。

平賀:1年生がみんな作るんですよ。

中村:なのでそこそこ料理だけは作れます(笑)

※コメントの続きはこちら→http://sports-hosei.net/other/85.php

 

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