ラグビー
 

大逆転劇!!カントーを制す!! 関東大学リーグ戦

2010/10/31
関東大学リーグ戦
秩父宮ラグビー場

心配された台風も過ぎ、今年も秩父宮ラグビー場で迎えたカントー戦。そこには白熱した試合があった。
前半はミスが目立ち1トライもあげられない。またいつものパターンで負けてしまうのか…と懸念した前半。しかし、後半からリザーブ出場となった高橋、原島等が参入。このメンバー交代が功を成す形となった。敵陣での試合展開が続き後半は1トライも許さず38-27と名門法政の意地を見せた試合となった。

20101031-01
この試合のキーマンとなった原島(撮影・舟倉 葵)

試合結果

トータル試合結果

38
法大
3 前半 27 27
関東学院大
5 後半 0

ポイント詳細

5 4
5 G 2
1 PG 1
0 DG 0
法大   関東学院大

法政大学スターティングメンバー

No.ポジション選手氏名学部/学年
1 PR 高橋 悠太 社4
2 HO 山森 裕之 社4
3 PR 石澤 輝 社1
4 LO 後藤 賢 3
5 LO 吉岡 耕 社3
6 FL 光安 俊貴 経4
7 FL 武者 大輔 経2
8 NO.8 宮田 脩平 経3
9 SH 中村 清伸 経1
10 SO 髙城 良太 3
11 WTB 田中 大喜 情4
12 CTB 原島 知行 経4
13 CTB 岡本 圭二 社2
14 WTB 川原田 徹 経2
15 FB 渡邊 拓馬 情2

試合開始後、さっそく法大はエリアをとるが、立て続けてラインアウトのミスを犯してしまう。一方カントーは確実にボールを回すと、次々と仕掛ける法大の懸命なタックルも見事にかわして6分半に独走トライを許し、先制点をとられる。その後も自陣に攻められ苦しい時間が過ぎる。法大のディフェンスが機能せずその後もPGを決められ0-15に。相手のペナルティでPGを岡本がきっちり決め初得点。キックオフからノーホイッスルで4分間でトライを2連続で決められてしまう。33分インゴールに迫るチャンスが訪れるもペナルティで貴重なトライチャンスを逃し3-27で前半終了。

このまま終わらすわけにはいかない法大。流れを変えるため後半から原島、高橋、森谷を投入。さっそく敵陣に攻め入ると高橋が一瞬でインゴールに飛び込み初トライ。そして原島の魂のこもったタックルが決まりだし「原島さんの一発の低いタックルがチーム全体を盛り上げて周りもそれに続いてどんどん激しくタックル出来た」(髙城)と言うように法大に勢いがでてくる。高橋のトライ後再び自陣に追い込まれるが『前に出るディフェンス』が上手く型にはまりピンチを防ぐ。16分、FWが押し込んだボールをBKが展開し原島がゴールライン中央に渾身のトライ。さらにその4分後、けがから復帰した竹下がトライを決めゴールも成功し、ついに24-27と3点差まで迫る。観客から法政コールが鳴り響き、それに応えるように34分、法政のラインアウトモールから展開し竹下が逆転トライ!しかし点差は4点。油断は出来ないものの、依然法大ペースで試合は進み、40分ルーキー森谷が独走でダメ押しトライを飾り38-27で大逆転勝利を掲げた。

2週間で変えたディフェンスシステム。一種の賭けともいえるこの取り組みや、メンバー編成が勝利をもたらした。
次戦はリーグ戦優勝最有力候補の東海戦。春のオープン戦で0-92と大敗を喫した相手である。今回勝利したものの、リーグ戦の地位はいまだに厳しい法大。「ディフェンスから法政らしいラグビーをできたら」(岡本)というように東海相手に春からの成長、法政らしさをどこまで出せるか。

(小林 紗織)

監督・選手のコメント

駒井監督

―今日のゲームプランについて
ゲームプランというより2週間でディフェンスを変えるということをしたのでそれだけですね。

―メンバーについて
今回は前回まで負けていたからあえて考える猶予を与えさせて真面目な選手・ひたむきな選手・部のルールをきちっと守っている選手、もちろんラグビーのルールをきちっと守っている選手をキャリア関係なしに出すということでメンバーを変えました。

―途中投入した選手で流れが変わったのでは?
そうですね。もう24点差で一気に変えるしかないと思って変えました。

―この勝利で今後も変わるのでは?
サッカーの岡田ジャパンじゃないけれど、2週間でシステム変えてそれがハマったから今後も2週間でそれが出来るようにやっていきたいと思います。

山森主将

―今日の試合を振り返っていかがですか
前半うちらしいラグビーができずに、関東学院の圧力に負けてしまったんですが、後半メンバーが変わって、テンポが良くなって、FW・BKが一体となってできました。

―後半がらりと変わった理由は、メンバーが変わったことの他にありますか
点差ひらいて、吹っ切れて、ディフェンスも前より良くなって、継続してできるようになりました

―大東大戦後のこの2週間でやったことや、変えたことはありますか
点取られたらダメだと思ったので、ディフェンスをまた1からやりました。前に出てプレーすること、練習ではそれをやりました。

―試合前にチームに言ったことは何ですか
この試合だけのことを考えて全力出そう、先のことは考えずにやろうと言いました。

―今年は勝てなくて苦しかったと思うのですが、この2週間でどんな気持ちで練習しましたか
ほんとに苦しかったです。幸か不幸か次がカントー戦で、みんなも苦しかったんでしょうがみんな特別な気持ち、このまま終わるわけにはいかないという気持ちで練習しました。今日勝ちましたがあと2試合残っていて、こういう試合だけでなくあと2試合も試合前に同じような気持ちでやらなければいけない、ここで気を引き締めなければならないと思います。

―次はもっと強い東海大が相手ですが
東海大は、はたから見ても優勝するんじゃないかと言われていますが、気負いなく、チャレンジするつもりで、チャレンジ精神を忘れずにいきたいです。

―次の試合の意気込みを
3週間空くので、まずは練習を、今日の反省点を見つめ直してやります。まだ2勝しかしてないので、今日をいいきっかけにして、次も勝ちたいです。

No.8宮田

―今日の試合について
ほんまに勝てて良かったと思います。

―監督さんには何か支持を受けましたか
途中からはお前で行くぞみたいなとりあえず突破してくれと言われました。

―何処に重点をおいて試合をしましたか
とりあえず前半点数とられたのでしっかりディフェンスしてトライをとりにいくという意識をしました。

―勝った要因は何処だと思いますか
後半からタックルもしっかり前出て止められてたし、あんまりミスも少なかったので勝てたかなと思います。
―関東学院の印象は
毎年結構いい勝負してたので、相性は悪くないんで勝てるかなというのはありましたけどまぁ勝てて良かったです。

―今の心境は
ほんまにほっとしています。

―次は東海ですが
今日みたいな試合で勝てたらと思っています。

―次の試合に向けて
次も勝利するように頑張ります

SO 髙城

―今日の試合全体を振り返って
前半はあんまりいい流れではなくて自分らのやってきたディフェンスが一発目で仕留めるってことが出来なかったんですけど後半入って一人目でしっかりとめて、それに対してしっかりプレッシャーかけてボールゲット出来てて結構いい流れがディフェンスから出来たと思います。勝って良かったです。

―試合の前にチームで話し合ったこと
昨日4年生以下の試合出る人で集まって試合出るからには学年関係なしにしっかり4年生を支え合っていかないといけないという話を竹下中心にして、気持ちを一つにしてやったというのがあります。練習でまず一つ大きく変えたのがディフェンスで前に出るということだったのでそれが後半で来て良かったですね。

―それが結果に繋がったということですか?
そうですね。前半はあまり上手く出ることが出来なかったんですけど後半は何度か出れるようになりました。

―後半でできるようになったきっかけは?
原島さんの存在も大きかったです。原島さんの一発の低いタックルがチーム全体を盛り上げて周りもそれに続いてどんどん激しくタックル出来たと思います。

―今後も強敵が残っているがこの勝利で良い流れにもっていけるのでは?
ここで調子に乗るのではなくて自分たちの置かれている状況をもう一度見直して、全然気が引けない状態なので更に気を引き締めて頑張っていきたいです。

―今後の意気込み
今度は東海戦までの練習を2週間一日一日大事に練習して、先のことは考えずまずは一個後の試合のこと考えてチームでまとまって少しでも長く4年生と一緒に試合に出たいので3年生以下が支えて頑張っていきたいです。

CTB岡本

―今日の試合について
前半は自分たちのラグビーができなかったんですけど、後半流れを掴んで逆転できてよかったです。

―前の試合とはだいぶメンバーを変えて挑みましたが
メンバーを変えて雰囲気が変わったので良かったと思います。

―難しい位置からのゴールも見られましたがプレッシャーは
最後は勝つかなと思っていたので、ゆっくり余裕を持って蹴ることができました。プレッシャーはなかったです。

―今回は相手が関東ということで特別な思い入れなどは
やっぱりTVでも見ていたので特別でした。

―次は東海戦ですが
春に大敗したので、ディフェンスから法政らしいラグビーをできたらいいなと思います。

WTB竹下

―今日の試合についていかがでしたか?
前半は受けすぎてて、前に出るディフェンスがやりたかったんですけど、そこが中途半端になっていて。後半は前に出だしたら自分たちのテンポに持って行けたんで、それが最初っからできるように、これからも取り組んでいけたらなと思います。

―けがはもう大丈夫ですか?
できていたので大丈夫だと思います。最後のほうは少し痛みも出てきましたが、我慢できる程度なので大丈夫です。

―後半から流れが変わりましたが?
やっぱり原島さんが出てから、前に前に出るディフェンスをしてくれて、それでいい形になったので。最初っから前についていけてればと思います。

―竹下選手が4年生以外のメンバーを集めて話をする機会があったとお聞きしましたが?
それは試合前に、4年生でスタートだった人がリザーブに回ってしまい、悔し涙を流す場面を見てしまって。そういう思いの詰まったジャージなんだなってことを理解して。それを僕だけが知っていても盛り上がらないので、そういう重みのある伝統あるジャージなので、それを着るっていうことで責任を持って、カントー戦には臨もうっていう形で集めました。

―カントーに対しては特別な意識とかも湧いてくるものなのですか?
意識はしてないって言ったら嘘になるのですが、そんなに意識しなくてもどっか自分でも分からないところで意識している部分はあるかもしれないですね。

―カントーの印象はいかがでしたか?
やっぱりガツガツ来て、思ったたとおり縦につないで、外に振られてっていうのを簡単にさせてしましましたね。

―今日はご自身も2トライととりましたが?
あれはみんなが各自の仕事をして、それでたまたま僕に回ってきて、前が開いていたので。やっぱり一人じゃ何もできないので。

―前回、悔しい思いをしての今日でしたが、ここ最近のチームの雰囲気はいかがでしたか?
確かに、現状としては位置的に危うい状況で。でもそんな中でみんな持ち直して、結構いい雰囲気になってきているので、もっとチームが一つになってできればもっといい結果が出せるのではないかなと思います。

―次は東海戦、強い相手との試合となりますが?
やはり相手は破壊力のあるフォワードバックスなので、それをいかに受けずに、自分たちのタックルを刺して倒せるかがキーになってくんじゃないかと思います。

―最後に東海戦に向けて一言お願いします。
やっぱり応援してくださる方々がいるので、その期待に応えられるように勝ちにいきたいと思います!

CTB原島

―本日は途中出場ということでしたが、振り返ってみていかがでしたか?
とにかく勝ててよかったです。

―いつもとはかなりメンバーの変更がありましたが?
流れを変えたかったみたいで、メンバーをけっこう入れ替えたのだと思います。

―流れがよくなったのは、原島さんたちが投入された後半からだったと思うのですが?
今週は気持ちを前面に出していこうっていうことだったので、入って一発目のタックルは決めてやろうと思っていたので、それが型にはまったんじゃないかと思います。

―タックルは前回課題にも挙げていましたが?
今回はチームとして、そういうディフェンスをやりきろうっていうことを統一していたので、それが気持ちとプレーに表れたんじゃないかと思います。

―ではディフェンスの練習はここまでかなり重点的にやってきたのですか?
そうですね。自分はラインディフェンスをする役で、それぞれポジションで視野も違うので。常にBKのみんなの意見を聞きながら、どうしようかということはコミュニケーションを多く取るようにしていました。

―前回の大東戦では悔しい思いをして迎えた今日の試合でしたが?
常に雰囲気をよくしていこう、声を出していこうということを意識して、2週間やってきたので、続けてきたことが今日、結果が出たんじゃないかと思います。

―今日は武者君、竹下君などと、前回とはメンバーが変わっていますが、意識はありましたか?
そういうメンバーの変更についてはみんな動揺することはなかったので、誰が入ってもやるべきことをは決まっていましたし、特に特別な思いとかはなかったですね。

―前回、カントー戦について「人生で一番負けられない戦い」とおっしゃっていましたが、やはり意識する部分はありましたか?
やっぱりラグビー界でも法政と関東っていうのはいいライバル同士だと思ってますし、両チームともに気持ちの入る試合だと思うので、常に気持ちで上回っているほうが勝つんじゃないかと思って。前半は後手後手に回っていたので、後半はその流れを変えてやろうと思って。勝ってよかったです。

―今日はご自身もトライを決めていましたが、率直な感想はいかがでしたか?
とにかくうれしいです。秩父宮で初トライだったので。

―次なる相手は東海という今日以上にレベルの高い相手と戦うことになりますが?
もうみんなでするべきことをして、相手がどうこうということは関係なく、できることをやっていきたいです。

―具体的に改善点は?
やっぱり今日も要所要所でのミスは目立ったのですが、タックルは今日くらい一人一人が気持ちを出して、今日の後半みたくタックルしていけば絶対やれると思うので。

―次に向けて一言お願いします!
タックルを決めます!

FB渡辺

―今日の試合は
前半にとめなきゃいけないところが何度もあったんですけど、全部抜かれちゃって、勝てたことは良かったんですけど課題が沢山残った試合でした。

―何処を意識して試合をしましたか
関東さんはそんなディフェンスとかオフェンスのシステムがあんまなさそうだったのでそんな難しいことせず、シンプルにしました。

―勝った要因は何処だと思いますか
前半相手が勢いに乗ってて後半に相手がばてたのと、いいリズムに乗れて法政らしいラグビーが出来たのが勝因ですかね。

―関東学院の印象は
そんな思った程は強くはないなと思いました。システムがないと思ったのですが、個々が強いですね。

―今の心境は
勝てたのは嬉しいんですけど、課題が沢山残ったので不甲斐ないなと。

―課題とは
ディフェンスですね。僕のポジショニングやタックルとかディフェンス全体が課題です。

―次は東海ですが
春に92-0で負けてるので勝てる様に頑張りたいです

―次の試合に向けて
今回で出来た課題を修正して上手く出来るようにしたいです。

 

フォトギャラリー

  • 20101031-01この試合のキーマンとなった原島(撮影・舟倉 葵)
  • 20101031-02山森主将
  • 20101031-03SO 髙城
  • 20101031-04CTB原島
  • 20101031-05試合終了後、涙をこぼす渡邊
  • 20101031-06試合終了後、喜びを露わにする選手たち
  • 20101031-07山森主将
  • 20101031-08試合終了後、喜びを露わにする選手たち
 

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