【準硬式野球】全日本選手権 VS甲南大学 奪えなかった1点... 2年振りの全国はまさかの初戦敗退

第64回全日本大学準硬式野球選手権大会
2012年8月27日(月)VS甲南大学
愛知県半田市民球場

強い日差しが照りつける名古屋で8月27日、第64回全日本大学準硬式野球選手権大会(以下 全日)が開幕した。二年ぶりの出場となる法大の目標はもちろん、前回あと一歩のところで果たすことの出来なかった優勝である。初戦は今月10日のOP戦で対戦し、勝利を収めた関西地区代表の甲南大学。その勢いのまま試合に臨んだ法大だったが…

悔しさをにじませる主将の鈴木

トータル試合結果

 123456789HE
甲大 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 4 0
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 1

(法大)●大谷、松田‐佐藤
(甲大)

メンバー 

打順位置選手
1 (7) 縣 悠太
2 (4) 鈴木 捷平
3 (8) 宮川 拓実
4 (3) 茨田 桂太
5 (5) 阿久津 航太
6 (6) 金子 信明
7 (2) 佐藤 裕太
8 (9) 横山 翔
  PH 落合 大泰
9 (1) 大谷 亘輝
  PH 木村 直弘
  1 松田 知行

戦評

 3回までヒットを許さない完璧なピッチングを見せていた先発のエース大谷(スポ3)は、4回に先頭打者に死球を与え、この試合初めての走者を背負う。続く打者の送りバントの打球を一塁の茨田(スポ3)がファンブルし、無死一・二塁とピンチを招いてしまう。踏ん張りたい大谷だったが、1死二・三塁から相手の4番にタイムリーを浴び先制を許すと、次打者の遊ゴロの間にも走者が帰りこの回2点を失う。
 反撃に出たい法大は、裏の回で先頭の宮川(経3)が四球で出塁。盗塁と安打で1死一・三塁のチャンスを作るが6番・金子(社4)は二飛に倒れる。続く佐藤(経1)がヒット性の当たりを打つも、相手の好守に阻まれ得点ならず。5回も8番・横山(スポ3)が内野安打を放ち、先頭バッターが出塁する。送りバントで1死二塁とし、1番・縣(社3)の左中間へのヒットで、二走の横山はホームを目指したが、甲南大の無駄のない中継プレーで本塁タッチアウト。その後もヒットは打つが得点は奪えず、嫌な流れのまま試合は進んで行く。
 一方、大谷は4回以降は味方の好守にも助けられ、走者を出しても得点を与えず8回を投げ2失点の内容にまとめた。なんとか得点を奪いたい法政は2点ビハインドの9回、先頭の茨田がフルカウントから右翼へホームラン性の当たりを放ったが判定はファール。やりきれない表情を見せるも、次の球を冷静に見極め四球を選ぶ。ベンチは逆転ムードが高まったが、続く5番・阿久津(社4)は三邪飛、金子も中飛と走者を進めることさえ出来ず逆に相手に勢いを与えてしまう。2死から打席に入った7番・佐藤は2球で追い込まれるが、その後ボールとファールで5球粘り死球でつなぐ。ここで代打として登場した落合(法2)に期待が懸かったが、初球を打ち上げゲームセット。不完全燃焼のまま法大の全日が幕を閉じた。 法大は相手の倍以上となる9安打を放ちながら点を奪えず完封負けを喫した。守備のファインプレーに阻まれる場面も目立ったが、走塁ミスやチャンスで一本を打てない拙攻さも否めない。また得点を奪われた4回の直前の攻撃で、ピッチャーの大谷は打者として出塁していた。二塁まで進み、その後息が整わない状態でマウンドに登るが、コントロールが安定せず死球を与えてしまう。こういった四死球から失点するパターンはリーグ戦でも見られるもので、大谷自身「集中できなかった」と悔やむ。「特別に注意する打者はいなかった」と話す大谷と二番手の松田(経2)で相手打線散発4安打に抑えるなど、投打の数字では甲南大を上回る内容だったが、細かいサインミスや守備のほころび、チャンスでの勝負強さが命運を分けた。今回は攻守ともに「法政の課題が浮き彫りになった」試合であった。夏は終わるが、すぐに秋が始まる。この短い期間で気持ちの切り替えと課題の克服がチームには求められる。日本一は叶わなかったが、春秋連覇の夢がまだある。(上田 康太郎)

選手のコメント

鈴木(主将)

―今日の試合を振り返って
ピッチャーの大谷がよく投げてくれたと思う。(勝つことが出来なかったのは)チームのキャプテンである私が勝つ方向に持っていけなかったから。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ーOP戦では対戦してない投手だったが
左ピッチャーで変化球がいいということはわかっていた。相手は気持ちのこもった球で、、本当にただ野手が打てなかった。

ー僅差のゲームだったが相手に及ばなかった点は
サインや走塁のミス、ゲッツーも多くチャンスで打てなかったこと。そういった細かいところです。

ー9月に入ったらすぐに秋のリーグが始まるが
今回の悔しさを秋のリーグにぶつけて、春のように優勝したいと思います。
 

大谷(先発ピッチャー) 

―今日の試合を振り返って
一発勝負の怖さを認識した。こっちも悪い野球をしてはいなかったと思うが、この負けを受け止めて、来年も全日に出られるのであれば頑張りたい。

―OP戦では大勝した甲南大。その時と比較してどうだったか
特に注意するバッターはいなかったが、自分が(バッターとして)塁に出た後に攻められ、自分の(先頭打者への)死球から失点するという典型的なやられかたをしてしまった。集中すべき所で集中できなかった。


―約2週間後(9月8日)には秋季リーグ戦が始まるが
4年生に最後にいい思いをしてもらえるようにしたい。来年の春に繋がるよう3年生が引っ張っていきたい。
 

阿久津(ガッツあふれるプレーをみせる)

―今日の試合を振り返って
勝ちたかった。悔しい。

―なかなか得点に結びつかない攻撃が続いていたが、ベンチの雰囲気はどうだったか
全国大会ということもあって、おせおせで勝ちたい気持ちが全面にでていたと思う。

ー甲南大はOP戦では大勝した相手だったが
OP戦では差はついたが、トーナメントはそんなに差はつかないと思ってはいたのですが。

―来週から秋季リーグが始まりますが
最後なので精一杯頑張りたい。
 

金子(不動のショートストッパー)

―今日の試合を振り返って
悔しいというより終わってしまったなと言う感じです。

―OP戦と対戦した時と比較して
先発した投手も違い、試合的にもボロボロだったので、参考にはならないなと思っていました。OP戦に勝ったことで余裕ができたら怖いなと思っていたんですけど…

―チャンスを作りながらも中々得点できない展開だったが
相手投手がストライク先行と言うこともあって、自分達の思いきりの良いバッティングができず、相手をリズムに乗せてしまったと思います。

―9月に入ったらすぐに秋季リーグが始まるが
日本一という夢は無くなったが、春秋連覇という夢を達成して引退したいと思います。
 

木村(8回に代打で登場)

―今日の試合を振り返って
法政が負ける時は、チャンスを作っても返せないっていう拙攻の繰り返しで負ける。それが課題であり、浮き彫りになってしまったのが残念です。紙一重です。

―攻守交代の時に一番にベンチを出て野手を迎える姿が印象的だったが
負担をかけずにベンチが盛り上がるようにと思って。自分はぜんぜん力不足だったけど、後輩がついてきてくれて本当に幸せでした。

―9月に入ったらすぐに秋のリーグが始まるが
正直法政は、毎年秋はモチベーションがなくてなかなか結果がでないことが多いので。でも勝つ時の楽しさを一人ひとり感じてもらって。負けるとやっぱり悔しくてつまらないし。(勝つ喜びを)味わってまた優勝したい。

 

フォトギャラリー

  • 08271悔しさをにじませる主将の鈴木
  • 082728回2失点の力投も実らず
  • 08273得点できず顔をしかめる佐藤
  • 08274本塁突入も横山はタッチアウト
  • 08275セーフティーバントを決める縣
  • 08276木村はベンチからチームを盛り上げた
  • 08277ファールの判定に悔しがる茨田
  • 08278秋はすぐに始まる
 

 

 

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