"昇格"は来季へ持ち越しへ。守り固めた朝鮮大崩せず。関東大学サッカーリーグ後期 vs朝鮮大学

関東大学サッカーリーグ戦 第18節vs朝鮮大学
10月28日(日)川口市青木町公園総合運動場

前節、青学に引き分け、2位桐蔭との勝ち点差を縮めることができなかった法大。今節、桐蔭が勝利し、法大が敗れれば、勝ち点差は13に広がり、”昇格を目指す戦い”は、来季へ持ち越しとなる。対する朝鮮大は残留争いに身を置き、最下位、日大との勝ち点はわずか4。互いに勝ち点3を譲れない、賭けるものがある同士の大一番となった。

試合結果

トータル試合結果

1
法政大学
前半 2
朝鮮大学
0 後半

得点とアシスト

時間大学得点者アシスト
4分 法大 濱中 祐輔 西室 隆規
13分 朝鮮大

尹 英勝

朴 利基

50分 朝鮮大

李 應鉉

金 秀奎

メンバー

法政大学
監督:大石 和孝

朝鮮大学
監督:崔 竜海

21 GK 田村 昇大 GK

李 在根

DF 大野 瑞樹 23 DF 尹 昌洙
DF 松永 亮平 15 DF 任 良太
DF 樋川 愛輔 DF

李 永徳

22 DF 岡 直樹 DF 李 晃輔
15 MF 星 雄次→清水(71分) 21 MF 金 容寿
28 MF 西室 隆規→岩淵(HT) MF 金 秀奎
16 MF 村野 和真→真野(77分) 19 MF

朴 利基

31 MF 松田 有平 MF 李 宗→張(82分)
10 FW 濱中 祐輔 33 FW 尹 英勝→高(88分)
20 FW 松本 大輝 17 FW 李 應鉉
サブメンバー
GK 今井 達也 18 GK 朴 将誠
DF 平 智広 20 DF 周 祐慶
13 DF 木村 高彰 12 DF 許 亮
18 MF 岩淵 貴哉 29 MF 慎 鏞紀
MF 真野 亮二→村野(77分) 14 MF 高 英俊
23 MF 清水 道浩→星(71分) MF 張 營根→李 宗(82分)
FW 鈴木 貴大 11 FW 高 尚人→(88分)

※(カッコ内)は、交代した時間を表示しています。HT:ハーフタイム

■開始4分
怪我や累積で選手を欠き、「組み合わせが難しい」と監督を悩ます、ボランチには、出場停止明けの西室と、今日がボランチ2試合目の星が名を連ねた。その2人を起点に、早くも試合が動く。ボランチ同士のパス交換から、西室が上手く最終ラインと中盤とのギャップをつき、パスを通すと、それに反応した濱中が相手を交わし、流れの中からの先制弾。先制した試合はこれまで7勝1分けと、“試合の入り”が結果を決めるチームだけに、勝利に向け、価値ある得点となった。続く11分、星の縦パスから、松本の快速を生かした見事なロングカウンターで、相手ゴールに迫るも、松本のシュートが精度を欠き、追加点とはならず。その後も、高い位置でボールを回し、完全にペースを握っていた法大だったが、前半13分、西室が中盤でボールを失うと、すぐさま前線につながれ、樋川の体を張ったブロックもむなしく、ゴールネットを揺らされた。勝っている時間は、長くは続かなかったものの、スペースを作る動き、空いたスペースを使う動きが、上手く連動し、法政らしさが随所に出る前半の展開となった。

■残り5分の攻勢も
好アシストも「消極的なパスが目立った」という戦術的な理由で、西室に代え岩淵を投入した後半、開始直後の50分にコーナーキックから、勝ち越し弾を与えてしまう。得点ランク首位の李を捕まえることができず、打点の高さを生かしたヘディングで決められてしまった。前半、失点の場面を除くと、朝鮮大“伝統”の切れ味鋭いカウンターに耐え、最後のところで踏ん張りを見せていた最終ライン。それだけにセットプレーからの失点は、前半の勢いを断つ形となった。1点リードの朝鮮大が自陣に引きこもる中、それを崩すためのアイディアが生まれない。運動量が落ち、手数をかけた攻撃も鳴りを潜めた。71分に入った清水が積極的にシュートを放ち、打開する姿勢を見せると、それをスイッチに最後の攻勢に出る法大。逆転を信じ、チャレンジし続けた、裏への動き出しが実を結び、松本にキーパーと1対1の決定機が生まれる。しかし、選択した中へのパスは相手の読みが勝り、シュートにつながることはなく、このまま試合終了。前節、首位東洋大を相手に3-2と善戦した相手に、“先取パターン”は通用しなかった。桐蔭、駒沢戦の結果に最後の望みを賭け、ベンチへ引き返す選手たち。ピッチに倒れこむ選手は少なかった。

そして、この試合の直後に行われた、昇格へ2枚目の切符をかけた直接対決。2位桐蔭大が3位駒沢大を破り、勝ち点を38に伸ばした。この結果、桐蔭大との勝ち点差は13となり、4試合を残し、法大昇格の夢はついえた。

残り4戦にどう向き合うか。ともすれば消化試合にもなりうる。しかし、目指す目標はまだある。昨季を上回る「3位」という新たな目標に向け、最後の意地を見せてほしい。そして「残留組首位」として、来季こそは優勝を目指す。上位3チームとの勝負も残る中、やりがいは十分にある。(鶴田 卓登)

■監督・選手の試合後のコメント

■大石監督
ー今日の試合を振り返って
本当に情けない試合でした。勝ちたいというのにピッチの上で気持ちを見せている選手がいない。得点した後も、気持ちが抜けて、厳しくいけていない。フリーでパスミスしても、出した方もへらへらしているし、受ける方もへらへらしている。失敗した選手に、しっかりと言える選手もいない。選手同士の要求がないです。前半もセットプレーでマークが甘かったので、ハーフタイム、そこで気を抜くなと言ったにもかかわらず、修正できず、コーナーキックからやられてしまいました。

ー前半は前節よりも攻撃が機能していたように思いましたが。
先制点の時はよかったですが、後半がだめでした。緩急がない、マラソン的なサッカーをしてしまいました。それじゃあ相手に読まれますし、もっとショート、ショート、ロングを使い分けて、リズムを変えないといけないですね。

ー長短のパスを使い分けるという意味では西室選手の交代は痛かったのではないでしょうか。
西室は、今日はアシストもありましたが、一方で後ろへのパスも目立ちました。そこからの失点もありましたし、後ろでボールを受けて返すのであればあそこ(ボランチの位置)のいる価値がない。あいつには前で(ボールを)さばける選手になってほしい。そうできるようになれば、あいつの将来も開けると思います。将来がある選手だけに、厳しくやってほしいです。(西室選手は前半際どいファールを受け、足を引きずる場面もあり、怪我の可能性も疑われましたが、ハーフタイムの交代は戦術的なものだったようです。)

ー星選手のボランチでの先発起用は今季初でしたが。
星は基本戦術がしっかりしているので、ボランチでも対応できると思っていました。サイドバックだけではなく、ボランチもできるようになることは、チームにとっても、あいつの将来にとってもプラスだと思います。一つ上の選手になってほしいので。ただ、今日の試合を見ると、まだバランスの部分で難しさを感じていたみたいです。

ー次節に向けて
上位とのゲームもありますし。勝つしかないです。あとは四年生の気持ち次第です。今日交代で入るときも、ゆっくりピッチに入っていく状態でした。あそこで、全力で、入っていけるか。そうすることで、ピッチの中の選手たちに、気持ちを入れることができる、やらなきゃという気持ちにさせると思います。むしろ今の下級生の方が、寮に戻ってもサッカーの話をしているし、サッカーに対するカラーが違います。常勝軍団になるためには、日頃からのサッカーに対する取り組みが重要です。次節は勝ちにいきます。

■DF 松永 亮平(4年)
―今日の試合を振り返って。
今日は、先制点の後に2点3点と続けられなかったことに尽きると思います。
―DFラインの連係については。
相手がロングボールを蹴ってくるなかで、その対応が試合の中でできませんでした。
―セットプレーの守備については。
うちはセットプレーが弱くて、もっと1人1人が責任を持ってマークにつかなくてはいけない、1点の重みを意識してほしいと思います。
―ビルドアップについては。
後半よくボールが回るようになったが、失点してからエンジンがかかるようでは遅いので、もっと一体となって、一丸となっていきたいです。
―これからの試合に向けて。
自分が次の試合に出られるかは分かりませんが、出たらチームのために自分のできることをしたいと思います。

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