【サッカー】関東大学サッカーリーグ第17節vs青学大 両チーム合計8得点の乱打戦を制すことはできず
JR東日本カップ2013 関東大学サッカーリーグ戦2部
第17節 対青山学院大学
2013年10月19日(土)法政大学城山サッカー場
残り試合数は6。昇格圏との勝ち点差は14。昇格への一縷の望みを残すには勝利しか許されない法大の相手は、前節敗れはしたものの、その前の3試合を全勝とし現在3位につ行ける青学大。前期は1-4と敗れているだけに借りを返したかったが、結局結果は3-5。得意の乱打戦に運んだものの、守備にほころびが生まれ勝利を勝ち取ることはできなかった。
トータル試合結果
5 青山学院大学 |
2 | 前半 | 1 | 3 法政大学 |
---|---|---|---|---|
3 | 後半 | 2 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
5分 | 青山学院大学 | 関谷 祐 | 木澤 純平 |
27分 | 青山学院大学 | 木澤 純平 | 恵 龍太郎 |
42分 | 法政大学 | 松田 有平 | 高橋 健哉 |
46分 | 法政大学 | 高橋 健哉 | 松田 有平 |
54分 | 青山学院大学 | 恵 龍太郎 | ― |
54分 | 青山学院大学 | 恵 龍太郎 | ― |
61分 | 青山学院大学 | 恵 龍太郎 | 荒木 大吾 |
63分 | 法政大学 | 高橋 健哉 | 松本 大輝 |
90分 | 青山学院大 | 荒木大吾(PK) | - |
警告
時間 | 大学 | 選手名 |
---|---|---|
67分 | 法政大 | 宗近 慧 |
89分 | 法政大 | 田代 雅也 |
メンバー
青山学院大学 | 法政大学 監督:大石和孝 | ||||
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12 | GK | 高橋博昭 | 1 | GK | 四宮 祐貴 (3) |
3 | DF | 早田 廉 | 2 | DF | 宗近 慧 (3) |
5 | DF | 京谷 季樹 | 13 | DF | 木村 高彰 (4) |
15 | DF | 水島 雅之 | 27 | DF | 田代 雅也 (2) |
20 | DF | 服部 真矢 | 30 | DF | 永戸 勝也 (1) |
6 | MF | 高山 俊郎 | 5 | MF | 岩渕 貴哉 (3) |
7 | MF | 荒木 大吾 | 6 | MF | 星 雄次 (3) |
10 | MF | 木澤 純平 | 16 | MF | 松田 有平 (3) |
14 | MF | 伊藤 光輝 → →後藤(86分) | 24 |
MF |
白石 智之 (2) → →村野(76分) |
16 | FW | 恵 龍太郎 → →本城(92分) | 14 | MF | 松本 大輝 (4) |
18 | FW | 関谷 祐 | 15 | MF | 高橋 健哉 (3) |
サブメンバー | |||||
1 | GK | 橋本 勇樹 | 21 | GK | 田村 昇大 (4) |
2 | DF | 石原 良将 | 3 | DF | 岡 直樹 (4) |
31 | DF | 諸井 孝太 | 4 | DF | 樋川 愛輔 (4) |
8 | DF | 後藤 拓斗 | 8 | MF | 大野 瑞樹 (4) |
11 | MF | 本城 信晴 | 7 | MF | 村野 和真 (4) |
19 | FW | 平久 将土 | 9 | MF | 深町 健太 (4) |
34 | FW | 井端 勇太 | 18 | MF | 鈴木 貴大 (2) |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
■勝利が必要な一戦
前期の不調が響き、昇格戦線からは大きく離され、一歩間違えば降格圏へと落ちかねない順位につけている法大。第17節は現在4位につけている青山学院大学を迎えた。13節から15節を3連勝とし、一時は3位につけるなど好調ぶり発揮している青学大。こちらも法大同様、昇格圏の駒大・東学大をとらえるために是が非でも勝利がほしいところだ。 勝利への執念がぶつかり合う試合は、序盤から大きく動くこととなる。お互いにボールを保持できずにた5分、ロングフィードを受けた青学大MF木澤に簡単にエリア内への侵入を許すと、マイナスのクロスを中央の関谷へ。これを簡単に決められあっさりと先制を許してしまう。
欲しかった先制点を奪われた法大イレブンは、持ち前の組織力で同点を狙うも、決定的なチャンスを作ることができない。10分を過ぎるとだんだんとセカンドボールを確保するようになるが、バイタルエリアへ効果的なパスが入らず、次第に青学にペースを握られる。そして27分、法大の右からのCKを青学大GK高橋がパンチングで防ぐと、そのままカウンターで左サイドを攻め込まれる。エリア手前でMF木澤にボールが渡ると、これを落ち着いて決められ0-2。チャンスらしいチャンスを作れない状況の中、追加点を許してしまう。
前半のうちに一点を返しておきたい法大はようやく攻撃の歯車がかみ合ってくる。36分には左サイドでボールを受けたエースのFW松本がドリブルからチャンスが生みだす。続く37分には星が豪快なロングシュートを放つも、これは惜しくもバーに嫌われてしまう。しかし41分、青学大のビルドアップを星がカットするとボールはFW高橋へ。高橋がMF松田とスイッチし、最後は松田が冷静にゴール右へ流し込み1-2。前半のうちに1点を返しすことに成功した
■得意の打ち合いに持ち込むも
後半に入るとさらに法大が勢いづく。開始直後、FW高橋が松田からのスルーパスを受けると、GKとの1対1を冷静に決め同点に持ち込む。その後も高い位置からのプレスがはまり始め「正直同点になった後は勝てると思っていた」(松田)との言葉通り、シュートシーンが増え始める。だが、青学DF陣を崩すことができず、徐々にボールを保持される時間が長くなる。すると54分には勝ち越し弾を、62分にはダメ押しとなる4点目を奪われ、リードを広げられてしまう。
負けられない法大はMF白石に代えて村野を投入するも好転はせず。この日は審判のレフェリングも不可解なものが多く、必要以上にファールを取られ相手ボールになる場面も多く見受けられた。一矢報いたい法大は89分、松本が中央の高橋へピンポイントでクロスを配給すると、高橋がこれを頭で合わせる。シュートは明らかに青学大DFの手に当たるが笛はなし。逆にここからカウンターをくらい、左サイドを突破されエリア内への侵入を許す。DF田代がスライディングで止めに行くと、これにはしっかりとファールの判定。PKが言い渡されると、これを決められ5-3、そして直後ホイッスルが鳴り試合終了。勝利が必要な試合だったが、打ち合いを制することはできなかった。
また火曜日に行われた試合で東学大が勝利し、昇格圏との勝ち点差が17に開いてしまった。残り試合数は5試合のため、法大の今季昇格の可能性は消滅することとなった。今後は早々に残留を決めることが当面の目標となるだろう。モチベーションを保つことは難しくなったが、来季に向けて充実した陣容を整えるためにも、残りの試合では法大らしい攻撃的なサッカーが見れることを期待したい。(佐藤康平)
コメント
大石監督
-今日の試合を振り返って
あまりにも簡単に点を取られてしまっている、簡単に裏を取られてしまっているっていうのが問題ですね。2失点から同点に追いついたのは良かったけれど、そこからもう1点取る力が無かったです。
-何度か惜しいシュートシーンもありましたが
そうですね。決めきれないっていうのが、今日の敗因だとは思うんですがね。前半は青学よりチャンスがあったと思うけど、相手は少ないチャンスをものにした、そこで差が出た結果だと思います。
-終盤にハンドが見逃されるなどの判定がありましたが、今日のレフリーの判定には不満が残りますか
あれはちょっと無いなと思いましたね。今日は不満が残りました。あの場面でPKだったら同点に追いつけたわけで、その直後に相手にPKの判定が出るっていうのはね。まあ試合はもう終わっていて、3-5の敗戦という結果を受け入れるしかないですね。そういう判定があっても、勝てるチームにしていかないといけないなと思います。
-久々の敗戦となりましたが、選手たちの精神面への影響はありそうですか
自信を失わずに、やり続けることが大事かと思います。今日は不運なことがありましたけど、いろいろ言ってもしょうがないので、次プレーで見返せるようにしていきたいと思います。
-次の試合に向けて一言お願いします
とにかく勝ち続けるしかないので、あと5試合勝つことを目標に臨みたいと思います。
FW高橋選手
-今日の試合を振り返っていかがですか
最初先制点を狙っていてそれで相手に先に取られて。そこから修正できなくて2点目も取られて、どんどん引きずっていって最後3-5という形になったと思います。
-2失点してからはどのように試合を進めましたか
チームとしては声をかけて守備を立て直すのと、個人としては点差に関係なく集中して得点を取ることを意識してやっていました。
-ご自身で2ゴールを決めたことについてはいかがですか
勝ちたいという気持ちが強くてそっちに集中していて得点を取ってもその時は逆転はしてなかったので特に印象に残らなかったです。
-全体としての反省点は
やっぱり今日先制点を取られたので最初の入り方で駄目だったと思うのでアップからしっかりやって全員で合わせて最初からやっていきたいです。
-ホームでの試合が続きましてが、次節はアウェイでの試合です
久しぶりのアウェイなので今日の反省を生かしてアップからしっかりやって最初の入りを意識してやって行きたいです。
-次節への意気込みをお願いします
来週はまた今日の反省を生かして先制点を狙って最初から最後まで勢いを持って勝ちたいと思います。
MF松田選手
-試合の総括を
今までの試合とは先制点を取られたことと流れから失点したということが違ったので、全体的に動揺したのかなというのがあります。追いついてからは正直勝てると思っていたので、そこで失点したが痛かったなと思います。
-攻撃陣は3得点と好調でしたが、要因は
後期に入ってから、失点はしていましたが、得点に関しては練習通りにできたことが多かったので。今日も得点に関しては同じことが言えるんですけど、ただ失点が多いのでそこは修正しなければいけないかなと。
-松田選手自身も1得点1アシストと好調でした
自分が点を決めても勝てなければ意味がないので。来週からはチームが勝てるように精一杯やるだけです。
-前半のCKは狙ったのか
いや、あれは流れてしまっただけですね。
-レフェリーに対してフラストレーションもたまる試合だったと思いますが
最後に詰め寄ってしまいましたが、その前に失点していたことで負けてしまっているので、言い訳に過ぎないので。ああいう中でも今後は冷静にやらなければならないと思います。
-次の試合に向けて
今日負けてしまったので、全部勝つつもりでやっていきます。
MF白石選手
-今日の試合を振り返って
立ち上がりで相手のペースにのまれてしまったというか、守備の時に相手をつかめずそこで数的優位を作られて失点しまい、立ち上がりを意識していたんですけどそこで流れが悪くなってしまって試合運びがうまくいきませんでした。
-今日はもったいない失点が多かったですね
1対1の個の力で負けてしまってそこからのファールとかセットプレーの流れで失点が多かったのでもったいないの一言ですね。
-攻撃の方は高い位置でボールを奪いゴールを決めるという形が見られましたが、あれは狙い通りにいったのではないでしょうか
今週の紅白戦とか練習で前からプレスをかけて高い位置でボールを奪おうという意識はあったので、それが得点に繋がったのは良かったと思います。
-白石さん自身の今日の出来はどうでしたか
前半はイージーなミスが多くて、点を取ることを意識していたんですけど取れませんでした。ここからは結果というものが大事だと思うのでこれからも点を取りにいきたいです。
-次節への意気込みをお願いします
もう自分たちは勝つしかないんで、今日は後期初の負けでしたけど来週勝てるようにまたしっかり練習していきたいと思います。
DF田代選手
-今日の試合を振り返って
相手がしっかりつないでくるチームだったので、守備が後手に回ってしまいました。裏一本で先制されたのとカウンターで2点目を取られてしまって、その2点を後半の始めに返したのですが、守備は修正しきれずに失点をしてしまったので、そこがまだ弱かったのかなと思います。
-1失点目が前半のかなり早い時間帯でしたが、選手間で話した点などはありましたか
僕があそこで抜かれなければあそこで失点しなかったシーンだと思うので。チームっていうよりも個人の技術の部分だと思うので、チームで修正とかはなかったです
-今日はいつもよりもオーバーラップする機会が多かったように見えました
いつもよりもボールが回らなくて、中からではなく外から攻めようという流れができていたので。クロスでもっと点が取れていれば良かったのかなと思います
-相手にはドリブルがうまい選手が多かったですが、守備面で意識した部分はありましたか
相手がドリブルでつっかけてきて、2対1の場面を多く作られてしまった。そういった場面でパスを出された後にマークの受け渡しができずにフリーな状態でボールを持たせてしまったので、相手からしたら楽だったと思います。逆に言えば、自分達がああいうサッカーをできればもっとたくさん点が取れるのかなとも思います。
-今日はキャプテンの森保選手が不在でしたが
モリ君がいない中でも勝てるという、チームの層の厚さを見せたかったんですが、残念です。
-次節に向けて一言
次節は出場停止で出れないですが、チームがより上位に食い込めるようにしっかりサポートしていきたいです。