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【サッカー】第38回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント決勝 対流経大 一度は追いつくも力及ばず・・・、快進撃つづけた大会は決勝で敗れ惜しくも準優勝

第38回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
2014年8月17日(日)
キンチョウスタジアム(大阪府)

ついにたどり着いた決勝の舞台。アミノバイタル杯(関東予選)から、強豪校を次々と破り、勢いそのままに快進撃を続けてきた法大の相手は、前回王者の流通経済大学。層の厚さ、質の高さ。どれをとってもハイレベルな相手に対し、いつも通りのアグレッシブな姿勢で挑むが、残念ながら1-2と力及ばず。準優勝となり、全国制覇・インカレ出場の夢は来年に持ち越しとなった。

準優勝の記念撮影にも、選手たちに笑顔はなかった

トータル試合結果


 法政大学 
0 前半
流通経済大学
後半

得点とアシスト

時間大学得点者アシスト
14分 流経大 森保圭悟 藤翔伍
61分 法大 高橋健哉 相馬将夏
79分 流経大 渡辺直輝 鈴木翔登

警告

時間大学選手名
47分 流経大 富田湧也
82分 流経大 森保圭悟
94分 法大 柳沢拓希

戦評

 いよいよたどり着いた決勝の舞台。相手は今季関東1部リーグでは8位と低迷しているものの、層の厚さに定評のある流経大。昨年の納会で流経大中野雄二監督が「いつかは両校で全国大会の決勝を戦いたい」と話していた舞台が早くも整った。

 気温31度、湿度61%と比較的プレーしやすい天候の中で試合は始まった。序盤から積極的に仕掛ける法大。しかし、ここまで勝ち上がってきた要因であるその積極的な姿勢に流経大はしっかりと対応してきた。法大の縦パスには素早く反応しプレスを仕掛ける、特に両サイドハーフの星雄次と三田尚樹、トップ下の鈴木貴大を徹底的につぶしにかかり、2列目の自由を奪った。FW相馬将夏に対してのロングボールも相手の両CBを中心に跳ね返され、なかなか自分たちのペースで攻撃を仕掛けることはできなかった。
 法大最初のチャンスは9分。敵陣左サイドからDF山田将之のスローインを受けた鈴木が中へ切り込んで左足でシュート、これはGKが正面でキャッチした。それ以外にチャンスを作れず法大陣地で試合が進む中、13分には流経大森保圭吾に意表を突かれたロングシュートでゴールを許し、ほしかった先制点を奪われてしまう。反撃に転じたい法大だったが、なかなか流経大DFの網をかいくぐれず、チャンスを得ることはできなかった。それでも終盤からは攻撃の歯車がかみ合い始める。山田、永戸勝也の両SBの攻め上がりでサイドからリズムを作り始めるが、決定的な場面までは作れないまま前半を終えた。

 後半に入ると、55分に長山一也監督はエースナンバー10の高橋健哉を投入する。「自ら持ち込んでシュートすること」という指示を受け投入された高橋は、61分にさっそく起用に答えた。左サイドのスローインからボールを受けると、エリア内の相馬とのワンツーで抜け出しGKと一対一に、これを冷静に見極め同点弾を奪った。
 得点を境に、法大はこれまでの総理大臣杯のようにリズムをつかみ始める。左サイドの星・永戸にボールが集まるようになり、逆サイドを上手く絡めながら逆転弾をめざし流経大ゴールに迫っていく。しかし試合後長山監督が「自分たちのミスで相手に流れを与えてしまった」と語るように、流れを生かせず、逆に79分DFのクリアミスから失点を喫する。 時間は刻々とすぎ試合は終盤へ。全試合途中出場で1G1Aと好調さをみせたFW安藤央を投入しさらに攻勢を強めるが得点は奪えないままAT3分へ入る。高橋の個人技など各々が全力で戦うも、集中を切らさないDF陣を前にあと一歩のところでクリアされてしまう。94分には永戸のロングスローのこぼれ球に、攻めあがったGK四宮祐貴が約40mの位置からロングシュートを狙うもゴール右にそれて万事休す。全国大会での快進撃はここで止まり、結果は準優勝となった。(佐藤康平)

監督・選手コメント

長山一也監督(準優勝チーム会見)

―今日の試合の感想からお願いします
お疲れ様でした。まずは悔しいなという気持ちがあります。選手はよくやってくれたと思います。特に一点目の失点のシーンなどはスキを作ったように、相手の流経さんがどうこうよりも、自分たちでそういう面を作ってしまいました。そこは、今関東2部でやっていることもつながっていると思いますし、こっちから、私のほうから提示できなかった力不足もあるかなと思います。ただ、この後ある関東2部リーグでの戦いが大事になると思いますし、その面では格上といわれる相手に対して内容でも上回れ、今日の試合でもそこではうちが優っていたなという面もあるので、とりあえず隙を作って負けたということをしっかり自覚して次につなげてやっていきたいですし、つなげなければいけないなと思います。

―立ち上がりは押されていた
アップは緊張もなくスムーズにやっていたと思いますが、流経さんの迫力というか、うちの縦パスに対してしっかりと寄せてくる姿勢をうまくいなせずもろに受けてしまったことが要因だと思います。逆に失点後うちの時間になった時とかは寄せられていてもパスを入れてそれをかわすことができていたので、一試合通してそういったプレーができていないことはチームとしてまだまだな部分だと思います。

―前半の最後は良い形になっていたが、それを踏まえてハーフタイムはどういった指示を
前半の終盤は(記者の方が)おっしゃるように良い形を作れていますし、ボールを回してゴールに向かうということができていました。ただ、その中でシュートに向かうということができていなかったのでそれをまず後半に向けて「フィニッシュまで」ということを意識付けしました。また、流経さんのほうもがつがつ来ていたので、スペースは空くから投入した高橋などを使って狙いをもってやろう、と。それは出来ていましたが、その後ゴールキックだとかキックミスなどで相手にスキを与えてしまい、畳みかけることができなかった。勝ちに行けるときにゲームの流れをこっちから渡してしまっていましたね。

―選手時代も監督としても準優勝だった
僕自身が2位の男かもしれないので申し訳ないなと思う気持ちもあります。勝ちきれないということは、足りない面があるということなので。流れが自分たちに傾いたときに相手に渡してしまっただとか、試合に入り切れていないところだとか、そういったところをもっともっと選手たちに伝えていければよかったのかなと思います。僕自身まだまだ勉強する身なので、選手とともに成長していきたいと思います。

MF星雄次

―決勝戦を振り返って
相手がタフなチームで、自分たちの良いところがいつものように出せなかったと思います。

―銀メダルを受け取った瞬間は
かなり悔しかったです。1位と2位だと相当景色は違うと思うので、悔しいです。

―2点目を奪えなかった
一点追いついてからもう少し自分たちのペースでゲームが進められたら良かったと思います。

―今大会を振り返って
チームとしてここまで戦ってきて。予選を含め一戦一戦成長できたと思います。最後負けてしまいましたが、全国2位というのは立派な素晴らしい成績だと思います。

―ゲームキャプテンとして4試合を戦った
普段やっていないですが、そんなに気負わずにまずは自分のプレーでチームを引っ張っていければいいかなと思っていました。宗近は(ケガで)出れなくて相当悔しかったと思うので、その分もという気持ちでやったつもりです。

―最後にリーグへ向けて
インカレをこれで逃してしまい、あとはリーグ戦だけなので。後輩に良い思いをしてもらうためにも一部に上げて終わりたいと思います。

FW高橋健哉

―決勝戦を振り返って
1-2で負けてしまいましたが、元々そんなに簡単に勝てる相手でもなかったし、決勝なので接戦になると思っていましたが、そういった接線の中で相手に流れが傾いてしまいました。ですが、悔しいけど後悔はないです。やり切りました。

―投入直後に同点ゴールを決めた
試合に入ったら自信をもってプレーして自分でシュートまでもっていくと考えていました。ボールを持った時に自分の得意な味方とのワンツーからのシュートを出せて、ゴールを決めることができてよかったです。

―監督からの指示は
シュートを打ってチームの流れを作る、このことを言われて中に入りました。

―総理大臣杯はどのような大会になったか
チャレンジャー精神で臨んで、目の前の初戦に勝つことから始まり、大体大に勝って、準々決勝では4年間1度もやったことのない専大とやって、どれだけ通用するかわからない中で勝てました。勢いに乗って決勝に来ることができて、自分たちのやってきたことが出せた大会だと思います。

―最後にリーグへ向けて
後期では準優勝の悔しさをばねに、成長して、優勝して1部へ上がれるよう努力していきたいと思います。

西室隆規

―準優勝でした
関東予選から総理大臣杯優勝という目標のもとにやってきたのでもちろん悔しいです。最後に勝てなかったということは、細かい部分で個人としてもチームとしても足りない部分があったということなので、そこは謙虚に受け止めてこれからリーグの優勝に向けて頑張っていきます。

―あと一歩足りなかったもの
細かいポジショニングであったり、決勝という舞台でのメンタルコントロールだったり、故人個人いろいろあると思います。僕の中ではもっともっとボランチとして、今日のような厳しいプレスがある状況でもパスをつなげるとか、そういうボランチとしての価値を上げていきたいと思います。

―最後どのような気持ちで流経大のスタンドをみていたか(メンバーがスタンドの仲間へ優勝報告を行い盛り上がりを見せていた)
やっぱり僕らがああいう風に喜びたかったと思っていましたし、率直に悔しいという気持ちもありました。でも、僕は3年なので、来年こそ向こう側になれるよう努力していきたいと思いました。

―リーグに向けて
ここからまた競争が始まると思うので、その中でポジションを勝ち取って自分のボランチというポジションで試合に出て、1位になり昇格できればいいと思います。

田代雅也

―試合を振り返って
自分たちのほうが良いサッカーをしていたとは思います。ただ、後半のあの失点のシーンなどは一瞬のスキを突かれた場面なので、攻撃にしろ守備にしろそういった甘さがありました。一瞬も隙を見せず、逆に相手のスキはつく、そういう細かい部分をより突き詰めていかないといけないと思います。タフなゲームになっている中で集中力を持続させる力を相手が上回った結果が、こういう結果になったのかなと思います。

―準優勝という結果については
チーム自体はとても良い雰囲気でしたし、決勝戦まで4年生中心に、いろいろなアクシデントはありましたが一つにまとまってくることができました。一番よかったのは少人数ながらも(試合に出場している)僕たちを常に応援してくれた部員の応援団があって、後押しになったし、そういった支えがあって僕たちはサッカーができているんだなと改めて思いました。

―流経大の表彰式はどのように見ていた
単純に悔しいという思いでした。たらればですけど、もっとあそこでああできたらとか思う部分がありました。でも、これで終わりではないので、反省を生かして後期全勝できるように努力していきます。

―最後のミーティングでは
「全国2位を誇って東京に帰ろう」という風に終わりました。ただ、そこからまだ1位になれないのは自分たちに弱さがあるという話でした。

 

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