「健志台の歓喜」で見事2部優勝と1部昇格を決めた法大サッカー部。
今回は特別企画として選手と監督に今シーズンの感想と、日ごろの選手たちの素顔をお聞きしました。

IMGP9691 R

企画最終回は、就任一年目にしてチームを大幅に躍進させた長山一也監督。夏の総理大臣杯では準優勝をもたらし、リーグ戦では優勝・昇格の栄冠をチームにもたらした31歳の若き闘将にお話を伺いました。

選手たちには良い思いをしてもらいたい。成長してもらいたい。

-まずは一年間を振り返ってコメントをお願いします
1年間、4年生がよく頑張ってくれたっていうのが大きいです。試合に出る人数とかではなく、4年生がどれだけチームのためにできるかが結果に繋がると自分の中では考えていました。そういった意味で4年生の仕事ぶりだとか、チームに対する思いは強かったと思います。一年間やり続けてくれたので、こういう結果が出たと思っています。

-4年生に関しては、最終節の山口選手のようにプレーでも大事な場面で結果を出した選手も多かったですね
廉史(山口選手・HougangUnitedFC:SGP)に関しては主務の仕事もよくやってくれていたし、その中で好きなサッカーで良い思いができたっていうのは、僕も嬉しかったです。彼の頑張る姿っていうのは見てきてたので、報われたっていうわけじゃないですけど、良い思いをしてもらえて良かったと思います。

-シーズンを通してですが前期は8試合負けなしですがなかなか勝ち星を挙げられず5位。そこから最後は5連勝で優勝したが、どこが転機になりましたか
総理大臣杯での準優勝という結果は自信になったと思いますし、高いレベルでサッカーできた経験がいきたというのもあると思います。勝ち上がり方も、上のリーグのチームを倒していけた。内容もガチガチに守ってとかではなく、自分たちのやりたいやり方でできたので、そこで自信も生まれたと思います。その中でも、試合やってる選手もそうですけど、応援してる選手も「法政にいてよかった」って思えるような感覚に少しずつなってきたと思うので、そこも後期に繋がった部分はあるかなと思います。

-今総理大臣杯を振り返って、悔しさと達成感、どちらが上か
悔しさはもちろんあります。失点もミスをがあった部分もありましたし、そういう悔しさがまず一番にはあります。ですが、勝ち上がり方とかチームの雰囲気の変化というのは僕自身経験になりましたし、すごく良かったと思います。

-2部優勝について、サッカー部の関係者以外からの反応は
体育会の監督会議の時などにおめでとうと言ってくださった方もいましたし、あとは寮に学校の方が来てくれて。僕らにとってはそういうことはありがたいことですし、そういった方からサポートしてもらえるからまた僕らも頑張れますし、そこは良い関係を築いていきたいと思います。

-実生活を正すということに就任当初から取り組まれていました
基本的には玄関からすごく綺麗になりました。食堂やスリッパの使い方なども細かく言ってきたので、それは変わってきた所だと思います。時間が経つと共に、緩んでくると学生が自分たちで言うようになってきたので、そこは成長したところだと思いますし、続けていかないといけないところだと思います。

-選手たちからの長山監督への信頼をとても感じるが、監督の立場から見てどうか
自分で信頼されてるなんてとても言えないですけど、期待や指導に対して(選手たちが)よく応えてくれる、応えようとしてくれているというか、そういうことは感じています。だからこそ良い思いをしてもらいたい、成長してもらいたいと思います。そういった意味でもやるべきこと、人として成長すべきことを学ぶという必要性も大学の4年間にはあると思うので、そこは常に言い続けていこうと思います。嫌だと思われても、結局それは彼らのためになるので、そこは続けてやっていこうと思います。

-プレー面についてだが、今季一番魅力に見えたのは、全員で守る守備、リーグ戦で最小失点の守備だと思います
今年11試合無失点試合があったんですが、半分はそういう試合ができたということですね。去年のデータからしても失点が多くて、強いチームは失点が少ないのでまずはそこを改善しようと思っていました。能力が高い選手は多いですが、ちょっとした細かいポジショニングだとか準備の部分が足りなかったので、それを改善しようというのも就任当初から考えていました。さっき言った生活面ではないですけど、細かいことに気を配れるようになったからこそ、ピッチ内でのそういう部分ができるようになったと思います。そういった部分が分かったというような話は選手同士していたので、それは良かったかなと思いますし、細かいことを他の部分でもできるようになっていけばと思います。

-攻撃陣については
攻撃に関しては去年とほぼ変わっていないですね。もう確立されていると思います。最多得点という目標を掲げましたが、一年間やってきてそれは達成できませんでした。ですが、チャンスが少なかったかというとそういうわけではないので、「攻撃」自体が悪かったというよりも、チャンスをものにできなかったという面が大きいと思います。ゴールを目指してボールを回せというのを一年間言ってきたんですけど、さらにゴールへの意識というのがもっと強い意識になるようにやっていくことで、よりゴール前でのプレーというのは増えると思います。それに加えて個人の部分、シュートやクロスの精度をもっと上げていかないとというのが、来年への反省だと思います。

-攻撃陣は2列目がストロングポイントのように見えたが、2列目に求めていたものは
2列目の選手については運動量と、あと1トップぎみでやっていたのでそれのサポートを早くするということ、これは強く言っていました。あと逆サイドにボールがある時はゴール前に絶対に入るということというのも言っていて、そこは徹底してできたかなと思います。今季は一列目の選手が体を張って、振り向いてシュートを打つといったようなプレーがあまりできていませんでした。そういったところは、今いる選手や新入生に期待していきたいと思います。

-シーズンを通して成長を感じた選手は
基本的には全員良くなったかなと思います。GKの富澤は、前期は凡ミスをして失点したりとか安定感のなさが目立ちましたが、後期の最後の方は彼が止めたことによって勝った試合もありました。最終ラインの選手も、サイドとセンターでまた違うと思うんですけど、早くポジションを取る、準備するというのはすごくできてましたし、ボールが来た時の集中力というのは来た当初には無かったので、そこはだいぶ意識が高くなってきました。永戸に関しては少し運動量が増えたかな、と。まだまだですけど、成長が見られたと思います。

リーグ戦では、もちろん優勝を目指したい

-来季のキャプテンは田代選手とお聞きしました
怒られ続けるんじゃないかなと思います。田代はやる時はやるし、ふざける時はふざける、ふざけるっていう表現はおかしいですけど、オンとオフの切り替えがはっきりしているので、親しみやすいキャプテンになるんじゃないかなと思います。就任が決まってからの彼を見ていると、キャプテンとしての自覚も見えていますし、総理大臣杯の頃からちょっとずつ変わってきてたので、試合でもリーダーシップの取れる選手だと思います。それが上手くサッカーの方に結びついてくれれば良いなと思います。

-チームとしてはどういうチームを目指していくか
今年の4年生はすごく真面目で、口に出して言うというかあまり発信していくタイプでは無かったんですけど、来年の四年生は行動、言動で表すタイプの選手が多いので、雰囲気を作れる選手も多いですし、良い意味で元気なチームになるだろうと思います。

-三田選手や星選手を始め、4年生が抜ける穴は大きいと思うが
そうですね、三田や星はすごく献身的にプレーしてくれてましたし運動量がすごくありました。運動量に関してはまだ足りない選手が多いんですが、技術的な面で言えば遜色ない選手はいるので、そういうった選手がどれだけ成長してくれるかっていうのは逆に楽しみな部分でもあるので、そこまで心配はしてないですね。ただ成長しないと追いつけないよというのもあるので、そこは今いる選手に強く言っていきたいですし、三田や星みたいになれるようにというのは彼らと面談しててあったので、それ以上になって欲しいなと思います。

-一部に上がれば当然レベルもあがるが、今のチームで通じる部分と足りない部分は
基本的には対等にやれるとみています。ただ、前線での強さだったりはまだまだ足りないですし、迫力という意味でも鍛えていかないといけないですね。全体的な個のバランスや、チームとしての力で言ったらしっかりと戦えるところはあると思うので、その中で精度だったり、時間の使い方だったりという面で、もっともっと試合巧者になっていかないといけないと思います。開幕から強気で戦うことができれば良い結果が生まれると思いますし、全体的なところも含めて良いチームを作れば良いシーズンを送れると思うので、しっかりと準備をしてシーズンに臨みたいと思います。

-新入生に関して
新入生に関しては、結構やれる子たちが入ってきます。期待している部分もありますし、かと言って高校生の年代の中でのプレーを見て来てもらったという部分もあるので、最初はいろんな意味で慣れる時間というのも必要だと思います。何人かはすぐに出れる選手はいると思いますし、鍛えていったら面白い選手もいると思うので、早くチームの戦力になってもらいたいです。まずは人間性の部分を植え付けていきたいので、そういったところから育てていきたいと思います。

-今年の一年生はリーグ戦だと3人の出場に留まったが、どういった成長を期待するか
新二年生ははっきり言って、より頑張らないと出場できない学年です。これは彼らにも伝えてあって、自分たちでもわかってるとは思います。ただ今後絶対に出れないかと言ったらそうではなくて、彼らの努力次第なので取り組みに期待したいと思いますし、もっともっとやれると思います。強い気持ちで基本的な練習からやっていってもらいたいと思います。

-来年も同じフォーメーションを基調とするのか
基本的にはそうですね。スリーバックもちょっと考えたんですけど、そこはキャンプやシーズン始まってからの様子を見て組み合せは変えていきたいなと思います。

-山田将選手はSBで使うのかCBで使うのか
どちらかというとセンターの選手なので、(ディフェンスが)三枚にになるとまたやりやすい部分は出てくると思うんですよ。後ろの選手はそろっているので、それをうまく使えるかどうかという部分ですね。それは来年シーズンが始まってから選手の調子を見極めながらやっていきたいと思います。

-目指している、参考にしている監督は
この人という人はいないですけど、シメオネとか良いと思いますね。風貌も含めて。(笑)

-来年の目標をお願いします
総理大臣杯に関しては、次は優勝しか考えていないですし、インカレにもしっかり出たいです。関東リーグは久しぶりの1部なので、もちろん優勝は目指したいですけど上位には絶対入りたいなというのはありますね。インカレ圏内は確実にものにしたいです。

-最後に意気込みと、サポーターの方へメッセージをお願いします
今年の4年生の残していったピッチ内外での振る舞いによって、3年生以下が上でできるということに感謝しないといけないということはありますし、OBやサッカー部、大学に関わる全ての人にまず感謝して、サッカーができる喜びを感じながらやっていかないといけないです。その中で自分たちが何ができるかと言えば結果を残すことなので、しっかりと良いアプローチができるように、常に優勝を目指すことによって、良い結果が生まれると思います。どんな大会でも、チャンピオンを目指してやっていくということは一年間続けていきたいと思います。少しづつ応援に来てくださる方も増えているので、そういった方がもっともっと増えていくように、そこでオレンジ色のシャツを着てもらったり、グッズでもあれば良いんですけど、スタンドを見ればオレンジ色、みたいな景色がもっと広がるようにしていければ良いと思いますし、もちろん僕たちもそうなるように結果を出していきたいです。ぜひ、練習場や試合会場に足を運んでいただければなと思っています。

IMGP2094 R

 (取材・編集 佐藤康平・安部雅人,取材は12月中旬)

本企画は

第一回4年生特集第一弾(相馬・三田・四宮)
第二回下級生特集(白石・山田将・富澤)
第三回4年生特集第二弾(宗近・星・高橋)
第四回長山一也監督特集

以上の日程で配信いたします。お楽しみください。

最近の記事

 

スポーツ法政 最新号

sigatugou R

定期購読の申込み