【サッカー】水沼監督の初陣飾れず・・・インカレ王者に完敗 関東大学サッカーリーグ前期 vs明大
関東大学サッカーリーグ前期
VS 明治大学
4月11日(日)
会場:平塚競技場
晴れ晴れとした天気の平塚競技場。ここで法大の2010年関東大学サッカーリーグ戦の幕が開けた。法大は今シーズンから水沼監督を新たな指揮官に迎え、またユニフォームも新たなもの変え、"チェンジオブスタイル"というスローガンのもと生まれ変わった。そんな"新"法大が挑む相手は、インカレ王者の明大。
明大は昨季の主力であった山田、山本、久保、三田ら残っており、チームとして円熟期を迎えている。対する法大は昨季なかなかメンバーを固定できなかったこともあり、昨季の主力でこの日スタメンに名を連ねたのは中根と清水ぐらい。そんな対照的な両者の対決。その一戦の火蓋が切って落とされた。

試合結果
トータル試合結果
0 ■大学 |
0 | 前半 | 1 | 3 ■大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 2 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
24分 | 明大 | 久保裕一 | ─ |
50分 | 明大 | 山本紘之 | 鹿野崇史 |
63分 | 明大 | 山田大記 | ─ |
メンバー
法政大学 監督: 水沼貴史 | 明治大学 監督: 神川明彦 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1 | GK | 中根 良(4) | 21 | GK | 高木 駿 |
4 | DF | 清水康一朗(3) | 2 | DF | 鹿野崇史 |
5 | DF | 倉田健生(4) | 13 | DF | 松岡祐介 |
26 | DF | 平 智広(2) | 14 | DF | 丸山祐市 |
32 | DF | 木村高彰(1) | 12 | DF | 奥田大二郎→小川(88分) |
18 | MF | 小檜宏晃(3)→深町(84分) | 7 | MF | 小林裕紀 |
19 | MF | 浅田大樹(3)→相原(67分) | 17 | MF | 三田啓貴→宮阪(80分) |
22 | MF | 鈴木孝司(3)→川崎(78分) | 10 | MF | 山田大記 |
24 | MF | 米田賢生(2) | 19 | MF | 田中恵太→梅内(73分) |
8 | FW | 深町伸太朗(3) | 11 | FW | 久保裕一 |
10 | FW | 濱中祐輔(2) | 9 | FW | 山本紘之 |
サブメンバー | |||||
21 | GK | 平加涼(3) | 1 | GK | 笠原昂史 |
3 | DF | 片根健児(4) | 6 | DF | 日野竜一 |
27 | DF | 畑共哉(2) | 32 | MF | 豊島剛平 |
29 | MF | 松永亮平(2) | 31 | MF | 小川大貴 |
7 | MF | 相原辰(4) | 5 | MF | 宮阪政樹 |
23 | FW | 川崎将也(2) | 27 | FW | 梅内和磨 |
31 | FW | 深町健太(1) | 20 | FW | 阪野豊史 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
開幕戦飾れず...
立ち上がり攻勢にでたのは法大。サイドの連携した崩し、前線の素早いプレスからのボール奪取など明大陣内で試合を進めていく。だが肝心のゴールが奪えないでいると流れは明大へ。24分、一瞬の隙から山田にシュートを許す。これは中根がセーブ。こぼれ球を再び山本が打つも今度はDFがゴールラインギリギリのところで弾き出す。だがそのこぼれ球も再び久保の元へ渡ってしまうと、豪快に蹴り込まれ先制点を許してしまう。前半の内に追い付きたい法大だが明大DF陣に苦しめられそのまま前半終了。
だが後半に入っても試合は明大ペース。50分には鹿野がフリーでクロスを上げると、これもフリーの山本が頭で合わせて追加点、さらに63分には山田にもゴールを許し試合の大勢を決められてしまう。対する法大は川崎、相原らを投入。なんとか1点を返そうとするが、明大の巧みなプレーの前に押さえ込まれてしまう。逆に終盤はいつ4点目を奪われてもおかしくない状況が続いたが、明大のミスにも助けられそのまま試合は終了。インカレ王者の壁は高かった。
これからの糧に
インカレ王者にレベルの違い思いしらされた法大。水沼監督も「完敗だった」と振り返った。攻撃では、明大の素早い寄せに苦しみ、パスの出し手も受け手も思ったようにプレーできなかった。シュート数も明大の半分以下の8であり、そのほとんどが枠をとらえていなかった。守備でも久保、山本両FWをフリーにしてしまう場面が多々あり、また運動量が落ちた後半は山田を捕らえ切れず、好き勝手にやられた。
だが全くダメであったという訳ではない。前半左サイドで浅田と清水が見せた崩しや、川崎のボール奪取から前線への素早いパスなど通用するものはあった。この日の試合は自分たちのなにが通じてなにが通じない、今自分たちがどのレベルにいるのかを知るにはいい機会となったのではないだろうか。(岡本 京介)
監督・選手の試合後のコメント
水沼貴史監督
「(今日の試合を振り返って)完敗でした。もっとできると思っていたんですが...自分たちがボールをとろうとしているところがあるんですが、今日はそこでボールが取れなかった。ボールを取れないとやっぱり個の力やゴール前の強さなどで負けてしまい、こういったことになってしまう。攻撃面に関しても同じです。ボールを取らないと攻撃できない。まだ力がないので、より相手のゴール近くでプレーできないときつい。(新入生の木村選手や深町選手について)木村は持ち味が出せなかった。守備に追われている時間が長かった。深町はもっと早くに投入しようと思っていたんですが、他の選手のこともあり遅くなってしまった。プレー時間は短かったが、よかったと思います。少しずつ馴らしていきたいですね。(明大山田選手について)明治には山田選手だけじゃなく、他にもいい選手がたくさんいる。個の力はうちより上です。(次戦駒大戦に向けて)駒大は明治とは違うサッカーをしてくる。守備の時間に耐えていきたい。対駒大用に対策も考えますが、メンタル面を建て直し選手にうちがやろうとしてるサッカーがやれるということを感じさせるのが大事だと思います。」
GK中根 良主将(4年)
「(試合の感想は)自分たちのサッカーができなかった。本番に弱いと感じた。(主将としてどんなことを心がけていたか)チームを盛り上げることはもちろん、キーパーなので失点しないことを考えた。(試合終了後、監督からは何か言われたか)チームができてないのに勝つよりは今日は負けて良かったのではないかと言われた。(駒大戦に向けて)連敗するとズルズルいってしまうので自分たちのサッカーをして勝ちたいです。」
DF木村高彰(1年)
「(今日の試合を振り返って)自分の持ち味を出せるシーンもなく、相手に押されていて守備が主になってしまった。攻撃参加ができなかったです。(リーグ戦初にしてスタメン出場となりましたが)今恭平くん(上野選手)がいないので、そこを埋めているんですけど、緊張はなかったです。でも自分のプレーができなかった。プレッシャーはなかったです。(今日はどんなプレーを心がけようとして臨みましたか) チームに貢献するプレーです。まだ1年生なので足引っ張らないようにチャレンジしていきたいです。(前半はあまりボールに触れなかったように見えましたが)オーバーラップもできる場面がなく自分のプレーができなかったですね。(逆に後半は少し攻めの姿勢が見えましたね)ガンガン行こうと思って。体力もまだあったので、最後の45分は自分の出せる力を出そうとしました。(課題は)全部ですけど...挙げるとすれば自分の所からパスやクロスを出せるようにしたい。チームに貢献できるプレーをしていきたいです。(次戦も駒澤大学という強豪ですが意気込みを)駒澤大学は(背の)高いのがいるので、そのカバーをしたい。またスタメンで出場できるようにしたいです。」
フォトギャラリー
明大ディフェンスに潰される深町伸(8番)
この日4本のシュートを打った濱中(10番)