氷上の熱戦開幕! 第84回全日本学生氷上競技選手権大会1日目/スピード部門
2012年1月6日(金)~9日(月)
第84回日本学生氷上競技選手権大会
会場:北海道苫小牧市ハイランドスポーツセンター
日本学生氷上競技選手権大会(以下インカレ)が1月6日から開催した。昨季、1部復帰1年目にして3位で幕を閉じたスピード部門。大井監督が目標を定めた「準優勝」は果たして成し遂げることは出来るのか。4日間と長きに渡る熱戦が始まった――。
個人成績
種目 | 順位 | 選手名 | 合計タイム(①一回目②二回目) |
---|---|---|---|
男子500m | 1位 | 中村 駿佑 |
73秒32 |
16位 | 小林 諒 |
76秒19 |
|
20位 | 奥原 綱希 |
77秒39 |
初日、幸先良い出だしに
大会1日目に行われたのは500m種目。注目すべきは今季、全日本学生選手権スプリント部門で総合2連覇、全日本スプリント選手権で総合8位入りを果たしている中村駿佑だ。ルーキーシーズンから1年、安定した結果を残し、学生王者の風格を感じさせつつある。
昨年のインカレではバンクーバー五輪代表である実力者の羽賀亮平(日大卒・現サンキョー)がおり、優勝の栄冠を手にすることが出来なかった。しかし、「来年から負けなければそれで良い」――昨年のインカレ後に語ったこの言葉通り、クールめに走る姿から一転、歯を食いしばった力強い滑走を見せる。2本目こそタイムは落とし、苦笑いを浮かべたが、どちらも1位で揃え、貫禄の初優勝を果たした。この種目で「ちょっと(力を)使い切っちゃったんで」と本人も語り、翌日7日の1000mは3位以内を目指すと話した。
また、同じく500mに出場したのは小林諒と奥原綱希。小林諒は調子が良くなかったと話したものの、2本目はタイムを上げる好走。1000mでは入賞を狙う。奥原は前日の練習でけがをしたため、満足のいくレースにならず、リレー種目での雪辱を誓った。
総合で上位に入るためには、部員それぞれが入賞を狙って行く必要がある。長距離種目、最終日のリレー種目においても3位以内が期待されるため、この勢いが続けば準優勝は夢ではないだろう。目標へ向けて、法大は好スタートを切った。
選手の試合後のコメント
中村駿佑(営2)
―今日のレースを振り返って
普通です。良くもないし悪くもないし順当な結果だと思います。
―2本目のタイムを見た後あまり納得されていない様子でしたが
1本目より遅いのはちょっと自分の中では・・・。
―順位としては
順位としては当たり前です。皆には悪いですけどこんな所で負けてられないです。
―ライバル視していた大和田さん(大和田司・北翔大)にも勝ちましたが
本番に強いのは僕です(笑)。大和田先輩とは高校の時から一緒にやっているので苦手ではないんですよ。ただ、たまに速い時があるのでちょっと恐いですね。
―最近の調子はいかがでしたか
最近は絶不調です。色々と忙しくてほとんど練習できてないです。
―全日本スプリントも出場しましたが
あれですごい疲れて、調子は悪かったんですけどまぁ・・・。
―今回地元開催ということでしたが滑りなれたリンクは違いましたか
スタートのスターターとの息が懐かしい感じでした。小学校の時から滑っているんでドンピシャだったんですけどなぜか(100メートル)9秒台が出ませんでした。
いろんなことを考えているより体がタイミングを覚えているんで、自分の中ではすごい奇麗に出れる感じです。
―明日は1000mがありますが
明日はあまり期待しないでください。ちょっと使いきっちゃったんで、3番以内に入れるように頑張ります。
小林諒選手(営3)
ー今日の500mを振り返って
ベストタイムを出せれば入賞もあったかもしれないですけど、今シーズン調子が良くなくて…。そういうところがダメだったかなと思います。
ー自信のベストタイムは?
37秒5です。
ー2回目は1回目よりタイムが上がりましたが
1回目が悪かったので、気持ちを切り替えて精神的に楽になって滑れました。
ー500mと1000mであればどちらが得意意識ありますか
500mの方がありますね。明日の1000mは頑張ります。
ー1000mの目標は
入賞できれば良いとは思ってますけど、今回レベルが高いので、自分のベストを尽くせる様にしたいです。
ーリレーは昨年4位でしたが今年の目標を最後に聞かせてください
中村(駿佑)が調子が良いので、3位以内を狙っていきたいです。入賞したいですね。
奥原綱希選手(営1)
―今日のレースを振り返って
1日前の練習で転んで怪我してしまって全力を出せなかったんですけど、自分では全然納得のいかないレースでした。
―タイムは
タイムは良くないので悔しいです。
―今シーズンは11月の試合で優勝されていましたが
そうですね。あの辺りは結構自分のなかでピークでした。
―今シーズンは昨年と比べていかがですか
前半の方はいけると思ったんですけど、だんだん調子を崩してきてやっぱり大会の量とか練習の量が足りないと思ったんで、来年は勉強して頑張りたいです。
―高校との違いは
高校よりも先輩という頼もしい人がいるので、それに食らい付いていきたいと思います。
―今シーズンの500mのベストタイムは
帯広で出した37秒59です。
―リレーの目標
1日でも早く腕を直して、全力を出せるように集中して頑張りたいです。