守れなかった9秒差 佐藤は優勝逃す 第32回全日本学生選手権<総合部門>/スピード
2012年12月6日(木)~7(金)
第32回全日本学生スピードスケート選手権大会
群馬県立総合スポーツセンター伊香保リンク
スプリント部門と同様に、リンク状態の悪化により競技途中でレースが中断。総合部門は2日目に全ての種目が行われる異例の事態に。それでも選手たちは最後まで滑りきった
単種目成績
<総合部門>
種目 | 成績 | 選手名 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
男子500m | 6位 | 大槻 貴弘 | 38秒22 | |
8位 | 高村 潤 | 38秒43 | ||
12位 | 佐藤 裕斗 | 38秒79 | ||
28位 | 武藤 久和 | 39秒89 | ||
37位 | 小林 周平 | 40秒60 | ||
男子1500m | 3位 | 大槻 貴弘 | 1分55秒70 | |
4位 | 佐藤 裕斗 | 1分55秒90 | ||
14位 | 高村 潤 | 1分58秒59 | ||
35位 | 小林 周平 | 2分03秒12 | ||
41位 | 武藤 久和 | 2分05秒82 | ||
男子5000m(QS) | 1位 | 佐藤 裕斗 | 7分19秒47 | |
11位 | 小林 周平 | 7分37秒76 | ||
28位 | 大槻 貴弘 | 7分51秒35 | ||
39位 | 高村 潤 | 8分06秒07 | ||
43位 | 武藤 久和 | 8分10秒32 | ||
男子10000m(QS) | 3位 | 佐藤 裕斗 | 14分50秒35 | |
9位 |
小林 周平 | 15分22秒19 | ||
12位 | 大槻 貴弘 | 16分07秒89 |
総合部門...500m、5000mを1日目、1500m、10000mを2日目に滑り、計4本の合計点で総合成績を決める。
*QS…カルテットスタート(2名×2組、計4名でタイムを競う方法。最初の組がスタートして半周以内に次の組がスタートする)
リンクコンディションにより500m、1500m、5000m、10000mが全て2日目に行われることになった総合部門。タフな日程となったが、注目の道産子ルーキー・佐藤裕斗(営1)が存在感を見せた。一日目のレースが仕切り直しとなった500mは12位と遅れをとるが、続く5000mは後続と二秒以上引き離して優勝。1500mでは表彰台こそ先輩の大槻貴弘(法2)に譲るも僅差で4位につける。この時点で総合成績1位をマーク。最後の種目10000mはそれぞれ優勝の可能性を残した佐藤と、明治大学小川の事実上の一騎打ちとなった。9秒の差を追いつかれなければ、佐藤の勝利となる。すっかり日も暮れた氷点下のなか、多くの人が大一番のレースを見守る。二人は最終6組に同走でスタート。序盤は佐藤がリードを保つが、徐々に疲れが見え始め、5000mを越えたあたりからラップタイムが縮まりだす。「後半勝負だと思っていた」と話したが、皮肉にもレース終盤に逆転を許してしまった。けっきょく後半の失速が響き順位は3位、タイムも1位の小川に18秒差をつけられ総合優勝を譲る悔しい結果となった。
佐藤ばかりに目がいきがちだが、大槻も1500mで3位に入る好滑走。普段はクールな大槻だが、初めての表彰台に思わず頬を緩ませた。また小林周平(文2)は全ての種目で昨年を上回る成績を残し、総合得点の上位者だけが滑ることができる10000mに出場。一年間の成長を見せた。
大井監督コメント
文武両道の実践で4年間で卒業する事、「心」「技」「体」充実・会得!で毎年「自己ベスト記録を出す心がけ、あたりまえの事を当たり前に実践する部活動、「やって良い事とやってはいけない事」の判断の能力を養う厳しい寮生活の中で一人一人が確実に力をつけた今年の素晴らしい成果です。このパワーをインカレに!
選手のコメント
佐藤裕斗
―大会を振り返って
今大会は氷の状況などアクシデントが続きスケジュールが2日日程が1日日程になりとてもハードでしたが終わってみれば良い経験になりました。
―優勝をかけた10000mについて
10000を残し2位に9秒差で、相手は前半から差を縮めて来るとわかっていたので自分のペースで行き後半勝負だと思っていました。
―今大会から見つかった課題は
今回1日4種目になり体力勝負になると思っていたんですが4種目すべて全力でやりきる体力がなかったのでもっと体力をつける練習をしていきたいです。
―インカレに向けてお願いします
優勝目指して頑張ります。
大槻貴弘
―大会を振り返って
一日で4種目というかなりきつい日程の中でベストをつくせたと思います。初めから1500mにかけていたので入賞することができ、うれしかったです。
―10000mまで出場されましたね
もともと体力がないので5000も滑りきれるかわからなかったのに、10000も滑ることになってしまい、最後はのこりの体力を使い切るつもりですべりました。
―今大会で見つかった課題は
1日に4本滑り切ることができるような力が欲しい。そうすればもっといいパフォーマンスができるとおもいます。
―インカレに向けてお願いします
インカレではこれからもっと練習してより上の順位に入れるようにがんばりたいです!
小林周平
―今大会を振り返って
悪天候のなかいろいろ大変だったんですけど、10000mまで残れて良かったと思います。
―一日で2日分のレースを滑ることになり、タイムや滑りそのもに影響はありましたか
(一日で)全種目滑ったことで、脚にけっこう疲労が溜まっていて、疲れました。
―延期が決まりモチベーションは落ちますか
はい、落ちますね。(屋外だとよくあることですか)雨や雪が降るとレコーダーがダメになったりするんで。珍しくはないです。
―今シーズンの目標を教えてください
インカレでみんなで力を合わせて優勝したいです。
―インカレに向けて個人の意気込みをお願いします
(ポイントが入る)8位に入ってチームに貢献したいです。