スケート

【フィギュアスケート】服部が堂々の2位!!全日本出場へ!

第40回東日本選手権大会
2014年10月30日(木)~11月2日(日)
アクアリンク千葉(千葉市)

国内大会の大舞台である全日本につながる東日本選手権大会に、法大からは渡部幸裕(通2)と服部瑛貴(文2)の2人が出場した。全日本への出場権が与えられる上位9位までの入賞をめざし、今年も銀盤の上で熱い戦いが繰り広げられた。

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完璧な演技を披露した服部

試合結果

最終結果

選手名順位得点詳細
服部瑛貴  2位 173.33点(SP:53.50点③、FS:119.83点②) 
渡部幸裕  10位  139.64点(SP:47.18点⑧、FS:92.46点⑩)   
 ※SPはショートプログラム、FSはフリースケーティングの略。丸数字は種目別順位

戦評

 全日本への出場をかけて行われる最終予選の今大会、ショートプログラムで法大代表としてまず演技を披露したのは渡部。前の滑走者である木村真人(八戸ゴールドC)がショート3位の好成績を収めた後の滑走だったことも影響したのか、若干表情に硬さが残ったまま演技を迎えた。高さのあるジャンプで観客からは大きな歓声が起きたものの、3回転+3回転のジャンプが3回転+2回転になってしまうという惜しいミスも響き、47.18点と伸び悩んだ。一人空けて10番滑走となった服部も演技終盤の2アクセルが抜けてしまったものの、イナバウアーや得意のスピンで大きな演技を披露し3位に付けた。ショートを終えた時点で両選手が全日本出場圏内に入ることになり、二人そろっての出場に期待が懸った。
 そして迎えた運命のフリースケーティング。全日本出場枠の瀬戸際にいた渡部は「緊張に押されてしまいました」と振り返ったように、持ち味の「高さのあるジャンプ」を発揮することができず、減点を重ねてしまった。悔しい演技でショートから2つ順位を落としてしまい、全日本出場は叶わなかった。昨季のインカレ前からけがに苦しみ続け、コンディションも完璧な状態ではなかった今大会。次のインカレでは完全復帰した渡部選手の演技に期待したい。
 一方、最終滑走となった服部は、自身の課題であるジャンプを冒頭からしっかり成功させ一気に流れをつかむと、指先まで意識の届いた演技で、会場全体をその演技の世界観へと引き込んだ。試合後「緊張を力に変えられた」と振り返ったように、自然と服部の顔にも笑顔が溢れ、完璧な演技でフィニッシュ。「滑っていて気持ちよかった」と自身も満足の出来で119.83点と高得点を叩き出し、結果にも残せた大会となった。
 服部が堂々の総合2位で、昨年出場できなかった全日本選手権へのチケットを掴んだ。一方、渡部は万全ではない体調の中、悔しさの残る結果となり、明暗が大きく分かれる大会となってしまった。12月に行われる全日本選手権では服部の堂々とした演技に注目したい。そして、1月に行われる氷上インカレでは、法大選手全員が笑顔で終われる大会になることを期待したい。(面田沙彩奈)



選手のコメント

渡部幸裕

ー今日の大会の感想をおねがいします
頭ひとつ切れちゃって全日本行けないんですけど、あと3点足りなかったんで、ちょっともったいなかったですね。

ー今日のコンディションは
コンディションはバッチリでした。

ーSPの結果に対しては
構成に3回転+3回転のジャンプを入れてたんですけど、そこが3回転+2回転になってしまったところが少し悔しかったですね。

ー昨日は何をされてましたか
昨日はできるだけ緊張しないように、朝公式練習が鬼みたいに早かったんですけど、それが終わったらできるだけ体を休めて、リラックスして今日にコンディションを整えてました。

ー公式練習は何時から
今日は7時からでした。

ー今日の演技の前にプレッシャーなどはありましたか
そうですね、やっぱり全日本がかかってる大会で落ちるか落ちないかの瀬戸際にいたんで、すごくプレッシャーもあって、緊張して震えてましたね。

ーフリーの演技前にコーチからのアドバイスはありましたか
とにかく緊張に負けてる場合じゃないよ、と言われたんですけど、やっぱり緊張に押されてしまったところがありましたね。

ー初めにジャンプの転倒がありましたが、そこからどう切り替えましたか
本当は転倒するようなジャンプじゃなかったんですけど、まあ転んじゃったものはしょうがないんで。すぐ次に切り替えないと曲も進んでるし、点数を取らないといけない競技で、足し算なので、足して足して、できることをやっていきました。

ー前回の大会では台風のため中止になり、SPの演技しかできませんでしたが
SPはブロックよりも1点少なかったんですけど、リザルトを見たらステップが点数が少なかったりとか、あとオーバータイムしてしまって、そこで1点減点されたりもしてて、その点を入れるとちょっと結果も変わってくるのかな、とか思ってもったいなかったです。けど東日本インカレで滑れたんで、そこで少し自分の課題を見つけられたので、課題をつぶしていってこの試合に臨みました。

ーここまでくるまでの壁はありましたか
自分のコンディションが整ってなくてけがをしてしまって、去年は多分この大会が終わってからけがをして、インカレを棒にふっちゃって。それで出れなくて、団体戦なので瑛貴にすごい申し訳ないことをしてしまいました。今回も試合が終わってしまったんで、インカレに向けてまた頑張っていきたいと思います。

ー今後の課題は見つかりましたか
ジャンプの安定はやっぱり必要ですね。それで難易度を上げるか下げるかなんですけど、僕が結構難易度を上げてモチベーションを上げていくタイプなんで、やっぱり難易度を上げて、ジャンプの安定を課題にしないと、ちょっと皆にはついていけないかなと思います。

服部瑛貴

今大会を振り返って
ショートでダブルアクセルが抜けてしまったところは、フリーでいい演技ができていてもやってはいけない失敗なので、今後気を付けたいです。今シーズンからルールが変わって、キックアウトになってしまう(得点がなくなってしまう)ので、特に意識していきたいです。

ルールの変更でまだ慣れていないところはありますか

スタートの位置につくのまでの時間が30秒になったのですが、今まで1分ギリギリで45秒くらい使っていたので、30秒に合わせてスタートするのが大変です。試合を重ねて慣れていけるようにしたいです。

ショートについて
今シーズンを通してスピンのレベルをすべて最高難度のレベル4を目指しているのですが、なかなか認定してもらえないので、ジャンプ以外のスピンやステップでいい出来栄えを目指して練習に取り組んでいきたいです。


ショートでの3位という結果と得点(53.50)について
正直、点数は出過ぎだなと思ったのですが、アクセル以外のジャンプとスピンステップは自分でも満足しているので、もっとレベルが上の技に取り組んでいければ点数は挙げられると思いました。


ショートの時点で3位となり、フリーの演技までは1日空きましたが、どのような心境でしたか
中日は「全日本に行ければいいかな」という無難な気持ちと「今3位だから表彰台に上がれるように頑張ろう」という気持ちの間ですごく葛藤したのですが、フリーを滑る直前には「やるしかない」という気持ちになり、一つ一つ確実にやることに意識を集中させました。

フリーの演技は緊張しましたか
とても緊張しました。心臓はのど元まできてました。6分間練習が終わってからも、いつもは控室で動くのですが、今日はじっと待ってて、緊張を抑える方に意識を持っていきました。結果的に今日はそれがいい方向に行って、緊張を力に変えることができたので良かったです。


いつも以上に緊張した要因は
やはり最終滑走+ショートでの3位という順位ですね。


フリーの演技について
今できる力の中では本当に満足のいく演技ができました。夏の間に精神的につらいこととかあったり、もちろん前回のインカレとかの悔しい思い出もあって、気持ちが追い付いていかない日とかもあったりしたのですが、切り替えてやろうと思ったらすごくうまく進んで、良い大会になりました。今大会は結果だけでなく中身も充実したものでした。

夏の間に苦しんだというのは
練習に取り組む姿勢だったり、それにおける対人関係などでいろいろ悩むことがあって、うまくいかない日が多かったです。日本大学の小沼とは同じリンクで練習しているのですが、親友でもあり、先輩です。僕が悩んでいるときに彼に喝を入れてもらったことがあって、その時は本当にへこんだのですが、自分のことを本当に思ってくれている人じゃないと、厳しい言葉は言ってくれないなと、愛のある言葉なんだなと思ったら乗り切ることができて、今回試合に挑むことができました。感謝しています。


今シーズンは苦しい時期が続いたということですが、今回の大会は自分の中でターニングポイントになりましたか
そうですね、この大会で自信が付きました。夏の期間は本当に不安な気持ちと自分なんか…、と思ってしまうことが多かったので、今日の結果をいいように捉えて練習に取り組んでいけたらと思います。

東京予選では台風の影響でフリーが中止となり、不完全燃焼のまま終わってしまいましたが、それからここまではどんなことを意識していましたか
間に行われた東日本インカレはうまくいったのですが、ループジャンプがやっぱり飛べないとなかなか戦っていけないので、特にトリプルループを意識して練習してきて、今回3本とも出来が惜しかったので、もったいないミスはしたくないですね。

渡部選手について
小学生の頃から渡部とは同じ大会で切磋琢磨し合ってきているのですが、こうして同じ大学にいても練習場所が違うので、試合でしか会うことがないんです。でも本当にお互い常に意識していて、今回は自分がうまくまとめることができましたけど、ジャンプに関しては渡部のほうが自分よりも上手だってことは、練習でも毎日意識しているので、仲間でもあり良きライバルですね

新しいプログラムで注目してほしい部分は
ショートプログラムは切ない表現が伝わるようにと意識して演技しています。フリーに関してはステップシークエンスもコレオシークエンスもすごくこだわって作ってもらったので、ステップシークエンスではレベル4、コレオシークエンスではお客さんを感動させられるようにしています。ショートでもフリーでも共通しているのは「伝える」ということですね。


今日はその「伝える」演技が観客の方々にも届いて、歓声がとても大きかったですが
本当にうれしかったです。最後の3つのジャンプを跳ぶところあたりで、段々とお客さんの歓声が大きくなっているのが分かって、自然に笑顔になっていたと思いますし、滑っていてとても気持ち良かったです。


新しい演技構成で難しい部分は
先ほど言ったステップの部分はこだわって作ってもらったので、難しくなっていてとても体力を消耗します。上半身の動きでレベルが一つ上がるのですが、それを意識するとやあはり後半には響きます。でもそこは捨てたくない要素です。すべてをやりきって一つのプラグラムなので最高のものになるようにしたいです。

課題に挙げていたメンタルの強化はどうですか
今回は昨シーズンのインカレ以上に緊張してしまいました。時間が味方してくれることってあまりないのですが、今回はその時間が有効活用できて、うまく調整できました。やはり、試合前の緊張感は払拭しきれないのですが、その緊張をうまく力に変えられるかというのが僕の課題です。今回はそれがうまくいきました。


どうすれば緊張を力に変えられるか、答えは見つかりましたか
とにかく前半のジャンプを確実に1個1個跳んでいこうと意識すると、ふっと緊張が和らぐことがあるので、先手必勝を意識してこれからやっていこうと思います。


―2度目の全日本出場が決まりましたが心境は
昨年出られなかった悔しさがすごく強いですし、それだけでなくて昨シーズンのインカレでもふがいない演技をしてしまったので、昨年はすごく辛いシーズンでした。今年は切り替えて、結果だけでなくすべての試合を楽しんで終えられるようにしたいと思ってここまで来ました。全日本でも楽しみたいです。

全日本へ向けて
全日本はショートプログラムでは後半グループには入れると思います。自分よりもずっとずっと経験豊富な選手たちがたくさんいると思いますが、とにかく自分の演技に集中して頑張ります。僕は予選会のほうが緊張してしまうので、全日本では今日やるしかないという気持ちになれるので、自分のマックスを出すという意識で臨みたいと思います。

フォトギャラリー

  • IMG4707R完璧な演技を披露した服部
  • IMG41822Rインカレでのさらなる成長に期待が懸る渡部
 

 

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