テニス
 

全日本大学対抗テニス王座決定試合 法政らしい、楽しいテニス! 決勝 対早大

平成24年度全日本大学対抗テニス王座決定試合 決勝対早大
2012年10月28日(日)・29日(月)
※28日、降雨のため試合中断・翌日に順延

会場:有明テニスの森公園

 大学対抗テニスの日本一を決める王座決定試合。決勝には今年も関東リーグの代表校が揃った。リーグ戦で敗れた早稲田と再び戦い、勝って日本一になるために。選手たちの思いはひとつ、決戦の火蓋が切られた。

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チームを導き、勝利を手にした主将・副将

試合結果

ダブルス

 勝敗選手名スコア対戦相手
D1 星野武蔵(社4)・山田貴裕(経4) 6-4,7-5  廣田耕作・古田陸人
D2 竹下明宏(社4)・戸田義人(経3)  2-6,1-6 田川翔太・遠藤豪
D3 西尾一馬(社4)・前田義明(経4)  2-6,1-6 只木信彰・西優馬

シングルス

 勝敗選手名スコア対戦相手
S1 星野武蔵(社4)  6-3,1-6,6-3 田川 翔太
S2 戸田 義人(経3)  0-6,5-7 遠藤 豪
S3 山田 貴裕(経4)  2-6,2-6 大城 光
S4 西尾 一馬(社4) 2-6,1-6  今井 慎太郎
S5 小村 拓也(経1) 4-6,6-3,3-6  古田 陸人
S6 大塚 拳之助(経2)  1-6,6(6)-7 只木信彰

 有明は朝から雲が広がった不穏な天候。ダブルスの組み合わせは関東リーグ時と同じ。D2の竹下・戸田組は1-3から竹下のサービスゲームをブレイクされ一度はブレイクし返すも再びブレイクを許しそのまま2-6で第1セットを落とす。D3の西尾・前田組も流れを作れず早いペースで2-6とされる。一方、D1の星野・山田組は出だしから絶好調で、5-1とリードする。その後追い上げられるも6-4で第1セットを奪う。第2セットは勢いのまま4-2とリード。しかしここで降雨のため試合は中断される。D2は不調なところを一気に攻められ1-5、D3は1-3デュースを続けていたところで中断となる。試合は翌日に持ち越された。
 翌日は雨も上がり、空はすっきりと晴れ渡る。なんとか挽回したいD3だったが結局1-5とされ、最後前田のサービスゲームでリターンを決められる。“決勝のプレッシャー”に打ち勝つことはできなかった。D2は1-5、戸田のサービスゲーム30-30から再開された。デュースに持ち込まれ繰り返すも力尽きたのは法政。竹下は最後までケガに苦しめられた。
 リードして迎えたD1だったが、5-4星野のサービスゲームでついに追い付かれる。しかし慌てることなく次のゲーム、ポイントを連取してブレイク。「武蔵のリターンがすごくて。フォアサイド全部取ってくれたので、最後しっかりキープするしかない」と山田の思い通り。主将・副将ペアによる大きな一勝を持って後半シングルスに望みを繋いだ。

 リーグ戦とここまでの王座、シングルスを全勝できたのが西尾と小村だ。西尾はS4で今井と対戦。第1セットを奪われ、第2セットも容赦なく攻められる。鋭い打ち合いに応じ、0-5から意地を見せてブレイクを果たすも、流れは変えられなかった。小村はS5・古田が相手。第1セットは落とすも、第2セットは4-3から流れを引き寄せてブレイク。ファイナルへと持ち込む。先にリードしたのは小村だったが3-2からブレイクされるとそのまま相手のペースに呑まれてしまう。S6の大塚も第2セットで粘りタイブレークに持ち込む。ポイント6-3とリードするが、相手の只木も意地を見せる。5連続ポイントを奪われ、粘り切ることはできなかった。S2の戸田は第2セット2-5の劣勢から追い上げるも一歩及ばない。S3・山田はリーグ戦のリベンジに燃えたが、第2セット2-2からブレイクされると流れは傾き苦戦を強いられた。
 残る試合はS1・星野対田川。ブレイクされるとブレイクし返す展開で3-3、そして星野がデュースの末にキープし再びブレイク。6-3で先取する。しかし第2セットはあっさりと1-6で奪われ、決着はファイナルに持ち込まれる。インカレとリーグ戦どちらの勝負も敗れていたが、今回は田川の方がプレッシャーを感じていたようだ。ファイナルセットは星野が優勢で5-1とする。しかし簡単には勝てない。田川は追い込まれてからも強気に攻めブレイクすると、ミスを誘ってキープ。5-3まで追い上げる。しかし、最後まで落ち着いていた星野はナイスサーブを決め、またラリーでは前進して粘る田川の隙を抜く。最後は田川のリターンがアウトとなりゲームセット。星野は“信じられない”といった表情で膝をつくも、すぐ立ち上がりガッツポーズ。声援を送ったチームメイトとギャラリーへ笑顔を向けた。

 チームとしては2勝7敗、日本一の夢は叶わなかった。しかし、D1とS1での勝利に見られ、またここまで堂々と戦い抜いてきた選手たちに共通する “法政らしさ”が強いということを王座の舞台で知らしめた。星野たちが成し遂げられなかった夢は後輩たちへ受け継がれる。2年おきではない、来年もこの場所に必ず帰ってくるだろう。

試合後の選手のコメント

星野主将

―シングルス・ダブルスでともにリベンジを果たされましたがいかがでしたか
まぐれです(笑) まぐれというか、僕が勝ったというより、サポートメンバーがしっかり頑張ってくれた結果だと思います。それよりもチームが負けてしまったことが悔しいです。

―まずダブルスの試合を振り返ってみていかがでしたか
何度も負けている相手で、何度も負けているということは普通に戦っても勝てないので。その試合のテーマは「攻撃」で、とにかく動いて、できることを最大限やって、びっくりするようなプレーをして勝ってやろうという気持ちで戦ってました。勝ちたかった相手だったから嬉しいですね。とにかく出だしが良かったです。だからストレートで勝てたと思いますし、あと最後、僕のサーブで5-4だったんですけどキープできなくて、でも山田がそのあとにしっかりキープしてくれて。山田がいなかったら勝てなかったなって思いますね。

―ダブルスとシングルスのミーティングではどのようなことを話されていたのですか
とにかく最後なので楽しめと。全員が楽しむことができる試合になればいいなと思ってました。

―楽しめましたか
最高に楽しかったです。勝ったからかもしれないですけど、本当に戦ってても、応援してても楽しかったです。

―次にシングルスの試合を振り返ってみていかがでしたか
まさにまぐれだなと。インカレでもリーグでも負けてて、やっぱり後悔しないように、しっかり動いて、やることをやって、攻めて、それで相手にプレッシャーをかけられればいいなと思って戦ってました。正直そんなに試合内容を覚えてないですね。ただ、応援がすごい声を出してるなっていうのは感じてて、そこだけ印象に残ってます。無我夢中でやった結果勝てました。

―インカレ、リーグの対戦と今回の対戦とでは何か違うなと感じるところはありましたか
まず、対戦相手がプレッシャーを感じていたなっていうのはありますね。やっぱり王者であり、あれだけの選手が揃っている中でのS1なので、すごくプレッシャーを感じていたというのは試合中印象に残ってます。

―チームとしては王座優勝という目標を達成することはできませんでしたが…
優勝まで連れていけなかったのは不甲斐ないものがあります。チームの練習が出るものなので、もっとああしとけばよかった、こうしておけばよかったというのはあるんですけど、まず、申し訳ないという気持ちが1番にありますね。

―悔いはないですか
楽しかったので悔いはないです。
 

山田副将

―ダブルスを振り返っていかがですか
昨日からの引き続きで、2nd4-2、15-0スタートでまず一本目取ればそのままの勢いでいけるなと思っていたんですけど、僕のリターンを取られてしまって。それでそのゲームをキープされてちょっとまずいなと思ったんですけど、次はしっかり僕のサーブをキープできて、また昨日に引き続きいい流れを戻せたので、結果的に勝てたしすごくいい試合だったと思います。

―昨日の好調の要因は
3回負けている相手だったので正直普通にやっても勝てないことは分かっていて、二人でできることをやろうと話て。リターンをストレートに打つことだったりポーチに出ることだったり、自分たちで何かを仕掛けようということが上手くはまって出だしですんなり行けたので、それが良かった点じゃないかと思います。

―第2セットは追い上げられる形でしたが心境は
正直5-5に追いつかれたときはまずいなと思ったんですけど、そのあとのゲームで武蔵のリターンがすごくて。フォアサイド全部取ってくれたので、最後しっかりキープするしかないなと思って、できたので。まずいと思った後しっかり自分たちで立て直せたので、良かったんじゃないかと思います。

―シングルスを振り返って
1年前に勝っていて、前回のリーグで負けていていた相手で。向こうも研究してやっていて、今回は絶対負けないぞという気持ちで入ったんですけど、上手くいかずに相手に上手くやられたなという部分が多くて、不完全燃焼で終わってしまったなと思います。

―早稲田のチームとしての印象は
やっぱり個人個人が強くて。強いチームだとは分かり切っていたことですけど、シングルスのみんなの出だしとかも見てやっぱり実感しました。でも、ダブルスを取ったことと、武蔵が1でシングル勝ってくれたことでチャンスはあるんじゃないかと思いました。

―王座までの一か月はどのような意識で練習など取り組みましたか
ダブルスで0-3ではどうしようもないとわかっていたので、なんとしてもダブルスを取るぞと練習してきたので。結果的に1-2だったんですが、リーグでは0-3、今回1-2。1つでも進歩したことが、王座までにできたことじゃないかと思います。

―王座全体を振り返って
初戦からみんなしっかり入れて、本当にいい雰囲気でチームが回っていたので。みんな早稲田に勝つぞとしか考えてなかったし、いい雰囲気の中楽しくやれました。
 

竹下選手

―今日の試合を振り返って
リーグ戦でも対戦していた相手だったので、どうやって勝とうかというイメージはできていたんですけど、ちょっと僕の調子がよくなくて。サービスゲームがぜんぜんキープできず、相手が乗ってきちゃったので、結果的に2-6、1-6という歯が立たないスコアで負けてしまって、すごくチームに申し訳ない気持ちです。

―ケガの調子は
痛みはどうしても出てしまうので。上手くやれるように定期的に痛み止めを打ったりしていたんですけど、なかなか…。上手くいかないなりにも最近調整できていたので試合も大丈夫かと思っていたんですけど、ちょっと上手くいかなかったですね。でもケガのせいではないです。ケガによって一時期腐ってしまって、日ごろの行いが今回の試合に出てしまったかなと思います。

―早稲田というチームの印象はいかがですか
やっぱり早稲田の選手たちは僕たちよりも練習していると思うし、そういったチームの団結力や自信の強さを感じましたね。

―王座全体を振り返っていかがですか
一戦目から出ていたんですけど、なかなか気迫のこもったというか、全力を出し尽くすようなプレーができていなくて。それがチーム内でも結構指摘されたりしていたんですけど、僕的には決勝でその分爆発できればと思っていて。できなかったので残念ですけど、それでもチームのみんなが本当に一生懸命応援してくれて。このチームでテニスができて良かったと思います。
 

西尾選手・前田選手

―今日の試合を振り返っていかがですか
前田:中断試合で昨日すごく流れの悪い状態で今日を迎えて、出だしからしっかりやりたかったんですけど、いろんなプレッシャーがあって自分たちの思ったようなテニスができず悔しいです。
西尾:対早稲田ということで作戦を立てて練習してきて、決勝の舞台で勝ちたいという思いも強かったんですけど緊張してしまって。単複ともに自分たちの力を出し切れなかったんですけど、みんな応援してくれてすごく楽しかったし、後悔はないです。

―西尾選手はシングルスを振り返って
西尾:シングルスも緊張して足も動いてなくて、相手が強かったんですけど、自分の力が足りなくて。こんなにしつこくされたのは久々で悔しい思いもあるんですけど、最後までみんなが真剣に応援してくれて、やっぱりプレーしていて楽しめたので、本当に良かったと思います。

―早稲田というチームについて
西尾:やっぱり練習量とか伝統というのは一番ある大学なのでまとまって強力なチームだったんですけど、でも法政には法政らしさ、楽しさや仲の良さがあるいいチームなのでチームとしては負けていなかったと思います。
前田:やっぱり早稲田は強かったなという感じで。今まで王座の決勝で早稲田と戦って勝ち日本一になるというのが目標でやってきて、結局2-7で負けてしまったんですけど、通用する部分もあったり、法政らしさをしっかり出せて決勝の舞台でみんなで楽しくできたので良かったと思います。

―この1ヶ月意識して取り組んだことは
前田:関東から2校しか出ていない舞台でしっかり決勝にあがって日本一になることを目標に対早稲田で、完全にダブルス・シングルス練習をしっかり基本に戻ってやってきました。
西尾:対早稲田ということで監督・助監督も来てくれて作戦を練っていたんですけど、自分はちょっとモチベーションを保つのに精一杯で苦労した部分もあって、前田にも迷惑をかけてしまって。結果的に王座決勝まで行けて、力は出し切れなかったですけど楽しい1ヶ月間王座期間だったと思います。

―王座全体を振り返って
西尾:最初は地方ということであまり手ごたえもなくて調整しづらい部分もあったんですけど、最後早稲田と戦った時には自分の力不足を感じて。王座全体通してはチームみんなが真剣で、こんなチームができことをみんなに感謝しています。
前田:2回戦福岡大学と、次を関西代表の甲南とやって、関東のリーグというか関東はレベルが高いなと感じて。関東から勝ち上がって王座に出てみると関東リーグはキツかったなという思いもあったり、決勝で早稲田と試合ができたのはいい経験になったので良かったです。

 

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