全日本学生テニス選手権大会本戦 1・2日目レポート
全日本学生テニス選手権大会
8月20日(月) 男子シングルス1回戦 男子ダブルス1回戦
女子シングルス1回戦
21日(火) 男子シングルス2回戦
女子シングルス2回戦
会場:岐阜メモリアルセンター
全日本学生テニス選手権大会(インカレ)、本戦が8月20日から岐阜メモリアルセンターを舞台に行われた。「スポーツ王国ぎふ」の拠点として盛り上がる会場施設は、例年の有明会場に勝るとも劣らない夏の暑さと熱気につつまれた。
法政からは“春関”の結果から本戦出場を決めていた男子シングルス6名、男子ダブルス3組、女子シングルス1名と予選を勝ち抜いた男子シングルス3名、男子ダブルス1組、女子シングルス1名が出場、それぞれ目標に向かってまい進した。

試合結果
【20日】
男子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 大塚 拳之助(経2) | 4-6,2-6 | 中島 啓(早大) |
○ | 竹下 明宏(社4) | 6-2,6-4 | 浅野 道春(九州大) |
○ | 山田 貴裕(経4) | 6-0,6-3 | 神野 良太(北陸大) |
● | 竹内 遥丞(社2) | 0-6,RET | 諌山 航平(同大) |
● | 小村 拓也(経1) | 6-4,3-6,2-6 | 矢野 隆志(慶大) |
● | 向井 涼介(社3) | 4-6,4-6 | 船橋 圭(愛院大) |
男子ダブルス1回戦
勝敗 | 選手名 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 大塚 拳之助・中島 佑介(スポ1) | 6-2,6-2 | 大谷・木本(南山大) |
女子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 水沼 茉子(スポ2) | 6-1,6-0 |
一宮 鈴(岡山大) |
【21日】
男子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 戸田 義人(経3) | 6-1,6-1 | 近藤 宏樹(島根大) |
● | 竹下 明宏 | 2-6,3-6 | 浦上 武大(同大) |
○ | 星野 武蔵(社4) | 6-3,4-6,6-1 | 竹島 駿朗(日大) |
○ | 山田 貴裕 | 3-6,6-1,6-3 | 西尾 一馬(社4)(同士討ち) |
女子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | 結果 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 水沼 茉子 | 6-3,6-0 | 井上 愛(同大) |
○ | 青木 柚里香(現福1) | 6(7)-7,6-4,6-1 | 國府 礼央(大体大) |
1日目、男子シングルス1回戦。インカレ初出場1年の小村は1stセットを先取するも調子を維持できず、試合は3時間近く及んだが相手の気迫に押し負けた。
大塚は1回戦から新進準決勝で敗れた相手である早大・中島との再戦となる。しかし、「思うようなテニスができなかった」と4-6、2-6とストレート負けを喫しリベンジは持ち越した。大塚は同日午後に行われたダブルス1回戦にも登場。気持ちを切り替えて、ペアの中島と今度はのびのびとプレーした。序盤いきなりブレイクから4-0と突き放し、1stセットを6-2でものにすると、2ndセットも勢いのまま6-2で試合を制し初戦突破となる。
2日目、男子シングルス2回戦。1回戦から勝ち上がった竹下だが、膝のケガを抱え試合中も時折痛みに顔をしかめる。試合も思うように展開できず2-6、3-6で敗れる。
2回戦から登場の星野は2ndセットを落とし、ファイナルで挽回。しかし相手ミスによるポイントには満足しない。4年最後のインカレにかける思いの強さを感じさせた。
1回戦から勝ち上がりの山田は2回戦で西尾との同校対決となる。1stは西尾が、2ndは山田が制し、双方譲らない互角な勝負。しかし「一回も勝ったことがなかった。思い切ってやるだけ、その分プレッシャーがなかった」とファイナルは山田が先にブレイク、4-2山田のリードで再びブレイク、主導権を握って6-3で勝負を決めた。
女子シングルス2回戦には1年の青木が登場。植村監督が「相手が切れるまでよく粘る子」というように、しつこいラリーで相手に思うようなテニスはさせない。1stセットはタイブレークを落とすも、2nd6-4、ファイナル6-1と3回戦に駒を進めた。
試合後の選手のコメント
【20日】
小村選手
―今日の試合を振り返っていかがですか
1stセットはいい形で取れて、このまま流れていけたらいいと思っていたんですけど、2ndセットも相手が切り替えてきて、その展開にちょっとついていけない部分もあったんですけど。自分もなんとかしようと考え過ぎて、自分からミスしてしまって…最終的に負けに繋がったかなと思います。
―相手の印象は
対抗戦で一回やっていて、その時は勝っていて。左ききでガッツ溢れる感じで、気合で打ち込んでくる相手です。
―落ち着いた様子でしたが、緊張はありましたか
最初の方は緊張もありましたが、全体的には緊張せずに。せっかく本戦上がれたので、一生懸命プレッシャーなくやっていこうと心がけました。
―今回のインカレはどんな気持ちで臨みましたか
初めてのインカレで、雰囲気とかも分からないこともあったんですけど。1年目で本戦に出れて雰囲気も感じられたので、来年にも活かせるかなと思います。
―春関以降どんなことを意識して練習してきましたか
1年生なので仕事とテニスの両立というか。しっかり仕事をするときは仕事をして、テニスするときはテニスして、と切り替えてやりました。
―この夏に重視して取り組んだことは
リーグがこれから始まるのでリーグに向けて。出れるかわからないですけど、もし出れたとしたら一勝でもチームに多く貢献できるように。(技術的には)サーブがちょっと弱いので、サーブの強化をしました。
―今後の抱負をお願いします
リーグに出れたらリーグで絶対王座に行くということと。個人的には来年もしっかりインカレに出て、本戦で今年よりも絶対上に勝っていきたいです。
向井選手
―今日の試合を振り返っていかがですか
ドローが地方で関東ではなかったので勝ちたかったんですけど…相手がインドアで結構サーブも入っていたので、上手くまとめられてしまった感じです。悔しいです。
―相手の印象は
サーブが速くて、ストロークも結構速かったので、ずっと返しているだけになってしまって。どうしようもなかったかなという感じです。
―会場は1年時の王座ぶりかと思いますが
懐かしかったです。やっぱり1年生の時は仕事とかで大変だったって思い出がありますね。
―春以降意識して取り組まれたことは
今まで返すだけでコートにとりあえず入れるだけで戦ってきたので、それだけじゃ関東でもなかなか勝てなかったので。もうちょっと自分から攻めるテニス、展開するテニスを目指してやってきたんですけど。今日の試合では打たれて、結局返すだけになってしまったので。もうちょっと練習が必要だなと思います。
―今後の抱負をお願いします
来年、これから1年間で最後になるので。これで就活とかもありますけど、めげずに練習に取り組んで、来年必ずここに返って来たいと思います。
竹内選手
―本日の試合は棄権されましたが、原因は
この試合の一週間前くらいに膝を壊してしまって。上手く調整出来ていなくて。試合まであまり練習しないで来たんですけど。痛み止めも飲んでやってんですけど、試合中にまた痛めてしまったので棄権しました。
―ケガをされる以前の調子としてはいかがでしたか
その前もずっと足が痛かったので、あまり調子もよくなかったんですけど。調子の悪い時に膝も壊しちゃって、あまり良い状態じゃないまま来てしまった感じですね。夏関もあまり調子よくなくて勝てなかったんですけど…。
―今後の抱負をお願いします
まずはケガをしっかり治して。もし間に合うならリーグも出たいですし、間に合わなくても次は来年になってくると思うんですけど、そこまでにしっかり治して。来年はベストなコンディションでこの大会にも出て勝ちたいと思います。
大塚・中島組
―試合を振り返って
大塚:相手が地方だったので、自分たちのテニスをすれば確実に勝てる相手だったので焦らず二人で、いつも通りのテニスをやろうということでやりました。
中島:流れ的に良い試合運びだったので。結果的に2セットともブレイク2回したし、内容はいい試合だったので次に繋がる試合だったと思います。
―中島選手のサーブは印象的ですが、やはり持ち味ですか
中島:そうですね。サービスゲームからリズムを作ってリターンにも繋げていきたいっていうのが僕のスタイルなので。サーブは重要なところです。
―相性はいかがですか
中島:僕が自由にやらせてもらって大塚さんには固くやってもらっているんで、申し訳ないです。
大塚:いや(笑) 僕がどちらかというと積極的に攻撃ができないんで。僕が確実に確実に展開して、あとはコイツ(中島)を使うというか。コイツに決めてもらうっていう展開に取り組んでるかな。
―応援の声にも応えて、非常にのびのびとプレーされてましたが
中島:1年生なので勢いを大事にしたいなというのがあって。2・3年になったら別だと思うんですけど、プレッシャーとかないので。積極的に自分からいけるようにしたいなと。
―このインカレはどのような気持ちで臨みましたか
大塚:コイツにとっては初めてだったので、のびのびと一戦一戦やろうかなと。そんなに縮こまらず、緊張しすぎないようにのびのびとやるのが大切かな。
中島:思ったより緊張しなかったので、挑戦者なので常にチャレンジしていけるようなゲーム展開になればいいなって思います。
―大塚選手、シングルスの試合を振り返っていかがですか
大塚:新進の準決勝でやったことのある選手で、同じ九州で小さい頃から一緒に練習とかしていたのでプレースタイル自体は分かっていたから、最初からイメージは作りやすかったですけど。前回負けていたので今回は勝ちたかったという気持ちはあったんですけど…やっぱり僕も調子悪くて、思うようなテニスができなかったので。試合運びが思うようにいつも通りいかなくて、自分か有利な立場に立つことができなかったんですけど…その中でも今できることを精一杯やったんですけど、ちょっと中島さんが強いんで。上手くまとめられたというか…また来年もあるのでこれから頑張りますね。
―この夏の調子は
大塚:この前の夏関でも、そんなに良い調子ではなかったですね。年間として思うようなテニスができるのって数回くらいしかないのでしょうがないですけど。調子とかじゃなくて、これからリーグも始まるのでそんなの気にしないで、気持ちで戦うしかないかなって。
―現時点の課題などは
大塚:やっぱりサービスの威力、球種、あとはネットプレー。そこを重視して練習に取り組んでいきたいかなって。体が小さくてパワーもないので、体作りも心がけていきたいと思ってます。
―次のダブルスの試合に向けての意気込みをお願いします
大塚:相手関係なくリラックスして、中島と一緒にベストなプレーができるように、のびのびとやりたいと思います。悔いが残らないように。
中島:勝ちます!
【21日】
星野主将
―今日の試合を振り返って
ぐちゃぐちゃだったけどなんとか勝ったという感じです。
―竹島選手の印象は
小学生くらいから何度も試合している選手で、やっぱりこういう所で当たるもんなんだなと思いましたけど。かなりしつこい選手だってことは試合前から分かっていたことなので、覚悟して試合に臨みました。
―自分に厳しい言葉もかけていましたが、調子はいかがですか
最後のインカレなので、やっぱり中途半端に自分らしくないプレーをして負けちゃうよりはやるべきことを、勝っても負けてもやるべきことをやれればいいなと思いながらやっていたので、まずそれが結果的に勝ちに繋がったので良かったと思います。
―4年最後の夏ということで、どんな気持ちで練習など取り組んでいますか
もうモチベーションとしては、周りに、たくさんの人に支えられてやってきたので、ひとつでも勝って仲間を喜ばせたいなという思いを持ってやってます。
―主将としてチームをご覧になっていかがですか
なかなかインカレとなると厳しくて、そんなに多く人数は勝ち残れてないですけど、ひとりひとり成長してる姿は見られているので、このままみんな頑張って、僕も含めて、最後まで頑張っていきたいなと思います。
―今大会シングルスでの目標は
数字で言ったらベスト4なんですけど、とりあえずは。結果よりも一試合一試合を、自分のプレーをしていい試合ができればいいなと思っています。
―明日はダブルス、意気込みをお願いします
パートナーが凄く調子がよくて、いつも助けられているんですけど。明日は僕も、少しでも勝利に貢献できるように上手くコミュニケーションを取ってやっていければいいなと思っています。
西尾選手
―試合を振り返って
山田がしつこいっていうのは分かっていたので、こっちが攻めて向こうが守るっていう展開は分かっていたんですけど…予想以上に山田がしつこかったっていうのと、自分が攻撃力が低かったていうのがこういう結果を生んだんだなと思います。
―同士討ちはやりづらかったかと思いますが、どんな気持ちでしたか
緊張はしたんですけど悪い緊張ではなくて、1セット目は初戦にしては良い感じに試合も運べたんですけど、やっぱり初戦なので勝ち切るっていうのがまだできていなかったので、いざ1セット目を取っても2セット目の戦い方がいまいちイメージできていなくて。勝ち切ることができていなかったのがありますね。
―山田選手の好プレーに納得される部分もあったと思いますが、改めて印象を
去年、あいつ凄くいいプレーしていて、ここ(2回戦)で当たるのは凄く残念というか嫌だったんですけど、リーグでは仲間だから。それが一番の救いというか、頼もしいと感じました。
―いよいよ4年最後の夏ですが、どんな課題を持って練習に取り組んでいますか
もう、夏関もインカレも1回戦負けで、もう失うものはないから…リーグでは上の方で出ると思うんですけど、何も守るものはないので。思い切って悔いのないように練習もして、試合に臨めたらいいと思います。
―明日からはダブルスの試合が始まります
はい、切り替えて。去年はシングルで8入って、ダブルスは勝てなかったので。今年はダブルスで8、4くらい狙っていければ、結果オーライという感じです。前田(経4)と頑張りたいと思います。
青木選手
―今日の試合を振り返っていかがですか
良い試合ではなかったけど、勝てて結果オーライという感じです。
―1stセットは追い付かれてタイブレークになってしまいました
1セット目を取られて、2セット目は気分が悪かったです。
―中断、コート移動を挟みましたが影響はありましたか
少し休憩できたし、気持ちの切り替えもできたので、良かったと思います。
―試合は長時間になりましたが、疲れはありましたか。少ししんどそうな顔もしていました
足がつりそうで危なかったんですけど、ギリギリでした。
―今回初めてのインカレはどのような気持ちで臨みましたか
初めてなので、チャレンジャーっていうのもあるけれど、やっぱり勝てる所まで上へ行きたいです。
―次の試合に向けての意気込みをお願いします
次も絶対勝つように頑張って、もっといい試合ができるように頑張ります。