秋季バレーボールリーグ戦 対国武大 一部昇格へ!負けられない大一番!
秋季関東大学バレーボール2部リーグ戦 対国際武道大
日時:2012年10月13日(土)
会場:駒沢大学玉川キャンパス体育館
前試合で今季初黒星を喫するも、セット率の差で首位を走る法大。さらにこの日の試合にストレート勝ちを収めると1部昇格が決定するゲームとあって、選手の思いもひとしおではない。しかし相手は今季1部から降格してきたばかりの国際武道大学。守りを特徴とした伝統校でもあり、一筋縄ではいかないであろう。1部昇格、そして2部優勝へ向け、天王山の戦いがはじまった。

試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
27 | 1セット | 25 | 1 国際武道大学 |
---|---|---|---|---|
22 | 2セット | 25 | ||
25 | 3セット | 22 | ||
25 | 4セット | 21 | ||
― | 5セット | ― |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|
#2 金澤 秀幸 | 営4 | レフト |
#5 平良 俊介 | 営4 | センター |
#27 長谷川 優太 | 法1 | セッター |
#22 木村 築 | デザ工2 | レフト |
#17 村上 竜也 | 営2 | センター |
#9 小川 貴大 | 法3 | ライト |
#1 早瀬 省吾 | 営4 | リベロ |
第1セット序盤はレシーブもなかなか上がらずに相手に2本のブロックを決められ、苦しいスタートになるかと思いきや、相手のミスに助けられると、#5平良、#2金澤が相次いでブロックを決め、競った展開となる。#2金澤の気迫のこもったジャンプサーブで相手のレセプションを崩すと、エースの座に座り続ける#22木村のスパイクとブロックで、12-11とこの試合はじめてリードを奪う。サウスポー#9小川のフロント、バックを問わないスパイクで一時は3点のリードとするも、守備の要#1早瀬のカットが乱れ19-16から3連続ポイントを許し同点に追いつかれる。すかさず濱口監督はタイムアウトを要求し、国武大の流れを断ち切ると#9小川、#22木村のスパイクで法大が2点差でセットポイントをつかむ。しかし好調の#9小川、#22木村が土壇場で相手ブロックにつかまりデュースに持ち込まれる。この嫌な流れの中セッターの#27長谷川が選択したのは#17村上。みごと1本できり、最後は#22木村の強烈なサーブから相手のミスを誘い、大事な1セット目を先取する。
2セット目はお互い序盤に3連続ポイントを奪い合うと、その後#5平良、#27長谷川の連続ブロックを含む5連続ポイントで10-6と法大がリードする展開。しかしサーブミスが相次ぎ、なかなか波に乗れずにいると、ドリブルやスパイクミスで相手に得点を献上してしまい、18-18の同点に追いつかれてしまう。終盤の攻防では国武大のブロックとレシーブが噛み合った守備に苦しめられ、一時は20-21と逆転を許す。しかし要所で相手にミスが出ると、それを見逃さなかった法大は#17村上のブロックポイントを含む4連続ポイント。最後に底力を見せ2セットを連取する。
ここをとれば1部昇格が決まる大事なセット。序盤は好調の#9小川や#22木村で得点すると、相手が連続してミスを犯し、10-7と法大がリードする。しかし国武大の#23櫻庭の強烈なサーブに苦戦し、6連続ポイントをとられ逆転を許す。その後も#9小川と#22木村を中心に攻撃を組み立て、一時は1点差まで詰め寄るも、このセットはそれ以降は追いつけず、さらにじわじわと点差を広げられ22-25で落とし、1部昇格決定は翌日へ持ち越しとなってしまった。
優勝へ向け、もう1セットも落としたくない。迎えた第4セットは#13神谷のディグなどで粘りを見せると、相手の連続ミスを誘い12-7とリードする展開。さらに圧巻の#17村上、#9小川の3連続シャットアウトを含む5連続ポイントで17-8までリードを広げる。このまま楽勝かと思われたが、そう甘くはなかった。その直後にレシーブで粘る国武大の持ち味が発揮され2度の4連続ポイントを許すと終盤にも3連続ポイントを許し23-21まで追いつかれる。しかし最後は相手がミスを犯し、25-21で辛くも勝利を収めた。
昨季まで1部で戦っていた国武大に我慢比べで勝てたことは大きい。この1勝は選手にとって大きな自信になっただろう。リーグも残すところはあと1戦のみとなった。泣いても笑ってもすべてがここで決まる。最高の形で締めくくれるように、法大らしさを出しきってほしい。
試合後の監督と選手のコメント
濱口純一監督
―今日の試合を振り返って
ストレートで勝てる試合だったかなと思いますけれど、選手自身が最初から気負わずいけたのが良かったのかなと思います。
―池田選手が(アジアジュニアから)復帰しましたが起用の考えは
(池田選手は)能力とかその辺に関してはチームの中でも高いんですけれど、バレーボールはチームスポーツなので、今までやってきたチームに入って合わなくて、池田に非難が集中してもいけないかなと思うので(笑)。彼がいないなかで練習だったり、チーム作りをやってきたんで、池田君はほとんど試合に出ませんでしたが、今日戦ったチームで今シーズンを乗り切れたらな、と思っています。
―リベロの神谷選手の起用は
サーブレシーブはいつものように早瀬がして、ディグの方は神谷の方が私が見る限りすぐれていると思うので、拾い負けしないように。今日は住み分けをして、カットの方は早瀬で、ディグは神谷と最初から決めていました。
―ミスが続いた第3セットから第4セットへはどのように切り替えていきましたか
3セット目の途中でリードして、追いつかれてという流れだったんで。相手にとどめをさすところでささないで、相手を復活させてから頑張るという、いつもの悪い流れになってしまったので。そこはしっかりやらないと自分たちで苦しくなるという話は選手たちにしました。
―第4セットも終盤かなり追いつかれましたが
さっきも話した通り、終盤の気を抜いたプレーや、試合中にもう勝ったかなみたいな安堵感と言うんですかね、そういうものが見えたので早めにタイムアウトをとって、まだゲームは終わってないし、明日に繋がる大事なゲームだと言うことを伝えました。
―1部で戦った以来の国武大との対戦でしたが印象は
粘りがあるチームだということはわかっていたので、そこはあったんですけど毎年の粘りと比べるとそこまでだったのかなと思います。あとはミスが多くて、大味なチームでしたね。
―翌日は最終戦の宇都宮大戦ですが
春にやられているんで、勝って終わるために。昇格するには1セット取ればいいみたいな話も聞いていますけど、勝ってから上にあがるというのが僕らの目標なんで、勝って終わりたいと思います。
金澤秀幸選手(営4)
―今日の試合を振り返ってみていかがでしたか
相手もミスもあって結果的に勝ち切れたんですけど、自分たちの試合が露骨に表れてしまったなと思います。
―具体的にはどのようなところですか
4セット目のとき、途中8点差で勝ってたんですけど、追いつかれて最後は接戦になってしまって。なんて言っていいかよくわからないんですけど、気持ちの問題ですかね。
―3セット目を取られたとき、どのような話をされていましたか
自分たちのミスで3セット目を与えてしまったので、1、2セットみたいにしっかり我慢すれば、相手の方がミスをしてくれると思ったので、また1から落ち着いてやろうっていう話をしてました。
―金澤さん自身調子の方はどうでしたか
よくなかったです。先週の方がよかったですね。
―今日の勝利は重要な1勝になると思いますが・・・
本当は3-0で勝って、昇格を確実にしたかったんですけど、明日に持ち越しになってしまって、そこがちょっと残念です。
―最後に明日の最終戦の意気込みをお願いします
明日は1セット取れたらもう(昇格は)確定なんですけど、3-0で勝って、その上優勝して昇格を決めたいです。
小川貴大選手(法3)
―今日の試合を振り返って
自分が調子悪かったから、勝てて良かったなあと。
―前の試合から2週間空いたが、何か修正は
調子は悪くなかったので、いつも通りの練習をしてきてたんで、これと言って修正はしなかったですね。
―ブロックで何度か得点を決めていたが
相手の選手がセンターの村上を見て、自分のほうに打ってくると思ったので、勝負しに行きました。
―スパイクに関しては
スパイクの調子が良くなかったので、とりあえずミスを出さないようにはしていました。
―サーブを途中で攻めのサーブから守りのサーブに切り替えていたが
相手のコンビが合ってなかったので、入れてけばミスしてくれるかなあと。
―あと一勝で昇格です
1部に戻るのを目標にやってきたので、あと一回勝てばいいっていうのもありますけど、自分の中でちゃんと引き締めてやっていきたいですね。
―最終戦に向けて一言
リーグ戦最終戦なので、楽しくやりたいですね。