バレーボール
 

東日本インカレ慶大戦  波乱の準々決勝

第30回東日本バレーボール大学選手権大会 準々決勝
6月25日(土) 会場:所沢市民体育館

 24日に前回準優勝の中央大学、そして25日の第一試合と第二試合で前回優勝で昨年秋季リーグ1位の東海大学、昨年秋季リーグ2位の国際武道大学が敗退するという波乱の展開となった第30回東日本バレーボール大学選手権大会。念願のベスト8まで勝ち進んだ法政大学の対戦相手は先月の六大学交流戦で敗戦を喫した慶應義塾大学。ここでリベンジを果たしてさらなる高みを目指したいところだ。

931
ミスにうなだれる#9平良

試合結果

準々決勝トータル試合結果


法政大学
29 1セット 27
慶應大学
25 2セット 15
23 3セット 25
19 4セット 25
13 5セット 15

法政大学スターティングメンバー

選手名学部/学年ポジション
#1 田中 紀幸主将 法4 レフト
#9 平良 俊介 営3 センター
#10 佐々木 克弥 法3 セッター
#17 吉田 駿也 営2 レフト
#22 池田 隼平 営1 センター
#23 村上 竜也 営1 ライト
#12 早瀬 省吾 営3 リベロ

戦評

第1セットは慶應の連続ポイントからはじまった。相手のスパイクと強力なサーブに苦しめられ、なかなか自分たちのバレーが出来ず、サイドアウトを取り合う展開となる。8‐11から#17吉田のサービスエースなど、3連続得点で同点に追いついたのも束の間、すぐに連続得点を許し再び追う展開に。さらにサーブで#1田中が狙われ、なかなか良いカットが上がらず14‐15から相手に5連続ポイントを与えてしまう。しかし2回目のタイムアウト後に調子を取り戻しだした法政。強気のサーブで相手を崩しラリーの中で粘りも見せた。19‐23と差を縮め、ここで#9平良、#23村上の速攻2本を含む4連続ポイント。土壇場で同点とすると、相手のミスにも助けられ、デュースの末に29‐27でこのセットをものにした。

第2セットの序盤も慶應のコンビバレーに翻弄され、連続ポイントを許す厳しい展開。しかし3‐5から#22村上が積極的にサーブで相手を攻め、連続スパイクミスを誘い逆転。慶應はすかさずタイムアウトをとり流れを断ち切ろうとするが、7‐6となったところで、第1セットではまったく入らなかった#1田中のジャンプサーブが相手を崩し3連続ポイントで突き放す。慶應が2回目のタイムアウトで再び流れを引き戻したように見えたが、#23池田のサーブで相手のカットを乱し、怒涛の6連続得点。このセットを通して効果的なサーブにより終始慶應に思い通りの攻撃をさせなかった法政は、勢いそのままに相手をよせつけず、25‐15で第2セットも連取した。

迎えた第3セット。慶應が連続得点をすれば法政も連続得点で取り返す一進一退の攻防が続く。しかし中盤からサーブカットが安定しだした慶應は196cmの星谷を絡めたコンビで優位に試合を進めだす。法政もしつこくブロックをしにいくが、センターとサイドをからめた攻撃になかなか対応出来ない。前のセットのようにサーブで相手を崩せなかった法政は相手の多彩な攻撃に苦しめられ、23‐25でこのセットを落とす。

第4セットは、なんとか流れを変えてものにしたい法政。序盤はまたもサイドアウトの応酬となるが、5‐5からサーブカットが乱れだし連続でブロックポイントを許してしまう。それでも前のセットあまり調子のあがらなかった#17吉田に代わり、このセットからスタメン出場の#7金澤がスパイクで得点するなどその役目を果たす。しかし慶應の柳田の強力なサーブでカットが乱れ、連続得点を許してしまう。セッターの#10佐々木は#1田中や#9平良を使ってコンビをからめた攻撃を組み立てるが、なかなか流れを引き寄せることはできない。終盤に連続得点で差を広げた慶應に19‐25と、このセットも奪われてしまう。

運命の第5セットは最悪の出だしとなった。法政のカットがなかなか上がらず相手にチャンスを与えてしまい、いきなり5連続得点を許し窮地に追い込まれる。この苦しい状況で奮起したのは、エース#1田中だった。#1田中の3本のスパイクとブロックで1点差にまで迫り、一度は同点にまで持ち込むが、大事なところで連続でミスをしてしまう。慶應のサイド攻撃を止めることも出来ず9‐14と相手のマッチポイント。しかしここから#9平良のサーブで相手のカットを乱し、#23村上の連続ブロックポイントなどで13‐15まで追い上げるが、あと一歩及ばず。相手の時間差攻撃から放たれたスパイクが法政のコートにボールを叩きつけた。

26日、準決勝で慶應大学を破った筑波大学が決勝で日体大をストレートで破り優勝した。今回の大会でベスト8という目標をクリアした法政。しかしここで満足することは、決して出来ないだろう。今大会で以前よりも成長したチーム力をみることができたが、勝負所での弱さ、勝ちきれないツメの甘さが浮き彫りにもなった。課題があるということは伸びしろがあるということだ。まだまだ新チームとして完成されてはいない法大バレー部。これから秋のリーグ戦、全日本インカレに向けてさらなる成長と飛躍を心待ちにしていたい。

選手コメント

佐々木選手

―今日の試合を振り返っていかがですか。
悔しいです。ただそれだけです。
―前半2セットと後半3セットの違いは。
自分は1セット目はすごい緊張していて、その中で周りのみんながカバーしてくれたので、2セット目以降は落ち着いて、楽に上げることが出来ました。3セット目は最後のツメの甘さが出ちゃってて、そこで23点から25点までとれなかったことが今日の試合のカギだったんで。

―サーブが良かったように思えましたが。
慶應はカットが返れば高いコンビを使ってくるので。法政はジャンプサーブが多いんですけど、その中でジャンプフローターは他の人とは違うサーブなので、試合前にも監督にも「攻めろ」って言われたんですけど、自分でも効果的になるよう意識しました。

―今日チームの状態はいかがでしたか。
最初は自分たちのチームの流れを作るのが難しかったですね。2セット目でリードされてて追いつけたところが良かったですね。負けたセットは、後半は追いついたり出来てたので、出だしの悪さが響きました。

―試合の雰囲気はいかがでしたか。
試合が始まるのが遅くて、女子の試合も終わっちゃってて、みんなに見られてる感じがして緊張してたんですけど、いざ試合が始まるとやるだけなんで、まぁ1セット目は緊張してたんですけど、2セット目以降はリラックスしてやれました。
(慶應の応援については)5セット目の入りにすごい盛り上がってたんで、のまれないように自分たちから声をだしていくようにしました。最後追い上げられたのは六大学交流戦のときよりも成長したところですね。

―今日はどんな攻撃の組み立てを意識しましたか。
相手のブロックが高いので、Aカットだったら積極的にコンビを使っていきました。センターの平良が「落ち着いて上げさえすれば、俺がなんとかするから」って言ってくれたので、頼っていきました。

―サーブカットについてはどうでしたか。
チームの調子が良いときはキャッチが良いので、3、4、5セットはやっぱりキャッチが返らなくて、そんな中で自分がAカットじゃないボールの二段が正確じゃなかったのでよくなかったですね。

―これからの課題と目標を教えてください。
自分は3年になってから試合に出始めて、今まで負けた試合とかもいろいろ見てて、すごい悔しかったんですよね。で、実は今回の大会で自分自身がどれだけのことができるかってのを試したんですよ。自信もなかったんですけど、大事なところや土壇場でみんなが声を出してくれたので周りに助けられました。これからはチーム全体としての雰囲気やプレーが大事になってくるのでそこをしっかり意識してやっていきたいです。

平良選手

―今日の試合を振り返っていかがでしたか。
単純に力不足でしたね。

―対戦相手の慶應については。
やることは、リーグ戦とかわらなかったです。5月に六大学交流戦で慶應とやってそのときの対策が今回もピッタリあってたんでやりやすかったです。でもミスが要所で出てしまいました。

―相手のブロックについては。
崩れたときはしっかりついてきたんですけど、普通にマッチアップしたときはそれほど怖いブロックとは思いませんでした。

―佐々木さんとのコンビについて。
公式戦をやるたびによく合ってきてるのがわかるので。去年ほどのクオリティはないんですけど、まだ伸びしろがあるということなんで、これからが楽しみです。

―これからの課題と目標を。
個人的にはブロックですね。あとはカットが悪いときのクイックのクオリティをどれだけあげれるかですね。
 

田中主将

―今日の試合を振り返っていかがでしたか
まだまだ甘さが出た試合でした。

―あと一歩のところでベスト4を逃しましたが、ベスト8という結果について
去年は2回戦で負けていたので、最低の目標はクリア出来たのですが、ベスト4を目指してやってきたので、悔いの残る試合でした。

―先月、六大学交流戦でも対戦して負けた慶應大学との対戦でしたがどんな気持ちで臨みましたか
先月は、自分たちのバレーが出来ずに負けて、東日本インカレのトーナメントを見て慶應と当ると分かってから対策をやってきたので、負けたくないという気持ちで挑みました。

―対戦してみていかがでしたか
練習でしてきたことをしっかりやって、第1・2セットではそれをしっかり出来たので練習は無駄じゃなくて成果が出たのですが、実力はまだ相手の方が上だなという感じです。特に慶應のライト(間宮)をどうにか攻略しようと対策を練っていたのですが、その他の選手にやられたという感じです。

―チームの状況としてはいかがですか
まだ3・2・1年生がたくさん出ていてレギュラーが決まっていない状態なので、よく言えば層が厚いと言えますが、役割を出来ていない選手など実力に波があるチームです。

―今回も2回戦から1年生がスタメン入りしていましたがその点は
しっかりした1年生で、プレーの面でも態度でもプレッシャーを感じることがなく、しっかりと大学バレーをしているので助かっています。足らない所など考えてこれからも頑張ってもらいたいです。

―チームにけが人がいると聞いたのですが、大丈夫ですか
大会前に何人か軽い捻挫やけが人を出したことによってチームを組み立てることが出来ず固定できなかったので、試合に持っていくコンディションがまだ出来ていないです。

―今後に向けて
今回の大会で練習の成果がちょっと出てきたので、このまま秋季リーグ、インカレと結果を出したいです。そのために練習を重ね、努力したいと思います。

 

フォトギャラリー

  • 931ミスにうなだれる#9平良
  • 932慶大の強烈なスパイクにも対応するブロック
  • 933追い込まれながらもチームを盛り上げる#12早瀬と#1田中
  • 934途中出場のし次々にスパイクを決める#7金澤
  • 935全員バレーで準々決勝に挑む
  • 936長身#23村上のスパイクも高いブロックに阻まれる
  • 937■■■■
  • 938■■■■
 

 

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2017-09-254 R

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