重量挙

第60回全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会 1、2日目 2階級制覇!表彰台ラッシュで優勝に望みをつなぎ最終日へ

第60回全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会
2014年11月28日(金)~30日(日)
さいたま市記念総合体育館

日大に大差で破れ、涙を飲んだあの日から1年。王座奪還に燃えるリフターたちの戦いが幕を開けた。スタートの56kg級こそ失格に終わるという予想外の結果になったが、それ以降出場した全選手が表彰台入り。2年ぶりの優勝に望みをつなぎ、最終日を迎える。

94kg
共に表彰台へ登った94kg級の赤松(中央)と木野(右)

試合結果

個人成績

選手名階級成績総得点スナッチクリーン&ジャークトータル
山城聖也 56kg級 記録なし 2点 91kg⑦ 0kg 0kg
雨宮賢 62kg級 3位 19点 114kg② 142kg③ 256kg
篠原航平 69kg級 2位 20点 120kg② 152kg② 272kg
平良勇祐 77kg級 1位 24点 134kg① 167kg① 301kg
平仲浩也 85kg級 2位 21点 140kg② 164kg② 304kg
赤松哲郎 94kg級 1位 24点 146kg① 175kg① 311kg
木野英 94kg級 3位 17点 131kg③ 170kg④ 301kg

※丸数字は種目別順位

戦評

 スターターは2年ぶりにインカレメンバーに選ばれた山城聖也(キャ4)。覇権奪回へ、良い流れを作ることが期待されたが、まさかの結果となる。スナッチは91kgを1本しか成功できず、続くクリーン&ジャーク(以下ジャーク)もスタート重量の125kgを全て落とし、記録なしの結果に終わってしまう。

 しかし、この悪い流れを4年目にしてインカレ初出場の雨宮賢主将(営4)が断ち切る。「自分がどうにかしてやろうという思いが強かった」と話したように、気持ちのこもった試技を披露した。自ら「文句無し」というようにスナッチを3本全て挙げると、続くジャークでも1、2本目を成功。1位との逆転を狙った3本目は立ち上がることができず、その後に明大の原に逆転を許して惜しくも3位。だが、本人も「やり切った」という試技で21ポイントをもたらした。

 2日目、69kg級の篠原航平(文2)はスナッチの成功が1本と安定感を欠く。ジャークでも1本目を失敗するも、2本目3本目を連続で挙げ、3位の結果に。「自分の力不足を感じた」という満足のいく試技ではなかったものの2位に入った。

 さらに流れを引き寄せたい中、77kg級の平良勇祐(営3)が抜群の試技を見せる。スナッチを3連続で挙げると笠井武広(中大)の失敗もあり、1位で折り返す。続くジャークでも1本目の165kgをしっかりと挙げる。平良の次に試技を行った笠井は1、2本目を失敗し、ジャーク記録は165kgに。トータルで並んだ平良はこの後2本目の167kgを着実に成功させ、見事2種目制覇の完全優勝を果たす。

 85kgでは平仲浩也(法3)が出場。スナッチでは優勝候補の久米大輝(金沢学院大)と1kg差の2位となる。しかし本人も「ジャークは相手の方が強いというのは分かっていた」と語るようにジャークで相手に高重量を挙げられて両種目、トータルで2位。それでも公式戦初の計300kg越えの試技で、確実にポイントをもたらした。

 2日目最後の階級となった94kg級。木野英(文4)は安定して全てスナッチを成功させて、まず3位につける。赤松哲郎(キャ2)は1本目を挙げ1位を確定させるとその後も成功させ、スナッチでまず2位以下を大きく引き離す。続くジャーク。表彰台入りに向けて重要な試技となった木野は、1本目で失敗してしまうも「赤松が優勝しやすい展開にしたかった」と言うように見事2、3本目を取ってジャークで4位に。木野のジャーク終了後にハイタッチを受け「先輩にも背中を押してもらった」という赤松は、インカレの目標としていた175kgをしっかりと挙げ、ジャークでもトップに立つ。赤松の完全優勝に加え、3位入賞を果たした木野の4年生の意地を見せた試技で、ポイント獲得に大きく貢献した。(荒木翔太)
 

最終日展望

 +105kgで一人の出場を残して、法大はここまで127点を獲得。優勝候補と目される日大は4人の出場を残して67点となっている。
 連覇を目指す日大は明日、残す両階級に2人ずつ出場する。4人はいずれも実力者だが、とりわけ105kg級にエントリーしている世界選手権日本代表の持田、1年生ながら国体で2位につけた+105kg級の村上は確実な得点源として期待されている。両階級のワンツーフィニッシュでの連覇達成を狙ってくるだろう。
 現段階で60点差となっているが、日大は一人平均15点取ることで今の法大の点数に追いつく計算だ。この状況で、法大は残す選手が表彰台入りを果たせば優勝が見えてくる。有力選手を多く抱える日大とはいえ、今日の法大の表彰台ラッシュは少なからずプレッシャーになっているはずだ。依然として日大優位だが、勝機は十分にあるだろう。

 出だしは思わぬ形でつまずいたが、その後出場した全選手が表彰台入りを果たした。まさに全員でミスをカバーする戦いぶりで、優勝の望みをつないだ。勝負の行方は最後まで分からない。(熊谷優)

選手のコメント

山城聖也

―今日の試技をふりかえって
最悪としか言いようがない試合にしてしまいました。

―スナッチの時点からあまり調子が良くなかったのでしょうか
スナッチは、アップの時は自分の中ではいい感じに挙がってきていたのですけれど、(台上に)上がってみるとなかなかうまく挙がらなかったので、結果的にこのスナッチの流れを引きずってしまった感じがありました。

―2年ぶり、また最後のインカレでしたが
緊張はほとんどなく自分では挑んだつもりだったのですが、終わってみれば緊張していたのかな、と思う部分がありましたね。

―ジャークの2本目から3本目に入る時、焦りなどはありましたか
失格してはいけないというのを考えてはいて。まずはクリーンからジャークにつなげられるようにと考えていました。やっぱり3本目ということで、焦りはありましたね。

―インカレまでの練習の間、調子は上がってきていましたか
悪くはない流れで、つないではきていたんですけれど…。雰囲気に飲まれてしまったところがあったと思います。

―改めて学生最後の試技を終えた今の心境は
悔しい思いしかないです。

―他の選手に向けて
他のみんなには実力を最低限発揮してもらいたいです。

雨宮賢主将

―試技を終えて、今の気持ちは
 やり切りました。今持てる力は出し切ったと思います。それだけです。

―3位という順位について
ジャークをあと1本決めていれば結果論としては優勝だったので、最後決められなかったのは悔しいです。優勝と3位はやっぱり違うと思いますが、現状がこれなので。でも自分の力は出せたと思います。ただ(力を)出せても悔しい思いは残りますね。

―自身初のインカレメンバー入りを果たし、特別な思いで競技に臨まれたと思いますが
最初で最後、そしてキャプテンですし、ましては前の人間が記録なしという結果でした。そうなってしまったのはしょうがないので、自分がどうにかしてやろうという思いが強かったです。今回は最初で最後なので親も呼んで、ギャラリーも多かったので、大分気持ち的に良くできたと思います。

―今日の試技を振り返ってみて、スナッチはいかがでしたか
監督に言われた重量を挙げられたので、自分としては文句無しだったと思います。

―ジャークはやはり3本目がポイントでした
立てたらいけたのかなと思います。得意のジャークだったので、立つ自信はありました。ベスト(145kg)を出せる力はあったと思います。減量はありましたが、減量なんて関係ないと思いながらやってました。ですが、そういう形になってしまったのはまだまだ調整不足だったのかなと思いますね。

―試技では制限時間いっぱいを使って、自分のペースでできていたように見えました
そうですね。あとは周りの応援してくれる人を見て「これだけ応援してくれているので、やらなきゃいけない」と自分を奮い立たせてました。時間はある分は使ったほうがいいと思うので、自分のペースでしっかりやれたと思います。

―重量を挙げる前に、何度も応援席を見ていたのが印象に残りましたが、応援の声は耳に入っていましたか
それが本当に力になるので、もちろんです。

―今年は公式戦出場のない中でどのように調整されましたか 
学連主催の大会には出ていませんでした。国体のブロック予選は出ましたが、そんなに結果は良くなかったです。ですが、前々からインカレに出るのは決意していました。10月ごろに監督さんに「行きます、やらせてください」と通達しました。「わかった」と言われて、そこからずっとモチベーションを上げっぱなしでやることができたと思います。

―最近の練習では調子は良かったのですか
めちゃくちゃ良かったです。自分でも不思議なくらいでした。結局、気持ちですよね。

―明日以降、出場される選手へ一言お願いします
やることをやれば勝てると思います。それだけです。
 

篠原航平

―2位入賞おめでとうございます、今のお気持ちは
本当は(スナッチとジャークで)ともに1位を取ることを期待されていたのですが、その点数が取れなかったことと1年間監督さん方からご指導いただいたのにふがいない結果に終わってしまったことが申し訳ないです。

―目標としていた重量は
自分のベスト記録がスナッチ125kgのジャーク155kgだったので、そのくらいまでは触って取らなければならない重量でした。結果論になってしまうのですが、それをとれなかった自分の力不足を感じました。

―両種目1本目を落としてしまったのは大きかったですか
それもありますが、やはり自分の気持ちの弱さが出てしまいました。

―2本目は両種目とも挙げることができました
そうですね、切り替えはできました。2本目以降はもう思い切ってやろうと思って臨んで、3本目は思い切ってやりすぎてミスをしてしまいました。

―先輩方から試技後に指摘された点は
いつもと違う変な試技だったね、ということを言われました。緊張で変に力が入ってしまったのかなと思います。そのあたりを自分で修正できるようにしていかないといけないと思うので、そこがまだ自分の弱さですね。

―平良監督から最近調子が良いとうかがっていましたが
大会の2週間前から多摩キャンパスで合宿を行っていたのですが、そのときも高重量のセットができていたので本来ならばもう少しできていないといけなかったですね。減量の影響などあって思うようにいかなかったです。

―監督からかけられた言葉はありましたか
特になにかいただいてはいないのですが、監督さんに言われた重量を挙げるということだけを自分は意識してやりました。ですがそれを挙げられなかったので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

―合宿で強化した点は
体重はそんなに増えていないのですが、それでもスクワットや補強の種目で自己新記録を結構出すことができていて、そのあたり力はつけてこられたと思います。ですが試合になると自分のメンタル面の弱さがでてしまって、本来の力が出せなかったのでそこは来年につなげていきたいと思います。

―昨年のインカレと比べて今日の試技はいかがですか
本数的にはおそらく一緒だと思うのですが、重量が伸びているとはいえ対抗戦は本数を取らないと話にならないのでそこはまだまだですね。

―今年1年を振り返って
入学してからあまり調子が良くなかったのですが、今年の国体会が終わってからだんだん調子が上がってきていて波にのっている状態だったので、このままいけるかなと思っていましたが、うまくいかなかったですね。この1年間監督さん方にご指導いただいて本当に感謝していますし、OBの方々にもご支援いただいて感謝しています。来年良い結果を残せるように頑張りたいです。

―4年生へ向けて
今年1年間ご指導いただきましたし、今回の試合もセコンドについていただいて、いろいろ学ぶべきところがたくさんありました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

―今後に向けて
来年は今年以上の点数をとることが求められると思うので、来年は完全優勝を目指していきます。階級も77kg級にあげるかもしれないので、もっと力をつけて誰にも負けないくらい、1本1本で試合を決められるような強い選手になりたいと思います。
 

平良勇祐

―見事な試技でした、感想を
多摩合宿で調整に入ったんですが最初はとても調子が悪く、ジャークで155㎏も取れない状況で、本当にどうすればいいのかわからなくなっていた状態でした。そこで監督さんに相談したんですが、その時「俺は心配していない、お前も心配することはない。練習はいままで十分積んでいるし、残りの2週間で劇的に伸びるわけでもないから、今までどおり取り組んでいればいい」といわれたんです。短期間では急激に成長できないですし、練習をしすぎても疲労がたまるだけというのを考えながら、そこからは吹っ切って練習に取り組むことができて、課された重量をこなせるようになりました。今日もそれの延長のような形で、一つ一つ着実にあげられました。ジャークは最後に自己新記録を上げることはできませんでしたが、スナッチは134㎏で自己新記録でしたし、なにより(合計)24点をとれたことが良かったです。(監督の一言が大きかったか)本当にそうですね。本来自分は練習を積まないと良い調整ができないんですが、10月の日韓フレンドシップ大会や国体など試合日程がハードで、なかなかその時間をとることができていませんでした。その焦りもあって直前合宿まではやっていて、だけどのびなくて、という形だったので、あの一言で変わりましたね。

―日大の選手の得点が振るわず、中大の笠井選手にも勝利するというチームとしても非常に良い結果になりました
笠井選手が0にならずとってくれたことでそうなりました。実力的にも笠井選手は高いですし、そういった選手を越して24得点をとれたということが非常に良かったです。チーム全体としても勢いをつけられたのかと思います。

―スナッチのスタート重量を当初から落としましたが
あれは、まずは2番を確定させるためですね。その後に笠井選手との一騎打ちという流れを考えていて、そのようにしました。134㎏を上げることは向こうも想定していなかったと思うので、成功できてよかったです。

―そのような気持ちで今日の試技に臨んだのですか
山城さんが失格という結果になってしまいましたが、主将の雨宮さんが良い結果を残して、本人は1位を取るつもりでいたので悔しがっていましたが、その後篠原が今季ベストといいっていい結果を出して挽回してくれました。自分と赤松平仲は1位をとって3階級優勝を狙おうという気持ちで臨んでました。

―残りの選手たちの戦いをどうみますか
平仲は本番に弱いタイプですが、なんとか取り戻して1位をとってほしいです。赤松は普通にやることができれば優勝できると思いますし、4年生の木野さんとの2枚出しですので、上位を独占してほしいと思っています。そうして強い選手がひしめく明日に向けて可能性をつなげてもらいたいと思っています。

平仲浩也

―3度目のインカレを終えて
対抗戦になって、いつもとどう気持ちが違うのかは分からないんですが、1本目からしっかり取れて、3本目で勝負ができるというスナッチができました。スナッチでは最後の142kgを取っていれば、もしかしたら勝っていたかもしれないので悔しいですが、今年の中では一番良いスナッチができたと思います。それを糧にジャークもいけると思いましたが、毎年同様ジャークではあまりという部分があったので、心残りな部分が大きいです。それもまた来年もまたつなげられたらと思いました。昨年までは結構この調子でいけば来年つながるだろうと思っていた部分があったんですが、(来年は)次がないので、完全優勝できるようにスナッチだけではなくてジャークも安定させて、全て1位を取れるように対抗戦に臨んでいきたいとすごく思いました。

―昨年もインカレで自己新記録を出しましたが、インカレで勝負強いという点に関してご自身ではどのように思っていますか
分からないんですが、毎年監督さんが言う重量を挙げれば勝てる、というのを監督さん自身がすごく言ってくれるので、安心というのか分かりませんが、取れるんですよね。そういった気持ちを持って、体も良い感じになるので、これくらいのモチベーションで他の試合も臨みたいです。(個人戦は)1本目に失敗するというのが多いので、自分としてはこれを他の試合(個人戦)にもつなげれば、もっと対抗戦(の結果)が良くなると思います。

―監督さんに言われた重量に安心感があるとのことですが、それに応えたいという思いがやはり強いのでしょうか
相当あります。個人戦では全く応えられていませんが、この試合(インカレ)だけはなぜか「いける」という気持ちがあります。今年もスナッチからのっていましたし(優勝が)射程圏内にあって、スタートも(1位の久米選手と)一緒だったので、「いけるな」というのはありました。来年は全部応えられれば絶対優勝できると思うので、トレーニングからやっていくよう心掛けていきたいと思います。

―前の階級で同期の平良選手が完全優勝されましたが、それで良い流れが来ていたのではないでしょうか
そうですね。下の階級にやっぱり負けたくないというのはあったのでモチベーションが上がりましたし、流れを持ってきてくれたと思います。(平良選手は)毎年、自分より一つ下の階級で出て良い点数を取ってくるので、それに関してもありがたいです。「自分もやってやろう」となります。中学3年のときから一緒で、高校も一つ階級が離れてずっとやっていたので、そのあたりはずっと思います。高校のときは(自分が)一つ上の階級ですがいつも(平良選手に)負けていたんですよね。大学になって自分が少し抜きましたが、試合ベストは本当に近いんですよね。高校のときのチャンピオンですし本当に(試技が)うまいですが、下の階級に負けたくないというのはすごく思っています。(そのことで)自分もそれなりに強くなれたので、ありがたいと思います。

―試技の前から久米選手との一騎打ちが予想されていたと思いますが、その点の意識は
メンバーを見たときからそうなるだろうと考えていました。スタートの重量通り取れば(自分と久米選手の)二人しか残らないと思っていましたし、「倒したいな」と思っていました。どうせ一騎打ちになるなら倒すという気持ちを持ち続けていこうというのはあって、合宿のときから思っていました。負けて悔しいというのがすごくあります。(久米選手は)さらに強くなりましたよね。全日本選抜もエントリーされていましたが棄権されましたので、今年初めて一緒の場で戦いました。(インカレまでは)久米選手が出ないから自分がチャンピオンになれていたので、この人を倒せたら成り上がれると思っていて、倒せるというところを見せつけたかったです。高校のときからとても強かったのでこの人を倒せたら自分も自信を持てると思っていましたが、倒せずに終わってしまいました(※久米選手は4年生)。(来年以降)全日本でも顔を合わせられると思うので、久米さんに限らずですが(倒す)目標を今のうちから持てたら結果も出てくると思うので、大学で戦えて良かったという気持ちと、負けたことでプラスにつながればいいなというのがありますね。

―久米選手と競うという中で、スナッチを1kg差で終えられたのはジャークに入る点で気持ちとしては大きかったですか
ジャークで相手がすごくあげてくるのは分かっていたので、スナッチで1kgでもいいので離したかったというのはありました。やっぱりスナッチの時点で3本目を取れていたらもっと波がきていたと思います。その時点で心残りです。スナッチが終わったときはスナッチの悔しさがずっとありました。自分でもジャークは相手の方が強いというのは分かっていたので、ジャークが一騎打ちになったときは勝ちたいという気持ちはありましたが、そのための重量にいきなり挑戦できないという現状があったので、自分でやりにくい試合にしてしまったと思います。

―公式戦でトータル300kg越えは初めてでしたがその点について
練習からしても165kgは触っていたので、スナッチ140kgなので(ジャークをその通り挙げられたら)310kgいけると上を見てしまいました。結果を見たら304kgというのは悔しいですね。試合に入る前は173kgくらいいけるだろうと思って想像していたので、300kg越えでも全然嬉しくないです。スナッチが終わったときには(トータル)315kgが見えてしまったというのがあります。もっとやらないと、と思えたので、来年強くなる自分が見えたのは良かったと思います。正直、平良がトータル301kgとまた(記録が)近いので、そういう面でも悔しいですね。むしろジャークで(平良選手に)負けたのでめちゃくちゃ悔しいです。練習のときから負けてしまうんですが、もっと練習のときから触って「上の階級だから当たり前に勝てる」というくらいにしたいです。トータル的にはすごく悔しいです。全種目2位と点数は取れましたが、スナッチであと1点ほしかったなと、欲がどんどん出てきます。

―過去2回のインカレは同じ階級に先輩が出場されていましたが、そういう方が抜けた分今年はご自分で点を取ろうという意識がさらに強かったのではないでしょうか
そうですね。昨年は比嘉貴大さん(13年度卒)がドラマチックな試合をされて「この人はすごいな」と思いました。そういう試合を昨年見ていましたが今年はこのざまなので、まだ一人になって昨年の(比嘉さんの)ような試合を自分はできます、と言えないような結果でした。来年は(先輩が)抜けても自分はここまでできるというのを見せられるようにOBの方々に見せられるように頑張ります。2位になってインカレで初めてメダルを取れたのにここまで悔しいとなると、来年は優勝するしかないですね。

―今年1年を振り返って
(自分としては)0点という試合が続きました。「今日もだめか」と悩みに悩んでいました。(夏に)沖縄で合宿があって、そこでかなり練習して戻ってきて東日本個人選手権に出ましたがそこでもぼろぼろで、「沖縄でのきつい練習はなんだったんだろう」と思いました。毎回対抗戦だと心と体があうので、来年は心と体のミスマッチをなくしていければ結果が出ると思います。個人戦でも対抗戦並の試合ができれば、対抗戦でももっと自信がつくと思います。大切なのは次の試合です。「取れる自分がいるんだ」というのをそのまま持っていければいいんですが、次の試合まで結構間が空いていまします。そこで保てれば来年につながると思います。

―この大会で引退となる4年生について
対抗戦でも主将らしい試合をしてくれますし、ああいうあと1本取れたら優勝というような試合をするというのを、来年は自分もそういう立場になるのでいい勉強になりました。来年に向けてそれをつなげていけばもっと良い団体になると思いますし、強い法政大学になると思います。

―今後出場する選手に向けて
雨宮さんから予想点数以上を取れています。赤松は全種目1位というのがありますが、そこで木野さんが4年生の意地を出してくれると信じています。最初の階級の山城さんが失敗してしまいましたが、4年生が4年生の穴を埋めるという結果を出していって、(最後の)結果を見たときに「法政大学頑張ったな」というのが見られれば良いと思います。諦めないで互いに穴を埋める勢いで頑張ってほしいです。(やはりここまで雨宮選手の試技が大きかったのでは)そうですね。気持ちが入っていたというか、見ていて全然違いました。山城さんの後に雨宮さんがああいった試合をしてくれたので、チーム全体が落ちていたところから盛り上がって(初日は)終われました。2日目からは、「あと1本」というのは挙げられていませんが予想点数以上は取れて、良い流れが来ているような気がします。埋められない穴ではないですし、ショックはありましたがまだ戦えるので前向きに考えられます。結局は団体で最後(の結果が)出てみないと分からないです。どんなことがあるか分からないので、それを考えた上で木野さんと赤松が穴を埋めていければ団体の結果は今からでも変わってくると思います。自分が終わったからほっとするのではなく、応援を頑張れば変わってくると思うので、試合で出せなかった分応援を頑張ります。

 

木野英

―競技を終えての今の気持ちは
すごくすっきりしています。4年間の努力がすべて出たんじゃないかと思います。

―4年生として最後の大会でしたが
4年生なので、後輩たちにも最後の姿というのを見せて、奮起してほしいなという気持ちでやりました。

―昨年のインカレでは悔しい思いをしたと思いますが、それは晴らせましたか
少しは楽になりましたが、3位だったので、下級生の赤松と一緒に1位、2位というのがしたかったですね。

―それでも94kg級で赤松選手とのトータル1、3位という成績は法大にとって大きなポイントになったと思います 
はい、大きいですね。僕自身、けがをした部分もあって、その部分を考えて練習、調整をやらないといけなかったので周りはすごく心配したと思います。その中で当初の予定通り1、3位を取れたので、法政にとってすごく大きいと思います。けがは夏頃にしたんですが3ヶ月ほど何もできなくて、必死に戻したのですが、自分自身少しだけ不安がありました。ただ、後輩にも自分のやっていたことを見せたかったので頑張りました。

―インカレ間近の調整は上手くいっていましたか
けがをして慎重に、慎重という中で、フォームも変えました。今までの調整で1番うまくできたと思います。

―競技前の状況的に、やはり自身がポイントになるとは思われていましたか
そうですね。やはり僕が5番、6番になるとチーム的にも苦しくなると思うので、絶対に自分がやらなきゃいけないという気持ちでした。

―試技を振り返って、スナッチは3本連続で成功しました
すごく気持ちが良かったです。アップでは最初は体の動きが悪かったのですが、最後のほうにはすごく動いてきて、1番良い試技をしたんじゃないかと思います。

―ジャークは1本目を落としてしまい、2本目はプレッシャーがかかったことと思います
1本目を決めていればもっと楽だったのですが、痛めていた部分もあったのでそこをかばって少し変なクリーンになってしまいました。そこが自分の反省点です。次に2回目をどうやってやるかという時に、気にせず大きくやったのが成功の秘訣だったと思います。プレッシャーは少しだけありましたが、あの舞台に立ったらやるしかなかったのでそれは割り切っていくことができました。

―同階級の赤松選手の優勝されましたが
本当にすごいと思います。昨年は僕のほうが上だったのですが、本当に力をつけました。僕は「赤松が1位を狙えるような試技の展開にする」という仕事があったので、赤松が頑張ってくれたので本当に良かったです。

―普段は一緒に練習をされていたのですか
昨年は一緒にやっていたんですが、僕がけがをして彼の重量についていけなくなったので今年はできなかったです。

―赤松選手には来年以降も期待が懸かりますね
本当に期待しています。今まで一緒にやってきた中で1番良い逸材だと思います。

―4年間を振り返って
今日のことがとても思い出に残りました。入学のため、大阪から出てきたんですが、最初は本当に戸惑いましたね。言葉でも最初イントネーションが全然違って、それを注意されたりという面白い話もあったので(笑)。4年間を振り返って本当に楽しい生活でした。寮では上級生・下級生もわいわいやりながら、本当に楽しかったです。良い雰囲気だったと思います。

―明日出場される選手に対して、一言お願いします
比嘉翔矢選手は力はあるので、絶対やってくれると思います。頑張ってほしいです。

赤松哲郎

―優勝おめでとうございます
ありがとうございます。昨年のインカレは悔しい結果に終わってしまいましたが、今年のインカレは1位を狙える記録まで成長できたので、スナッチで145kg、ジャークで175kgを取ることが目標でした。この大会に向けて準備も重ねてきていて、直前の合宿のときから調子も良かったですし、しっかり重量も挙げられたので満足です。

―2度目のインカレでしたが昨年と比べて心境の違いは
今回は1位を狙える位置にいたということで、昨年とはまた違ったプレッシャーがありました。

―コンディションは
1カ月くらい前に試合が続いたことで一時的にコンディションが良くない時期があったのですが、練習を考え直して、しっかり調子を元に戻せました。

―成功率について
180㎏だけ挙げられなかったのが悔しいです。一度練習でも180㎏をクリーンしていたのですが、その時よりも軽く感じました。180㎏を挙げたい気持ちが強かったので、今回できなかったことが悔しいです。クリーンは絶対にできるのですが、ジャークで今日みたいに上手くいかないときがあるので、反復練習をひたすらして自信をつけるようにしていきます。

―今年の課題であった腕の力について
昨年に比べたら力はつきました。でも他の部分に比べると肩の力はまだまだ足りていないので、これからも重点的に力をつけていきたいです。

―同じ階級に出場した木野選手について
木野選手とは1年生の時から練習も一緒に組んでいます。自分の今の記録が出せるようになったのも本当に木野選手のおかげで、良い先輩です。今日は木野選手のジャークの出番が終わった後に、バトンタッチの意味を込めて裏でハイタッチをしてから175㎏に臨みました。そうやって先輩にも背中を押してもらったおかげで、成功につなげることができたので、本当に木野選手の存在は心強いです。

―目標であった「スナッチでの10㎏以上の増量」が達成できましたが
前大会の時期でも練習の時点で145㎏取れていたので、1、2本目の試技で優勝を決めて3本目で自己新を狙う流れにしたいと思っていました。今回はそれができ、1㎏アップで146㎏の自己新記録を出せてよかったです。

―今年1年の成長ぶりが目覚ましいですが、ご自身で振り返ってどうでしたか
今年に入ってから全日本と名がつく大会全てで優勝できて、今大会で3冠目を達成できたので嬉しいです。今年の3月のジュニアの大会で、1個下の選手に負けたことが悔しくて、それを境に自分の記録が上がってきたように感じます。そのあと4月の大会で優勝してからここまでは、波に乗るような感じでずっと良い調子で挑めました。

―今後の目標は
これから試合がしばらくなくなるので、練習でスナッチ+4㎏(150㎏)、ジャーク+5㎏(180㎏)を常に取れるように練習に励みたいと思います。 

フォトギャラリー

  • 94kg共に表彰台へ登った94kg級の赤松(中央)と木野(右)
  • akamatsu赤松は圧巻の試技で大差をつけての優勝
  • kino最後のインカレで堂々の3位・木野
  • taira2種目制覇の優勝でチームに勢いをもたらした平良
  • hiranaka順当に2位入賞を果たした平仲
  • shinohara篠原は昨年より大きく順位を上げて2位
  • amemiya雨宮(右)の試技が流れを大きく変えた
  • yamashiro最後のインカレで無念の結果に終わった山城

 

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