重量挙

【重量挙】東日本学生個人・新人選手権 1日目 西田が優勝、渡邉が2位と表彰台を獲得!出場6選手全員が善戦を見せる

東日本学生個人・新人選手権
2018年9月7日(金)~9日(日)
日本大学生物資源科学部体育館

藤沢の地で行われた東日本学生個人・新人選手権の1日目には法大から6選手が出場。そのうち、東日本インカレでは失格となり悔しい思いをした西田陽風が本来の実力を見せ優勝を果たした。また、渡邉竣も、納得のいく形での準優勝を飾り、比嘉龍、神谷亮磨も意地の1本を見せるなどそれぞれが健闘した。

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ベストとはならなかったがC&Jで130㎏を挙げ優勝を決めた

試合結果

個人成績(丸数字は順位)

階級選手名スナッチクリーン&ジャークトータル
56kg
級-新人
比嘉 龍 80〇 84〇 88× 4位 100〇 105× 106〇 4位 197 4位
62kg
級-新人
西田 陽風 100〇 104× 104× 1位 125〇 130〇 133× 1位 230 1位
69kg級-個人 神谷 亮磨 100× 100× 100〇 8位 125〇 130× 135× 6位 225 7位
69㎏級-新人 津波古 拓也 90〇 95〇 100× 7位 110〇 115〇 120〇 6位 215 6位
77kg
級-個人
平良 直彦 90〇 95〇 102× 11位 110〇 115× 115× 11位 205 10位
77㎏級-新人 渡邉 竣 114〇 119〇 123× 3位 135〇 138〇 144〇 2位 263 2位
 ※単位はすべてkg、登録名簿順に記載

戦評

 東日本大学対抗選手権後、最初の個人戦となった東日本学生個人・新人選手権の1日目には、法大から6選手が出場。各々が、課題を持って臨み、収穫を多く得た大会となった。

 最初に行われた新人56㎏級、62㎏級は比嘉龍と西田陽風が試技を行った。
 比嘉は、4月に行われた全日本学生個人選手兼以来の大会。けがもあり、スナッチ・ジャーク共に低い重量からのスタートとなった。ジャークの3本目はバランスの崩れに耐えて挙げたものの「全然ダメでした」と、納得のいかない結果に終わった。
 西田は、7月に行われた東日本大学対抗選手権では「メンタル面の弱さが出た」とジャークを3本連続で失敗し失格、という悔しい思いをしている。課題であったメンタル面での克服も狙い臨んだ今大会は、スナッチ・ジャーク共にベストからは遠い記録となったが、どちらも新人1位の記録で堂々の優勝。
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また、ジャークの130㌔は、個人で優勝した益子広幸(日大)と同じ記録と、今後の全日本大学対抗選手権に向け期待の持てる試技を見せた西田。次に臨むのは10月に行われる全日本新人選手権。そこでも十分に優勝を狙える記録を持つだけに、緊張感や重圧に負けない精神力を身につけ確実に優勝を果たしてくれるだろう。

 新人69㎏級には津波古が出場。今大会はスタート重量を低く設定したと言うようにスナッチではスタート重量の90㌔、続く95㌔も軽々と挙げる。小走りで立ち去る姿には1年生らしさを感じさせた。2本目までは順調に挙げてきたものの、3本目の100㌔は不成功に。軽い重量からのスタートだっただけに悔しさをにじませた。その後のジャークでは3本とも成功させ120㌔を記録するも6位となり、表彰台には届かなかった。個人69㎏級には4年生の神谷亮磨が出場。彼は12月の全日本インカレに選出されなければ今大会が事実上の引退試合。ゆえに特別な思いを秘めて大会に挑んだ。しかし、スナッチではあわや記録なしの3本目にバランスを崩しながらも意地でスタート重量の100㌔を成功させる。ジャークでは3本目に自己ベストの135㌔への挑戦を懇願し、自分を奮い立たせ挑戦するも、失敗。「情けない結果に終わってしまった」と語る神谷。有終の美を飾るには至らなかった。

 77㎏級には個人で平良直彦が、新人で渡邉竣が出場。
 法大として初の公式戦となった平良は、普段大会役員として大会運営に携わることが多い。今日はスーツをではなく部のツリタイを着ての参加となった。注目の試技では、ジャークはベストより10㌔ほど低い値となったが、スナッチでは自己ベストとなる102㌔を3本目に触る。惜しくも失敗に終わったが、初の公式戦で緊張を感じさせることなく、堂々の試技を見せた。
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 また、新人に出場した渡邉は「1週間くらい前まで140㌔も1本しか成功していなかった」と語るほど調子が悪い中での試技となった。元々足の力を鍛えることを課題としていた渡邉だが、夏前に負った腰のけがが原因でスクワットができない期間があった。しかし、ブロック大会のため帰省した先で『腰を痛めないスクワット』を教えてもらい、これが効を奏した。スナッチでは、東日本大学対抗選手権を上回る119㌔、ジャークも軽々と3本目の144㌔を挙げての2位。優勝はならなかったが、次大会へ自信となる大会となった。

 九州国際大学など重量級の争いが東日本大学対抗より激しくるなることが予想される全日本大学対抗選手権。鍵となってくる軽量級でメダル獲得者が2人出た今大会を生かし、全日本新人選手権では更なる成長した姿を見せてくれるだろう。全日本大学対抗選手権で目指す『打倒王者日大』へ。小さく大きな第一歩だ。
(上野翔・中西陽香)

選手コメント(名簿登録順に個人・新人の順で掲載)

比嘉 龍

–本日の試技を振り返って
けがをしていたため軽い重量で挑みましたが、それでも一本ずつ落としてしまいました。フォームの未熟さとメンタルの弱さによるものだと思います。

–本日の目標の記録は
スナッチが88㌔でジャークが110㌔でしたが、全然ダメでした。

–スナッチのスタート重量が80㌔と、4月の全日本学生個人選手権と比べて14㌔も下げていますが
けがでしょうがないかなとは思いますが、それ以前の問題でけがするのがいけないので、そこは反省点だと思っています。

–フォームのお話がありましたが、今後どのように改善にあたりますか
けがしている分、体をいじめて筋肉をつけるメニューをこなせませんでした。そこに時間を費やせばうまくなるのかなと思うので、今後は時間をかけて形を研究していきたいです。

–現時点で考えられる大きな課題は
フォームもそうですけど、成功率の低さも問題だと思います。

–同じく一年生の西田選手が活躍されていましたが、同期の活躍を見て思う点は
成功率とか体の使い方とかプレッシャーの強さとかは見習っていかないといけないなと思います。

–今後の目標は
全日本インカレが近づいてきているので、それに出場できるように、けがを治すこととフォームの改善をしていきます。その上で成功率を上げていきたいです。

西田 陽風

–今日の試技を振り返って
今日は、スタートの1本をちゃんと取ったら優勝が狙えるという形だったので、最初の1本目をどっち(の種目)もちゃんと取れたのは良かったんですけど、スナッチに関してはその後2本落としてしまって、結構自分の中では軽かったんですけど、落としてしまったのでもったいないなという感じです。ジャークの方は調子が悪くて130㌔取れただけでも良かったかなという感じで。でも、(3本目の)133㌔は新人の方の大会新記録だったみたいで、調子が悪い中でもちゃんと取らなくちゃいけない重量だったなと思いました。

–メンタル面が課題ということでしたが今日は
そうですね。ジャークの1本目はとても緊張しました。でも、軽めの重量だったので、前(東日本大学対抗選手権時)よりは緊張はほぐれていました。ただ、緊張してジャークも崩れた部分があったので、治りきっていないなとは思います。

–メンタル面を強化していく上で取り組んでいることは
とりあえず試合を重ねていくしかないなと。今日は、(克服への)第一歩で軽い重量ですが、ちゃんと取れたというのはできたことかなと思います。

–調子があまり良くない中での試技ということでしたが
調子が悪い状態が続いているので、(全日本)インカレまでには戻して、もっと高い(重い)重量から取るように、特にジャークでしていきたいのと、もっと高い重量を試合で触っていけるようにしたいですね。

–課題と良かった点をそれぞれお願いします
(課題は)ジャークですね。きれいではなく、崩れたフォームで何とかいっぱいいっぱいで取っているという感じだったので、フォームからしっかり見直して安定した試技を見せられるようにしたいです。良かった点は、試合の1本目を(スナッチ、ジャーク)どちらも落とさなかったことですね。

–次の大会は
全日本新人だと思います。

–そこに向けての目標をお願いします
優勝は狙えると思うので、1つ良いステップを踏めたと思うので、ここで優勝して次に今日の課題を踏まえつつ次も優勝できたらなと思います。

神谷 亮磨

–試技を振り返って
情けないの一言です。理由としては、今回が最後の公式戦になるのではないかという試合で思い切りを持って挑みたかったんですが、気持ちと体がついていきませんでした。調子はもともと悪くて、試合も棄権を視野に入れていましたが、最後ですし頑張ろうと思って挑みました。結果、案の定こういう形で終えて悔しいですし、恥ずかしいですね。

–今日の自分に点数をつけるとしたら
0点ですかね。スナッチに関しては記録なし寸前になってしまいました。前回の全日本学生個人選手権でも同じようなことをしてしまっていて、今年は二度と同じミスをしないようにしようと反省していたのですが、全く反省を生かせなかったです。ジャークの3本目の135㌔は自分から懇願して挑戦しましたが落としてしまったので情けないなという気持ちです。そういった意味での0点です。

–ジャークでの135㌔は前回の全日本学生個人選手権で、奇跡に近い形でのベスト更新とコメントしていましたが、その135㌔に特別な思いなどは
ありました。135㌔は前回の大会でのスタート重量で成功させベストを更新しましたが、その大会でも調子は悪かったです。アップ時から130㌔も挙がらない中、成功させた奇跡に近い形でした。今回も調子の悪い中、試技2本目で130㌔を失敗しましたが、前大会の成功から今回もいけるだろうという気持ちで挑戦しました。

–前大会と今大会での調子の悪さに違いは
前大会でも調子は悪かったですが、それでも何とかしてやろうという気持ちはありました。今回に関しては直前のけがもあって、棄権しようかなという気持ちがあるまま、どっちつかずの状態で試合を迎えてしまったので、今回の大きな反省点かなと思います。

–メンタルの面とは別に、技術面での試技失敗の要因は
フォームがスナッチもジャークもしっくりこずに良くない状態でした。基本的にはスナッチなら100㌔くらいなら落とさないはずでしたが、最近は落とすこともありました。そういった課題を解決しないまま試合を迎えてしまったところだと思います。

–今後、重量挙げに対してどのように取り組んでいきますか
僕自身、中学1年生から重量挙を始めて10年目になります。最後の公式戦になるということで気合は入っていたんですけれども、このような結果になってしまいました。ただ、大会はありませんが12月まで練習はできるので、自己ベストを更新して、最後気持ち良く終われたらいいなと思います。卒業後はまだ未定なのでもしかしたら社会人でやるかもしれないです。

–今後チームは全日本インカレに向けて練習していきますが、チームにかけたい言葉などは
現在、チームの和は今ひとつ良くないのかなと思う点があります。本当は、僕が今回いい内容でチームをあおっていけたら良かったのですが、4年生がこういう結果に終わってしまったので、かけられる言葉は正直ないのかなと思います。ただ、これから練習でチームを引っ張っていけるように頑張ります。

津波古 拓也

–試技を振り返って
スタート重量を大きく下げていたのにも関わらず、スナッチを1本落としてしまいました。そういうところに自分の甘い部分が出てしまったのかなと思います。

–ジャークは3本とも成功していましたが
ジャークの3本目はベストから6㌔下げていて、スタート重量は16㌔下でした。3本取れたこと自体は良かったですが、そもそものスタート重量を下げたことが悔しいです。他の人と比べて力には自信がありましたが、大会前に長期間練習に参加できずに挑んだので、その力が落ちてしまいました。その結果、あまり納得できる数字は出せませんでした。

–今回見えてきた課題は
仮にベストを取っても表彰台には届かなかったので、単純に記録が足りないと痛感しました。以前と同じく柔軟性とフォームが課題です。

–今後の目標は
スナッチ120㌔、ジャーク150㌔くらい取りたいです。

–その目標を目指すにあたって課題にどう取り組んでいきますか
重い重量を雑に挙げるのではなくて、重い重量だからこそしっかりフォームを意識して、日頃から丁寧に練習していきたいと思います。柔軟性は普段からストレッチをしていくしかないと思います。

渡邉 竣

–今日の試技を振り返って 
結構夏休み明けてから練習をしていく中で、だいぶ調子が悪いなという感じがしていて、スナッチはそうでもないんですけどジャークは(スタート重量を)下げました。夏休み中のブロック大会で140㌔でスタートして失格したのもあって、ビビッて(今大会のスタートは)135㌔にしたんですけど、だいぶ軽く取れてしまったのでジャークに関しては慎重になりすぎたかなと思います。スナッチは、(セコンドに)上手く采配をしてもらったので、119㌔を取れたかなと思います。

–取り組んだことが良かった? ずっと腰が痛くて、スクワットの練習ができていなかったんですよ。スクワットができないと、ジャークは力使うので、立てなくなったり引きもおかしくなったりするんですけど、スクワットのフォームを変えて、腰の痛くならないスクワットでならしたりしていて。それが効果として出てきてはいるのかなという感じですね。

–スナッチの成功率が低いことが1つ課題としてありましたが、今日の試技に関しては
スナッチの成功率は毎回悪くて、2本取れたら良いなという感じなんですけど、今日の123㌔は取れないといけない重量ですし、取っていたらスナッチ1番で日体大の木下(恵汰)とも余裕ができてジャークも狙えたんじゃないかなという感じなので、あれは取れなきゃいけなかった重量かなと思いますね。引いた瞬間に「あ、重い」と思ってしまったのが(ダメだった)。純粋に練習不足という感じですかね。


–修正点や、良かった点は 
今日は、ボロボロの試合を想定して来ていたので、思った以上にできたと思います。いつもは本番に弱いので、重量を下げたとはいえ、(今の調子の中ではベストな形で)取れたんじゃないのかなとは思います。(重量が低いので)何とも言えないんですけど(笑)。

–次の大会は
全日本新人か全日本インカレですね。

–全日本新人に出るとしたら目標は
木下(恵汰、日体大)には負けたくないです。1年生ですし、勝ちたいなと思います。(今大会で)良い弾みをつけられたと思うので、しっかり体重を増やしていっぱい自己新を出してインカレでも点を取れるようにしたいなと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 8211 2ジャークの3本目は、失敗した2本目より重い重量だったがきっちり取った比嘉
  • DSC 8268 2不調の中で最大限の力を発揮し優勝した西田
  • DSC 8401 2かかとが浮きながらも、意地でスナッチの3本目を取った神谷
  • DSC 8486 2ジャークを3本決め順位を1つ上げ入賞した津波古
  • DSC 8565 2法大として初の公式戦で自己ベストに触るなど健闘した平良
  • DSC 8617 2成功率の低いスナッチで、119㌔を挙げた渡邉
 

 

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