【重量挙げ】全日本学生新人選手権 新星の躍動!2選手が表彰台に

第88回全日本学生新人選手権大会
日時:2013年10月26日(土)、27日(日)
会場:埼玉県上尾市スポーツ総合センター

11月末に行われる全日本大学対抗戦(以下インカレ)を前に行われたのは、各大学の1、2年生以下の選手に出場資格がある、全日本学生新人選手権だ。未来の法大重量挙げ部を担う選手たちが、奮闘を見せた。

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初の入賞を果たした比嘉翔

試合結果

試合結果

選手名(丸数字は学年)階級順位スナッチクリーン&ジャークトータル
黒佐 仁① 62kg級 4位 89kg⑤ 115kg④ 204kg④
篠原航平① 77kg級 4位 112kg⑦ 145kg③ 257kg④
笠間裕樹② 10位 100kg⑱ 137kg⑨ 237kg⑩
新海祐輝① 85kg級 棄権
赤松哲郎① 94kg級 記録なし 0kg 165kg① 0kg
奥瀬大輔① 棄権
比嘉翔矢① 105kg級 3位 116kg④ 160kg③ 276kg③
永田健介② 記録なし 110kg⑥ 0kg 0kg
島袋滉平① +105kg級 3位 120kg④ 150kg③ 270kg③

戦評

 大会初日、法大の最初に登場したのは、9月の東日本学生新人戦を棄権し、これが大学の公式戦で初出場となった、62kgの黒佐仁(文1)だった。「緊張はなかった」との言葉通り、スナッチで2本、ジャークで1本の成功によりトータル4位に入り、デビュー戦でまずまずの試技を見せた。続く77kg級では篠原航平(文1)、笠間裕樹(キャ2)の両選手が出場。ルーキーの篠原は、来月のインカレに向けた試金石となったが、スナッチ、ジャーク共に最初の試技を成功したのみに止まり、本来の力が発揮できなかった。笠間はスナッチこそ1本の成功に終わったが、クリーン&ジャークでは自身初という3本全てを成功させる試技を見せ、今後の飛躍に期待できる内容だった。
 2日目は85kg級の新海裕輝(キャ1)、94kg級の奥瀬大輔(法1)の2選手が棄権。94kg級では、東日本学生新人戦を大会新記録を樹立して優勝した赤松哲郎が出場した。今大会も優勝、大会記録の更新を期待された赤松だったが、スナッチでまさかの3本全てを失敗、早々と記録なしが確定してしまった。それでもクリーン&ジャークでは気持ちを切り替え、3本全ての試技を成功させた。
 大会の最後には、比嘉翔矢(人1)と永田健介(人2)が105kg級で、島袋滉平(営1)が+105kg級に出場した。デビュー戦の東日本学生新人戦で記録なしに終わった比嘉翔は、この日は2種目ともに2本ずつ成功させる安定した試技を見せ、高校時代からのライバルという早大の武田には敗れたが、3位大学初の表彰台に登った。島袋は東日本学生新人戦で同階級では1人だけの出場となり、今大会初めて相手選手がいる中での競技となった。スナッチでは4位であったが、クリーン&ジャークで150kgを挙げ、2大会連続となる表彰台へと滑り込んだ。
 入賞者は2人に止まったが、出場した各選手が溌剌とした試技を披露した今大会。赤松と篠原の2人には、インカレ出場の期待もかかる。法大の未来を背負う選手たちの活躍から、今後も目が離せない。(田中 宏樹)

試合後の選手のコメント

黒佐 仁

―試技を振り返って
大学入って初めての試合で、自分的にはもう少しできるかなと思っていたのですが、予想以上にできなくて残念です。今まで半月板のけがもあり練習もあまりできていなかった部分が出てきてしまったのかなと思います。

―もともと今日の設定目標は
(トータル)210kgでジュニアの大会に出れるので、それを目指していたんですが。三本目のジャーク121kgが挙げられず、達成できませんでした。

―緊張していた様子はあまり感じさせなかったが
緊張はしていませんでしたね。あまりしないタイプなので。

―自己ベストの更新とはなりませんでしたが、どこの部分に課題がありましたか
上半身の強化をしなければいけないかなと思います。

―今後や、来年度へ向けて一言
来年では全日本大学対抗戦に出られるように頑張りたいと思います。

篠原航平

ー今回の試技を振り返っての感想を教えて下さい
全日本大学対抗戦に向けて、今大会は監督さんからも6本取って自己新記録を更新するように期待されていたんですが、両方スタートで終わってしまい、悔しい気持ちでいっぱいです。

ースナッチとクリーン&ジャークはそれぞれ最初の1本目しか成功しませんでした
スナッチに関しては1本目を取って、このままいい流れでいけると思ったんですが、お尻が下に落ちてしまうという自分の悪い癖が出てしまい、悪かったです。ジャークに関しては2本目は軽く上がるだろうと思って、さしを少し加減してしまいました。3本目は思い切ってやったんですが、最後が抑えきれなかったです。そこは支持力の弱さなので改善したいと思います。

ー公式戦での記録が伸び悩んでいるようですが、練習ではいかがでしたか
練習ではスタートの記録までは取れるんですが、2本目、3本目が取れないということで調子が悪いわけではなく、まだ力が足りないのかなと思います。

ー今後2本目、3本目を取るためにどのような練習をしていきますか
まず軽い重量で失敗しないようにしたいです。スタートの重量を絶対に失敗しないように練習して、2本目、3本目まで余力が残せるようにしたいです。

ー前回の東日本学生選手権はなぜ欠場されたのですか
国民体育大会などの試合が連続してあったので、体のことを考えて欠場しました。

ー1ヶ月後のインカレへの意気込みを教えて下さい
自分はメンバーに選ばれるかわからないんですが、メンバーに選ばれたら、自分の今の実力ではまだまだ戦えないので、この1ヶ月自分ができることを全てやって、全日本大学対抗戦で力を最大限発揮できるように練習していきたいです。

笠間裕樹

―今日の試合を振り返って
アップから調子が良くて、スナッチは完璧だと思いましたが、105kgの2、3本目で失敗してしまったので残念です。でもこの大会でとても有意義な感覚をつかんだので、これからインカレに向けてしっかり自己新記録を狙っていって、全日本大学対抗戦の部の雰囲気作りに貢献していきたいと思います。

―今日のC&Jの記録は自己新記録ですか
はい。2kgアップしたので、とても良かったです。大学生になってから(トータル)4本成功はこれが初めてなので、ここから成功率をどんどん上げていきたいです。

―成功率が今後の課題ということでしょうか
そうですね。スナッチの成功率がとても悪くて、前の東日本個人のときも同じ結果で、105kgを2回失敗したという感じだったので、それ(成功率)をこれからの課題にしていきたいです。今日の大会では105kgに手応えを感じたので、しっかりその感覚を忘れないように次の練習に生かしていきたいです。

―105kgの試技でつかんだ感覚というのは
今まではただ上げて入っていただけなのを、しっかり押しに行ける感覚が今回あったので、この感覚を忘れずに練習していきたいです。

―成功率が課題と仰るなかで、C&Jが3本成功したことについて
1種目3本とも成功したのが大学に入ってから初めてだったので 、とても嬉しいです。今年はもう大会がないので来年度からの大会でこの感覚を忘れずに、次出場する大会でもしっかり3本取っていきたいです。

―この大会を迎えるにあたっての心境は
インカレに向けて最後の大会に不甲斐ない試合をすると、悪い流れで(インカレに)いってしまうので、しっかり良い試合をして雰囲気を盛り上げていきたいなと思っていました。スナッチは惜しかったですがジャークで自己新を取って、雰囲気を作ることができたので良かったです。

―9月の大会後はどのようなことに取り組んでこられましたか
重たい重量をなるべく触るようにしていました。今大会でそのせいか急に軽くなって、しっかり入って押すイメージができて、(取り組んできたことが)無駄ではなかったなと思いました。これからも、重い重量のときこそしっかり押して入るというのを大切にしていきたいです。

―同じ階級で出場された篠原選手について
ジャークの3本目がとても惜しかったですね。インカレのメンバーもまだ決まっていないので、メンバーに選ばれたらしっかり頑張ってほしいというのはあります。まだ1年生なので、焦らずにしっかり自分の力を伸ばしていってほしいと思います。

―1か月後のインカレに向けて
4年生と練習するのもこれで最後ですし、充実した1ヶ月にして、優勝目指して1ヶ月を大切にしていきたいと思います。

赤松哲郎

―今日の試技を振り返って
今日はスナッチで全部取れなくて、自分の精神的に弱いところが目立ったなと言う試合でした。

―今大会の目標は
今大会は、大会記録がスナッチ140kg、ジャーク170kgなんですけど、そこをタイ記録でも取れればいいかなと。トータルは300kgなので、少しでも更新したかったんですけど、スナッチが悪かったので、実現できなかったです。

―スナッチで3本失敗してしまった原因については
自分のいつものイメージとは違う感じでやってしまったので、ボロが出てしまったなと。1本目から失敗して、気持ちを切り替えようとしたんですけど、上手く出来なかったです。

―練習時の調子は
練習の時は良かったです。

―クリーン&ジャークでは3本全て成功しましたが、気持ちの切り替えなどが上手くいったのでしょうか
スナッチ3本失敗した後なんで、少し引きずってしまって、アップに入る前から少しずつ気持ち切り替えて、途中からジャークを挙げることに切り替えて、良い状態でやれました。

―クリーン&ジャークではスタートの重量を下げましたが
監督の作戦です。一本でも成功させて、3本取るぞと言う感じで。

―クリーン&ジャークは自己新記録ですか
2kgの自己新です。スタートと言うか、練習の時から軽かったので、元々クリーンは軽いので、後はジャークだけと言う気持ちだったんですが、今日はジャークの調子が良かったので。

―1年生でのインカレ出場も期待されますが、今後どう調整していきたいですか
今回失敗した部分を生かして、インカレでスナッチ3本、ジャーク3本挙げたいと思います。後は今大会の課題であった精神的な部分を強化して、競技力向上にも繋げて、記録をどんどん伸ばしていきたいと思います。

―インカレに向けて意気込みを
1年生から出るということは凄しことだと思うので、インカレに出るとは決まってないんですけど、監督さんとかメンバーの方々にアピールできるような試技が出来るように頑張りたいです。

比嘉翔矢

―今回の試技を振り返って
今日の試合は東日本(新人戦)のリベンジっていう感じで、東日本で記録なしで、ライバルの武田健に負けてしまったので、リベンジと言うことで臨んだんですけど、また負けてしまって、悔いが残ります。

―練習の時から試合に向けて取り組んだことは
今までとは練習時のセット重量も上げて、今回は絶対勝つという気持ちだったんですけど、やっぱりあちら(早大・武田選手)も相当練習してるみたいで、東日本より良い記録を出してしました。

―クリーン&ジャークでは東日本で失敗した155kgを超える160kgを挙げました
練習でもスタート重量以上の重量を毎回挙げてたので、今回ジャークに関しては自信があったんですが、相手がそれを上回って来たので。ジャークの3本目に関してもクリーンが軽かったので自身はあったんですが、自分は元々ジャークが苦手なので。

―160kgというのは自己新記録でしたが
そうですね。

―武田選手の試技を見て感じたことは
凄いですね。クリーンに関しては自分のほうが上なんですが、ジャークでは負けてるので。クリーン&ジャークなのでジャークを挙げないと意味がないので、今後はジャークとスナッチの強化をしていきたいです。スナッチは105kg級の他の選手に比べると弱いので、強くしていきたいです。

―インカレ、今後の試合に向けた意気込みを
インカレに関しては自分は選手ではないので、試合のメンバーが試合でもどんどん挙げられるように、練習から自分たちが盛り上げて、危機感というか、他の選手が相乗効果で挙げられるようにやっていきたいですね。今後は3月にジュニアがあるんですけど、今回また武田に負けてしまったので、今度は全ての面を強化して、圧倒的に勝ちたいです。

島袋滉平

―今大会の試技を振り返って
スナッチは大学入ってから初めて120kgを挙げることが出来て、そこは良かったんですけど、ジャークには課題が残る試合でした。アップの時にジャークの時に肩がずれてしまって、2本目の時にその肩を意識しすぎて肘が下がってしまったので、練習量がまだまだだなと感じました。

―前回の東日本新人戦では1人だけの出場で、今回初めて相手選手がいる仲での試合となりましたが
気持ちの入りが変わりましたし、高校の時から知っている選手もいて、テンションも上がりました。

―練習の時の調子は
練習の時は少し悪いですね。試合で上がってくる感じなので。練習でもしっかり取っていれば、試合でももっと上がっていくと思うので。やはり試合と練習の差は大きいです。

―肩の怪我の具合は
まだ少し気になるというか、完全ではないです。気にしない程度にはなって来たんですけど、また少し肩がずれてしまったので、もう少し筋力をつけていきたいです。

―試合後同階級の山本選手からアドバイスを受けていたように見えましたが
練習を一緒に頑張ろうと。いつもご指導いただいているので、ジャークの練習を今後頑張ろうということを話してもらいました。

―インカレと今後の試合に向けた意気込みを
インカレについては自分は選手ではないんですが、選手じゃない人の力もインカレでは必要で、自分は選手ではない人なりの働きと、練習では少しでも周りのテンションを上げられるような練習をして、部の雰囲気や士気を上げていきたいです。今後の試合については、成功率を上げて、6本成功を目指して、頑張っていきたいです。

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  公式戦デビューとなった黒佐      「手ごたえを感じた」と語った笠間      団体戦のメンバー入りに期待の篠原
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 試技が失敗し、悔しい表情の永田健
 

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