【重量挙げ】全日本学生対抗戦 4年生、監督コメント集

準優勝に終わった今年度の全日本大学対抗戦(以下、インカレ)。チームを支えたのは、メンバーに入った2人、そしてメンバー入りは果たせずも、ベンチやセコンドから必死に仲間を後押しした3人、計5名の4年生であった。
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初の個人優勝を飾った比嘉

大一番で示した最上級生としての「誇り」

 連覇を達成した一昨年、昨年と主力の4年生3人が見事な成績を残し、優勝を飾ってきた法大重量挙げ部。最上級生がチームを牽引する伝統は、今年も受け継がれた。メンバーに選ばれたのは、比嘉貴大(営4)と玉城安剛(法4)の2人。85kg級で出場した比嘉は、スナッチ、クリーン&ジャークの試技を6本全て成功する完璧なパフォーマンスで、4年目にして初の個人優勝を達成した。気迫あふれるその姿に、法大ベンチはどれだけ勇気づけられただろうか。玉城が出場した+105kg級が行われる前に、優勝は日大に決まってしまっていた。そんな中でも玉城は主将として、チームの一員として気持ちを切らすことなかった。クリーン&ジャークでは初の200kg級にも挑戦し、惜しくも成功はならなかったが、圧巻の2大会連続の優勝。玉城がバーベルを持ち上げるたび、観客席からは大会期間中で最も大きなどよめきが起きた。
 メンバーとして選出されなかった3選手の貢献も忘れられるべきではない。69kg級を主戦場とした宮本将平(法4)は、この一年学連委員としても奮闘。大会のスムーズな運営に一役買った。そして105kg級の柴田幸大(文4)と永田大介(人4)。柴田は今大会、セコンドとしてメンバーの補佐に回り、試技の前にはチームで誰よりも大きな声で選手を鼓舞し続けた。永田大は作戦表を担当し、チームの勝つための戦略作りに重要な仕事を任された。メンバーとして出場する夢は、弟の健介(人2)へと託された。
 試合後、4年間の最後には、誰もが同期への感謝を口にした。最高のパフォーマンスと団結力を示し、重量挙げ部から引退する5人の4年生リフター達。その戦う姿、チームの勝利にこだわる姿勢、熱き思いを、3年生以下の選手たちが必ずや引き継ぎ、奪われたタイトルを奪還してくれるはずだ。(田中 宏樹)

選手、監督のコメント

玉城安剛

―今日の試技を振り返って
団体戦で3連覇するというのを目標にやってきて負けたというのが悔しいです。ただそれだけです。自分の中で、個人優勝するのは最低の条件だったので、それを果たせたというのは嬉しいことですけど、やはり団体戦で勝てなかったということ、それだけがショックなので。個人優勝してかろうじて良かったかなと思っています。  

―ジャークの3本目、200kgへ挑戦されたのは最後の試技という思いからでしょうか
(その時点ではもう)団体優勝が無理だったので、来てくれたOBの方々にも何か残る形で恩返ししたいと思って200kgに挑戦しましたが、それができなかったのがちょっと残念ですね。  

―試技の前、比嘉選手や柴田選手という4年生がサポートをされていました
4年間お世話になって最後の最後まで本当にありがとう、ただそれだけです。  

―共に出場された比嘉選手とのダブル優勝
貴大は高校からの付き合いでずっと一緒にやってきて、最後の年に2人で勝てたというのはやっぱり嬉しいですが、2人いたからこそ団体優勝したかったです。やはり団体優勝できなかったので本当に悔しいです。  

―同階級で出場した山本選手について
山本は成功率も悪かったですし悔しかったと思いますが、その悔しさをバネに来年頑張ってくれればいいかなと。力はあるので期待はしています。
  
―インカレ3連覇へのプレッシャーはありましたか
プレッシャーがないといったら嘘になりますが、自分たちはプレッシャーを声援というかやる気に変えて臨んできたので、それであがらなかったということはないので、今の自分のベストかなと思います。(日大に比べて)チーム力全体が劣っていたので、自分がそこを1年で底上げできなかったことがやっぱりショックですね。  

―主将としてのこの1年間を振り返って
こんな自分みたいな主将に1年間ついてきてくれて、ただみんなにありがとうと言いたいです。  

―チームメイトへの思い
同期は苦しいときも楽しい時も一緒にいて自分を支えてくれたのは同期だったので、同期にもやっぱり「ありがとう」と、それだけです。後輩には、自分は特に厳しく言っていましたし怖かったと思いますが、勝つためにはそれなりに厳しいことをしないといけないと思っていたので、そこに日本一という目標を掲げてやってくれたこと、ついてきてくれて本当にありがたいです。  

―今後重量挙げと関わっていかれることは
重量挙げとはやっぱり関わっていきていですし、法政のOBとして少しながらでも力添えはしていきたいと思っています。  

―4年間で得たもの
毎日の寮生活が一番思い出に残っていて、自分が生きてきた20年間で一番成長できた4年間だったと思いますし、これからも生きてくるかけがえのない4年間になっていくと思います。

―玉城選手にとって重量挙げとは
人生そのものというか、重量挙げがあって自分がいるというような感じなので、重量挙げのない人生というのは考えられないです。そして、本当に最高の人たちと出会えたなと思います。

―後輩へのメッセージ
今年の悔しさを忘れないで1年間やれば絶対勝てると思うので、(覇権を)奪還してほしいです。特に同階級の山本には頑張ってほしいですね。  

比嘉貴大

―団体準優勝という結果についてコメントお願いします
本当に後輩たちも一生懸命やってくれて、負けは負けなんですけど課題も残って来年につながる負けだったかなと思います。

―個人では優勝されましたが、素直な感想をお願いします
本当に4年間やってきて今回が最後の試合だったので、言われた重量をしっかりとって監督さんに成長した姿と恩返しができたら嬉しいと思って試合に臨んだんですけど、それができたのでよかったです。

―記録はスナッチ、クリーン&ジャークともにベストですか
自己新記録です。

―自己新記録を出したことについてはいかがですか
自分で言うのもあれなんですけど、4年間ずっと重量挙げのことだけ考えて、重量挙げだけの生活をしてきて、最後の最後で結果が出たので嬉しかったです。

―スナッチの1・2本目は余裕を感じました
余裕というよりは団体戦なので4年である自分が1点でも多くとるっていう気持ちだったので、それが結果に出てうれしかったです。

―スナッチのスタート重量は予定より下げて臨みましたが
そこは団体戦で周りとの駆け引きもあるので、監督さんが考えてやってくれているので。自分は(監督に言われた重量を)挙げるだけです。

―クリーン&ジャークについてはいかがですか
クリーン&ジャークは監督さんの戦略があって自分の結果が出たっていうのがあるので、自分の力っていうよりも監督さんの力で勝たせてもらった感じです。

―今大会はスナッチ、クリーン&ジャークの計6本の試技をすべて成功させました
自分の姿やインカレっていう試合の大切さを後輩たちにも伝えたかったっていうのがあって、6本とって結果を残したかったので、後輩に自分が今までやってきたことを見せれてよかったです。

―同階級に出場された平仲選手の健闘も光りましたね
2年生ながら本当に頑張ってくれて嬉しかったです。あれだけ活躍してくれれば自分が言ってきたことも間違いじゃなかったということになると思うのでよかったです。

―重量挙げ部としての4年間を振り返っていかがですか
本当に法政でよかったです。自分は何のとりえもないし、重量挙げでも“ここがすごい”っていうポテンシャルも高くないので。でもなんでここまでやってこられたかというと監督さんやOBの方の自分たちに対する気持ちが本当に強くて、その思いを自分たちも力に変えられたので、本当に法政でよかったです。

―最も印象に残っている試合はありますか
今回ですね。色んな人が観に来てくれて、1番大きい大会なので最後に自分がやってきたことを見せれてよかったです。

―初めて東京に来て感じたことは
本当に人が多かったです(笑)。でも田舎から出てきて、先輩たちがいてくれたからこそここまでやってこられたので、先輩と同期と後輩には感謝したいです。

―同期のメンバーに対する思いはありますか
5人いるんですけど、5人がいいバランスとれて一緒にできたっていうのがよかったと思います。

―後輩へメッセージをお願いします
「俺の背中を見続けろ」です。後輩には最後まで見続けてその背中を追い越してほしいっていう思いがあります。

―比嘉選手の今後について教えて下さい
ウエイトは続けようと思っています。今後は全日本選手権がメインになってくると思うので、そこで優勝したいです。

宮本将平

―学連委員長として、ふりかえっていかがですか
ただ悔しいです。自分が貢献できるのが微々たるもので。選手にプレッシャーを与えてしまったと思います。


―4年間をふりかえって
周りのことを考える余裕がなかったです。短かったと感じますが、それだけ充実していたのだと思います。充実感と切なさを感じます。比嘉が記録更新して優勝したときには涙が出そうになりました。


―競技人生をふりかえって
高校1年生からやってまして、筋トレが次第にどんどんきつくなりました。高校でやめようかと思ったのですが、引退するときに続けたいと思いました。そう思わせてくれた重量挙げを法大でやれた、ってことに感謝です。
監督には、私を見捨てずにアドバイスしてくれたことに感謝しています。期待に応えられず申し訳ない気持ちです。

―競技は継続されますか
しないです。

―他の4年生の存在はどう感じていましたか
僕だけ記録が出なくて気まずい時期がありました。そのときに、頑張れ、だけじゃなくて「記録伸びてないじゃん!」みたいに鼓舞してくれる人たちでした。直前の合宿で記録を1kg伸ばした時は、握手をしてくれたり、一緒になって自分のことのように喜んでくれる仲間でした。このメンバーでやってきてよかったです。

―1kg記録を更新したことは、刺激にもなっていますか
そう思っています。玉城の最後の試技(ジャークの3本目)で歓声があがったのを見て分かると思うんですけど、それぞれが「自分が頑張った」という所を見せてくれたチームだと思います。

―出場選手にはどのような声をかけられましたか
「大丈夫、あがる」これだけです。難しいことは言わず、「今までやってきたんだぞ。」ってことを応援席からもセコンドでも言っていました。

―学連委員長としての仕事で、一番大変だったことは何ですか
会場の設営ですね。大会が始まる前が大変なんですよ。審判の方に交渉をしたり、また遠方の大学の選手の方々の宿を手配することもありました。予算をどう使えば効率よくできるか、ってことを常に考えていました。大変なことでも笑顔で「やります」ということは社会に出てからも大事なことなので、それを学んだことが大きな財産となっています。

―後輩へのメッセージをお願いします
対抗戦出る人と出てこれない人がいると思います。人数が多いので、どれだけ結束して戦えるか常に考えて生活してほしいと思います。

永田大介

―インカレの感想を
大学で4年、高校で3年。ウエイトを始めて7年間の最後の節目として、出場はできませんでしたが一生懸命、全力で出場選手のサポートをやったので、負けたとしても悔いはないです。

―どのような気持ちで選手たちを見守りましたか
試合二週間前に多摩で調整合宿を行ったのですが、そこでも4年生として自分の持ってる技術や姿勢を後輩に練習で示したり言葉で伝えたりして貢献しました。
試合ではセコンドという形では関わりませんでしたが、作戦表という責任ある仕事をかってでて、それをしっかりとやり切りました。

―4年間を振り返って
4年間はあっという間でした。長いような気もするんですが、考えるとあっという間でしたね。人生の中でも楽しいこと辛いことがかなり凝縮された日々だったのかなと。

―今年の4年生の代はどういった雰囲気でしたか
4年生はいつもまとまっていましたね。何をするにしても相談して、方向性がバラバラにならないように、ブレがないように整えました。4年生としてスキがないようにするためにやりました。

―法政大学重量挙げ部の良いところは
寮生活を通して、チーム全体、4年生から1年生までがしっかりとウエイトに対して意識がしっかりと一つになっているところですね。
そしてなによりも、近いところですかね。上下関係はありますが、距離が近いところが良かったと思います。

ー永田選手は今後も競技を続けられますか
今後は審判として競技に携わるつもりです。現在国内3級をもってるのですが、いずれは国内1級を目指してます。やはりそれもウエイトリフティングに、そして法政大学重量挙げ部に貢献したいという気持ちですね。仕事と両立していきます。

ー後輩たちにメッセージを
後輩たちに向けては、試合でいうと成功率が日大と比べると圧倒的に低かったので、そこを改善して欲しいですね。自分の弱点に練習からしっかりと取り組んでもらいたいです。選手は試合の反省をしてもらったので、その反省を一個ずつ減らしてもらい、出場できなかった人は来年出場できるよう努力してもらいたいです。そして来年はインカレ優勝を奪還して欲しいですね。

柴田幸大

―最後のインカレでしたが
出られなかったというのは、しょうがないと思いますし、その中でセコンドとして、それしか自分にできることはなかったので、全力でチームのサブとして精一杯やろうと考えていました。自分たちは強かったと思うんですけど、それでも日大には勝てなくて、悔いがないと言ったら嘘にはなるんですけど、それでもみんなはよくやってくれたと思います。みんなと一緒にやって来られたということは本当に楽しかったですし、この経験はみんなにとっても一生の財産になってくれと思います。

―四年間を振り返って、一番の思い出は
一緒にやって来た仲間と過ごした時間が、やっぱり一番の思い出です。

―比嘉選手とともに玉城選手のセコンドについていましたが、そのときの心境は
やっぱり最後は、今まで一緒にやって来た四年生ということで、玉城がやってくれると信じて、サポートしていました。

―四年生のチームメイトについて
それはもう本当に、比嘉は選手として自己新を出して、久米には勝ってくれると信じていたんですけど、まさか山本にも勝ってくれて、(大会)一日目を締めくくってくれて、本当にありがたかったです。玉城に関しても、日大は強かったんですけど、それでも自分なりに全力を尽くして優勝してくれて、本当にキャプテンとしてチームを引っ張ってくれました。

―最後に後輩たちに一言
山本も今回は全然ダメだったので、反省してほしいですし、後輩たちもみんな今回の経験を活かして来年は日大から優勝旗、優勝杯を取り返して、さらにまた連覇ということを目指して頑張ってほしいです。

平良朝順監督

―今大会の総括をお願いします
昨年まで連覇をして、今年は3連覇ということで、去年勝った翌日から今回の優勝を目指して頑張ってきたんですが、選手諸君はよくやってくれたんでしょうが、負けるということは何かが足りなかったということで、反省だけですね。法政大学の重量挙げ部というのは優勝しかないので、準優勝だなんだとは言っても負けは負けなので。なのでこの経験を生かして、また来年優勝を奪還できるようにという、その一念だけですね。

―インカレメンバーの選考について
メンバーを選ぶ時には、自分の所の持ち駒とライバル校の戦力を分析して、去年の一年間から今年の国体までの記録を見比べて、他校のメンバーで自分が監督だったらこういうメンバーを組むなというのを想定して、相手のベスト8を組んで、予想される得点を入れて自分のチームの中でこういったことを考慮してメンバーを選ぶのですが、結果的に3点ぐらい差があったんです。それで経験のある山城よりも3、4点多くとりそうな1年生の篠原を使ったという経緯がありました。それ他はレギュラーとサブの間で力の差があるので、選手を選ぶということにそれ程苦労はしなかったです。いわゆる8番目を誰にするかということで、他大学のメンバー等を全部考えて、点の伸びるメンバーということで山城から篠原に代えた、ということですね。

―下馬評では日大優勢と言われていましたが、勝つためのプランをどう考えていましたか力の差は去年メンバーが卒業した時点で、他大学はどれぐらい戦力が残っているかな、新戦力はどうかなということで、その時点で日大との差はあるなということを私も含めて選手全員が理解していました。補強トレーニングや体力の向上から入って行って、当然技術面での強化もやらなければということでした。それが夏休み前の東日本の対抗戦終わった時点で、差が埋まっていなくて広がっているなという印象があったので、夏休みのお盆休みまでは、スナッチ、ジャークを減らして、補強中心の練習をさせて、それが功を奏して、この大会前も2週間調整合宿をしまして、その中で凄く良い合宿が出来ました。山本や木野は怪我をしていて、赤松も練習中に腰が痛いということで、不安材料はあったんですが、合宿中はレギュラーではない部員が自己新を多く出して盛り上がって、大会でも5人自己新記録を出したので。そういう良い感じで試合に入ってのですが、最後のこの1本取ればというところがね。篠原のスナッチが1本で終わってしまったり、平良も最後取っていればライバルの日大と4点縮められて、平仲のジャークの161kgもあれも立ってきていたのですからチャンスがあったのですが立てず、木野のジャークの169kgもそうですし、玉城も最後1点失ってる訳で、昨日の時点で8点失っていて、そのたらればを言うと、どうにも届かないという展開ではなかっただけに悔しいですね。得点はだいぶ開いているのですが、そういうところを見るとまけちゃったというのでは無くて本当に悔しいです。

―法大は2日目からのスタートでしたが、初日の日大の状況は予想通りでしたか
56kgの押田君が予想より出来が良かったことと、他大学がだらしなかったのと。押田君は予想よりも8点良かったんですよ。62kg級の日大以外の選手が中堅どころまでみんなバタバタしてしまっていたので。玉寄君はもう1点取ると思ったんですが、明治の選手が頑張って1点下げてくれたんですが、それを含めても初日は12点予想よりも多くとっていました。それで浮足立ったということはないんですが、うちの選手の調整も上手くいっていたので。ただ山本や木野が怪我をしていたのもあって、ベストが出なかった。最初の予想では5点ほど負けていて、いわゆるウルトラⅭではないんですが、うちの選手があと1本取っていけば引っ繰り返せるかもしれないということだったんですが、それが逆に日大に離されて30点差をつけられてしまったので。力及ばずというところです。

―篠原選手と平良選手の試技について
篠原は彼だけ東京住みなので自宅から通っていて、体重も70kg級ぐらいしかなかったのですが、合宿に入って72kgぐらいになって、だいぶ力もついてきたので、1年生でスターターを任せても大丈夫だろうと。先ほども言った通り戦力は向こうが有利だったので、懸念材料を少しでも減らそうということで、山城に代えました。彼については心配がないというと嘘になるのですが、不安もありましたが、あんなにグダグダになるとは思ってなかった。スナッチは3本目でひやひやでしょ?3本目はあれだけやってきて失格になる訳がないだろうということで僕の中で開き直っていたのですが、失格にならなくてよかったです。 平良については東の個人戦でジャークで158kgを挙げて、スナッチの技術改革も進んで手ごたえもあって、125も軽かったので、それを見ると井筒はジャークも強いんでトータルのことを考えると126kgじゃなくて127kgを選んだのですが、采配ミスでした。本人も125kgが自己新だったんですよ。大会になると調子も良いっていうのもあるので127kgを選択しました。最後はこれをあげると逆転というところまで行ったんですが、彼は足が弱いのでクリーンして立つのに苦労するんですが、練習が調子が上がってその調子で立っていたので、いけるかなと思ったのですが、ポロッとね(笑)。あれは痛かったですね。篠原がスナッチで1本のみで日大に勢いづかせて、平良があそこで井筒を倒すことによって流れをこっちに持ってきて欲しかったのですが、あれが唯一のチャンスだったと思うんです。あそこで成功していれば逆転優勝でチームも勢いづいて日大も不安になるんでしょうが、それができなかったということで、どんどん流れがあっちに行ってしまいました。

―85kg級では2人の選手が勢いをつけるような試技を見せました
平仲もベスト133で合宿で記録を伸ばしてここまで136まで上げてきて、久米は国体で145まで上げている選手なのですが、久米があそこで失敗してチャンスはあるかなと思った3本目をやらせました。比嘉もそうで上手くはまって、141kgまで行って世界選手権代表の山本と同記録までいきました。ジャークは平仲は最後落として2点落としたんですが、彼は膝を壊していたんでスクワットで立つことが出来ないので、大丈夫かなという不安なところが出てしまったと。比嘉は日ごろの練習から部員の中で一番練習して、精神的にも肉体的にもタフなので、あの練習量があれだけのプレーを呼んだのかなと。関係者もあの山本に勝ったのかとびっくりしてました。本当にスナッチ、ジャークとパーフェクトな試技でした。依然言われた通り成功率が悪いということですが、3本しか出来ないから1、2回取るのと3本取るのじゃ雲泥の差なので、3本目はボーナスみたいなところもあるのですが、そういう意味で85kg級は中日を締める意味では最高の出来でした。

―2日目終了時の状況はいかがでしたか
あの時点でうちが日大に4人残して日大が3人残して、いずれにせよトータルで見てるので8点差ぐらいになるのかなと。なので85kg級の勢いがちょっとでも後の選手に良い影響を及ぼして、流れを掴んでくれるようにと思ったのですが。2日目終わった時点ではひょっとしたらという希望をもって今日臨みました。

―94kg級の2人については
赤松は練習で136までやっているので、スナッチが得意なのでそのまま130、135と行かせました。木野は130スタートなんですがベストが131なので、他の選手が131を取ったので132kgという重量設定して、日大の選手が135kgまで行ったので136kgも挑戦させました。赤松も2本目失敗して3本目をやらざるを得なかった、本来は136kg行かなくちゃいけないんですが失敗して余裕がなかったので、スナッチは固くいこうと。逆にジャークは失敗したんだけど、もう固くいくという戦法では届かないということで164kgまで上げたという流れでした。

―+105kg級に入る前に優勝が決まっていましたが、その中で初出場の山本選手については
東日本の団体戦の時に玉城も出ないということで出たんですが、今日の出来を見ると調整が上手くいっていない。1週間前に180kgを3回ぐらい取ったんですが。スタート重量も180だったけど重たいんですよ。スナッチも練習で140まで上げてて、他の選手が135で始めたから136から始めたんですが、展開としては136上げた時点で良い展開だったと思ってたんですが、力不足でそこから上げられないと。上げれば当然次にも挑戦出来るんですが。作戦は立てても駒が動かないとああなってしまうということです。

―玉城選手は200kgにも挑戦されましたが
やる前から力の差はあったので、157、8ぐらい上げるかなということで持田には負けないと。ジャークについても来る前に200kg上げていたので、1本目上げて2本目で優勝決めて3本目200kgをやろうということで。それが2本目から200kgにチャレンジできる状況になったじゃないですか。200kgを挙げていたら211kgを上げようとしていました。結局は200kgも上げられずじまいで。リフターにとって200kgというのは特別なので、200kgにしてあげたかったですね。もうあの時点ではトータルも勝っていて団体も負けていたので、200kgしか眼中になかったです。

―今年1年の取り組みについて
我々の最大の目標はこの大会なので、他の大会も個人で優勝目指して頑張っているんですが、常にこの大会を意識しているのでね。成功率が悪いということですが、当然成功率が悪ければ成績も悪くなるということで、常にこの大会を念頭に置いて戦った1年だったのですが、選手には申し訳なかったです。でも選手たちも監督としてはこのぐらいやってもらわなければいけないんだろうなということを理解してくれてるとは思うんですが。日大は余裕があるけど、うちはある程度リスクを冒さなければ戦力の差が出てしまうので、それを実戦から慣れさせようとはしていたのですが、来年はより着実に、成功率を上げて勝ち癖をつけるというのも必要になってくるかも知れないですね。

―今大会で引退される4年生について
毎年4年になるとみんなそれらしくなって引退していくのですが、今年も例年通りに選手は選手として頑張ってくれたし、サブに回ったものは練習中からレギュラーになりたいと思ってやっているんですが、みんな一緒に練習しているので、自分が出るよりもあいつがでたほうがというのが4年になってくるとわかってくるのでね。それでも練習中から良く盛り上げてくれて、チームワークが非常に素晴らしかったです。

―来年度の展望をお願いします
日大も2人4年生がうちも優勝者が2人抜けるので、うちのほうが戦力はダウンしますし、向こうに加入するのがスーパー高校生が2人加入するので、今年よりも厳しいと。だからと言って指加えて見ていても仕方ないので、リベンジしたいというのは当たり前のことなので、この冬から出直しですね。うちにも何人か指が折れる選手がいるので。今はレギュラークラスではないけど、1年もすればだいぶ変わるのでそんなには悲観的には思ってないです。うちの新戦力で期待できるのが56kg級の高校チャンピオンが入ってくるんですが、新戦力で期待できるのは彼だけだと。あとはこの合宿で105kg級の比嘉翔矢が128の172で300kgまで上げているので、順調にいけば105で使えそうですね。そういう意味では山城も含めて指を8本ぐらい折れそうではあります。いや、しかし悔しいね!

フォトギャラリー

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  主将としての責務を全うした玉城    「このメンバーでやれてよかった」と語る宮本   セコンドとしてチームを支えた柴田
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 今後は審判として重量挙げに関わる永田
 
 

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