硬式野球

【硬式野球「春季リーグ開幕直前特集~継承」第4回 熊谷、宮本、菅野、森田、中村


2016年3月11日(金)
法政大学野球部寮

逆襲の春の訪れだ。長らく遠ざかる王座奪還へ闘志を燃やす法大ナイン。リーグ戦開幕を直前に控え、士気を高める彼らの現在の心境を伺った。第4回は熊谷拓也、宮本幸治、菅野秀哉、森田駿也、中村浩人。バッテリーとして勝利を手繰り寄せる彼らの、今季にかける意気込みを語っていただいた。

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熊谷拓也

熊谷拓也 

―開幕も近くなってきましたが現在の心境はいかがですか
去年に比べたら慣れてる部分もあります。自分の中で目的をもってオープン戦でも投げれているし、視野を広く練習にも取り組めているかなと思います。

―沖縄や鴨川でのキャンプで取り組んだことは
沖縄のキャンプはひたすら走って体力強化、筋トレをして、鴨川は投げ込みと基礎体力の強化ですね。沖縄で走ったのは、400メートル走とか中距離系のタイム走だったり、山だったので坂ダッシュとかです。    

―オープン戦の投球を振り返ってどのような印象をお持ちですか
実戦も慣れてきて上々じゃないですかね。でもまだまだこれからです。春に向けてリーグ戦の最初にピークを持ってこれるように練習していきたいです。

―開幕戦は慶大に決まりました
去年だったら強打でひたすら打ってくる印象があります。今年はまだわからないですね。投手も加藤(拓也)さんは慶應でも絶対的なエースでそう点数を取れるとは思わないので、投手陣が粘って勝てればいいかなと思います。

―去年の冬から春にかけて青木監督から新しく指導を受けたことは
球の角度のことは言われました。僕悪い時はひじが抜けちゃう癖があって、打者からも見やすい球になってしまうので。あとは全身の筋力トレーニングを兼ねてフォームのズレを直すことに取り組みました。

―周りの声で、体が一回り大きくなったという意見がありますが
ウエイトトレーニングをやりました。あと食べました。今は走りこんでて体重が落ちているんですけど、シーズンに入ったら食べます。

—食べる量は決まっている
お腹がすく時間をなくすようにしています。間食でカロリーメイトとか、あとプロテインだったり。最初に体重を増やして、そこから走りこんで結果的に減っちゃいました。打者の対戦も少ないので何とも言えないですけど、いい方向にやってけてたらと思います。

―改めて昨季を振り返って
いろいろ経験できたという言い方はおかしいですけど、いろんな思いをしましたね。最初は自分が情けなくなって「勝負事に向いてねえな」と思って。秋のシーズンは、全然チームの勝利に貢献できなくてすごい悩みましたね。つらかったです。

―最悪の状態からのスタートでしたが、明治大の3回戦は素晴らしい投球でした
あの時は、最後の試合だったじゃないですか。だから「この4年生と最後だし、もっと一緒に野球をやりたいな」と。本当に勝ちたいという気持ちはすごいあったんです。感覚的なんですけど、自分でも切羽詰まっていない感じもあって。楽しかったですね。

―監督など周囲の声はいかがですか
監督も直接僕にいうような方ではないのであまり言われることも無いですし、今はみんなフラットなので「お前が先発でやってくんだぞ」とか、そういうことはないです。でも、沖縄キャンプの時にもっと自分を出していけとは監督に言われました。存在感がまだまだ弱いから「もっと周りを引っ張て行くうえでも、自分が声を出して引っ張っていく。そういう投手と俺は心中したい」と練習が終わった後に呼んでもらって話していただきました。監督が伝えたかったのは「もっと自覚をもってお前が引っ張っていけ」とか、そういうことだと思います。それも踏まえて、オープン戦でも今投げている投手より経験もありますし、引っ張って結果も残さなければいけないです。

―投手として自信を持っている部分は
カットボールです。カットボールを習得したのは1年の冬です。4年生だった学生コーチに教えてもらいました。カットボールがあると全然違いますね。春も投げることができましたし、何人もの打者を抑えることができました。

―心掛けている投球スタイルは
ストライク先行です。あと打者に自分のスイングをさせないというのがテーマです。

―投手陣の中にも競争があると思いますが、雰囲気は
いいと思います。最上級生の玉熊さんもそうですし、谷川さんや同期の宮本、長谷川も、投手陣で一丸になってますけど、その中でも競争もあります。今までにないようないい雰囲気です。

―自身の経験のなかで、印象に残っている試合は
二つあります。一つは昨年の明治戦3回戦と、もう一つは高校2年の秋に松井(裕樹・現東北楽天ゴールデンイーグルス)に勝った試合は印象が強いです。唯一うれし涙が出てきた試合です。試合のことは鮮明には覚えていないですけど、いろんなことが全部うまくかみ合った試合でした。夏の県大会で準決勝で負けてたので、うれしかったですね。

―去年の最終戦後、青木監督は「エースがいない」とおっしゃっていました
エースがいないと言われるのは寂しいですけど、結果も出ていないですし仕方ないと思います。誰かがとびぬければその人がエースになると思うし、その誰かが自分になるようにみんな練習していると思います。

―鴨川で森川選手が「投手陣は意識を変えて練習をしている」とおっしゃっていました
より実戦を意識して、より試合で使える練習、投球を練習をしました。投内連係の精度だったり早さだったりです。いい形で練習できたと思います。

―最後に今季の目標を
春はチームが優勝することが一番です。

 (取材:井手一樹)

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"柱""優勝"熊谷拓也

 

宮本幸治

—昨年を振り返って
春は神宮のマウンドを経験させってもらったのですが、リリーフでの登板でした。秋も自分の調子が上がらず登板できなかったので、3年生になる今季は長いイニングを投げるために先発したいですし、たとえ中継ぎでもチームに貢献したいと思います。

ー秋季リーグに関して
先輩方に頼ってしまったことと自分の力不足と油断があって、悔しさが残るシーズンでした。

ーオフは
監督とも話してフォームの確立を図るために、その土下半身の使い方を意識して土台づくりをしました。

ー自分のアピールポイントは
力強いピッチングとスライダーには自信があります。

ー秋季リーグの投手陣について
投手陣全体で底上げしていきたいです。法政にエースはいないといわれていて、玉熊さんにも引張ってもらっているのですが、それだけでなく自分がやってきたものをしっかり出せるようにしたいです。

ー引退された先輩について
堂々としていたので、そういう存在に自分たちがなっていかなくてはならないと思います。

ーこれから取り組みたいこと
長いイニングを投げて、しっかりアピールして、信頼感のある投手になりたいです。

ー先発へのこだわりは
高校の時から先発としてやってきて、リリーフの大変さも知った上で、先発が試合を左右するので、そういう役割を自分も担っていきたいです。

ー目標の選手は
目標はいなくて、自分がしっかり仕事をやるだけだと思います、その中で、先発をやるような投手には負けられないとは感じます。同学年んの熊谷と切磋琢磨して、もっと勝てればいいなと思います。

ーどのような一年にしたいか
やりきったと思える一年にしたいです。

ー個人の目標は
先発しての勝利が欲しいです。

ー今季の意気込みを
監督を胴上げするために、期待を裏切らないように、自分のプレーをして、もっと応援してもらえるように頑張ります!

 (取材:石川大吾)

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"先発勝星"宮本幸治

菅野秀哉

ー新チームの雰囲気は
雰囲気がとてもいいので、勝っていけると思います。

ーチームの目標は
リーグ戦で優勝して、日本一になりたいです。

ーそのために必要なものは
投手が抑えれば負けることはないので、自分たちが抑えていきたいです。

ー個人的な目標は
春5勝、秋5勝です。

ー意気込みを
先発として、試合を作って勝っていきたいと思います。

 (取材:石川大吾)

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"強気のピッチング"菅野秀哉

 

 森田駿哉

—昨年を振り返って
春の開幕戦で投げさせてもらって、1つ勝つことができてチームに勢いをつけることができたと思います。でもその後は勝つことができずシーズンを通して活躍し続ける体力のなさを痛感しました。秋に関してはいろんなことが重なり、投げることができずスタンドで試合を見てるだけで悔しさしかなかったので今年こそは春に投げたいなと。春は自分が中心になってチームを優勝に導けるような投球をしたいなと思います。

—投げられない時期はどんなことをしてきましたか
根本的に体を変えようと思って、1年間通して戦える体力をつける為にどうすればいいか考えた中で、プロ野球選手でも多いですけど体重を増やしつつ体を大きくすることが1番大事かなと思ってウエイトトレーニングや走り込みをしました。投げられない時期だからこそ重点的にやれたと思います。

—昨秋活躍した同級生の菅野投手について
すごいなと思いつつ負けたくないなという思いもあります。同級生にこんないいライバルがいて、絶対に負けないようにと思ってやってるので菅野の存在が自分には必要だと思います。

—同級生には他にも活躍してる選手が多くいます
全体的にも仲いいですけど、野球においては全員が上手くなる為に貪欲に野球に取り組んでるし、いい関係を保ってるのでそれを後輩にも継承していきたいと思います。

—冬のトレーニングについて
帰省先でウエイトトレーニングを重点的にやって、おいしいものも食べたのでいい感じに体を大きくなったと思います。

—沖縄キャンプについて
いつも練習してる場所とは違う何もない場所で野球と正面から向き合える場だったので、自分たちはこのいい環境に感謝の気持ちを持ちながら練習できましたね。きつい練習だったんですけど、成長できたとこが多かったと思います。

—今年から先輩になりますが
やっぱり求められることが高くなると思うのでそれに応えないといけないなと思いもあるんですけど、まだ下級生の立場なので先輩に乗っかりながら自由にやってきたいなと思いますね。

—今年の個人的な目標は
まず復活して1勝でも多くチームに貢献できるように投げることが1番の目標です。

—最後にファンへのメッセージをお願いします
去年は不甲斐ない結果だったので今年しっかり結果出せるように頑張ります。

 (取材:渡辺拓海)

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"155キロ"森田駿哉

 

中村浩人

—今年のチームは
監督に「負けない野球」とずっと言われていて。負けないためには、チーム全体で同じ状況に向かっていかないとダメだと思うので。森川さんを中心とした団結力のあるチームです。

—その「負けない野球」を、中村選手はどう考えていますか
野球って点取りゲームなんですけど、相手より1点でも少なく抑えれば勝ちのゲームなので。自分は、守り勝つ野球が大事かなと思いますね。

—投手陣が練習を頑張っていますが、オープン戦ではなかなか結果がついてきません
ピッチャーが言われていますけど、キャッチャーにも少なからず責任はあります。いくらピッチャーが良くても、受けるキャッチャーがダメだったらダメですし。キャッチャーが思っていることがピッチャーに伝わっていなかったら、相手を抑えられないと思うので。バッテリーの共同作業で打ち取っていくことができたら、おのずと相手を抑えたりできるのかなと。

—自分が思っていることをピッチャーに伝えるには
タイムは各回に1回しか使えないんです。それを使うタイミングも大事ですけど、声とかジェスチャーだったらいくらでもできるので。そういうのは自分も大事にしているつもりです。ピッチャーが本当にわかるまで、合図を送ったりとか。そういうことを心がけてやっているつもりです。バッテリーミスとかは防げるミスだと思いますし、そこで流れを相手に渡したら意味が無いので。リーグ戦でも気をつけていかなければいけない部分かなと思います。

—昨秋開幕直前の取材では「ストップの練習に力を入れた」とのことでした
自分が後ろに逸らしたらピッチャーとの信頼とかもできないと思いますし、ピッチャーも安心して投げられないと思うので。キャッチャー陣みんなでストップとかそういう基本動作については本当に数追い込んでやってきました。あとは試合で出すだけなので、自信持っていけたらいいかなと。いつショートバウンドが来てもいいように、準備することが大事だと思います。

—ストップの練習はどのような感じで行うのですか
ボールを投げて止めるだけの練習もありますけど、フットワークが大事なので。プロ野球選手がキャンプで取り入れているものを監督から教えてもらって、それをみんなでやっています。数もこなしていますし、いろいろなトレーニングで質も上がっているのかなと思います。

—一方の打撃では、まず打ち方を変えましたね
(金子)凌也さんに、鴨川キャンプで夜にアドバイスをいただきました。あとは監督さんとかにも付きっきりで素振りの指導をしてもらったりとか。それは結果で返していきたいです。

—変えたのはなぜですか
凌也さんは実績もありますし。自分にも迷いはあったので。いろいろな人の意見を聞いて、それに自分に合うものを取り入れました。

—先ほど「監督さんに付きっきりで素振りの指導をしてもらった」とおっしゃいましたが、青木監督はどんな監督ですか

選手に対して本気でぶつかってきてくれるというか。自分(監督自身)の経験も自分たちに教えてくれて。指導とかもわかりやすくて。自分は、感謝しています。

—捕手の争いでは、森川主将がいます
森川さんはキャッチャーの技術もそうですけど、リーダーシップもあって、みんなから一目置かれる存在です。高い壁ではありますけど、だからといって絶対に引きたくないです。あの人に勝ってスタメン絶対に取るっていう意識しかないので。キャプテンだからとかそういう理由では、絶対に引きたくないです。本当にライバルというか、すごく意識しています。

—昨年、ご自身がスタメン落ちして、森川選手がスタメンに定着したときは、やっぱり悔しかった
そうですね。その後、全然リーグ戦に出てないので。悔しいですよね。

-練習である選手が「春はピッチャーで勝ったって言われるように。もちろんキャッチャーもな。頑張ろう」と声かけしていました
キャッチャーは4学年で十何人もいるんですけど、その中で出られるのは一人です。上も下も関係なしに一つのポジションを争えたら、気持ちも絶対変わってくると思うので。「同じポジションの人には絶対に負けたくない」っていう気持ちは誰にでもあって、それが底上げというか。「誰が出ても良い」っていう感じになっていけたらと。

—今年のチームの目標は
101年目なので、スローガンにもあるように「伝統、継承、改革、負けない野球」。「新たな100年」、「新しい1年目のスタート」とよく言われます。やっぱり幸先良いスタートを切りたいので、「優勝」しかないと思います。

—色紙に書いた「飛躍」にはどういう意味が
なんて言うんですかね。難しい…。自分のやってきたことを結果で出して、見ている人に成長した姿を見せられるようにしたいです。一人ひとりが活躍しているチームが勝利につながると思うので。

—応援してくださるみなさんへ一言
6季優勝していないですし、優勝回数も去年早稲田に抜かれたので、今年の法政は違う、法政の野球は強いんだってことを見せられれば絶対に優勝できると思うので、春は本当に強い意気込みで。そういう野球を見てもらえたらいいなと思います。

 (取材:伊藤華子)

nakamura
"飛躍"中村浩人

  

プロフィール

熊谷拓也 (くまがい・たくや)
キャリアデザイン学部3年
1995年6月2日生まれ
神奈川県出身・平塚学園
180cm78kg 右投右打

宮本幸治 (みやもと・こうじ)
経営学部3年
1996年1月11日
富山県出身・富山第一
178cm81kg 右投左打

菅野秀哉 (かんの・しゅうや)
キャリアデザイン学部2年
1996年7月8日生まれ
福島県出身・小高工高
183cm75kg 右投右打

森田駿哉(もりた・しゅんや)
経営学部2年
1997年2月11日生まれ
富山県出身・富山商業
184cm84kg 左投左打

中村浩人(なかむら・ひろと)
経営学部2年
1997年1月6日生まれ
熊本県出身・多良木
177cm73kg 右投右打

 

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2017-06-267 R

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