硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球 春季リーグ戦 第2週 立大1回戦 4時間弱の激闘も勝負つかず… 菅野痛恨の被弾で白星逃す

東京六大学野球 春季リーグ戦 第2週 立大1回戦
2017年4月15日(土)
神宮球場

連敗スタートとなった法大。今季初勝利へ立大と対戦した。序盤からシーソーゲームの展開をみせるも、7回に相馬、中山の適時打で勝ち越しに成功。そのまま逃げ切りを図るも、あと1人で3番手菅野が山根に同点ソロを浴び、試合は再び振り出しに戻った。そのまま得点なく連盟規定により12回引き分けに終わった。

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菅野のこの表情にこの試合の全てを物語っている

試合結果

トータル試合結果

 123456789101112HE
法 大 0 3 0 1 0 0 2 0 0 0 0 0 6 13 0
立 大 2 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 6 15 1

(法大)熊谷、長谷川、菅野‐鎌倉
(立大)田中誠、宮崎、中村、中川‐藤野
[本塁打] 大西千1号2ラン(2回=田中誠)、山根1号ソロ(9回=菅野)

 

打撃成績

打順位置選手打率123456789101112
1 (6) 相馬 5 3 1 .667 遊ゴロ   中前安   遊ゴロ   右前安①   左前安   敬球  
2 (9) 清水二 6 0 0 .000 三邪飛   捕邪飛   見三振   遊失   遊ゴロ   二ゴロ  
3 (5) 小林 6 1 0 .200 遊ゴロ   投ゴロ   三直   右飛   二併     遊内安
4 (3) 中山 6 2 1 .429   左前安 一邪飛     空三振 中前安①     中飛   空三振
  3 安本 0 0 0 .000                        
5 (7) 3 2 0 .400   四球   中前安   中前安 見三振          
  7 斎藤卓 0 0 0 .125                   一ゴロ   投ゴロ
6 (4) 川口 6 2 0 .286   右飛   右前安   遊ゴロ   左翼線二   二ゴロ   遊ゴロ
7 (2) 鎌倉 4 0 1 .200   左犠飛①   右飛   左飛   空三振     一ゴロ  
8 (8) 大西千 1 1 3 .286   右越本②   左犠飛①                
  8 舩曳 3 2 0 .500             二内安 二ゴロ     中前安  
9 (1) 熊谷 2 0 0 .000   中飛   左飛                
  1 長谷川 0  0 0 .000                        
  H 町田 1 0 0 .667             中飛          
  1 菅野 1 0 0 .000               中飛     投犠打  
    46 13 6 .248                        

 

投手成績

  球数 打者 防御率
熊谷 3 0/3 70 19 8 3 2 4 6.75
長谷川 3 53 11 2 2 0 0 0.00
菅野 6 102 24 5 8 1 2 2.16
12 225 54 15 13 3 2 5.28

 

ベンチ入りメンバー

10 森(キャ4=日大三) 22 駒場(文4=鹿沼) 35 安本(営2=静岡)
13 菅野(キャ3=小高工) 27 中村浩(営3=多良木) 1 大西千(営3=阪南大)
14 岩崎(営4=前橋商) 2 川口(人3=横浜) 8 清水二(法3=中京大中京)
17 熊谷(キャ4=平塚学園) 3 相馬(営2=健大高崎) 28 宇草(営2=常総学院)
18 内沢(キャ2=八戸工大一) 6 大崎(法4=智辯学園) 29 舩曳(キャ2=天理)
19 長谷川(経4=聖望学園) 7 小林(法3=中京大中京) 37 中山(人3=履正社)
34 柏野(営1=広陵) 23 町田(社4=桐蔭学園) 41 浅見(キャ4=横浜商大)
36 落合(法1=常葉菊川) 25 福田(人2=大阪桐蔭)    
20 鎌倉(法3=日本文理) 33 斎藤卓(社3=大宮西)    

  

戦評

開幕カードで勝ち点を落としたオレンジ軍団。優勝のために絶対に負けられない戦いが幕を開けた。

初回からゲームが動いた。先発のエース熊谷拓也(キャ4)がピリッとしない。3番松崎建造の右中間二塁打で先制を許す。続けて5番飯迫恵士に左前適時打を放たれ2失点を喫した。 直後の2回、安打と四球でチャンスをつくると、7番鎌倉航(法3)の左犠飛で1点を返した。すると今日8番に打順を下げた大西千洋(営3)が3球目を捉える。打球はそのままスタンドに突き刺さる逆転2ランとなった。その裏何としても抑えたいところであったが、松崎に今日2本目となる同点適時打を浴びてしまった。 続いて迎えた4回1死一、三塁の場面、チャンス法政が流れる中、打席には大西千。粘って粘って8球目を運ぶと犠飛となり勝ち越しに成功した。しかし、その裏2番手長谷川裕也(経4)が4番笠松悠哉に中前適時打を放たれ再び同点となった。5、6回を長谷川が好投し迎えた7回の攻撃。先頭の舩曳海(キャ2)が詰まりながらも自慢の快足をとばし、内野安打を放つとすかさず二盗に成功。1死三塁で1番相馬優人(営2)が勝ち越し適時打。続く2死一、二塁のチャンスでは中山翔太(人3)が4番の仕事。中前適時打でリードを広げた。 7回からは菅野秀哉(キャ3)が登板。140㌔を超える直球で立大打線をしっかりと抑え、最終回へ。1点を失ったものの2死を奪い、最後の打者。しかし、悲劇が待っていた。7番山根佑太が菅野の球をフルスイング。打球はグングン伸びてスタンドへ。同点とされ延長へ。 11回、2死ニ、三塁の好機で清水雄二(法4)がバッターボックスへ。オレンジに染まった観客から祈るような声援が送られるも、思い届かずニゴロでチェンジに。そのままどちらも流れをつかむことなく、12回を終え6-6。勝ちを逃す格好となった。 『あと一人』からの同点弾。勝ちが直前で逃したこの試合は春のいたずらか。明日こそ今季初勝利へ。さあ行こうオレンジの向こう側へ。(石川大悟)

 

クローズアップ

長谷川裕也 (3回無失点の好リリーフ 最強の「便利屋」になる)

先週体調不良によりベンチ入りが叶わなかったリベンジを果たした。初回から不安定な投球を披露していた熊谷が四球で一人ランナーを出した場面で長谷川裕也(経4)は登板した。味方の守備の乱れで同点を許す不運もあったが、3イニングを無失点の好投。乱打戦の様子を見せた試合を落ち着かせた。
 球速だけが全てではない。そんなことを思い知る長谷川の投球だった。直球は常に120㌔台。しかし、打球はかなり差し込まれていた。熊谷の140㌔台後半の球に目を慣らせていたために、全くタイミングが合わない。アンダースロー独特の浮いてくる球に苦戦した。彼の後、マウンドに登った菅野は熊谷同様速球派の投手。立大打者は球速以上に速く感じただろう。長谷川がマウンドを降りても菅野のピッチングを影ながら好影響を及ぼした。
「今年はしっかり打者を観察して投球を組み立てるようにしてる」と本人は語る。立大は長谷川の直球に狙いを絞っていた。そこで、通常より早いモーションから長谷川が投じたのはスローカーブ。神宮のスピードガンが計測できなかったほどの遅さを記録した。緩急を効果的に使い、高めの直球が活き、相手打者を手玉に取った。
「優勝したい」と目標を語った法大のサブマリンも最上級生となった。速球派の先発が多い法大投手陣のなか、変則投手は貴重な戦力だ。今年3月の第4回WBCでは、牧田和久(埼玉西武)を小久保監督は「困ったときの牧田」と評していた。「困ったときの長谷川。」と言われるくらいの結果を残したとき、自然とチームも下から上がってくるに違いない。(藤原陸人)
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 監督、選手インタビュー

青木久典 監督

ー今日の試合の総括を
また2試合ありますから。また明日から準備したいと思います。

ー先発の熊谷投手は早々の降板となりました
 復活する兆しがなかったので。ずっと我慢してましたけど、先頭四球を出した後にもう厳しいと感じて思い切り変えました。本人も理解してるじゃないでしょうか。

ー2番手の長谷川選手は好投しました
先週はまだまだでしたけど、今日はしっかり投げてくれたと思います。反撃の狼煙を作ってくれたと思いますね。1年生からコツコツやってきてあれぐらいの投球は出来ると思ってたし、自信になったじゃないでしょうか。

ー1番に起用した相馬選手は猛打賞の活躍でした
 元々守備はいいのですが、彼はオープン戦はあまり打ててなかったので、初戦は最上級生の大崎がやってくれると思いましたけど、相馬は先週一本打ったのでね。これは本来の力が出せると思って抜擢しました。本番に強いですし、彼が二遊間にいると大きいですね。

ー3番の小林選手は本調子ではない印象を受けますが
 状態は悪くないですけど、本人が悩むというか、考えちゃう方だから、それもあると思いますけど。彼については心配はしてません。

ー5番に座った森選手は2安打でした
 大きいですね。キャプテンの意地を見せてくれたと思います。

ー大西千選手の交代について
アクシデントはないです。舩曳も調子いいですし、競えるだけの力があるので。守備は舩曳が上手いですし、中盤以降はディフェンスを固めようとしただけです。

ー菅野選手はあと1人で同点弾をあびました
あれは、バッテリーの油断でしょうね。二死から何がだめかといったら長打な訳で、真っ直ぐの得意な打者に真っ直ぐを投げたので。そこをキャッチャーの鎌倉は勉強してほしいですね。

ー引き分けという結果について
 逆に良かったと思います。よく引き分けできたなと。流れは終始向こうにいってたので。そこを引き分けにできたのは御の字だし、プラスに捉えてますけどね。

ー明日に向けて
 もう一度初戦の気持ちで、しっかり必死でこの一戦を取りにいきたいと思います。

森龍馬 主将

―今日の試合を振り返って
勝ちきれなかったというところは、悔しいところではありますけど、切り替えて明日からの試合に臨むしかないので切り替えます。

―今日の勝ち越して追い付かれを繰り返しての引き分けという試合をどう見ますか
6点目とった後の、なお2死一、二塁で自分の打席の時に、あそこでもう1点とれればこんなことにはならなかったと思うので、そこは個人的な甘さが出てしまったなと反省しています。

―3打数2安打1四球であり、得点につながる出塁をされました
 それに関しては良かったと思いますけど、やはりあの勝負どころでの1本がでなかったというところは反省点です。

―守備では、落ちると思われた球をスライディングキャッチするという好守をみせました
絶対にとってやるという気持ちしかなかったですね

―あまり本塁打を打つ印象のない大西千選手の本塁打で生還されたときの気持ちは
本当によく打ってくれたなと思って。今日は元気も出てましたし、あいつにとっては今日は次につながる試合だったじゃないかなと思います。

―主将として、投手陣、打者陣総括してどのような状態ですか
 ピッチャー陣に関しては、もう少し踏ん張ってほしいなというところはありますけど、それ以上に野手は点をとれば良いだけの話なので。チームとして戦っている以上はピッチャー陣とか野手陣とか分ける必要もないと思いますし、1つになってカバーしあいながらやっていければなと思います。

―明日から2戦、立大戦が続きますがどのように攻略していきたいですか
攻略というよりは、こういう長い試合を1試合引き分けて、長いカードになると思うんですけど、そういう時はやはり気持ちが切れた方が負けてしまうと思うので、常に絶対勝つという気持ちだけは持ち続けて戦いたいと思います。

―最後に明日の試合に向けて意気込みをお願いします
 もう、本当に負けは許されない状況になってきているので、何としてもまず最初に1勝を勝ち取りたいと思います。

長谷川裕也 投手

―3時間56分の熱戦を振り返って
マウンド登っても聞こえてきたのはベンチの声援で、そのおかげで、守ってる野手も集中力を切らさずに戦えぬけたと思います。

―今季初登板となりましたが緊張は
いや、緊張より抑えないとという気持ちの方が強かったです。打者と勝負する気持ちで行きました。

―登板前に監督に何と声をかけられましたか
いつも通りの投球をしてくれれば大丈夫と言われました。

―3回、自責点0のピッチングを振り返って
先週の早大戦はコンディション不良でベンチメンバーに入れなかった分、チームの役に立てるように心掛けてました。

―立大の流れを断ち切るピッチングでしたが
あまり試合の流れとか気にせずに、自分の投球をすることだけを心掛けてました。

―9つのアウトのうち、5個のアウトはフライアウトでした。打者の手元で思い通りに浮いていましたか
高めと低めに投げ分けられました。本当はゴロアウトを取りたいですが、今日は高めのボールは強いボールを投げれたので、それを主体に投球しようと思いました。

―緩い球を効果的に使って打者を手玉にとりましたが
今年からは打者を観察して投球を組み立てようとしてます。立大の打者は直球狙いだったので、カーブとかを使って攻めていこうと思いました。

―9回二死から追い付かれる嫌な流れのなか負けなかったのは大きいのでは
そうですね。菅野も良く頑張りましたし、野手も集中してたと思います。

―試合後のミーティングで話したことは
投手陣踏ん張ろうと。6点取られると野手も苦しいので、投手陣が頑張ろうと話しました。

―4年生となった今年の目標は
目の前の一戦一戦をしっかり戦って、個人の目標よりも優勝出来ればいいなと思います。

―明日に向けて一言お願いします
絶対に勝ちます。

大西千洋 外野手

ー試合を振りかえって
勝てた試合だと思うのでもったいないなと思います。

ー自身の本塁打について
打った瞬間入ったと思いました。たぶんインコースのスライダーかカーブだと思います。

ーどんなことを意識して打席に入りましたか
甘くなる変化球を狙っていました

ー守備のミスについては
実力不足ですね。

ー交代後、ベンチでどのような気持ちで試合を見ていましたか
勝ってくれと思っていました。

ー追いつかれた場面について
やはり野球は怖いなと思いました。

ー明日への意気込みを
勝つだけです。

中山翔太 外野手

―今日の体調やコンディションはいかがでしたか
調子とかも良かったです。

―早大戦で勝ち点を取られる形になりましたが、今立大戦はどう臨まれましたか
初戦を絶対みんなで取ろうという意気込みでした。

―2回の第1打席、先頭打者での打席でしたがどういう気持ちで立ちましたか
先制点を取られたので、何とかして僕が出て流れを持っていこうという感じでした。

―左前に上手く落とす安打でしたが
チェンジアップだったんですけど上手くついていけたかなと思います。

―得点にもつながりました
まあよかったと思います。

―立大先発の田中誠投手の印象はいかがでしたか
コントロール良く投げてきていたのでしっかり自分のバッティングというか、打たされないという意識を持っていました。

―7回の第3打席はチャンスの場面でした
なんとかしてランナーを還すというそれだけですね。

―初球打ちでしたが何を待っていたとかはありましたか
いや、特にないですね。球種はまっすぐでした。

―今日の全打撃を振り返っての反省点は
ちょっと振らされていることが多かったので、明日はしっかり自分のバッティングができるように、帰ってから見直しと反省をして、明日からは修正したいと思います。

―チームとしての反省点はありますか
チャンスでの一本だったり、ここぞという時に抑えるというのができなかったと思うので、反省したいと思います。

―今日の試合で光っていると思った選手はいますか
キャプテンですかね。チャンスで打てていたので。

―今日は長い試合となりましたが疲れはありますか
いえ、あんまりないですね。

―明日からの意気込みをお願いします
2連勝するだけです。頑張ります。

相馬優人 内野手

ー今日の試合を振り返って
今日の試合も明らかに勝ちゲームだったので、そこを落としたっていうのは正直もったいなかったです。でもいい試合だったとプラスに考えて明日につなげていきたいと思います。

ー先週の連敗を受けてこの1週間はチームでどのように練習してきましたか
 チームとしては負けは引きずっていなくて、今日の試合を勝つことだけを考えてやっていたので、そういう部分ではチームの雰囲気も良かったと思います。

ー試合前のチームの雰囲気は
 ものすごい良かったですね。みんな一人一人が声出して元気出して、今日の勝ちにこだわってアップに入っていたのでとても雰囲気は良かったです。

ー不調だったオープン戦から早大2回戦での安打を経て、スタメンを勝ち取りましたが
調子は悪かったんですけど、試合になったらそれはもう関係ないので、逆に開き直れたのでそれが今日の結果につながったと思います。

ー1番バッターとして心がけたことは
 めっちゃ緊張してて、でもいろんな先輩から「相馬らしくなにも気負うことなくやれ」と言われたのでそういう部分ではプレッシャーなくやれました。それでも結局塁に出ないと話にならないので、なんとしてでも塁に出ようって思いました。

ー3安打を記録しました
良かったですけど、結局勝てなかったので複雑ですね。嬉しいですけど、チームの勝利が優先なので個人の結果どうこうではないですね。

ー9回に同点にされてから、どのように気持ちを切り替えて延長戦に臨みましたか
 そんなに落ち込んでとかはなく、ベンチに帰った時には「みんなより長くできるから楽しんでいこう」という雰囲気でした。

ー明日に向けての意気込みを
明日は負けられない試合なので絶対に勝ちたいと思います。

フォトギャラリー

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2017-06-267 R

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