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【フェンシング】全日本学生フェンシング選手権大会~男子エペ&女子サーブル団体~ 女子サーブルは中京大との一本勝負に泣き3位 男子エペはベスト4に終わる 大会MVPは男子フルーレ大石が獲得!

全日本学生フェンシング選手権大会
2015年11月13日(金)
駒沢オリンピック公園体育館

インカレ最終日。女子サーブルは、昨年のインカレ決勝でも大激戦となった中京大に一本勝負で敗れ、連覇を逃した。男子エペも関カレ王者の専大に敗戦、ベスト4に終わった。表彰式後には大会MVPが発表され、男子フルーレの大石利樹(法3)が選ばれた。

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一本勝負に敗れた女子サーブル栗本

試合結果

種目出場選手試合詳細順位
 男子エペ 藤倉陸(社4)、村越優希(文4)、中村豪(人2) 

 1回戦○45-35愛工大

準々決勝○45-28朝日大

準決勝●32-45専大

3決●36-45中大

4位 
 女子サーブル 栗本ひかる(社4)、真田玲菜(キャ3)、福島史帆実(法2)、奥田彩野(文1) 

1回戦○45-7学習院大

準々決勝○45-26立命大

準決勝●44-45中京大

3決○45-32日大 

3位 
 

男子エペ団体 戦評 

藤倉陸(社4)、村越優希(文4)、中村豪(人2)のレギュラーメンバーが出場。

1回戦は愛工大との対戦。立ち上がり、個人戦ではまさかの予選落ちとなった村越が2-5と先手を許してしまう。続く藤倉、中村で逆転リードを奪ったものの、なかなか思ったように差を広げることができない。一時は30-28と詰め寄られるなど、相手の粘りに苦しんだ。しかし7回り目の中村の5連続得点などで突き放すと、二人の4年生も、しっかり点差を守り切る。45-35で勝利し、初戦を突破した。

2回戦の朝日大戦も序盤は機械の不調などもあり、精彩を欠いた。4回り目を終えて20-20の同点。相手の勢いに押されてしまいそうな雰囲気も漂った。しかし初戦同様、中盤に相手を突き放す。7、8、9回り目ではほとんどポイントを与えず圧倒し、45-28で勝利しベスト4へ進む。

準決勝は専大との戦いになった。第2セットで藤倉陸(社4)が5連続失点。「(準々決勝で敗れた)ライバル(慶大)が消えて安心していた部分もあった」という心の隙につけこまれ、2回り目に入った第4セットにしてすでに10点もの差がついていた。想定外の大量ビハインドを背負った展開に、焦りの色を隠せない。そんな法大に対し、冷静に1本を決めてくる専大。この苦しい状況を打破することができないまま、ずるずると試合は進み、32-45で悔しい敗戦となった。

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男子エペキャプテンの藤倉

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「最初の勢いにのまれた」と序盤の失点を悔いた

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個人戦は予選落ちの村越、団体戦にすべてを懸けた

3位決定戦では中大と対戦。接戦ながら上々の滑り出しを見せる。しかし、第3セットで藤倉が逆転を許すと、次第にその点差が広がっていく。なんとか前に出ていくが、これも攻め込んだところから相手のペースに持ち込まれてしまう。気付けばまたしても10点以上の差が生まれていた。立て直しがうまく行かない中、迎えた最後回り。来年のチームを見据えたことや、本人の意思により中村豪(人2)に託された。相手はインカレ個人戦決勝でも対戦し、劇的な勝利を収めた水口(中大)。交互に得点を重ねるが、開いた点差はあまりにも大きすぎた。36-45で敗れ、男子エペ団体は4位に終わった。

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3位決定戦で最後回りを戦った中村

「男子は3冠がかかっていたので申し訳ない気持ち。4位では話にならない」と藤倉。男子エペはフルーレ、サーブルに続けず、藤倉自身も個人戦の無念を晴らすことはできなかった。インカレでは悔しい結果に終わったが、この後には全日本選手権大会が控えている。4年はここで引退となるため、他種目よりレギュラーメンバーの4年が多い男子エペにとっては、より重要な戦いになってくる。有終の美を飾れるか。全日本での男子エペ陣の躍進に期待したい。(向井知優)。

女子サーブル団体 戦評

 最終日となったインカレには女子サーブル団体戦が残っていた。最後のインカレであるキャプテンの栗本ひかる(社4)、個人戦で優勝を果たした福島史帆実(法2)、一年生ながらも団体戦に出場する奥田彩野(文1)、そしてフルーレ個人戦優勝者の真田玲菜(キャ3)の4名で試合に臨んだ。

初戦の相手は学習院大。序盤から相手を圧倒した。相手に隙を見せずに栗本、福島、奥田の3名がポイントを与えることなく5点連取。最後の最後まで全力で相手を圧抑し45-7と快勝した。

準々決勝では立命大と対決。相手と点を取り合い第3セット終了時点では15—13と試合の流れがどちらにも転びそうな雰囲気となる。しかしここから法大陣の攻撃が激化する。流れをつかんだ彼女らはギアを加速させ着々と点差を広げていき、最後は栗本が締め、45-26で白星を上げた。

準決勝は昨年のインカレ決勝戦で戦った強敵、中京大と試合が行われた。インカレ個人戦ベスト16に3人も勝ち上がった中京大。試合開始から息の詰まる展開が予想された。出だしの1.2セットでは、ポイントを決め込むことができず点を奪われ、4-10と苦しい状況に陥る。しかしその後の福島、奥田がそれぞれ8点ずつ取り点差を縮め、第4セット目で20-18と逆転に成功。続く栗本も5ポイント立て続けに奪取。相手を引き離し第6セット後には30-21と9点差に広げる。しかし終盤に差し掛かった第7セットでは奥田が中臺(中京大)にモメンタムをつかまれ、第8セットの福島でも流れを断ち切ることができずに、大きく開いていた得点差も縮められていき39-40と逆転を許してしまう。勝敗は最後周りを任された栗本に託される。先制点を取り逆転するも、すぐ点を奪われ試合の主導権が何度も行き交う展開に。44点目を栗本が先に決め王手をかける。「自分が取ったんじゃないかと思う場面があった」と語るように、拳を固めガッツポーズするシーンが見られたが審判はポイントを取ることなく、相手が徐々に得点を決めてくる。44-44となりピストの上だけでなく観客全体が静まりこみ、試合の行く末を見守る。激しい死闘を繰り広げた結果、最後にランプを灯したのは中京大。法大は日大との3位決定戦に回ることになった。

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第4セットで20-18とまくった奥田

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福島は第8セットで逆転を許してしまった

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膝をつく栗本、一本勝負に敗れた

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悔し涙が溢れた女子サーブル陣 (左から)福島、栗本、奥田、真田

3位決定戦では中盤まで相手と互角の戦いが展開され、4セット終了時点で20-19と接戦が続いたものの、栗本と福島が果敢に攻め込み、7セット目には真田も勝利に貢献し、45-32と見事3位入賞を果たした。

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3位決定戦では快勝、勝利で締めくくった

昨年のインカレに続き優勝することが目標だった法大女子サーブル団体。今インカレで優勝した中京大にあと一歩及ばず惜敗したものの、「精一杯みんなが戦った結果なので悔いはない」とキャプテンの栗本は思いを語った。1か月後に迫る全日本、彼女らのさらなる活躍を見せつけてもらいたい。(和多慎之介)

選手のコメント

藤倉陸 (男子エペ 主将)

―団体戦を振り返って
立ち上がりの朝日大は審判機の不調を加味しても、後半で巻き返せてなかなか良い試合をしたなと思いました。でも次の専大戦では、朝日大戦の途中に宿敵の慶應が負けたこともあって、みんなどこかで安心しちゃったのかなと思いますね。そのまま専大戦に臨んでしまったので、1回り目で大差をつけられてしまって、その心の隙と実力とが伴わなくて負けてしまったのかなと思います。

―ベスト4という結果について
男子は3冠かかっていたので、本当に申し訳ないなという気持ちです。4位は話にならないですね。

―準決勝の敗因は
1回り目で大差をつけられたときに、立て直すのが最後の45点までに間に合わなかったというのがありますね。最初の勢いに飲まれてしまった感じです。自分たちのイメージ通りではなくて、むしろ逆でしたね。リーグの時に大差をつけて勝った試合ならまだしも、専大にいきなりあんなに大差をつけられたのが初めてだったので、そういう中ではかなり予想外でした。

―最後の中大戦では後輩の中村選手が最後回りとなりましたが、どのように見ていましたか
来年を見据えて、(中村)豪はこれからずっと最後回りでやっていくと思うし、あとは本人にやるか聞いたら「はい」と言ったので、本人の意思とチームの今後を考えた組み方でした。2年生ながらエネルギッシュな試合運びで、昨日から今日まで豪に盛り上げてもらった部分はあるので、そういうのを上級生になっても忘れずにチームを引っ張っていってくれたらうれしいですね。

―個人戦について
団体みたいに最初に大量失点してしまって、最後は4連続で取ったんですけど、巻き返せなかったのは試合の組み方が稚拙だったと思います。

―悔しい最後のインカレとなってしまいましたが
不調はそんなに感じなかったです。自分の実力不足とか、4年で最後のインカレなので意識しすぎたりしたのはあったと思います。周りも勝っている中で届かなかったのはとても悔しいですね。思い出に残る大会になりました。

―全日本に向けて
全日本は優勝します!

栗本ひかる (女子サーブル 主将)

―今日の試合を振り返って
今日の試合は、関カレで優勝できなかったのでインカレでは絶対取るという気持ちで挑みました。いつもは最後周りを福島にしていたんですけど、4年生最後ということで最後周りを責任もってやろうと臨みました。そういうインカレだったんですけど3位になってしまいました。

―準決勝では主導権が何度も入れ替わる場面がありましたが
終盤の方は中京大に流れがあったんですけど、自分の番が回ってきたときは流れを気にせず自分のプレーをしよう、自分らしくいこうと決めていました。

―準決勝の第9セットでは先に王手をかけていましたが
ポンポンポンと取って王手をかけた後、2回くらい自分が取ったんじゃないかと思った場面がありました。でも審判には取ってもらえなくて、取ってもらえないなら他のことをしないといけないと気持ちを切り替えようと思っていましたが、うまくいかなくて取られてしまいました。

―インカレに向けて話し合ったことはありますか
話し合ったことはないですが、個人的に思ったのは福島と奥田にのびのび試合をしてもらおうという想いがありました。

―福島選手、奥田選手のこれまでの成長は
福島は一年生の時から団体戦に出ていて、取ってきてほしい時に取って来てくれるので頼りになります。たまに奥田は気持ちが不安定になると取られてしまうことがありますが、今回は死ぬ気で相手に向かっていってくれたと思いますし、気持ちも入っていたと思うので良かったです。

―初戦、準々決勝、準決勝では相手に1ポイントも与えないセットがそれぞれありましたが
個人戦は良くなかったので団体では絶対取りたい想いがあったのと、最後周りを自分がやることに対して、その前の自分の試合でしっかりと取れていないとテンパってしまって駄目だと思ったので、そういう状況を作らない様にしました。

―個人戦はどうでしたか
個人戦は気合が入りすぎて空回りしてしまったんだと思います。戦っている相手をしっかりと見れていなかったのが原因かなと。

―今回が最後のインカレとなりましたが
精一杯みんなが戦った結果なので悔いはないです。さらに上を目指せると思うので自分がいなくなっても大丈夫だと思いますし、全日本もあるので団体戦と個人戦、狙っていきたいと思います。

大会MVPに男子フルーレの大石が選出!

男子フルーレ種目で個人団体2冠を達成した大石利樹(法3)が大会MVPを獲得した。個人戦決勝では男子フルーレキャプテンの長島徳幸(文4)を破っての連覇。団体戦でも好調を維持し、優勝に大きく貢献した。2年連続でインカレ2冠となった大石。最終年の来季は個人団体ともに3連覇がかかる。

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トロフィーを手に笑顔の大石

個人戦 総評

個人戦では法大勢が大活躍。6種目中5種目を制覇し、5冠を達成した。その他、ベスト4以上に6人が進出。特に男子フルーレ、男子サーブルは1位2位3位を独占、強さを見せた。

個人戦総合成績

種目選手名成績
 男子フルーレ  大石利樹(法3) 優勝 
  長島徳幸(文4) 2位 
  野口凌平(営1) 3位 
 男子サーブル 大崎葵一(営3) 優勝 
  高橋優作(法2) 2位 
  安藤光平(法4) 3位 
男子エペ  中村豪(人2) 優勝 
女子フルーレ  真田玲菜(キャ3) 優勝 
  緒方渚(国3) 3位 
  緒方実奈海(法1) 4位 
女子サーブル  福島史帆美(法2) 優勝 
 ※ベスト4以上
 
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個人戦優勝者の5選手(上段:真田、中村 下段:大崎、大石、福島)

団体戦 総評

 団体戦では2種目で優勝に輝いた。男子フルーレ団体は盤石の試合運びで連覇。男子サーブル団体は苦しみながらも、3連覇と今季4冠を達成した。男子エペは専大、中大に敗れ4位に終わった。一方、女子は接戦で競り負け、頂点には届かなかった。女子フルーレ団体は早大との熱戦に敗れ3位。女子サーブル団体は中京大との一本勝負に泣き、同じく決勝の舞台には立てず。女子エペ団体も2点差で準決勝進出を逃す結果となった。

 

団体戦総合成績

種目成績
 男子フルーレ 優勝 
 男子サーブル 優勝 
男子エペ  4位 
女子フルーレ  3位 
女子サーブル  3位 
女子エペ ベスト8
 
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    閉会式後の集合写真

 

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