硬式野球

【硬式野球】特集① 主将向山基生の高校時代の恩師・絹田史郎氏インタビュー

2018年3月2日(金)
法政大学第二高等学校

今季約30年ぶりに二高出身の主将となった向山基生(営4)の高校時代の恩師である絹田史郎二高硬式野球部部長(元監督)に、向山の高校時代、他の二高野球部出身選手への思いなどを伺った。

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取材に快く応じてくださった絹田部長

絹田史郎 二高野球部部長インタビュー

ー向山基生(営4)選手が主将となるとお聞きしたときどう思われましたか
法政二高から法政大学のキャプテンになるのが約30年ぶりということで、「頑張れよ」と思いましたね。

ー主将になると予想はしていたのでしょうか
法政大学の野球部には甲子園に出てる子も多いので、(向山に)選手として頑張って欲しいという気持ちは常に持っていますが、(主将は)さすがに予想外というか、びっくりしたというのが本心ですね。

ー高校時代はどんな生徒でしたか
優しい、気配りのできるそんな子でしたね。

ーどんな選手だったのでしょうか
八王子シニアというチームの出身で、中学生の時から注目されていました。高校2年生の秋からレギュラーで活躍してくれて、高校3年生ではキャプテン、そしてバッティングの主軸も任せていました。人間としても選手としても信頼できるという印象がありますね。

ー向山選手が法政二高の野球部主将に選ばれた経緯や主将としての姿を教えてください
野球的に実力があったことと、選手間の信頼が厚かったことからキャプテンに指名しました。キャプテンとしてやるべきことや言うべきことをきちんとこなしながらも、全体を見渡し視野を広く持ってチームの事も考えられるキャプテンでした。

ー選手を指導する上で、伝えていきたいことなどは
将来的に野球に携わってくれるような社会人になって欲しいというのもあるのですが、野球を通じて人間的に成長して欲しいというのが一番の願いです。法政大学の野球部として、先輩後輩や周りの方々に感謝を持てるような人間に成長して欲しいなと。自分だけで全てができるわけではないという事に気づいて欲しいなと思って、それは二高の選手全員に伝えていました。

ー向山選手の強みは
人間性と野球のセンスを兼ね合わせたところですね。人間性の良さといいますか。中身は優しいけれども勝負にこだわるところだったり、身長も高く、持って生まれた体格や独特のバッティングをする野球のセンスもありますね。

ー独特のバッティングセンスとは
ボールの捉え方、見方、飛ばし方。これはなかなか教えてできるものではないので、そういう意味では持って生まれたセンスだなと思っています。

ー向山選手との印象に残っているエピソードを教えてください
野球の面でもあるのですが、練習以外のところでいうと、誕生日にプレゼントを持ってきてくれました。それは私だけでなく、コーチやスタッフにも渡しているのですが。野球をする上でのつながりだけでなく、人と人との関わりを大事にする向山らしい1つのエピソードですね。
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ー法大の寮やグラウンドは二高の近くですが、卒業してからお会いする機会はありましたか
大学の練習が終わってから自主練に来ます。二高のグラウンドはナイター照明があって19時、20時くらいまで練習ができるので、素振りしたり、「ちょっと見てください」と言って練習したり。調子が悪い時は毎日、良い時でも2、3日おきに来ています。やはり野球に取り組む姿勢というのは凄いですね。

ー向山選手の大学での活躍をご覧になっていていかがでしょうか
頼もしいですね。なかなか二高出身で中心メンバーとして活躍する選手が途絶えている中で、久々に神宮のボードに「法政二」と学校名が出るというのはやっぱり嬉しいです。最後のシーズンなので、ぜひ結果も含めて残して欲しいですね。

ー昨季はけがにも苦しみましたが
そういう時でも前向きに焦らずに取り組めることをやった結果、青木(久典)監督や周りの選手からも信頼を得たと思うので、その期待に応えてぜひ頑張って欲しいなと思います。

ー故障中に二高のグラウンドで練習することはありましたか
走りに来たり、スイングも片手でできるときはやったりしていました。二高のグラウンドを原点にやってくれたというのは嬉しく思います。

ーそのときに何か指導されたりなどは
指導というのはないですが、励ましながらというか。どうしても復帰しようと焦ってしまうので、無理しないように自分の身体に合わせながらという話はよくしました。

ー法大野球部としては優勝から長らく遠ざかっています
大学の野球部のことなので、あまりどうのこうのとは言えないのですが、キャプテンの向山だったり、メンバーに入るかはわからないですが、投手の河野(太一朗、文4)だったり、(その他の)下級生が頑張ってくれているので、二高の選手がメンバー入りやベンチ入りすることで、優勝につなげてくれたらやはり嬉しいです。

ーお話に出ました河野太選手の活躍はご覧になっていていかがでしょうか
ピッチャーなのでなかなか常に出るというのが難しいとは思うのですが、任された事はきちんとやる選手なので、そういう責任感を持って頑張って欲しいです。高校の時に比べると随分頼もしくなったというか。そういう信頼感も出てきているように見えるので、頑張って欲しいと思います。

ー高校時代はどんな選手でしたか
明るいという印象が1番ですね。ピッチャーは練習メニューが別だったりするのですが、下級生の頃はサボりがちでした(笑)。でも、徐々に自主的に、課題を持って取り組んでくれるようになりましたね。高校でも大分成長したのですが、大学になってからもきついトレーニングからも逃げずに、一生懸命取り組んでいる姿や、顔つきから選手として成長したということがすごく分かりますね。

ー高校1年のときからベンチ入りしていましたが、期待しているところがあったのでしょうか
持っている能力、速い球を投げる能力とボールのキレがありました。1年生の時は体力的に難しいところもあったのですが、2年生からはエース格として、3年生では絶対的エースに成長してくれたと思います。

ー六大学リーグでどのように活躍して欲しいですか
投手なので、先発で完投をして大学の勝ち点につなげてくれればとは思うのですが、やはり実力のある選手が多い中なので、リリーフや中継ぎといった試合の重要なポイントで使われることが多くなるのかなと思います。任された仕事をしっかりこなして欲しいですね。

ーその他にも多く法大野球部に在籍している二高出身の野球部員に向けて
(法大野球部に)入ったからには神宮でプレーできるように頑張って欲しいのと、そうならなかったとしてもチームの為にできることをして欲しいなと。チームが優勝できるように監督から任された役割をしっかりやって、頑張って欲しいと思います。

ー今年、向山選手は優勝の期待が高まる中で主将を務めていくことになると思います
任された信頼にはぜひ応えて欲しいのですが、逆にそれがプレッシャーにならないように。自分の力をしっかり発揮してくれれば結果が付いてくるというふうに思うので、自分らしさを失わないで最後までキャプテンとして頑張って欲しいなと思います。

ー最後に向山選手にメッセージを
「自分らしく、自分を信じて、最後まで頑張れ」と。春、秋優勝を目指して頑張って欲しいです!
(取材:大平佳奈、写真:中西陽香)
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絹田史郎(きぬた・しろう)
1982年に二高野球部5番右翼手で甲子園に出場。その後法政大学に進学しサラリーマンを経て、再び法政二高に戻りサッカー部などの顧問を務めた後、2010年に硬式野球部の監督に就任。現在は二高硬式野球部の部長を務める。

 

 

 

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