自転車

【自転車】第73回大学対抗選手権自転車競技大会 4日目 3年生トリオが完走も悔しさが残る結果に…

文部科学大臣杯第73回大学対抗選手権自転車競技大会
2017年9月3日(日)
長野県大町市美麻地区 公道周回特設コース(12.6km)

今年も最終日に組まれたロードレース。例年とは違い晴れの中レースは行われた。レースは最終局面まで法大の選手は集団内で走行を続けていたが、勝負所でちぎれてしまいポイントを獲得したのは佐藤遼(経3)のみ。厳しい結果となった。

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レース後顔を合わせる佐藤(手前)と勝又

試合結果

ロードレース個人結果

 順位名前(学部・学年)  タイム トップ差 時速(km)
17位 佐藤遼(経3) 4:35'48" 1'15" 36.9
23位 勝又高陽(法3) 4:36'55" 2'22" 36.7
32位 須貝翔吾(法3) 4:40'14" 5'41" 36.3
43位 谷岡尚輝(文4) 4:43'12" 8'39" 35.9
DNF 鶴健志(文1)    
DNF 相葉健太郎(人1)    
DNF 加藤雅之(人4)    
DNF 三好憲志郎(文1)    
※DNF…Did Not Finishの略。

総合最終成績

順位 大学名 TT SP PR KR IP TAN SH TSP TP トラック合計得点 ロード合計得点 総合得点
1位 日本大学 12 14 5 7 4 7 7 14 12 82 31 113
2位 中央大学 2 2 6 3 7 3 6 10 14 53 2 55
3位 鹿屋体育大学 6 9 4 0 6 0 2 8 0 35 18 53
4位 朝日大学 7 4 9 9 5 4 0 12 0 50 0 50
5位 法政大学 1 1 7 4 0 9 9 0 10 41 1 42
6位 明治大学 9 7 2 5 3 2 0 6 3 38 2 40

※TT…1kmタイムトライアル、SP…スプリント、PR…ポイントレース、KR…ケイリン、IP…4kmインディヴジュアルパーシュート、TAN…タンデムスプリント、SH…スクラッチ、TSP…チームスプリント、TP…4kmチームパーシュート
※上位6校のみ掲載
※トラック競技は各種目の最終順位8位までに得点が与えられる。ロードレースは上位20位までに得点が与えられる。ただし男子ロードレースについては各校ごとに上位3名迄のみが得点の対象となる。空位得点の繰り上げは行わない。
※総合順位は、男女別ロード部門とトラック部門の対抗得点の合計の多寡をもって決定する。同得点の場合には、トラック競技・ロード競技の各種目上位8名までを対象として、上位者が多い学校を上位とする。

戦評

 一昨年のインカレでは悪天候の中行われた大町美麻でのロードレース。今年は雨に降られることなく開催された。12.6km×14周の176.4kmで行われるロードレースがインカレの最後を飾った。法大は加藤、谷岡、勝又、佐藤、須貝、三好、相葉、鶴の8名で挑んだ。

 オープニングアタックは中京大の佐藤。1周目に吸収されたが、その直後に高橋優斗(中大)ら5人の逃げが形成。5周目に入ると5分以上の差を付け、大きなギャップを生み出した。
 集団はなかなか動きを見せず、最大6分30秒まで差が広がった。だが、8周目から9周目にかけてアジア選手権U23男子ロードレース優勝やU23版ツール・ド・フランス「ツール・ド・ラヴニール」に出場した岡本隼(日本大学)の強力な引きで一気に4分20秒近くまで差を縮める。その後、多少タイムの上下差はあったが、徐々に先頭集団との距離を近づけていった。
 その急激なペースアップで集団は数が削られ、法大も鶴や相葉が脱落していった。また、他の選手も厳しい表情を浮かべるなど、苦しい状況に追い込まれた。

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序盤から中盤にかけては集団での走行が長く続いた。

 先頭集団も長い逃げで2人に減少。石井駿平(鹿屋体大)と吉岡衛(京都産業大)が交互にローテーションしながらゴールを目指した。その中、須貝がプロトンからアタック。法大勢も動きを見せた。残り3周で吉岡がまさかの落車。先頭は1名となる。やがて先頭は追走集団の武山晃輔(日大)、冨尾大地(鹿屋体大)、樋口峻明(京都産業大)の3名、そして集団に吸収された。ペースアップが図られ、集団から遅れていた加藤、三好が無念の足切り。ここで法大は4選手で戦うこととなった。そして、エースの勝又と佐藤は集団、須貝と谷岡は集団から少し離れたところで走行。優勝、入賞を目指して走行を続けた。

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須貝は各所に動きを見せ、チームのために働いた(中央)

 残り2周のところでいまだ武山、冨尾、樋口の3人が先頭。樋口がちぎれ、2人の一騎打ちに。ラスト1周、最後の上りを迎え、武山が一歩リード。そのまま最後の直線も先頭で姿を現した。力強い走りで優勝を飾った。そして、少し遅れて冨尾が2位でゴールした。

 集団は岡本を含む数名が集団から飛び出し、入賞を狙う。強豪が前に出たことでプロトンも活性化。一度またひとつの集団となったが、最後の上りで佐藤や勝又も後れを取った。それが最後まで響き、佐藤が17位、勝又が23位と一桁順位に選手を送り込めなかった。

 今年もポイントを獲得できたのは1名と急速なてこ入れが必要だ。来年は現3年生を中心にさらなるレベルアップが求められる。そして最後に脚を残す難しさ、勝負所まで余力を残し、勝負をかける難しさを改めて感じたレースだった。来年こそは、入賞、そして優勝が見たい。(橋爪優典)

総評

 全ての競技を終え、法大の総合成績は昨年から一つ順位を下げ5位となった。
 トラック競技では驚きの近藤翔馬(文2)によるスクラッチ優勝、そしてタンデムスプリント連覇など好成績を収めた。4kmチームパーシュートでも昨年の反省を生かし、3位表彰台。また、主将・荒井佑太(営4)のポイントレース2位と確実な走りが各所で見られた。その一方で、健闘は見せたもののスプリント系競技ではポイントが稼げず、苦戦が続いた。来年に期待したいところだ。
 またロード競技では、総合10位と完敗という結果に終わった。
 今年もあと一歩というところで表彰台を逃し、目標とする「総合優勝」にも手が届かなかった。これから冬に向けて自転車競技はオフシーズンに入る。トラック班、ロード班がそれぞれブラッシュアップをかけ、総合優勝に向けてまい進してほしい。来夏こそ、「みんなで」表彰台に上った彼らの笑顔が見られることを願う。(橋爪)

選手コメント

加藤雅之

―今日のレースを振り返って
もっとやれることがあってできたんじゃないかなと。割り切って最初の逃げに僕が入ったり、脚の状態を見てもっと動ければよかったなと思いました。

―集団の中で走行を続けていたことが動きづらくなってしまった要因でしょうか
正直練習量も4年生になってあぐらをかいてしまったところがあって、立場が変わって3年生の時と同じようなコンディションが作れなかったので、集団で待ってポイントを狙うというよりもアシストとして佐藤と勝又がポイントを取ってくれると信じて、そういったレースのアシストをしたり、割り切ってもう少し動ければなと。

―今日のコンディションは
今年の中では合わせてきて調子は良かったです。

―この1年間ロード班主将としてやってきましたが振り返って
本当にもう少しやれることがあったかなと。ロード班主将の立場を考えてというか、もっと重みのある役職だと思ったんですけど、うまく先輩たちのように振る舞えなかったというか自分のことで精一杯だったり、3年生の時と同じように練習ができなかったりやればできたかなということは思い返せばいっぱいあります。

―正直言うと悔いは残りますか
悔しいですね。

―これで自転車競技生活は終わりですか
終わりですね。

―法大の自転車競技部に入った4年間はいかがでしたか
最初の1年間は苦しい思いをして、けがをしてみんなからも出遅れて。最後の最後でロード班のキャプテンをやらせてもらって頼りない自分だったんですけど、こうやって後輩が最後に結果を残してくれてそういう後輩や同期と一緒にやれて良かったです。

―4年間を振り返って思い出のレースは
個人戦(3年生の全日本学生選手権)ですね。個人戦でやっと結果が出てチームに貢献できたことが’嬉しかったですね。

―これで引退ですが、後輩(特に今の3年生3人)に残したい言葉は
センスだったりポテンシャルは自分の比にならないくらいあるし、やれば優勝を狙えると思うので、来年こそは3人で協力して全員でポイントを取れるように頑張ってほしいです。

―改めて4年間を振り返って
最後やればできたんだろうなということが思い返せばいっぱいあって、そこを詰められなかったのは悔しさが残ります。でも開き直ってこれを糧に社会人になっても頑張れると思います。

―4年間は辛いこともたくさんあったとは思いますが楽しかったですか
そうですね。辛いことを経験しているからこそ、楽しいこともより一層楽しく思えると思うので、本当に辛い経験も多かったんですけど、それと一緒に心の底から楽しいというかやってよかったと思いましたね。

谷岡尚輝

―今日のレースを振り返って
ポイントが取れなかったので、インカレとしては不満の残る大会かなと思います。

―自分でポイントを取って終わりたかったということでしょうか
はい、最後は自分が取って終わりたかったんですけど。1か月前に落車をしてしまって合宿に参加できなかったので、それを理由にしてはいけないと思って頑張ってみてはいたんですけどやっぱり限界がありました。

―正直なところ調整不足は否めなかったですか
そうですね。

―今日のコンディションは
コンディション自体は合わせないといけないので、悪くはなかったと思います。今の自分の実力は100%出せたのかなと思います。出せる力は十分に出せたので、そこはよかったのかなと思います。

―その中で、個人の戦略等は
今回のレースでは加藤に付いて、加藤のサポートとして動いていたんですけど、加藤の動きに自分が付いていけずに、加藤が足を使って残りが自分だけになってしまったので、自分がポイントを取る気持ちで中盤以降は臨んだという形になります。

―4年間法大の自転車競技部で生活してきて振り返るといかがですか
自分がこの大学生活でよかったなと思うことが4年間インカレに出れたことで、大学に貢献できたのではないかなと思っていて。やっぱり選手として法政に入った以上は大学のためにというのが一番の自分の使命かなと思っていて、それを4年間しっかり全うできたので自分の中ではよかったかなと思っています。

―大学のために走れたことはうれしかったですか
そうですね。

―思い出のレースは
2年生のときのインカレ、ここでのインカレで大学に直接ポイントとして貢献できたことが一番自分の中で思い出に残っています。3,4年生でポイントを大学に貢献できなかったことは悔しいかなと。

―一緒に生活してきた後輩に掛けたい言葉は
大学のために自分がいるということを常に意識して、自分ひとりではなくみんなで、法政というチームで行動しているということを自覚してほしいかなと思います。

―改めて法大の自転車競技部はどのような存在でしたか
和気あいあいとしたお互いに励ましあうところが自分の中で魅力的なチームだなと思っていて、競争の中にも仲間とかチームとしての意識を持っているところが良さだと思いますね。

勝又高陽

―今日のレースを振り返って
エースとして臨んだ初めてのインカレで、自分にとっては2回目のインカレで、練習の中では調子がよかったんですけど、自分がポイントを取らなくてはいけないというプレッシャーもあって。途中までは行けたんですけど、最後の終盤、勝負所になって脚が残っていなくて、ラスト半周のところで(集団から)ちぎれてしまって、こういう結果になってしまいました。

―完走という結果に関しては
ポイントが入らない完走は何も意味がないと思っています。

―エースという立場ではありましたが、どういった考えでレースに臨みましたか
自分の持ち味としてスプリント力というのは一つ持ち味だと思うので、集団スプリントに備えて脚を残して、逃げができても気にせず集団の頭を取るという作戦で行きました。

―レース中盤、辛そうな顔で須貝選手を会話されていましたが
あそこは辛い場面だったので、周りにどれだけ法政の選手が残っているだとか脚がどんな感じだとか、あとは自分なりに考えている勝負所とかどこで仕掛けるだとか、そういう共有しておきたいことを話してました。

―今日の結果を踏まえて課題は
他大と比べても脚が残っていないので、そこは須貝と佐藤と(3年生)3人が軸になって辛い練習だとか厳しい練習をやって、個人の力を伸ばせるように、自分たちが先頭に立って、ロード班として強化していきたいですね。

―他大と比べると脚の残り方に差があるということですか
そうですね。他大もきついのかもしれないんですけど、そこでやっぱり負けちゃうので。他大より圧倒的に脚があれば負けることはないと思うので、気持ちとかそういうレベルではなくて、圧倒的な力をつけるしかないですね。

―3年生3人が残るということで来年に向けてどうしていきたいですか
今年もそうなんですけど3人は期待されていて、法政のロードの軸だったので、他大からしても同学年3人がある程度脚があるというのは明治にもないことですし中央にもないことだと思うので、最上級生3人が強いということは他大と比べてもアドバンテージにはなりますし、そこをもっと生かせるようにしていきたいですね。

―最後に今後の意気込みを
とりあえず9/7から欧州遠征でベルギーに行くので佐藤と自分はそこで結果を残せるように、そしてオフシーズンの成績も自分と佐藤は考えながらRCSのランキングを目標に頑張っていきたいですね。

佐藤遼

―今日のレースを振り返って
調子的には上々だったんですけど、完走狙いじゃなくて上位20位以内に確実に入れるように脚を貯めて走っていたんですけど、ちょっと自分の力不足でしたね。

―予想していた展開としては
最初のオープニングアタックは、残り5周くらいで捕まってそこからカウンターアタックとかが勝ち逃げになると思って、そこからメインもバラバラになる、みたいなことを予想していました。

―予想通りの展開だったということでしょうか
そうですね、ほぼ。

―マークしていた選手としては
野本空選手(明大)と、武山晃輔選手、岡本隼選手(ともに日大)くらいですかね。

―チームの中での役割としては
エースとして、20位以内というか10位以内に入れるように、勝又と一緒に、というようなレースでした。

―気温が高くなりましたがその影響は
そこまで暑さは、あんまり体感しなかったですね。走りやすかったです。

―4年生と走る最後のレースですが、加藤選手について
今まで3年間一緒に走ってきて、去年のインカレとか上位完走していて結構目標だったりしたんですけど、今年は就活とかであんまり調整ができていなかったのか分からないんですが、一緒に完走したかったですね。

―谷岡選手、江口選手について
谷岡先輩も調子がそんなに良くなかったようなんですけど、そんな中でもちゃんと完走していて今までお疲れ様でしたと言いたいです。江口先輩は最後のインカレでサポートに回ってくれて。色々大変だったとは思うんですけど、後輩の自分たちの指導とかサポートしてもらってありがとうございました。

―今年のインカレを振り返って、法大としての出来はどうでしょうか
自分たち同期が合宿とかで調子が良くて。そのまま同期3人で行ければ、という話になっていたんですけど、出来としては自分たちの中では良かったかもしれないですけど、他と比べたらそんなに良くなかったのかもしれないですね。

―今後は最上級生になりますが、何か役職に就く予定はありますか
ロード班のキャプテンになります。

―いつ頃決定したのですか
3ケ月くらい前ですね。

―現時点での今後の目標としては
個人戦、全日本、インカレなど大きい大会で上位にまとまってゴールできるように、1年生も今回完走はできませんでしたが実力はあると思うので、引っ張っていきたいと思っています。

須貝翔吾

―今日のレースを振り返って
きつかったです。後手を踏んでしまったのが、思いの外きつくて。ちょっと失敗してしまったなと思います。

―予想されていた展開としては
逃げがすぐできて。でもその逃げは最終的には吸収されて、逃げで勝負という感じにはならないと思っていたので、予想通りだったんですけど、思ったよりタイム差が開いちゃって、あたふたしちゃった面があったので、少しそこが計画通りではありませんでした。

―チーム内での役割としては
基本的にはアシストで、展開とか終盤トラブルがあった時には自分も狙っていくというようなポジションですね。

―コンディションとしては
今年は合宿で結構乗り込んできて。過去ないくらいに仕上がってました。

―チームとしての仕上がり具合としては
個々の力もあるのでなんとも言えないですけど、全体のレベルとしては良かったんじゃないかなと思いますね。

―加藤選手について
厳しかったです。とにかく練習が厳しかったです。でも練習以外は優しいので、良かったです。

―谷岡選手、江口選手について
江口先輩はプライベートでも仲良くしてくれるいい先輩でした。優しいです。谷岡先輩は、余裕なくなると暴走しちゃうところがあるんですけど、そこもキャラかなという感じですね。

―最上級生となりますが、何か役職に就く予定はありますか
役なしです。万能に、臨機応変に、という感じですね。

―こういう上級生になりたいというものはありますか
自分はあまり厳しくない先輩なので、厳しい先輩に揉まれてちょっと疲れている後輩を助けられるポジションでいきます。

―現時点で描くロード班像としては
上級生だけでなくてチーム全体の意見を聞きつつ、全員が納得できるようなメニューを作って、チームの輪を大切にしていきたいですね。

―現時点での目標
学校対抗の総合優勝を目標に1年間活動していきたいと思っています。

―個人的な目標は
ちゃんと4年生としてインカレの得点に貢献するのが目標ですね。

フォトギャラリー

  • IMG 9006 R3年生2人は悔しさをのにじませた
  • 0X0A9735 R法大最高位の佐藤(中央)
  • 0X0A9916 Rエースとして期待されるも23位に終わった勝又
  • IMG 8872 Rチームのために献身的に走った須貝
  • IMG 8858 R谷岡は最後のインカレで完走を果たした
  • 0X0A9681 Rロード班主将の加藤は後悔が残る走りとなった
  • 0X0A9670 R三好はあともう一歩のところで足切りとなった
  • 0X0A9618 R鶴は初めてのインカレで苦しんだ 

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