【自転車】RCS第13戦 埼玉県行田市 第2ラウンド 荒井がクラス2優勝!
全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ 第13戦 埼玉県行田市 第2ラウンド
2015年1月11日(日)
埼玉県行田市 古代蓮の里
今年最初のRCSに法大からは9人が出場し上位進出を目指した。クラス2では接戦の末荒井が新村とのゴール前スプリントを制し優勝を飾った。年間総合優勝を目指す相本はクラス1で5位と悔しい結果となった。
試合結果
クラス1
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
5位 | 相本祥政 (人3) |
8位 | 島袋大地 (文3) |
DNF | 浅井創(営2) |
クラス2
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
1位 | 荒井佑太(営1) |
2位 | 新村穣(法3) |
5位 | 白垣良祐(人1) |
DNF | 北條顕登(法1) |
DNF | 谷岡尚輝(文1) |
DNF | 江口彰志(文1) |
戦評
クラス1
前回と同じく、クラス2と2分差のスタートで行われたクラス1には、リーダージャージを保持し続けたまま新年を迎えた相本祥政、島袋大地と前回クラス2から昇格しクラス1初レースとなる浅井創が出場。しかし、スタート集合時間に間に合わず反則のため浅井は3周目で降ろされてしまう。序盤は二人の逃げができ、相本、島袋ともにメイン集団内で追いかける展開に。レース半分が過ぎると、逃げがメイン集団に吸収され、残り1周で島袋がアタックするも、結果としては相本5位、島袋8位という結果に終わった。
相本は、リーダージャージを守りきることができたものの、RCS暫定2位の小林和希(明大)が今回のレースで1位となったため、差が縮まってしまった。RCSは残り3戦。相本が最後まではリーダージャージを守りきれるかどうか、要注目だ。(宮下尚子)
クラス2
クラス2には、前回のRCS第13戦第1ラウンドに引き続き、新村穣、荒井佑太、白垣良祐、江口彰志、谷岡尚輝、北條顕登の6人が出場した。
法大勢は1周目からは攻めなかったものの、序盤からレースを支配していた。1年の白垣、谷岡、江口は積極的にアタックし、他大の選手をけん制。しかし、レース中盤速いペースを保ってはいるが、疲れが見えてくる。徐々に後退し、7周目他大の選手を抑えきれなくなり河津(明大)がトップに立った。集団の中で、最終的に新村、荒井、河津の3選手が逃げとなった。3人の誰が優勝してもおかしくない中、ゴール直前のスプリント勝負。結局1番でゴールしたのは荒井、僅差2位で新村、5位白垣という結果に終わった。ゴールこそできなかったものの、江口、谷岡、北條サポートが大きな支えとなって生まれた結果だ。優勝した荒井はクラス1へと昇格。次のRCS14戦にも期待がかかる。(梶山麗)
選手のコメント
相本祥政
―5位という結果について
今日は様子を見ながらいこうと思っていて、おもしろい展開というよりは安定した走りを目指したんですけど、結果的に正月休みもありあんまり自転車に乗れていなかったこともあって残念な結果になってしまったなという気持ちです。
―最後まで集団は崩れませんでしたが
基本的に高木(立大)と小林(明大)が逃げたら絶対に乗って、それ以外は容認して最後スプリントになったら頭を取れれば良いと思ってました。
―1位は目指していなかったということですか
2位集団でも3位集団でも頭が取れれば良いと思っていたので。でも最後まで集団は崩れなかったので最後のスプリントに賭けました。
―今年最初のレースでしたが
去年からずっとシリーズ戦狙ってここまで来たので、新年だからといって特別な思いは持っていなかったですね。でも今日のレースが我慢の時だと思っていて、ここからまた走り込みが始まるので今日耐えた分次のレースは頭取りにいきます。
―総合得点で2位の小林選手と得点差が縮まりましたが
正直、一番最悪なパターンです。(今日のレースで)小林が1位でも自分が2位ならいいかなと思っていたんですけど、結果的に順位差がついてしまったのが悔しいですね。
―最終戦まで後2ヶ月ですが今後の課題はありますか
ウエイトをもっとやっていきたいです。同期の寺崎がウエイトをすごくやっているので自分もそのメニューに加えてもらって、あとは乗り込みがメインになってくるので乗り込みもしっかりやりたいです。最終戦はクリテリウムなので心肺系も鍛えるために短時間のインターバル練習もしていきます。
島袋大地
ー今日のレースを振り返って
今日は冬場でスピードもみんな落ちてるので、展開とかしっかり考えて走るっていうのが一番大事でした。一応自分なりに今まで失敗したことを色々考えたりして動いたつもりだったんですけど、相本を1位に出来なかったので、今日はアシストとしては0点って感じのレースでした。
ーご自身の役割は相本選手のサポートということでしょうか
はい。今日は相本を1位にさせるっていうのを一番の目的にして走ったんですけど、出来なかったのは自分の責任かなと。
ー今日のコンディションは
そんなには良くなかったんですけど、冬場なんでみんながそんなに良いコンディションじゃなかったので。その中でいうと走れてたんじゃないかなって思います。
ー何か課題は見つかりましたか
まだ力がないのでもっと力をつけて、色んな展開を自分から作って相本に有利な状況を作っていけるようになりたいなと思います。本当にもう(残りのレースが)少ないので、相本を勝たせるためにはどうしたらいいのか考えて、最後の神宮までサポートしていきたいと思います。
ー冬休み中はどのように過ごされていましたか
主にウェイトとか、自転車に乗ってました。走り込みというよりは、有酸素トレーニングとウェイトって感じですね。
ー今年の抱負は
とりあえず相本を勝たせることと、最後のインカレなので悔いのないように一生懸命頑張っていきます。
ー次に出場される大会と、それに向けて
再来週にある行田ラウンドに出ます。それも今回みたいに相本のサポートで出ると思うので、相本を勝たせるようにしっかり準備していきたいと思います。
荒井佑太
―今日のレースを振り返って
今日は、前回ああいう形で負けてしまったので、試走から調子も良かったので勝ちにいこうと思ってました。結果的には勝てて良かったです。ただ、チームの作戦的には上級生である新村先輩がクラス1に上がる予定ではいたので、最後自分と新村先輩と明治の選手3人になって、悩んだんですけど負けたくないっていう意地があったので、自分はクラス1に上がって勝負したいっていう気持ちが強くて、最後は自分が行きました。
―荒井選手と新村選手、2人で逃げる作戦ではなかった
そうですね、最初1年生の白垣、谷岡、江口がアタックして集団を疲れさせる、最後に自分か新村先輩のどちらかが抜け出せたらいいなっていう考えでした。
―今日のコンディショニングは
冬の間もトレーニング続けていて、心肺機能は落とさないように心掛けてきたので、それが今日のレースに活かせて良かったです。
―監督から「周り見てけ」と声をかけられていたが
コースが狭いのもあるので、落車の危険性があることを注意してけってことと、やはりほかの大学を行かせてしまうと、法政が不利になるので心がけてけってことだと思います。
―後半8、9周で新村選手と話していたが
余力があるかどうかの確認もありますし、あとは自分が結構前の方でアタックかけていたので、落ち着いて1回冷静になれっていうことを言われました。
―前回と同じく法政の選手との同走だったが
レースを法政で支配できてるっていう点は、良いと思います。ただ嬉しい反面、葛藤もあります。だけど自分は負けたくないっていう思いがあるので。
―オフシーズンはどのように過ごしましたか
自転車に乗れるときは、とにかく自転車に乗って。お正月は宮城の方に帰省してたんですが、そういう時はプールなどランニングとか、心肺機能をとにかく落とさないようにトレーニングしてました。
―休養は
適度に休憩はもしながらやっていました。 ―今後の予定は 来週静岡でTRSの大会が開催されるので、前回ポイントレースで優勝して今回も優勝を狙って、他の大学に負けないように頑張りたいです。
―今後の課題や目標
集団の動きに対応してレースできてるなとは思えてきたんですけど、やっぱり状況判断だったりとか、ここぞとのタイミングで飛び出す判断能力をもう少しつければ、もっと楽に勝てるんじゃないかなと思いました。
ー次のRCS14戦に向けて
次はクラス1でなので、またクラス2と違ってレベルも上がると思うんですけど、相本先輩がリーダージャージを持っているので、それに自分も貢献できるようにリーダージャージを守れるように、身を粉にして頑張りたいです。
新村穣
ー今日のレースはどのような展開を予想されていましたか
今日のレースは、コーチから自分をエースに、勝つレースをしてくれと言うようにチームオーダーがあって。結果として2位になってしまったので、自分的には0点です。
ー荒井選手との逃げは作戦だったのですか
そうですね、形として別に決めていたわけではないですけど、レースの展開次第ではそういうこともあり得るかなという想定は頭の中にありました。
ーレース後半、荒井選手と何を話していたのですか
レースの終盤になったときに、荒井選手にアシストとしてお願いしたかったので、(荒井選手が)ちょっとオーバーペース気味だったので、(ペースを)落とすように指示をしていました。
ー今日のコンディション
コンディションは、別に、レースに体調を合わせようとか、そういうことはしてきていなくて。今日もトレーニングレースの一環として出場しました。なので、普通です。
ー今日見つかった課題
もっと大きいレースのために照準を合わせていこうかなと思っている途中で、正直そんなに狙ってはいなかったんですけど、チームの中にも、対戦相手がいることを忘れずに気持ちを引き締めていきたいと思います。
ー今年の抱負
そうですね、4月に全日本選手権があるので、日本一位になって、日の丸をつけた法政大学ジャージを作成できることが今年の目標です。それ以降はレースの結果次第でついてくるものだと。
ーオフシーズンはどのように過ごされていましたか
前回のレースから体が故障してしまったので、少し休養を入れたんですけど、年末年始は、普通にトレーニングをしていました。なので、オフシーズンはあまりとっていないです。
ー今後の予定
2月からオーストラリアに行く予定なんですけど、国内のレースはあまり出る予定はなくて、4月12日にある全日本選手権に合わせて、オーストラリアでしていきたいなという感じです。
ーオーストラリアではどのようなことを強化していく予定ですか
ちょうど一年前にオーストラリアに行ったときに、初めて海外で自転車競技をやるっていう機会をいただいたんですが、そこで感じたものっていうのは、はっきり言ってすごく力の差があったので、その力の差を自分が一年間日本に持って帰ってどれくらい埋められたのか、っていうのをチャレンジしていきたいです。
白垣良祐
ー今日のレースを振り返って
振り分けられた自分の仕事をちゃんと出来たので、良かったと思います。
ーレースは苦しいものでしたか
練習してなかった分もあってちょっときつかったです。最初死にそうだったんですけど、その後は慣れてきて最後まで走れたんだなと思います。
ー今日の作戦というのは
練習してなくて、勝てる気がしなかったので、それならこのレースで練習する気でいって、サポートしろみたいな感じでした。自分が勝つ気がじゃなくて、新村先輩とか、勝てるって言った人を勝たせるレースをしろって言われてて。それが出来たので良かったと思います。
ー今日の体調などは
まあ、普通です。
ー冬休み中はどのように過ごされていましたか
地元に帰って、ちょっと遊びすぎた感もありました。
ー東京の方の出身ではないのですね
はい。熊本出身です。
ー今年の抱負は
とりあえずクラス1からクラス2に上がるのが第一の目標だと思っています。それで最後にインカレに選ばれるように頑張りたいです。
ー次に出場される大会は
まだ決まってないんですけど、もしかしたらまたこのRCSの次の第14戦に出ると思います。
ー次の大会に向けて、目標など
次の大会では1位を狙って、クラス1に上がることが目標です。
フォトギャラリー
- ゴールライン直前まで勝負の行方は分からなかった(左:荒井、右:新村)
- 相本はリーダージャージを守り抜く
- 島袋は悔しい8位
- 浅井はまさかのDNF
- 苦しい表情を見せる谷岡
- 今回は江口はDNFに終わる
- 入賞まであと一歩に迫った白垣
- 北條は中盤から遅れ始める