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【サッカー】第96回関東大学サッカーリーグ戦 第6節 法大0-4拓大 約1か月半遅れで迎えたリーグ開幕戦 4失点大敗で白星スタートとはならず。

2022年05月14日(土)
JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー拓大
県立保土ヶ谷公園サッカー場

新型コロナウイルスの感染者発生による2度の活動停止などの影響を受け、約1か月遅れの開幕戦となった法大は拓大と対戦した。序盤は法大がボールを保持するも決定機を活かすことが出来ず。すると28分相手のミドルシュートが突き刺さり先制を許す。32分にはPKのチャンスを得るも久保が蹴ったボールは相手GKにセーブされてしまう。後半フォーメンションを変更し反撃を図るも数的不利な状況を突かれ後半だけで3失点。0-4の完敗となった。日髙や相澤など1年生のフレッシュな戦力が躍動するも悔しい黒星スタートとなった。

2度の活動停止を経て約1か月半遅れの開幕となった

試合結果

トータル試合結果

0
法政大学
0 前半 1
拓殖大学
0 後半 3

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
29分 得点 拓大 三浦敏邦 0-1
42分 退場 法大 松岡迅
HT 交代 法大 髙橋馨希→今野息吹
HT 交代 法大 佐野陸人→細谷航平
53分 得点 拓大 三浦敏邦 0-2
56分 交代 法大 日高華杜→市川侑生
56分 交代 法大 若林龍→石井稜真
71分 交代 法大 久保征一郎→相澤デイビッド
90+1分 得点 拓大 稲木蒼史 0-3
90+3分 得点 拓大 浅倉廉 0-4

スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校
21 GK 近藤壱成 経済4・ジュビロ磐田U18
3 DF 松岡迅 経済3・前橋育英
5 DF 落合毅人 経済4・新潟明訓高
20 DF 白井陽貴 スポ4・矢板中央
7 MF 若林龍 現福4・桐蔭学園
15 MF 揖斐俊斗 経済2・柏レイソルU18
25 MF 吉尾虹樹 現福3・横浜Fマリノスユース
33 MF 日高華杜 経済1・大津
6 FW 佐野陸人 現福4・清水エスパルスユース
19 FW 髙橋馨希 社会3・常葉大学附属橘高
22 FW 久保征一郎 経済3・FC東京U18
サブメンバー
12 GK 中川真 スポ3・徳島市立高
4 DF 高嶋修也 経済4・明秀日立
14 DF 萩野滉大 現福4・名古屋グランパスU18
16 DF 今野息吹 経済3・三菱養和SCユース
23 MF 市川侑生 現福4・浜松開誠館
24 MF 廣渡優太 現福3・浜松開誠館
27 MF 細谷航平 社会3・サンフレッチェ広島ユース
29 FW 石井稜真 経済2・アビスパ福岡U18
34 FW 相澤デイビッド スポ1・日本文理

 

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 東京国際大 15 5 5-0-0 17/2 15
2位 明治大 12 5 4-0-1 7/4 3
3位 拓殖大 10 6 3-1-2 11/8 3
4位 東洋大 9 4 3-0-1 9/2 7
5位 桐蔭横浜大 7 5 2-1-2 9/6 3
6位 筑波大 6 5 1-3-1 5/6 -1
7位 順天堂大 6 5 2-0-3 2/3 -1
8位 国士館大 4 3 1-1-1 3/2 1
9位 駒澤大 4 5 1-1-3 5/10 -5
10位 流通経済大 2 5 0-2-3 3/16 -13
11位 早稲田大 1 5 0-1-4 2/9 -7
12位 法政大 0 1 0-0-1 0/4 -4

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 5月22日 東洋大 非公開
2 5月18日 国士館大 非公開
3 4月9日 筑波大 延期 流通経済大学龍ヶ崎フィールド
4 4月16日 順天堂大 延期 フクダ電子アリーナ
5 5月1日 桐蔭横浜大 延期 三ッ沢公園陸上競技場
6 5月14日 拓殖大 ●0-4 保土ヶ谷公園サッカー場
7 5月29日 東京国際大 非公開
8  6月5日 流通経済大 流通経済大学龍ヶ崎フィールド
9  6月11日 明治大 味の素フィールド西が丘
10  6月15日 駒澤大 非公開
11  6月18日 早稲田大 非公開

マッチレポート

43年ぶりのリーグ制覇に向け、勝負のシーズンがついに幕を開けた。法大は新型コロナウイルス感染の影響により、2度の活動停止を余儀なくされ、約1ヶ月半遅れての開幕戦となった。待ちに待った初戦の相手は拓大。昨シーズンはリーグ戦で2度対戦し、1分1敗と勝てていない。リベンジを果たし、最高のスタートダッシュを切りたいところだ。法大は昨シーズンからシステムを変更し3-4-3となり、DFは松岡迅(経3=前橋育英)、白井陽貴(スポ4=矢板中央・Vファーレン長崎内定)、落合毅人(経4=新潟明訓)の3バックで臨む。また、この試合では揖斐俊斗(経2=柏レイソルU18)と日髙華杜(経1=大津)がスタメンに抜擢され、関東リーグ戦デビューを果たした。日髙は昨年の全国高校サッカー選手権大会で準優勝に輝いた大津高校から入学し、ルーキーながら開幕スタメンを勝ち取った。

キックオフの笛が鳴り、試合開始序盤は法大が主導権をにぎる。佐野陸人(現4=清水エスパルスユース)と久保征一郎(経3=FC東京U18)を中心に相手陣内に攻め入り、果敢にゴールを狙っていく。しかし拓大も徐々にペースを握りはじめ、攻撃を組み立てていく。すると28分、三浦敏邦(拓大)がミドルレンジから放ったシュートがゴールに吸い込まれ、先制を許す。しかし失点直後の32分、法大にチャンスが訪れる。PA内での相手選手のハンドによりPKを獲得。なんとしても決め同点にしたい場面、キッカーの久保の放ったシュートは相手GKに反応され、防がれてしまう。切り替えたい法大だったが、さらに悪い流れが続く。42分、ボールを奪いにスライディングにいった松岡が相手選手を倒してしまい、レッドカードで一発退場。前半のうちに10人での戦いを強いられた法大は、残り時間をなんとか凌ぎ切り、0-1で後半へ折り返す。

後半、今野息吹(経3=三菱養和SCユース)を投入し日髙を一列下げ、4バックにシステムを変更した法大だったが、数的有利な拓大に開始早々から攻め入られる。53分、左サイドの突破からクロスを上げられ、中央に飛び込んできた三浦(拓大)にこの日2点目を決められる。その後も法大は相手にボールを支配され、守備の時間が続く。71分には身長195センチの大型ルーキーFW、相澤デイビッドを(スポ1=日本文理)を投入し、攻撃の糸口を見出そうとするも、後半ロスタイムの91分と93分、立て続けに2点を奪われて万事休す。0-4で試合終了の笛が鳴り、リーグ開幕戦はまさかの大量失点での敗戦となった。

PK失敗や退場者が出るなど不運が続き、その悪い流れを断ち切れなかったこの試合。法大にとっては活動再開から試合までわずか2週間しかなく、チームの戦術の完成度や選手たちの試合勘などの部分で、苦しい試合ではあった。しかし下を向いている暇はない。シーズンはまだ始まったばかり。この試合で得た収穫と課題を活かし、まずは次戦の国士舘大戦でのリーグ戦初勝利、そしてその先にある43年ぶりのリーグ制覇に向けて一歩ずつ突き進んでほしい。

(記事・板倉大吾 撮影・二瓶堅太)


1年生ながらスタメンに抜擢された日髙

選手コメント

井上平監督

―今日の試合を振り返って
失点した場面はそこまでは悪くなかったのかなと思うんですけど、壱成がフィードした後のやるべきことっていうのが出来てなくて、いいシュートではありましたけどね。PKを外したり退場もありましたけど、そこまではある程度狙いとして出ている部分と後はどれだけボールを保持しながら自分たちが主体的に攻めるのかという所が少し明確にできていなくて、もう少し背後の狙いをもっと持っといて、特に両ウィングバックのところが背中を狙う状況を3センターバックで狙える状況を作っておけばもう少し効果的に攻めれたのかなと思います。もう最後は4-4-1でポジション変えながらやりましたけど、なかなか難しい状況が多かったのかなと思います。

―今日までのスケジュールは
活動停止もありその中でできることを色々試行錯誤してきました。ただチームとして、組織としてできていない部分が結構あって、ゲームに向かうまでに、基準というのが少しバラバラで、やっぱり目標がすごく高いところにあるのでそこに向けて今の基準はどうなのかというのを考えたときに足りないよねという所はたくさんありました。準備の段階でもっともっと基準を高くしながら取り組んでいかないといけないなと感じました。

―なかなか試合ができないという精神的なストレスもあったと思いますが
僕自身もなかなか経験したことがないことで、活動停止中はほとんど外に出れない子もいて。チームとして活動再開後から試合に向かうまで学生たちでしっかりコミュニケーションを取りながらやっていかなきゃで、これは難しいですね。なかなか活動停止から動けていない、こっちもどれくらい動くんだろうと想像できない中活動再開はしたんですけど、もうちょっとコミュニケーションだったり体のケアだったり、いろんなところでしてあげれることはあったなと、今日の結果を見て反省しています。

―練習試合もあまりできていませんでしたか
練習試合もすごく少なくて、今日の試合のための準備で2試合は行いましたけど、休んでから5日間後にゲームがあったり、少しづつ挙げていかないと怪我のリスクも高いですし、そういった中では残念な結果になりましたけど、選手は頑張っていたのかなと思います。

―日髙選手、相澤選手が1年生ながらプレーしましたが、二人のプレーの評価は
日髙は最初ウィングバックで出て、守備面も積極的に奪いに行って、前向きに奪って惜しいシーンはありましたけど、攻撃の所はもっと勇気をもっていけるシーンはありました。彼自身ゲームの中でこの先成長できるようなことを感じたんじゃないかと思います。デビ(相澤デイビッド)のところで言うとワントップで10人しかいない中で、デビに当てて何とかしようといった中で、難しい状況ではありましたけど、彼の良さ特徴というのは少し出せたのかなと。これからはそれ以外のサポートの所でもっとしてあげると、彼がもっと生きると思うので、2人に関してはすごい頑張ってくれたと思います。

―これから連戦となりますが
次水曜日ですし、人数も今限られた中でやってますので、そういった中でどうやりくりするか、明日練習試合入ってますので、そこで今日出られなかった人達は強い思いでやってくれると思います。そういった選手を上手く使いながらこの3連戦戦っていきたいと思います。

日髙華杜

―今日の試合を振り返って
個人としては初めての大学サッカーで、デビュー戦でやってやろうという気持ちしかなかったです。チームとしても開幕が遅れていて、焦りだったり、個人個人で色々思うことはあったと思いますけど、チーム全体の目標としては5冠を掲げていて、そのための大事な一試合になるということで、全員で気持ちをそろえてやってきたんですけど、前半立ち上がりから焦りなどでミスが続いて、一人少ない中で最後崩れてしまったことは次改善していかないとなと思います。

―個人のパフォーマンスについては
自分がイメージしていたプレーは全然できなくて、悔しさしかない開幕戦でしたけど、この経験を次にどう生かしていくかというのは大事になってくると思います。今日はミス多かったですけど、自分の中でのやれるという少しの感覚はあったので、それを次にどう活かすかという所と出るからには自分が学年関係なく試合を決めるくらいの責任感を持ってプレーできるように頑張っていきたいなと思います。

―難しい状況でのデビュー戦でしたが、その中で何を考えどのように調整してきましたか
難しい状況でしたけど、上級生の方たちから「思い切ってやれ」という心強い声をいっぱいもらって、本当に自分的にはやりやすい環境を作ってもらいました。チーム的にもいい状態ではあったんですけど、それを上手く結果につなげられなかったので、連戦が今後続くんですけど、それを結果につなげていけるように頑張っていきたいと思います。

―選手権決勝以来の公式戦となりましたがこの期間はどう過ごしてきましたか
本当に高校サッカー最後悔しい思いしかなかったですし、選手権の決勝も不甲斐ないプレーをしてサッカーに対するモチベーションというのがこの期間すごいありました。高校サッカーの最後は自分の思い通りのプレーが出来なくて、悔しさはあったし、大学でやってやろうという思いに繋がって、コロナウイルスの影響などで(試合が)伸びたんですけど、そこがあったのでモチベーションとしてここにつなげることが出来ました。大学に入って1年生なのに使ってもらえるというのは同期には自分が刺激を与えないといけないですし、やれるという所を周りに伝えるというか、プレーで示そうと意識していました。

―高校サッカーと大学サッカーの違いなどは感じましたか
高校とは違うスピード感であったりプレーの強度などがあって入学したての頃は全くついていけませんでした。法政は本当に毎日の練習が質も強度も、全員の勝ちに対するモチベーションも高くて常にいい練習ができるからこそトップチームに上がって対外試合でも通用するというのはモチベーションだったり気持ちの部分では感覚的にありました。

―この一年どのようなプレーをしていきたいですか
開幕戦使ってもらえて個人としてはうれしかったんですけど、その分上級生の方たちは悔しい思いをしていますし、それで出ている以上自分が責任を持ってプレーしないといけないですし、今年一年間で自分がスタメンに定着し得点だったりアシストだったりでチームを勝たせられる選手になりたいと思います。

近藤壱成

―この1ヶ月間どのように過ごしてきましたか
天皇杯も無くなって、周りのチームが開幕している中で開幕できずに、練習できない期間もあって、そこに対する焦りとかもありました。ただ逆にチームの中でいろいろ話し合う機会だったり、考える時間というのは多く取れて、それを今日の試合で活かせたらよかったんですけど、まだ形に出るほどは出来てなかったというのを突きつけられたなと思います。

―この苦しい期間副キャプテンとしてどのようなアクションを起こしてきましたか
特に下級生とのコミュニケーションを意図的に多く取って、上級生が思っていることとのギャップというのがまだあって、今年僕たちが掲げている5冠という目標に対してのチーム内のギャップであったり、スタッフとのギャップであったり、そういうところを全員で同じにして基準を高くしていかないと到底かなえることが出来ない目標というのを改めて全員が確認できるようにコミュニケーションを増やしていました。

―大学選抜での試合を経てからの今試合でした
開幕が間近だったこの時期にチームを離れるということは自分にとってもすごい不安な要素が多くて、チームに対しても申し訳ない気持ちがすごくありました。そこで得たものはあったので、もっとチームに還元したりとかは必要だったなと思いますし、自分がいない時の練習の雰囲気とかも聞いたりはしていたんですけど、1週間の取り組みとしてその取り組みがこの結果につながったのかなと、自分としてもチームとしてもあったかなと思うので、そこは次に繋げていきたいと思います。

―選抜活動の中で感じた自分にしかない魅力などは
そういう点でいうと今日みたいな試合でどう違いを出せるかというのが自分にとっての課題というかやっていかないといけない所で、まだ足りないなという所はあるし、自分の武器として通用するものは今日の試合も前の全日本でも確実にあったと思うので、全体的なベースをあげていくのと同時に試合での存在感であったり、試合でどういう働きができるのか、チームにとってプラスの行動ができるのかというのを突き詰めていかないといけないなと思いました。


キャプテンマークを巻いてプレーした近藤

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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