【バレー】 春季リーグ戦 対日体大 接戦惜しくも、強豪相手に力負け
春季関東大学男子1部リーグ戦 日本体育大学
2014年4月26日(土)
慶應義塾大学日吉記念館
2勝2敗で迎えた第3週。1戦目の相手は日体大。序盤から相手の粘り強いバレーに苦しむも、反撃を見せ、第3セットを奪取。強豪相手に勝利を奪うことはできるのか・・・
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
15 | 1セット | 25 | 3 日本体育大学 |
---|---|---|---|---|
22 | 2セット | 25 | ||
25 | 3セット | 18 | ||
21 | 4セット | 25 | ||
― | 5セット | ― |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|
#22 榎本 京祐 | 法1 | レフト |
#1 村上 竜也 | 営4 | センター |
#7 木村 築 | デ工4 | ライト |
#10 千住 治 | 営3 | レフト |
#11 田中 尚 | 法3 | センター |
#12 長谷川 優太 | 法3 | ライト |
#27 小林 慎平 | 営1 | リベロ |
戦評
試合はセッター長谷川優太(法3)のサーブで開始される。第1セット、法大は序盤から木村築(デ工4)のスパイクを中心に得点を狙うが、日体大のブロックにことごとく捕まってしまう。中盤に6点差つけられたところでたまらずタイムアウト。勢いのある相手の流れを止めようとする。しかしキャッチの固い相手に打開策が見つからないまま失点を喫し、15—25でこのセットを落とす。
第2セット、久保田雅人(営4)を投入しサーブで相手を崩すなど、相手に揺さぶりをかける。19−19迎えた終盤、今季からピンチサーバーとして起用されていた喜舎場洋平(国文2)がサービスエースを決めて勝ち越し、このセットを奪うかにみえた。しかしその後相手にもサービスエースを決められ、悔しくも22—25でセットを連取されてしまう。
窮地に立たされた第3セット。主将村上竜也(法4)のブロックから6連続得点を挙げると、エース木村のスパイクがようやく本来の力を発揮するようになる。その結果相手のブロックのバランスが崩れ、勝負どころで法大攻撃が活性化。25—18で粘りのある日体大に対して粘りで対抗し、大差でセットを奪取する。
それでも後がない第4セット。試合を通じて好調を維持していた田中尚(法3)のクイック等で先行すると中盤まで拮抗した展開になる。しかし終盤に4連続失点されると、ここぞという場面で粘れず逆転を許し、21−25で試合終了。セットカウント1—3で今季3敗目を喫した。
今回の試合では序盤はリードするものの、終盤に相手の粘りに屈する場面が多く見られた。粘りのある相手に対し今後セットを確実に奪っていくためには、相手のブロックのバランスを崩すために、エース木村のスパイクの決定率が鍵を握るだろう。次戦の相手は明大。高さはないが機動力で相手を翻弄するスタイルは法大のスタイルに通ずる部分がある。これまでは高さのある相手が多かっただけに、同じタイプ相手にどういう試合展開になるか期待したい。(野村賢弥)
コメント
濱口純一 監督
―今日の試合を振り返って
序盤相手のライトの攻撃にやられてうちが対応できなかったのと、うちの攻撃パターンもちょっと読まれていたので、それは相手の作戦にはまったかなと。
―相手の強さは
粘り強くレシーブを上げて、ネット際にトスを上げて、上手くコースを打ち分けるというチームなので警戒はしていたのですけど、そのパターンにはまりました。逆にうちが淡泊になってミスがあったので。
―3セット目はどのように立て直しましたか
まずはサーブレシーブを上げて、センターからの攻撃を絡めていけば大丈夫かなと選手たちには伝えました。
―明日への意気込み
一戦一戦しっかり戦って、明日は絶対勝てるように頑張っていきたいと思います。選手もそう思っていると思うので。
村上 竜也 主将(営4)
ー試合の振り返り
やっぱり、1セット目にこっちのミスが多くて相手のペースに合わせちゃったかなと。それで1、2セット目は取られてしまったんですけど、3セット目からは自分たちのペースに持っていけて、そこが2セット取られても1セット取れるというのがいいところだったかなと思います。
ーチームの敗因
やっぱり、最終的にも相手のペースに合わせてしまった部分があるので…。まあ、自分たちのバレーをできるように心がけていけたらなと思います。
ーキャプテンとしてチームをまとめる際に工夫しているところはあるか
あんまり意識してはないですね。僕自身1年生からレギュラーとして出ているので、そういう部分では試合の流れとか自然にわかっているところはありますけど。まあ、あんまり指示はださないです。みんなもう分かっていると思うので。
ー個人として修正していきたいところ
1部はちょっとブロックが高いので、そういった部分でコンビの大切さというのを自分自身思い知ったので、もっとコンビを合わせられるように頑張りたいと思います。
ー明日の明大戦へ向けて
明治はうちのチームと同じで、高さがあまりない分レシーブだったりコンビだったり、そういう部分がすごくうまいチームなので、そういう部分を対応すれば勝てると思うので、頑張りたいと思います。
千住 治(営3)
―今日の試合を振り返って
日体は強かったです。レシーブが堅くて、それをつないでとるところとってきて。本当に堅実的なバレーでした。
―立ち上がりはあまりよくない様子でしたが
チームの調整はあまり問題ない感じだったと思うんですけど、体育館の関係もあって、優太もすごいやりにくいって言ってましたし、木村さんも多分打ちにくかったと思います。1、2セット目はたぶんそれでやりにくさが出てて、3、4セット目からは慣れたのかなって感じですね。
―3セット目をとれた要因としては
木村さんがとるとことって、あとは自分たちが守るとこ守れたので。
―4セット目後半の失速は、何が原因でしょうか
どうですかね、思ってないですけど、多分勝ちを意識しすぎたのと、切るところで切れなかったことですかね。そうなってくるとやっぱり日体ものってきて、ずっと強いサーブ入れてくるので、そこで我慢しきれなかったですね。
―ご自身の調子は
あまり良くなかったですね。まあ(日体の)サーブが強かったので、エースだけは取られないようにかためて、あとは優太のトスもこの体育館の関係であまり良くなかったので、ミスしないように意識しました。
―次戦に向けて
勝ちたいです。それだけです。
喜舎場 洋平(国2)
-今日を振り返って
ずっと入りから緊張していて、1セット目に一度も呼ばれなくて、ベンチでの仕事が全然ダメだから呼ばれないのかなと思って、2セット目からは積極的に声を出していって、呼ばれようと思っていたら、2セット目に呼ばれて、「やってやる」という気持ちになりました。コートに入ってからは木村先輩に一本決めてこいと言われたので、もうやるしかないと思い打ちました。両方を狙って、アウトかなと思ったんですけど、ジャッジの人がインとしたので、嬉しかったです。そこで波に乗れれば良かったんですけど、タイム開けで、次の一本も絶対に入れないといけないということを自分でも分かっていたんですけど、どこか緊張してしまって、体が硬くなってしまい、強く打ってしまいました。そこで空気がガラッと変わってしまい、そのまま2セット目取られてしまいました。3セット目を取って、このままいけるかなと思ったんですけど、負けてしまってすごく悔しいです。
-緊張緩和のために行ったことなどは
緊張を無くすのは難しいです。自分の持ち味は声だして、盛り上げることしかないので、プレーの面でも周りには期待されていませんので、ひたすら声を出すことだけですかね。正直緊張はほぐれたりはしないんですけど、声を出してやればなんとかなると思っているので。
-ベンチでの仕事というのは
自分たちが連続して得点を決め、相手がタイムをとり、選手たちがベンチに戻ってくる時に自分たちが、「よっしゃー」とか「やったー」という言葉と共に迎え入れることや、喜びを表現したりすることです。上のギャラリーにいる仲間たちのためにもやらなきゃ、という気持ちになったりしています。
-2年生からベンチ入りということで、大変なこともあると思いますが
正直難しいです。自分は途中から入りましたし、一般生ということもあって、さすがに周りの人や同期からも、もちろん悔しいという声も聞きますし、何で途中から入った人が選ばれるんだよというのも聞きました。でも、その人たちの分までやらないといけないですし、自分は層の厚い中にいるわけではなく、ピンチサーバーという中で選らばれたので、申し訳ないという気持ちもあるんですけど、選ばれたからには他の人の分までやらないといけないというのもあります。ベンチの中でも4年生に水をあげたりというのもあるんですけど、そういうのもまったく分からない中で選ばれたので、正直とても不安がありましたし、かつ試合とかでもミスって、何かしら言われるという覚悟もありますけど、選ばれたからにはみんなの分も背負ってやらなきゃなということは頭に入れています。
-ピンチサーバーとしてコートに入っていくことの難しさは
そこはとても難しいです。コートの中で(雰囲気が)出来上がっている状態で入っていって、自分が打った一本で環境が(悪い方に)変わるか、良い方向に持っていけるかの2つですし、良い方向に持っていくのは難しいというのは分かっているんですけど、前衛の人たちにも頑張ってもらって、自分も一本上げて盛り上げたいです。
-サービスエースを決めたとき、ガッツポーズをされていましたが
ずっとピンチサーバーでやってきたんで、決めたときに走っていれば、周りも合わせてくれると思い、盛り上げています。
-コートの中でも声を出すというのは変わらず実践されていると
そうですね。周りの選手も自分のプレーには期待していないので、とにかく声を出して良い方向に持っていければと。それが自分の仕事だと思っているので、とりあえず声と元気だけです。
-今後の課題などは
リーグというのは初めてなんですけど、会場が変わるので、サーブが打ちづらい時があり、毎回自分がどう合わせていくか、というのをアップする際に入念に行っていくことです。
-今後さらにチームに貢献したいことは
サーブはもう外さないことです。今日負けてしまって、雰囲気が落ちているので、自分が声を出して負け癖を付けないように、自分たちのプレーが出来るように自分の仕事をするだけですね。
-明日の試合に向け意気込みを
勝つだけです。
フォトギャラリー
- 千住
- ピンチサーバー喜舎場
- 村上主将
- ■■■■
- ■■■■
- ■■■■
- ■■■■
- ■■■■