【バスケ】第64回関東大学バスケットボール選手権 対東海大 王者との準決勝、本物の実力
第64回関東大学バスケットボール選手権大会 対東海大
2015年5月9日(土)
国立代々木第二体育館
ついに準決勝まできたウィザーズ。昨年のリーグ戦覇者、東海大と戦う。主力のメンバーが多く抜けた東海大だが、実力は十分にある相手だ。現在練習してきている法大のDFがどこまで通用するか。今、実力が試される。
試合結果
トータル試合結果
61 法政大学 |
12 | 1Q | 19 | 84 東海大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 17 | ||
20 | 3Q | 25 | ||
11 | 4Q | 23 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#67 佐藤 翔耶 | 3 | 法 | 184/78 | PG | 宇都宮工 | 6 | 1 | 3 |
#7 藤井 裕太 | 3 | 社 | 175/65 | SG | 厚木東 | 6 | 0 | 2 |
#24 加藤 寿一 | 4 | 文 | 192/79 | F | 法政ニ | 16 | 5 | 0 |
#12 柳川 知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 11 | 6 | 0 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 13 | 5 | 0 |
法政大学交代選手
選手名 |
学年 |
学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 0 | 0 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | F | 土浦日大 | 0 | 1 | 0 |
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | G | 明成 | 3 | 0 | 2 |
#23 戸掘 勇吾 | 2 | 文 | 190/79 | PF | 國學院久我山 | 2 | 0 | 0 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | G | 福島商 | 4 | 1 | 0 |
#51 早川 健星 | 2 | 法 | 184/80 | SF | 座間 | 0 | 0 | 0 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 0 | 0 | 0 |
戦評
第1Q。序盤は一進一退の攻防が続く。しかし、攻守の要である沼田がファウルトラブルとなり、コートを離れる。ここで法大の得点は山岸のシュートで8-12としたのを最後にパタリと止まり、残り3分強で11-0のスコアリングランを許してしまう。ペイントエリアに持ち込めず、やむなく打つアウトサイドシュートが多かった法大に対し、東海大は#0ベンドラメを起点にインサイドにうまくボールを配給し、着実に得点を重ねていった。
試合後のコーチ・選手のコメント
塚本清彦ヘッドコーチ
山岸玲太 主将
―今日の試合を振り返って
もっとガードのところでアグレッシブに相手とせめぎ合いができたら良かったです。相手のプレッシャーで少し引いてしまう部分があったので、そこで1歩引くのではなくて1歩出すくらいの強い気持ちでやれれば良かったかなと思います。
―戦ってみて東海大はどうでしたか
去年ほど遠い存在ではないと感じました。これからどうなるかは分からないですが今の時点では見えない相手ではなかったです。
―ディフェンスでの反省点は
もっとガードの部分でプレッシャーをかけることができていたらセンターに簡単にボールを入れられることもなかったと思います。まだガードのところでのディフェンスが弱いかなと感じました。
―それでも去年と比べてディフェンスは確実に良くなっていると感じますが
そうですね。みんなやろうとしていることはやっていますし、ディフェンスに対する意識も変わってきたので、それがこのトーナメントでは良かったかなと思います。
―先日の早大戦で足をけがしたように見えますが、具合はどうですか
大丈夫です。たぶん明日には治ると思います。
―足に不安を残しながらも、今日も速攻の時に先頭を走ることが多かったですね
試合に出たら集中しているので痛みとかはそんなに感じないです。そこはけがとか関係なく、自分は走ることが得意なのでそこでチームに貢献したいと思っています。
―ベスト4の舞台はどうでしたか
そんなにいつもと変わらなかったです。リーグ戦で上位4つ、インカレでもベスト4という、そこが最終目標なのでここはまだ初めの一歩くらいの印象です。
―秋を見据えた上で今回のトーナメントはどうですか
このトーナメントではディフェンスの基本の部分だけは徹底してやっていこうとしてきました。まだ完璧ではないですが、ところどころでは目指すプレーができてきているので、これを踏まえてまた練習からやっていきたいです。
―今大会、スリーガードになることが多いですね
新人戦のときもスリーガードでやっていましたのであまり違和感もなくやれています。スリーガードでもツーガードでもそんなに大きな変わりはないかなと思います。
―短い時間で選手をローテーションさせていますが
短い間を100パーセントの力でできると思います。疲れたらすぐ交代ということもできるので、細かく代わることによってベストなパフォーマンスができるんじゃないかなと思います。
―山岸選手から見て、現在のチーム状況は
ディフェンスが良くなった分、試合で大崩れすることが無くなりました。少しずつですが粘れるチームになってきたのかなと思います。
―明日の3位決定戦、明大戦に向けて
リーグ戦でも当たる相手なので、苦手意識を植え付けられるように、しっかり潰しておきたいです。
中野広大
―試合を振り返って
今日はやっぱり東海は格上のチームなので、自分たちがどこまで通用するか試したいところでしたが、自分はいつも以上に緊張してしまい、足を引っ張ってしまったなと思います。
植村哲也
―目標のベスト4進出を決めて
組み合わせで中央が青学に勝ったりとかいろいろあったんですけど、自分たちの最低限の目標はクリアできて次に繋がったので良かったと思います。
―準決勝ということで会場の雰囲気も違いましたが、力が入ってしまうことはありましたか
そういうのはあんまり意識してなかったですね。相手が東海大ってことで格上なので、みんなでチャレンジしていこうという気持ちで臨みました。
―試合前に塚本HCからアドバイスはありましたか
あまりなくて、前日の練習で東海大のOFに対するDFの確認とかをみんなでしたくらいです。試合中はガードにプレッシャーに行けとか、ガード陣がもっといかないとだめだと言われたので、そこは意識してやりました。
―練習してきたDFが通用していたように思えましたが
前半は結構上手くいってたと思います。前半は一対一でやられる場面がなくて、合わせのプレーで何度かやられた感じだったんですけど、後半は自分たちの集中力が続かなかったし、一対一でやられる場面も多かったですね。
―東海大のDFも激しかったですが
一線が結構プレッシャーをかけてきて強かったんですけど、自分たちガードがその一線を壊してドライブで割っていけばOFになると思うので、次に東海大とやるときは今日の反省を生かして当たり負けしないで押し返していくくらいの気持ちでやりたいと思います。
―3ガードの場面が多いですが
ボール運びの面ではやりやすさはあります。ただ東海大とか体が大きい相手だとリバウンドの面で結構弱さが出てしまうので、センターが弾いたボールをガードがルーズボールで取るっていうことを3ガードのときはもっとやらなきゃいけないかなと思います。
―以前OFでどうしたらいいかわからない時があるというお話がありましたが、このトーナメントではいかがですか
そこまでやってないですけど、OFのフロアバランスとかは練習でどんどんやり始めているので、京王電鉄杯の時よりはスムーズにパスが回ったり、インサイドに入れたりすることができたんじゃないかなと思います。
―3位決定戦に向けて
今日の負けた雰囲気を引きずらないでしっかりリフレッシュして、明日は絶対勝つつもりで全員で頑張っていこうと思います。
柳川知之
戸掘勇吾
―今日の試合を振り返っていかがでしたか
去年も東海大学と試合をしたんですけどその時は全く太刀打ち出来なかった感じでした。今日の試合は沼田さんが最初のほうにファールをたくさんしてしまって苦しい展開になったんですけど、その割には柳川とかが沼田さんが居ない穴を埋めようと思ってやってましたし、最終的に点差は離れましたけど結構良い勝負が出来てたと思います。やっと東海大が見えてきたというか、差が縮まった感じがしました。
―沼田さんのファールが重なった時はどのようなことを意識してプレイしようと思いましたか
どのようにプレイしようというか普通に「やばい!俺が出るのか!」と思いました。ここで自分が出るということに少し戸惑ったんですけど、沼田さんの穴を埋めるには相当動かないといけないと思ったので体力はあまりないですけど動くようには意識していました。
―相手のディフェンスの強い当たりに対してどう思いましたか
相手は結構押してくるんですけど自分が怒ったら負けなので、相手を怒らせるくらい逆に仕返して、相手が嫌がることをしようとは常に思っていました。いきなり相手の視界から消えたりとか。
―明日の明治に向けて
今日こうやって良い形で東海大と試合が出来たので、明治は自分達とすごく差があるって訳でもないしすごく強いって訳でもないです。最後に倒して3位で終わるのと負けて終わるのは全然違うと思うので、勝って終われたらなと思います。
フォトギャラリー
- 背中で語るチームの絶対的支柱
- 速攻の先頭を切るのは山岸
- 佐藤がタテに切り込んでいくことでOFに繋がる
- ナイスプレーを多く見せた柳川
- 東海大相手にも難なくボールを運んだ植村
- 積極的なプレーが目立った戸掘
- この試合の中野の3Pは当たらなかった
- 東海もいずれは倒す相手。勝負はまたリーグ戦だ