【アイスホッケー】平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 対明大2回戦 攻守において、持ち味を発揮できず…後半戦4連敗
平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Div I-A
2015年11月14日(土)
DyDoドリンコアイスアリーナ
試合結果
トータル試合結果
1 (37) |
1(17) | 1P | 1(15) | 5 (49) |
---|---|---|---|---|
0(10) | 2P | 2(18) | ||
法政大学 | 0(10) | 3P | 2(16) | 明治大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 06:56 | 23 末廣直樹 | 13 松本力也 | ― | ― |
明大 | 1 | 08:49 | 10 川村一希 | 3 大澤翔 | 22 大椋舞人 | ― |
明大 | 2 | 02:57 | 22 大椋舞人 | 11 大津晃介 | 10 川村一希 | ― |
明大 | 2 | 11:53 | 19 上野峻輔 | 10 川村一希 | ― | PP |
明大 | 3 | 01:23 | 19 上野峻輔 | 7 相木健太 | 23 府中祐也 | ― |
明大 | 3 | 02:39 | 11 大津晃介 | 13 松本昂大 | 21 桂川涼 | ― |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
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1 | A 22 中口郁弥 | 21 木戸啓太 | 13 松本力也 | 6 松本勝利 | C 81 横山恭也 |
2 | 50 沼田翔 | 18 西口開羅 | 29 石田和哉 | 16 畑中大季 | 8 川上朝日 |
3 | 10 鈴木翔弥 | A 88 吉村紀耶 | 23 末廣直樹 | 3 高橋魁人 | 2 今将駿 |
4 | 61 大山翼 | 71 阿部拓斗 | 92 大野峻丈朗 | 14 藤本渓太 | ― |
※#14 藤本はFW。GKは#25 久保田雄樹が出場。
戦評
先制点を決めた末廣を祝福する選手たち
迎えた第2ピリオド。好セーブでチームに貢献するGK久保田雄樹(法3)を中心に得点を許さない法大であったが、2分、フリーの状態でシュートを決められ1-2と早い時間に逆転を許してしまう。1点を追いかける法大は10分にパワープレー(PP)のチャンスを得るが、トラップミスからパックを奪われ、カウンターを仕掛けられると、GKとの1対1を確実に決められ、突き放される。それでも終盤にFW石田和哉(営1)がドリブルで抜け出し、シュートを放つなど、何度か決定機が訪れるも、決めることができない。結局1-3の2点差のまま、勝負は第3ピリオドへ突入する。
勝つためには攻めるしかない法大であったが、相手の激しいチェックでパックをキープできず、パスもつながらない苦しい時間が続く。すると11分、1度は相手のシュートを止めるも、弾いたところを詰められて、さらに差を広げられてしまう。その約1分後にも失点を許し、最終的に4点差をつけられ、1-5で試合終了。またしても大量失点を喫し、連敗を止めることができなかった。
連敗を止めることができず、選手たちは悔しい表情を見せた
先制点こそ挙げるも、相手にパックを持たれる時間が長く、常に明大のペースで進んでいったこの試合。法大の得点も今季最少の1点に抑え込まれた。加えて「1対1のバトルに負けるようになってきて、そこから崩されて失点しまうかたちが多かった」と主将の横山。上位校との対戦では失点数の多さが目立つ試合が多く、またしても得点直後に失点を許してしまった。リーグ戦も残り3試合となり、負けられない試合が続く法大。課題を克服し、結果と内容にこだわり、良い流れで日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)を迎えたい。(伊奈太郎)
監督・選手コメント
松田圭介監督
ー今日の試合を振り返って
立ち上がりはそんなに悪くなかったのですが、やはり我慢しきれずに点を入れられるというパターンが続いていますね。なんで我慢しきれないかなという感じですし、2P、3Pとなったら点数を取られるごとに、モチベーションというか、まだまだやらないといけないけど、点数を取れなかったところで取れなかった、非常に悔やまれるゲームというか、いつもながらというか、そういう感じだったかなと思います。
ー5失点を喫したディフェンスについて
1つ目のラインのところが、点を取ってくるんだけど、取られる感じですし、逆に言えば今日は末廣がゴールスコアをしましたが、それよりも守る意識、守り位置がずれたりするなど、守れないというのが1番の欠点ですね。守る位置がずれるというのは、例えばDサイドというポジションにいなければならない時に全然違うところにいたりするとかですね。パックに対してバトルをしていてごちゃごちゃしている時に、本来いるべきポジションと逆にいるんですね。勝てば展開できますが、競り合いに負けた場合を考えて欲しいと。そうするとDサイドが一番いい位置であると。10あるうちの8が攻撃になってしまっていると思います。それじゃダメだよとずっと今言っているところなのですが、なかなか直らないのが現状かなと。
ー試合中に1対1で競り負ける場面が目立っていますが
ホッケーにならないですよね。だからバトルをどういう気持ちでやっているのか、それがちょっと見えないですね。もし人が他にいるなら変えたいくらいの憤りを感じますよね。練習では基本的に5対5のフォーメーションからのスタートをやりながら、あとは守る意識を高めてやっていくとなっているのですが、チーム全体のバランスが非常に悪い状況なので、それが良くなるには時間が必要かなと思いますし、そこに時間をかけないといけないのかなと思います。リーグ戦で立ち直れたらとっくに立ち直っていると思いますし。厳しい言い方かもしれないですが、選手個々の能力以前にまずはハートですね。そこをもう一回見直さないといけないのかなと思います。
ー今日の試合では、2セット目と3セット目を入れ替えていましたが
あれは単純にマッチアップですね。明治のラインナップを見た時にこれでいこうと。基本、1つ目も2つ目も3つ目も変わらないです。
ー後半戦の上位4校との試合は4戦4敗という結果でしたが
1次リーグと合わせて東洋大に1つしか勝てていないのは非常に不甲斐ない結果になっているので、これは自分たちの結果だと思ってやるしかないし、逆に言えばあと残り3つは勝たないといけないです。そういったところは重点的に考えながらやらないといけないですが、そこに関してはぼくの責任ですしね。選手は一生懸命にやっていると思います。ただ、いい加減にやっているようじゃダメなので目を覚まして欲しいです。
ー早大戦の第3Pから久保田選手が正GKで出場されていますが
彼は今一番いい状態だと我々も思うし、チームの全体的なレベルアップが必要だと感じていますしね。久保田を出していることに関しては彼が実力でとっていますね。彼の良さは落ち着いているというか、キャッチにしてもそうだし、プレーヤーをやっていた人間でもあるので、横から入れられるそんなに心配もないし、入れられても仕方ないなという入れられ方ですしね。久保田には「頼むぞ」とだけ言っていますね。キーパーコーチがいるので、そこはごちゃごちゃ言わないです。
ー後半戦から木戸選手が復帰されましたが、チームへの影響は
爆発的な攻撃力は持ち味でもありますが、良い面も悪い面も持っている選手なので、60分間良い面を出し続けないといけない。だけど彼に頼る部分も徐々に増えていっているので、そうではなくて、彼がパックを持った時に周りがどうスペースに入るのかが大事だと思います。彼自身が攻撃の起点になるのではなくて、彼自身が周りを生かさないといけないのかなと思います。だからと言って同じラインメイトの中口や松本力也は悪いプレーはしていないので、もっともっと自分を出してやっていいんじゃないかと思いますね。
ー木戸選手の復帰と松本勝利選手のセットを上げて、第1セットの攻撃に厚みを持たせている事に関しては
もっと責任感を持ってやってもらいたいですよね。何のメッセージがあってこのセットにあるのかラインメイトを通じてやってもらいたいなと思ってますけどね。今調子が良いとか悪いとか言ってる場合じゃないぞと。
ー今後への試合に向けて
次の日大・日体大・慶応大はなんとしてでも勝たなきゃいけないし“法政大学”としての意地をみせてもらいたいですね。お前らこんなものなのかと。わざわざスカウトしてとってきた選手なのかと。ただ大学に来たいから来たのかと。そういった選手ならいらないというくらいに、ストイックにホッケーに向かっていければなと思います。インカレへも向けてしっかりしたホッケーをやっていきたいと思います。
横山恭也主将
―今日の試合を振り返って
やっぱり失点の多い試合だと思いますね。
―第1ピリオドは接戦でしたが
そうなんですけど、途中から1対1のバトルに負けるようになってきて、そこからどんどん崩れて失点してしまうかたちが多かったと思います。
―今日の試合でも先制したあと、すぐに追いつかれてしまいましたが
そこの部分もコーナーの1対1で負けてしまったので、相手より先に動くことができなかったのは反省点ですね。
―失点数が多いことについて
やっぱり1対1のバトルで勝てなくて、その分相手にパックを持たれる時間が長かったですね。それだけ相手にチャンスを与えてしまいました。
―上位校との対戦を終えて1勝7敗という成績について
全然ダメだと思うし、納得できません。
―上位校との対戦で見えた課題について
相手は上手な選手がたくさんいて、そういう選手をいかに止めれるかが重要になってくると感じました。でも僕たちのチームにもいい選手はいるので、そういう選手だけが頑張るのではなくて、全員で戦わないと勝てないと思いました。
―1対1で止めるために、具体的にやらなければいけないことは何だと思いますか
相手の体を見て、しっかり体を止めることが重要だと思います。
―DFの立場から見た明大の攻撃の印象について
やっぱり一人一人が速かったので、その部分で圧倒されたのかなと思います。
―次の試合に向けて
リーグも残り3戦ですけど、これから1試合も負けられない戦いが続くので、頑張りたいと思います。
末廣直樹
―今日の試合を振り返って
4強とやる最後の試合だったので、気持ちは入っていたんですけど、細かいところのミスで失点がつながってしまって、点数が重なり負けちゃったかなって思います。
―得点シーンはどんな場面でしたか
中でうまくサイクル出来ていて、木戸啓太から松本力也にパスが回って、最後にいいタイミングで入ることが出来たんで、松本力也からのいいパスが来て、思いっきり打ったって感じですね。で、打ったら入りました。
―股下を抜くシュートになりましたが、あれは狙っていましたか
はい、狙ってました。本気出したらあんなもんです。
―いつもよりも積極的なプレーが目立ちましたが
3セットなので、今日は2セットですけど、自分たちの役割としてどんどん走って当たって、流れをこっちのチームに持ってくるっていうのを意識してやってます。今日は普段よりも足が動いていて、相手に当たることが出来て、チャンスも多かったかなって思います。
―1Pは安定した試合運びを見せていましたが
自分たちはいつも1Pはいいんですけど、2、3Pで徐々に崩れてくるので、インカレまでに1Pのプレーをずっと続けられるように練習していきたいです。
―崩れてしまう原因は
集中力が切れてくるというのもあると思うんですけど、チームの約束事であるプレーが出来なくなってきて、細かいミスにつながると思うんで、そういった問題を練習で改善していきたいです。
―約束事のプレーというのは
難しいことはやらずに簡単に。割るところは割ったり、リスク背負ったプレーはしないっていうっていうのが秋リーグでのチームの約束事なんですけど、1Pは出来てるんですけど、2、3Pは出来なくなってきてるので、そういったところだと思います。
―大量失点が続いているのは
いくら点数を取っても守りが出来なければ負けてしまうので、守りも意識して、練習していきたいですね。
―日大戦に向け
上位チームとの試合は終わったんですが、この残り3試合絶対勝ちにいく気持ちで。落とせないので、集中してやっていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 何度も失点を重ねてしまった
- 先制点を奪った末廣
- 先制ゴールの末廣(右から2人目)は笑顔
- FW沼田(翔・法1)らがゴールに迫るも、決定的なチャンスをつくれなかった
- DFながら積極的な攻撃参加を見せた横山
- FW吉村は果敢にドリブルで突破を図る
- 第1セットの攻撃をけん引する中口
- DF松本勝は守備の要として存在感を発揮した